会社・個人で投資したいと思う若手起業家の特徴とは

一戸健人氏(以下、一戸):本日はお忙しいなか、お集まりいただきましてありがとうございます。株式会社ドゥーファの一戸と申します。

簡単にうちの会社の紹介をまずさせていただきます。まだ2期目のスタートアップなんですけど、セールスの働き方改革をやりたいということで、来週13日にまさにリリースになります。副業の営業マンを活用したい会社はぜひご連絡ください。

私の会社も、ちょうど夏くらいにシリーズA(シリーズAラウンド)の調達に動きたいなと思っていますので、投資先という目線で突っ込んだ質問をさせていただければなと思います。

では、里見さんの経歴はみなさんご存知とは思うんですが、会社の紹介だったりご挨拶を一言いただければなと思います。

里見治紀氏(以下、里見):あまり時間がないようなので、会社の紹介や自己紹介はセガサミーホールディングスのホームページを見ていただければと思います。

一戸:じゃあ進めさせていただきます。最初のテーマなんですけど、「会社または個人で投資したいと思う若手起業家の特徴とは」というところなんですが、せっかくなんで今日は投資先が一社でも見つかればなとは思ってます。

実は会社と個人のところで、里見さんも実は個人としてエンジェル活動をされているとおうかがいをしております。具体的に会社で入れるのか、個人で切り分けているポイントとか実際にあるんですかね?

主にストラテジックなバリューが出せそうな会社へ投資

里見:そうですね、当社では世界で25社くらいのベンチャーキャピタルのファンドに、現在投資しています。プラス、彼らから紹介してもらった案件が中心となりますが、ストラテジックパートナーになれるということがあれば、直接投資をするというのを過去にはかなり積極的にやってきています。

そのなかで40社以上に投資して、18社くらいイグジットしています。なかには上場やM&Aを行ったというもののほか、我々が結果的にグループに取り込んだ、もしくは仲間になってもらったというケースも何社かあります。

なので、セガサミーグループ内でビジネス的になにかご縁がありそうだったり、ストラテジックなバリューが出せそうな会社を主に投資をしています。個人レベルでは、競合とか、ゲーム会社には投資しないということ以外は、ある程度いろんな業種には投資してますね。

一戸:突っ込んだ質問をさせていただければと思うんですが、公表してるものしてないものも踏まえてなんですけど、過去に一番バリュエーションが高かった会社さんはどれぐらいだったんですか?

里見:例えばですね、グリー株式会社さんと業務提携を行ったポケラボという会社があるんですけれども。これはグリーさんに高く評価していただきました。

当時取締役会に出席したりはしていたんですが、我々が加わるというのではなく、グリーさんが株を取得して、我々は合弁会社を作って、ビジネスとしてお付き合いしていたとかもあります。

まあメタップスさんとか、マネーフォワードさん、gumiさんなんかは、上場前に投資してIPOされたというのがありましたね。

一戸:なるほど。最近でいうと海外の会社にも投資されているというのは、先ほどおうかがいさせていただいたんですが。比率でいうとどれぐらいの割合なんですか?

里見:たぶん日本が7割くらいですかね。そのほか、VCやファンドではアメリカやヨーロッパ、アジアとかのファンドにも投資してますね。

一戸:そうなんですね。ちなみに最低バリュエーションというか、どれぐらいのステージから出資検討しているんですか?

里見:まあだいたい、我々のところに話がくるのはアーリーなり、ファーストラウンド、セカンドラウンドが多いですね。知り合いとかを連れてきて、シードとして1,000万円を投資する会社もあるんですが、そういうところは本来、エンジェルでやってもいいかなというのも若干ありますよね。

ミレニアル世代に顕著な特徴

一戸:わかりました。じゃあちょっと次のスライドへ行っていただいて。続いてのテーマなんですけど、周囲で伸びている若手経営者の共通点なんですが、実際20代とかでつながりがある経営者はいらっしゃるんですか?

里見:何人かの若手経営者とはお付き合いしています。30代の人が多いですかね。この間、個人的にちょっとおもしろいなと思ったことがありました。僕はグロービスさんがやっている「G1経営者会議」というカンファレンスによく出ていて、このG1の40歳以下のU40や、「G1カレッジ」とか「G1ベンチャー」のアドバイザリーボードのメンバーとしても入ってるんです。

G1カレッジは残念ながら、去年で休止となったのですが、学生主体で運営していて、25歳ぐらいまでの子が参加していました。ほかのものは全部招待制なんですけれども、あれだけ応募制なんですね。

応募者800人の中から250人だけが招待される会議なんです。過去に応募してきた人たちに比べて、去年応募してきた人たちの特徴がガラッと変わったという分析を、その学生たちがしていたんですね。

僕自身もその分析を見て、ミレニアル世代といわれていた人とジェネレーションZ世代にあたる、この境目くらいで変化しているのかなと思いました。

ミレニアル世代は、社会起業家になりたいとか、もしくは起業家なんだけど、何らかのかたちで社会に貢献したいといったことが、起業のきっかけになっているという人が多くいました。

起業のきっかけなんて、どうだっていい

里見:delyの堀江くん(堀江裕介氏)なんかも、東日本大震災がきっかけで起業を目指そうと思ったとよく公言しています。一方、直近で応募してきた20歳前後の子たちの起業のきっかけや目的は、どちらかというと「金儲けしたい」「有名になりたい」といった声が多かったという分析だったんですよね。

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