会社は、効率よく学べる安全地帯
“起業に憧れる人”が独立しないほうがいい理由

Q&A #1/2

2018年6月21日に、日本マイクロソフト株式会社にて「シリコンバレーの最強女性アクセラレーター・堀江愛利さん & 最強のプレゼンター・澤と語り合う会。」が開催されました。女性起業家を支援するアクセラレーター・堀江愛利氏と、日本マイクロソフト株式会社の澤円氏が登壇。堀江氏は、CNNの「Visionary Women(ビジョンを持った活動をする女性10人)」に選出されるなど、シリコンバレーでも注目を集める存在。本パートでは、スピーカー2人が、現役高校生からの「高校時代をどう過ごすべきか?」といった質問など、参加者たちから寄せられたたくさんの質問に答えました。

ターゲッティングは綿密に

澤円氏(以下、澤):質問がある方はマイクを取って、それでやってくださいね。マイクは質問し終わったら(こちらへ)返してください。はい、どうぞ。

質問者1:来月、女性向けのフリーランスのマッチングサービスを起業しますので、質問です。女性が独立をするために必要な支援、サポートやプログラムを作る上で、気をつけるべきところがあれば、お伺いしたいなと思います。

:女性向けのサービスを作る上で、気をつけたいこと?

質問者1:女性で独立を志す方を増やしたい、サポートしたいなと思っています。

:女性の起業家ということ?

質問者1:はい。

:どういうフェーズかによるけれど。

堀江愛利氏(以下、堀江):独立っていう……。

:そうですね。独立と言うのは、会社勤めじゃないかたちで、何かお金を得る手段を(持っている人)ということ?

質問者1:そうです。なので、最初はフリーランスの方へのサービスになりますね。マーケティングして業務委託ができるようにするとか。

:そういうことだと、ビジネスのどこらへんにプロットするかによって、ぜんぜん変わってくると思いますね。何を言いたいかというと、会社を辞めれば全員、独立なわけじゃないですか。独立というものの定義が明確でないといけないと思うんですね。

どういうことかというと、「どこかに属してないこと」を独立といっているのか、それとも「1人でやって何か成功することを目指す」のか。あるいは、その人が「1人で会社を起こしてそれを大きくする」ことを目的とするのかによって、サポートの仕方はぜんぜん違うと思うんですよ。

もっと言うと、女性という人口の半分をターゲットにはしていますけれども、その中でもさらに、どういうレイヤーの人を狙うかなんですよね。例えば「今、主婦をやっています。働いた経験がありません」という人を対象にするのか。

それとも、企業の中でわりと上の方で、成功体験も持っているんだけれども、「もっと大きな成功をしたいから独立をします」という人をサポートするのかによって、ぜんぜん変わってくると思いますよ。だから、まずはターゲッティングというものがないといけない。「女性だから、みなさんがターゲットですよ」となると、言われた側も困ると思うんですよね。

質問者1:後者のキャリアを積んでいらっしゃる女性の方に対して、最初は社外取締役としての案件をご紹介することを考えています。あとは、フリーランス。(仕事と)家庭との両立が難しい方に、マーケティングの機能のところを業務委託としてサポートするようなスタイルを支援したいなと思っております。

ユーザーの要望に適合したサービスとシステムを考える

堀江:そのセグメントの話なんですけど、けっこう大企業でも男性から「女性を上に」という話があるんです。それがいいか悪いかは別にして、(女性が) main breadwinner(家族の稼ぎ頭)ということでフルタイムのお仕事をされて、家庭を支えるということですね。

女性のお給料を上げるプロモーションをすれば女性支援だ、と思っている人がいるんですけど、実は女性にはすごくいろんなセグメントがあるので、中にはそれを望んでいない人もいます。

男性はそれを(当然に)望むものだと(考えて)、それを前提にして評価や報酬などがあるんですけど、女性(が望むもの)はそうじゃないということに会社自体が気付いていないですね。

向上心というか(昇進することに)興味がない人にそれをしてダメだったときに、「女性=やっぱりたたきがいがない」ということになってしまうんですね。

だから、女性の場合はビジネスの面でもそうだし、女性をサポートしたい、というダイバーシティ系の話をするのであれば、もう少し「女性=ひとまとまり」ではないというところで、セグメンテーションをしっかりしていくことがすごく重要になってくると思います。

:はい。実は、男性も同じと言えば同じなんですけど、人によって職業観や価値観ぜんぜん違ってくるので、特になにかを「支援する」というのは危ない言葉でもあります。支援って、下手すると押し売りになっちゃうんです。

だから、「モチベーションを持っている人たちに対して、本当に適切なタイミングでなにかを提供できる状態にする、そういう仕組みを作る」という概念でないと、押し付けになりかねないところがあります。

だから、線引きをきちんとしておくことと、(ユーザーが案件に)気づくとか(案件を)取りにいくことがいつでもできるような「オンデマンド型」のものであること、その手段をちゃんとデザインすることがすごく大事だと思いますね。

UIデザインもそうだし、システムでデザインも作って、まずはどちらかというと「どういうデマンドがあるのか」と、正しく認識できるような仕組みづくりの方に重きを置いた方がいいです。それから「自分が何を提供できるのか」を考えた方がいいわけです。

質問者1:わかりました。ありがとうございました。

:はい。ありがとうございます。次、こちらですね。

シリコンバレーの負の側面とは

質問者2:本日はお話をありがとうございました。僕は学生で、これから起業するんですが、それに関連して、シリコンバレーについてお聞きしたいです。スタートアップを作っていく立場に立ったときに、シリコンバレーと東京の相違点を教えていただきたいです。

よく「シリコンバレーはいい」とかメリットが挙げられると思うんですけど、さっき話があったみたいに男性社会であることとか、あまり見られていない「負の側面」を、ぜひ実際に経験された立場から教えていただけたら、すごく参考になるなと思いました。よろしくお願いします。

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