キンコン西野「流通に関わらないのは無責任」作り手が最後まで一貫して行うべき理由を語る

キングコング西野×プラスワン・マーケティング増田×アソビシステム中川 #2/4

2017年3月5日回
に開催

キングコング西野氏が作ったワクワクしたい大人のための学校、通称「SA-CUS(サーカス)」。2017年3月5日にJ-WAVEで放送された番組「SUNDAY SESSIONS」では、プラスワン・マーケティング増田氏とアソビシステム中川氏をゲストに開講しました。本パートでは増田氏が携帯電話の製造から販売まで自社で行うようになった経緯から、西野氏とともに「作り手が最後まで一貫して行うことのメリット」について語りました。

カレー、カレー、絶対カレー

西野亮廣氏(以下、西野):今はどうですか? 今興味あるのは。

増田薫氏(以下、増田):今の興味ですか? えっと、それは仕事の面ですか? プライベートの面ですか?

西野:じゃあ先にプライベートの面はなんですか?

増田:カレー、カレー。絶対カレーです。僕、カレーが大好きでして。

西野:いや、「絶対カレーです」って(笑)。知らないっすよ、絶対カレーかどうかは。

増田:例えばホテルとかで、シャワーをチャチャチャッてひねって出すじゃないですか。あれがカレーだったら本当に幸せだと思いますよ。

西野:なにを言ってるんですか。

増田:本当ですよ。

西野:(笑)。

増田:僕、カレーを食べるのもそうなんですけど、作るのが好きなんですよ。趣味、カレー。

西野:カレーを、だからもう全部好きっていうことですね。

増田:そうそう、カレーを突き詰めたいっていうんですかね?

西野:僕も今一応聞いてますけど、あまり興味はないですよ。

増田:ははは(笑)。

西野:一応聞きます(笑)。

増田:僕のチキンマサラを食べていただいたら、その感想は変わるんじゃないかと思います!

西野:ははは!(笑)

■増田氏のカレーへのこだわり「2時間半、玉ねぎを炒める」

増田:だって玉ねぎはあれですよ、2時間半炒めますからね。

西野:あぁ~……。ちょっと待って、ちょっと待ってください(笑)。

増田:ぜんぜん関心引けなかった感じですけど(笑)。

西野:いやいや、いいですよ、いいですよ(笑)。お休みの日に?

増田:だいたい毎日作ってます。

西野:毎日?

増田:今朝も作りましたし。

西野:その時間どうやって? 早起きしてですか?

増田:そうですね、気づいたらなんかもう、スパイスをゴリゴリしてるって感じですかね。あれで目が覚めるっていうか。

西野:(笑)。

増田:しかもカレーに入ってるスパイスって、全部それこそ薬みたいなもんですよ、シナモンは消化にいいし、とか。それを体調に合わせて……やめましょうか、この話。

西野:ははは(笑)。

増田:でも、本当にカレー好きなんですよ。

西野:いいですよいいですよ(笑)。わかんないです、「SUNDAY SESSIONS」を聞こうと思ったリスナーの方は、まさかこんなカレーの話されるとは思ってなかったと思います。でも、いい。

増田:明日カレー食べたくなると思います。

西野:ははは(笑)。おもしろっ(笑)。

まだまだ続く、増田氏のカレーのこだわり

増田:カレー「ライス」が好きなんですよ。さっきも下で社員の女の子に「あっ、増田さん、カレーパンありますよ」って言われて。違うんだよな。カレーライスだから、僕が好きなの。

西野:興味がないんですね(笑)。

増田:カレーライスです。

西野:興味がないんだから(笑)。カレーうどんよりも?

増田:カレーライス。

西野:ははは(笑)。

増田:カレーのプールがあったら、ライス持って突っ込んでいきますよ。

西野:ナンとかもありますけど。ナンとかもおいしいですよ?

増田:ねぇ。それはそれでいいんですけど、僕の中ではカレーライスじゃないんで。あんまりその、「じゃあみんなでナンがおいしいカレー屋さんで……」というのはぜんぜん興味ない(笑)。カレーライスがいいんです。

西野:(笑)。

増田:もう1回言いましょう、カレーライスがいいんです。しかも、カレーライスだったらどんなカレーライスでも、僕好きなんです。

時々、これカレーライス作ってる人に失礼なんじゃないかなって言いたくなるくらいまずいカレーライスってあるじゃないですか。「どうしてここまでまずくできちゃうの?」っていうやつあるじゃないですか。でも、いいんです。それでもカレーライスなんで。罪ないんですよ、カレーライスに。

西野:(笑)。

増田:めちゃめちゃ好きなんです。

西野:うどん屋さんとかの、だしに入ってるカレーうどんなんかもうまいっすよ?

増田:あの、ぶっちゃけそういった意味ではですね、まぁカレーライスカレーライスって言ってますけど、普通にカレーうどんも大好きなんですけどね(笑)。でも、カレーライスが好きなんです。

西野:(笑)。

増田:だからあれですよ、カレーうどん食べに行っても……。

西野:むっちゃしゃべるやん!(笑)

増田:ははは(笑)。

西野:なんすか? はい。

増田:だから必ずライスを頼んで。

西野:あっ、うどん屋さん行って、カレーうどん頼んで、で、その時もライス頼まれるんですか?

増田:なるべくうどんにカレーが絡みつきすぎてカレーのルーがなくならないように工夫して……。

西野:増田さん、このあと次世代クリエイターをゲスト講師に迎えて授業するんですけど、大丈夫ですか?(笑)

増田:これ、マズイですかね。

西野:ははは(笑)。

増田:これマズイなぁ。でも、カレーはおいしいですから。

西野:(笑)。あぁ、おもしろ~(笑)。

増田:プライベートでなにがって言われたら、「カレーライス」って。

日本メーカーとして世界一になるため、私服を捨てた

西野:仕事面では、なにに興味あるんですか?

増田:やっぱり世界一。

西野:世界一?

増田:はい。2025年の9月までに、絶対日本メーカーとして世界一になるっていうのが。

西野:へぇ~! もう決めてるんですか?

増田:決めてます、はい。僕あの、私服って一着も持ってないんですね。

西野:ほぉ。それ、どうしてなんですか?

増田:もう世界一になるまでは、休む分の時間も仕事しようと思って。

西野:いや、さっき、んざんカレーの話されて……(笑)。

増田:カレーライスはいいじゃないですか! 仕事してもカレーライスは食べれますから。別にわざわざカレーライス食べる時に私服に着替えないし。

西野:カレーを食べる時もスーツですか?

増田:もちろん、もちろん。

西野:休みの日どうしてるんですか?

増田:スーツです。

西野:え~っ?

増田:そうですね,だから寝る時はだいたいパンイチなんですけど、例えばコンビニ行くじゃないですか。わざわざスーツで行くんですよ。

西野:コンビニ、スーツで行くんですか?

増田:本当です。

西野:なんでですか?

増田:だってスーツしか持ってないですもん。パンイチ(パンツ1枚)で行ったら捕まっちゃうじゃないですか。

土日をなくし、スピードアップを図る

西野:いや、そうですけど。なんで私服を?

増田:いや、だから私服があると遊んじゃうじゃないですか。

西野:はぇー!

増田:僕ね、29歳まで働いてないんですよ。

西野:はぁ。どういうことですか?

増田:一応表向き司法試験の受験生ということで。でもまぁロン毛の茶髪の白メッシュっていうやつで、お酒が大好きだったんですね。で、あんまり勉強とか向いてなかったんですよ。

西野:29歳まで。

増田:たぶんね、先ほどのお話のとおり、先生の問題かもしれません。

西野:あぁ~。

増田:おもしろく教えてくれたらもしかしたらやってたかもしれないですけど、そんなに勉強できなくて。それで29歳でもう働こうと思って、あるITの会社に入ったんですけど、ITやってみたらけっこうおもしろくて。「人より先に」っていう。

ITってそうじゃないですか、「人より先におもしろいものを生み出す」という。法律の場合は、どっちかというと「過去どういう判断をしたか」って後ろにいくじゃないですか。この、前にいくアプローチがおもしろくて、「うわ、おもろいな~」と。

でも29歳で入ったんで、例えば60歳で引退するんだとしたら、30年しかない。他の人たちは20歳ぐらいから働いてるから40年ある。追いつかないといけないから、20歳からやってる人の3分の4は仕事しなきゃいけないじゃないですか。

そうしたら、1週間って7日あるから、みんな土日休みますよね。土日なくしたら追いつけるなと思って、それで私服を持たなくなった。

西野:へぇ~!

増田:ちなみに僕、カレーライスも好きですけど、吉川晃司さんも大好きなんですよ。男、吉川。

西野:はいはい。

増田:あの人が「やっちゃえ」っていう感じじゃないですか。僕も、その時に「やっちゃえ」って思って、私服をポーンと捨てて。

西野:へぇ~。

増田:ちょっと捨てなきゃよかったかなって、今。

西野:後悔してるんですか?(笑)

増田:コンビニ行くときとか本当大変なんですよね。

西野:スーツ着られて。

増田:スーツ着なきゃいけないから。

西野:へぇ~、おもしろっ。

エンドユーザーのため、利用シーンを考えて心を込めて作る

増田:先週エジプトでローンチイベントがあったんですよ。製品ローンチイベント。400人集まっていただいて、もう、大盛り上がりで。でもやっぱエジプトっていったらピラミッドなので、ちょっと会場2時間ぐらい時間あったんで抜けて行ったんですよね。

でも私服持ってないから、ピラミッドを見てるのも当然スーツだし。そしたら「ラクダに乗ってみないか?」って言われて、いいなぁと思ってラクダ乗ったのもスーツだし……。

西野:(笑)。あの、要は砂漠みたいなところをスーツで歩き回ってたんですか?

増田:そうです。ピラミッドからスフィンクスぐらいまで、ラクダで20分ぐらい歩いていくんですけど、僕だけスーツ姿なんですよ。そしたら観光客が、他の国の人たちが写真バシャバシャ撮って。

西野:(笑)。日本人ですよね。「ザ・日本人」ですよね。

増田:そうですよ。ザ・日本人だと思われたんでしょうね。

西野:WORLD ORDERのコンセプトですよ。

増田:そうですね、はい。

西野:はぇ~、おもしろ。

増田:しかも僕は、29歳からはずっとメーカーで働いてきたんですけど。そうすると「この製品、あんまり良くないけど儲かるから出しちゃおうか」みたいな状況にも遭遇したわけですよね。ああいうの、頭にくるんですよ。

西野:なるほどね。

増田:買ってるお客様がいらっしゃるわけだから。しかもだいたいメーカーって、売るまで一生懸命で、サポートは全部外に外注してしまう。

西野:はいはい。

増田:買う時はいいんですけど、だいたい壊れた時に電話するとぜんぜん電話が繋がらなくて、繋がったとしてもずっとわけのわからない杓子定規みたいなことを言われて。

西野:間に入ってる人は扱い方知らなかったりするんですよね、持っていったら。

増田:頭にきてガーンって電話切るのがだいたい常じゃないですか。でも人と人に例えたら、付き合うまで一生懸命な男の人って最悪じゃないですか。メーカーで言ったら、買っていただいたところは、その人との関係が始まるきっかけ。最初に過ぎないんですよ。

そこから長く付き合っていくわけだから、うちはサポートセンターも全部自社内で、自社のメンバーでやるようにしてる。

西野:あ~、それいいですね。

増田:やっぱり、そういったエンドユーザーさんのために、利用シーンを考えて、心を込めて作ってるから。

西野:あ~、なるほど。それいいっすね。そこまで責任を取るっていう。

増田:はい、それと同じことを世界でもやってるんです。

西野:へぇ~。

「作るだけ作って売ることを人に任す」はイケてない

増田:要は30ヶ国ぐらいで製品のローンチが進んでるんですけれども、やっぱり儲かるからじゃああの国で出そうとか……。

西野:そういうことじゃなくて。

増田:そういうのって、ぜんぜんおもしろくないじゃないですか。だったらそのままサラリーマンやってりゃよかったし。

西野:海外のサポートもされるんですか?

増田:全部自分たちで、やれるところは全部やります。

西野:はぇ~。そこまで責任取る。

増田:ジャパニーズ・おもてなし魂。

西野:へぇ~! でも、わかります。僕の場合は、例えば本を書く時に、僕の場合だと、さすがに本にメンテナンスみたいなのはないので。まぁ本の場合はまず買ってもらわなきゃいけないっていう。

だけど、これまでは……なんだろう、作家はもう作るだけで、届ける作業は会社だとか出版社だとかに任せていたんです。でも、やっぱり一方で、せっかく腹を痛めて作った作品がお客さんの手に届かないと、もう作ったこととして世の中にカウントされない。

だからある時、自分もうそうした届けるところまで意識したんです。もう「作るだけ作って売ることを人に任す」っていうのは、なんか育児放棄みたいな感じがして。

増田:すっげぇわかります。

西野:前まではそっちのほうがかっこいいと思ってたんですよ。

つまり、そういうところに口出さないほうがクリエイターとしてイケてるんじゃないかとか、職人としてなんかこう、お金の話もしないし、流通のことにも関わらないほうがかっこいいんじゃないかみたいな。そういうことを思ってたんですけど、いやいやなんかそれは、ちょっと見方変えると無責任だなと思って。

こういう“無責任”なことはやりたくないと思って、そういうふうにしました。僕の場合は買ってもらうっていうところまでを面倒見るという。携帯の場合だとメンテナンスがね、買っていただいた後もね。

増田:そうですね、携帯電話って1年、2年使いますもんね。

西野:それおもしろいですよ、そこまでやられてるの。

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