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第62回:白A(次世代型エンターテインメント集団)インタビュー(全1記事)

日本発のパフォーマンス集団が経験した栄光と挫折 彼らが語る「言葉の壁」との向き合い方

西澤ロイの頑張らない英語。このラジオは、英語が上達しない原因を根本から治療するイングリッシュ・ドクターの西澤ロイ氏が、英語の効果的な上達法・学習ノウハウ、英語を使って活躍している方のインタビューなどを伝える番組です。TOEIC満点を獲得し、「頑張らない」をキーワードに英語勉強法をレクチャーするロイ氏が、リスナーからの疑問に答えます。今回は、日本発のエンターテイメント集団「白A」をゲストに招き、海外で活躍するに至った経緯を語っていただきます。

日本から世界へ! しかし…

西澤ロイ氏(以下、ロイ):海外もエジンバラで公演とか、その辺がスタートなんですかね?

cocoona:海外に向けてのスタートは2010年の上海万博なんですけども、そこで本当に映像と人間のシンクロの表現というものをノンバーバルで、誰にでも伝わる表現というものを上海万博でやったんですよね。そうしたらすごい受けたので、これで海外展開のショーをやって行こうよということで、スコットランドで世界で1番有名な演劇祭のエジンバラフェスティバルというのがあるんですけども。

それに満を持して「僕たちのキャリアを全部ぶつけて出ようぜ!」って言って、エジンバラに出たんですよ。そうしたらびっくりですよね。お客さんがぜんぜん来ないんですよ(笑)。

(一同笑)

cocoona:もう僕らのキャリアを全部ぶつけて、ここで海外に向けて夢を掴もうということで行ったんですけど、フタ開けたら4人しかお客さんいなくて(笑)。

(一同笑)

ロイ:メンバーより少ないじゃないですか(笑)。

cocoona:メンバーより少ないですよ(笑)。フェスなので会場の外に出るとお客さんは沢山いるのに、なぜ来ないんだって言う。まあ、それはそうなんですよ。いきなり告知なしに、宣伝の方法とかも何も知らないで决意だけで行ったので、ぜんぜんお客さんが来なくて。必要だったのが呼び込みだったんですよ。英語の勉強をまったくしないで、とりあえずショーを作って「海外に向かってやろうぜ!」という、にぃちゃんたちが。

初めてそこで英語というものを使って、お客さんに何とか来てくれと、でも英語が喋れないので、(ジェスチャーをしながら)please, please, come, come, pleaseと言いながらチラシを撒いて、でも、それから1ヶ月で10,000枚を撒いたんですよ。少しずつ日本で、そういうプロモーションをしてたら、変なのがいるということで、だんだんメディアの人たちも、白塗りで何か派手なことは路上パフォーマンスとかいろいろやって。

メディアとかにも取り上げていただいて、どんどんお客さんが来るようになって、最終的には賞もいただいて、ラスト1週間ぐらいは、もう満員が続いて。

Kent:公演自体はノンバーバルだから世界に素でもわかってもらえるよね。

cocoona:そうなんですよ。ショー自体はノンバーバルなんですけど、でも呼び込みは(ジェスチャーをしながら)please, come, come(笑)。

Kent:flyer(チラシ)という単語も知らなくて(笑)。

cocoona:そうそうflyerはチラシということもぜんぜん。そんなでしたね(笑)。

言葉よりも、まずは行動

ロイ:だから、言葉よりまず行動ということなんですね。

cocoona:そうなんですよ。だから僕たちが、本当に今グローバルとか国際化とか言われているじゃないですか。僕が英語を勉強しながら思うのが、日本人って恥ずかしがって、勉強を今すごいやっているんだけど、喋るのはちょっと恥ずかしいとか、文法とか間違ったらどうしようというのがすごいあるなと思っていて。やっぱり英語で喋るというアクション、アウトプットが大事って先生に言われるんですけど、それは国際化とかグローバルな活動でも同じことが言えるなと思ったんですがね。

まず躊躇してないでアクションを起こしてから、そこから英語を覚えて、国際的な活動を順序が逆でもできるよと。もしくは同時でも、アクションを起こしてから同時でもできるよと。何か英語を完璧にマスターしてからじゃないと動けないというのが、英会話でもそうだし、グローバル活動でも同じことが言えるなと。僕たちは本当に英語がまったく喋れないので、アクションして今同時進行で英語を勉強していて、海外でのお仕事をやっています。

Kent:「習うより慣れろ」ということですね。あれ英語で何ていうんですか? 「習うより慣れろ」って。

ロイ:Practice makes perfect.

cocoona:ああ、Practice makes perfect.

Kent:うちらのことですよね。

cocoona:そうそう。もう座右の銘ですね(笑)。石橋を叩いてというのも大事なんですけど、叩いてばかりだと、やっぱり「その橋いつ渡るの?」という感じですから、だから僕たちは中学英語もまったくないまま飛び出して、今必死で勉強してます(笑)。

Kent:去年の9月辺りから(笑)。

cocoona:そう。去年の9月からやってます(笑)。

英語を勉強し始めた理由

ロイ:2010年から海外に出られて、一杯ヨーロッパツアーとかしてますよね。

cocoona:そうなんですよ。

ロイ:それで、去年からですか?(笑)

cocoona:実はその頃は日本拠点で海外でのお仕事だったので、ちょっとはやってたんですけど。それよりは、まあ言い訳ですけど、ショーを作るほうを一生懸命やってて、日本拠点だしという安心感があって、でも、America's Got Talentに出て、やっぱりアメリカで受けたのを肌で感じて、日本拠点の海外展開じゃなくて、本格的な海外展開をしたいとチームで思って、僕も思って。

そうすると英語は仕事ですから、打ち合わせだったり、セッティングだったり、絶対にmustで必要というのを肌で感じたので、日本に居ながらじゃなくて、もう英語で仕事をしなくてはいけないというマインドなってから、今はやってますけど、それが去年の9月なんですよね。

ロイ:じゃあ、それまで英語がほとんどできないまま、ヨーロッパツアーとか海外ツアーとかあまり意味がわからないんですけど、どんな感じだったんですか? 失敗をいろいろしそうな気もするんですけど。

Kent:実を言うとエジンバラの後ロンドンで公演とかヨーロッパ公演、アメリカ公演、そして、去年のAmerica's Got Talentというのがあったんですけど、例えばロンドンの仕込みといってまずセッティングする時に、全部英語でスタッフさんが喋ってくるんですよ。照明から電波のwifiのことから、またスコットランド訛りの英語とか喋られるから、本当に聞き取れなくて、僕、実は英語教材に百万円ぐらいかけているんですけど、

上村:おっと!

Kent:実はそれは積んでいるだけで、今まではちゃんと読まずに、買ったことに満足をしていたんですね。それで本当に喋れないということを実感しまして、お金を掛ければ喋れると思っていたんですけど、お金掛けても読まなければ喋れないということがよくわかりました。

cocoona:そんな海外展開から、去年まではそんな4年間。「必要だよな、やらないとな」という薄い意識でやってた。

Kent:「ノンバーバルパフォーマンスだしいらないかなぁ」って(笑)。

cocoona:そうそう、それ言い訳だったよね(笑)。

(一同笑)

cocoona:ショーは受けるから。でも、やっぱり次のステップとして、ショーだけじゃなくて、今度は一緒に作るとか、やっぱり現地の人とクリエイションするとか、そういうレベルになってくると、もういつまで経ってもpleaseとcomaだけだとダメで(笑)。

(一同笑)

Kent:僕たちのショーで英語を文字で表現するパフォーマンスがあるんですけど、そのスペルがお客さんの前でやった時に間違っていたんですね(笑)。

cocoona:そうそうそう。あった、あった(笑)。

Kent:すごいわからないし。

cocoona:dataというのを間違えたんですね。

Kent:そうそうdata。あと、そんな単語使わないよって、 帽子もhatとcapって違うんだよとか怒られたりとか。

cocoona:そう。怒られたりとか。あったね。

Kent:ありましたね。

cocoona:それで本気になったのが9月とかですよね。

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