小・中学生の学びにおいて「スタディ・ライフ・バランス」がトレンドに

中野慧氏:みなさま、こんにちは。勉強サプリのプロデューサーをしております、中野慧と申します。どうぞよろしくお願いします。

小・中学生の学び領域のトレンドワードについて発表させていただきます。まずこの領域でリクルートとしてどういった事業を行っているかということを簡単に触れさせていただきます。

今年の3月にリリースしたサービスになるんですけれども、小学校4年生から中学校3年生までを対象としたオンラインの教科書に沿ったコンテンツを提供しております。カリスマ先生の授業動画、ログで成績がわかるようなスーパードリル。これが月額980円で提供させていただいております。

この領域の中で見えてきたトレンドワードについて今日はご報告させていただくのですが、トレンドワードはこちらでございます。「スタディ・ライフ・バランス」です。

社会人の場合は「ワーク・ライフ・バランス」というキーワードはよく耳にするかと思います。「ワーク・ライフ・バランス」というキーワードが出てきたのはちょうど10年くらい前になるんですけれども、いまではすっかり市民権を得たかなと思っております。

子どもの世界でも、スタディとライフの間のバランスについてしっかりと考えていくということが来年のトレンドになってくると考えております。では、それはどういった背景に基づくものなのかというところをご説明させていただきます。

2020年の大学入試改革を前に、新たな学びが求められる

アニメーションになっているので、もしかしたら前を見ていただいたほうがわかりやすいかもしれませんが、先ほど進学総研の発表のほうでもありましたが、従来型の知識・技能のインプットと、スタディというものが子どもたちの勉強として問われてきたわけですけれども、2020年に大学入試改革があります。

実はいま、中学校1年生の子どもたちが大学入試をするときには、まさにこの新しい大学入試で問われるんですけれども、ここで求められる能力というのが、従来型のスタディではなく、新たな学びという主体的に学ぶ姿勢であったり、知識・技能を活用する力。こういったものが問われるようになってくるわけです。

こうった能力をつけようとしたときに、従来型のスタディだけで足りるかと言われると、違うと。ライフというものが非常に大事になってくると言われております。新たな学びを獲得するためには知識・技能のインプットだけではなくて、スポーツであったり、遊びであったり、多様な経験を積むことが大事になってくると言われております。

ICTツールの登場でスタディを効率化

この必要性が出てきているんですけれども、ここにICTツール。教育でIT系のツールを使って勉強するということが、いま非常に世の中に広がってきているんですけれども、このICTツールによってスタディの部分が効率化されることによって、ライフの時間をますます充実させることができるようになってきているということがトレンドでございます。

すなわち新たな学びが必要になってくる中で、多様な経験を積まなければいけなくなったと。これが1つ目ですね。多様な経験を積むにあたってスタディを効率化できるような新しいICTのツールがどんどん登場してきた。これが2つ目。

3つ目、結果としてこのスタディとライフの間のバランスについてますます真剣に考える保護者さんが出てきた。これがトレンドだと思っております。以降のページで具体的な中身についてご説明させていただきます。

まず最初、スタディが新しい学びに変わりましたということを申し上げましたが、これは先ほど進学総研のプレゼンの中にもございましたが、たしかに従来の知識・技能のインプットだけではなくて、そこをアウトプットするようなことが求められるようになってきたと。これは先ほどのご説明の通りかなと思います。

ライフで多様な経験を積むことが大事になってくる

じゃあそういった能力をどういうふうにして身につけていったらいいのかと、非常に気になるポイントかと思うんですけれども、識者の見解でございますが、赤字でハイライトをしておりますけれども。

こういった力を養うためには主体的に学び続ける姿勢が非常に重要であり、あるいは興味を持ったことを主体的に探求したり、様々な世代の方とコミュニケーションをする。ライフで多様な経験を積むことが非常に大事だということを言っているんですね。

ですので知識・技能のインプットが新しい学びになりました。その新しい学びを身につけるためには、こういった多様な経験を積んでいくことが大事なんですよという構図をご理解いただけたかなと思います。

ICTツールの学校現場・一般家庭への普及

それぞれの具体的な例を中に書いているんですけど、まずスタディ、知識・技能のインプットの部分が効率的になってきたと。これは想像に難くない部分かなと思いますけど、ICTツールを使っている子どもたち、保護者の方たちというのは、非常に効率的に勉強できるようになってきたということが言えると思います。

ポイントは、これがごく一部の方たちがやっていることであれば、トレンドにはならなくて、「進んでいる人たちがやっているんでしょ?」という話になるんですが、学校現場の中でもこのICTツールというのが爆発的に広がってきているということが1つのポイントになってきております。

例えばこれは、タブレットの学校の中での導入台数なんですけど、すごい勢いで増えてきているというのがわかると思います。

では、家庭の中ではどういうことが起こっているかというと、我々も含めてなんですけど、最近教育サービスの業界でICTツールがどんどん広がってきております。

右側に挙がっている「RISU」さんの事例であれば、学習データを独自のBig Dataエンジンを通じて集計・解析すると。要は、この子はどこが苦手なんだろうということを特定した上で、東大生のチューターがそこを効率的にサポートすると。

こういったかたちで、スタディの部分がどんどん効率的になっているということが起こってきています。スタディが効率的になったときに、家庭ではどういうことが起こっているか?