ゴールデンウィークはどう過ごした?

西澤ロイ氏(以下、ロイ):The beef tongue I ate in Sendai was delicious. 「西澤ロイのがんばらない英語」。

上村潤氏(以下、上村):このコーナーは、「納得!! 英語カウンセラー」西澤ロイが、英語に関する疑問、質問にお答えしたり、みなさまの英語をもっと身近に、より楽しんで学ぶ頑張らない英語に関する話題を紹介するコーナーです。ロイさん、おはようございます。

ロイ:おはようございます。

上村:ちょっと聞き取れましたけど、仙台というところと……。

ロイ:日本語です!

(一同笑)

上村:ですよねー(笑)。

ロイ:あと最後の単語。

上村:え……牛タン?

ロイ:牛タン?

上村:牛タン?

ロイ:The beef tongue.

上村:ビーフ・タン。ビーフ・タンはかろうじて聞き取れました。

ロイ:最後のdelicious.

上村:デリシャス、ああデリシャス……ということは。仙台へ牛タンを、美味しい牛タンを食べていらっしゃった。

ロイ:そうですね、昨日、一昨日とちょっと行ってまいりました。

上村:実はさっき、仙台銘菓「萩の月」をいただきまして。ちょっと前に、Facebookで、「萩の月めちゃめちゃおいしい」っていう記事を上げたばかりだったんで、びっくりしました。

ロイ:そう。それを見ちゃったんで、これは買ってくるしかないなあ、と。

上村:あー、そっかはからずも要求してしまったかー。

ロイ:(笑)。

上村:そんな仙台は、何かお仕事で行かれたんですか?

ロイ:ちょっと出たい講座があって、行ってきました。

字幕無しで見れば1.5倍楽しめる!?

上村:なるほど。そんな、思い思いのゴールデンウィークを過ごしてきたわけですが。私、あのあとも映画をいくつか観まして。今回も、映画に関するテーマでお送りしよう、ということになりましたが。映画のなかにはいろんな名言だったり、表現が出てきます。前回は『マトリックス』のなかに出てきた言葉を見ていきました。

映画にはいろんな名言があると思うんですけど、なんかこう、自分のなかで、この言葉好きだな、みたいなものはあったりするんですか?

ロイ:えっと僕けっこう、映画を英語で観てなかったな、ってことに気付いたんですよ。

上村:ほほう。まさか? 根底が?(笑)。

ロイ:いや、僕、高校生のときまでは、字幕って大嫌いだったんですよ。なんでかというと、目が悪かったので、読むのが嫌だっていう理由で、だから常に吹き替え版で観てたんですよ。

上村:なるほどね……そうですね、確かに、字幕を見てるんだか、画面を見てるんだか。ちょっとわからなくなるときがあるんですよね。

ロイ:うん。とくに目が悪かったんで、あんまり読めないなあみたいなのがあって。それですごい嫌だったんですけど、でも大学に入って、ちょっとリスニングを真面目に頑張らなきゃな、と思ったときから切り替えて。それから常にもう英語ですよね。

上村:ほう……素晴らしい。そして今に至るわけですね。

ロイ:まあそうですね。

上村:僕も、最近、手持ちのDVDをあえて字幕を消して観てみたりとか。そうやって観てみると、今まで気付かなかった部分が見えてきたりっていうのもあって。これはおもしろいなあ、と。字幕に踊らされるんじゃなくて。ね? いつもよりも1.5倍映画楽しんでるなあみたいな。

ロイ:じゅんじゅんが新しい境地へ。

上村:ええ、行っていると。思いたいなあと(笑)。

ロイ:(笑)。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を英語で読み解く

上村:そんななかで、気になるワードがいくつか出てきましたので、そちらを紹介したいと思います。かなり昔の映画になるんでしょね。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。

ロイ:そうこれ、僕、英語で観てないんですよ、実は(笑)。

上村:吹き替えで見てらっしゃるわけですよね。

ロイ:だからちょっと改めて見ないとなと思ったんですけど。

上村:渋い石丸博也さんみたいな感じですからね。僕も『バック・トゥ・ザ・フューチャー』というと、金曜ロードショーとか、テレビで放映していたもののほうがたぶん見てるんですよね、実際は。僕も劇場で見てた世代ではないので。

それで、バック・トゥ・ザ・フューチャー、ざっくりとどんな話かというと。デロリアンっていう車がありまして……、これはドクという、発明家が開発したタイムマシンなんですよね。これに乗って、過去に飛んでしまった主人公のマーフィが、過去で何かやらかしてしまったことが、現代に戻ったらそれが影響して、未来が変わってしまっている。

そこで、もう一度過去に戻って、それをやり直そうっていうお話なんですけどね。3作出ています。そんなドクというキーキャラクターなんですけど、けっこう不遇な扱いをされてる方で。自分の発明したものが世に認められない。でも自分を信じて研究を続けてきたら、なんとデロリアンができてしまったという(笑)。

ロイ:うん(笑)。

上村:そこから物語が動き始めるんですけれどもね。そんなドクの口癖が僕は大好きなんです。「If you put your mind to it, you can accomplish anything.」

ロイ:僕、発音しましょうか?

上村:お願いします!(笑)。

ロイ:If you put your mind to it, you can accomplish anything.

上村:accomplish.

ロイ:そうですね。

上村:これ、「何事も為せば成る」って言われてるんですけど、これは直訳してもそうなるんですか?

ロイ:put your mind to it なので、自分の心。それを向き合う感じで、置いておくわけですね。だから、「向き合えばなんでもできるよ」っていう感じ、ですかね。

上村:なるほどね。これでも、そのドクっていうキャラクターが言うからこそ、重みがあるというか。世間に認められなくても、がんばり続ければこういう結果も出せるんだなっていう。当時勇気をもらったというか。

ロイ:うん。

上村:またね、いいキャラクターなんですよね、ドクって。ぶっ飛んだ、マッドサイエンティストというかね(笑)。

ロイ:確かに、髪形も科学者って感じですもんね。

上村:そんなバック・トゥ・ザ・フューチャーね。ぜひともね、一度振り返って見てみるのは。

ロイ:いや、僕がまず見てみます。英語でね。

上村:(笑)。そうですね、それもぜひお願いいたします。