セブンイレブンで絵本を売るなら…
西野亮廣氏(以下、西野):まあ、次の話をするのもあれですけど、夏終わったらどうするんですか? 個展やられて、大きい山が終わったわけで。
絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):そうですね。個展やって、ほんで……。まだちょっと言えない、けっこう怒られるから。
西野:なるほど。
のぶみ:まあ、8月1日からNHKのEテレのすごい国民的番組でアニメをやるんですよ。
西野:へー!
のぶみ:それで昨日なんですけど、まだ決まってもいないから言っちゃおうかなと思って。セブン&アイ出版というのがありまして、セブンイレブンでやってるんですよ。それで、セブンイレブンとイトーヨーカドー系列の出版会社があって、そこで野村克也語録(『野村の金言』)を出してるんですよ。
山口トンボ氏(以下、山口):はいはいはい。
西野:あー。
のぶみ:そこが来たから、「うわ、これ来たな!」と思って。「セブンイレブンでどの商品が子供に売れてるか全部調べてもらっていいですか?」という話をして。ほんで、子供に売れてる商品と同じ絵本をつくって、(例えば)おにぎりの形の絵本にしたら並ばないのかな、とか。
「コンビニのここに売るということは、(絵本が)すごいよかったら可能なんですか?」と言ったら、「すごいよかったら可能です」って(笑)。
トンボ:へーー!
のぶみ:そのセブン&アイ出版は、本屋に置くパターンとセブンイレブンに置くパターンがあるらしくて、「セブンイレブンに置くパターンで、セブンイレブンじゃないと逆に買わないぐらいの本にしたらどうなんですかね」と言ったら、「それおもしろいですね」と言って。
西野:へー!
のぶみ:それを勝負するのと、あとはやっぱり、国民的キャラクターのやつは絶対に次の僕の誕生日までに落とすつもりですね。
西野:あー、国民的キャラクター。
のぶみ:やっぱりそのグッズの売上で世界中の子を救うというやつをやってみたいので。そういうことを言ってるだけのやつって、めっちゃ気持ち悪いと思ってるので、マジでやりたいなと思ってるんですけどね。
西野:あー。
キンコン西野、ヘンテコロボット博士に就任
のぶみ:その……なんで今の時代は、売れないものと売れるものがこんなに両極端になってるんだろうって。
西野:はいはいはい。
のぶみ:けっこう両極端になってるなと。ひょっとしたら人も、すごい魂的に高い人と低い人で分かれてるんじゃないのかなって思う事件もけっこう多いじゃないですか。
トンボ:うんうん。
のぶみ:そのときに、分かれるのはなんでなんだろうなというのを、ちょっと探りたかったりするんですよね。あと、西野さんのロボットのやつで、あの順番は何で決まってるんですか?
西野:ロボット……。ごめんなさい、冒頭で肩書絵本作家って言ってましたけど。
トンボ:おっしゃってましたね。
西野:すいません、昨日変わったんです。
のぶみ:やってましたよ、記者会見。
トンボ:肩書教えてもらっていいですか?
西野:ヘンテコロボット博士。
トンボ:何だ、それは(笑)。
(一同笑)
トンボ:何なんだ、それは。
西野:ヘンテコロボット博士。
のぶみ:日本初だね(笑)。
トンボ:これは博士と絵本作家のニコ生ってことでいいですか?(笑)。
西野:そうですそうです。混乱してください、みなさんも。
ロボットに奪われる職業はなにか
のぶみ:ちょっとこの前、TSUTAYAがいわゆるロボットじゃないんだけど、全面貸出がピッピッてやつになったんですよ。
トンボ:あー。
のぶみ:TSUTAYAの人に「あれってどうなんですか?」「売上下がったんじゃないですか?」って言ったら、「そうじゃないんですよ」と。「毎日借りに来る人は、ちょっと恥ずかしいんです」って。「だから、(機械が)ピッピッてやってくれたほうが、売上が上がるんですよ」と言ってて。
西野:あー。
のぶみ:「なるほどね!」って思って。ぬくもりがなくなるのかと思ったら、そうでもないんだという。
西野:なるほど。
のぶみ:スーパーもそうですよね。西武系列に入ったりしたでしょ。レジ打ちがおばちゃんじゃなくなってるんです。
西野:はいはい。昨日会見があって、そんときチラッとだけ話したんですけど、なんか僕、ロボットというか未来が超好きで、本当にこういう筒型のやつにビューンと行くっていうのが、子供のときに本当に来ると思っていたので。それがなかなか来てないなと思って。
でも一方で、友達もロボットをつくってたりするんですけど、話を聞いたらすげーことやってたりするんですよ。すげーことやってるんですけど、これが今ひとつ一般に根付かない。
ロボットタクシーにしたって、結局日本で使われてないじゃないですか。何なんだろうと思ったときに、やっぱりロボットっていうのは、なんでそもそも必要かといったら、仕事を効率よくするために必要じゃないですか。
よく言われてますけど、仕事を効率よくするということは、仕事が効率よくなっちゃったら、要は人の仕事がなくなっちゃうみたいな。それで興味があるのは、どの職業からなくなっていくのか。
のぶみ:それ興味ある。
西野:ロボットがどの職業から奪っていくのかって、すごく興味があって。それはなんで興味があるかというと、ロボットを開発する人たちが同時進行でやらなきゃいけないことは……。
例えばレジのマシンにしたって、パートのおばちゃんの仕事を奪っちゃうわけじゃないですか。じゃあ、「このロボットを導入するよ」と言ったときに、反対するのは誰かといったら、パートのおばちゃんなんですよ。
のぶみ:そうだよね。
西野:要は、一番のライバルは、テクノロジーとかそういう技術的なことじゃなくて、一番のライバルはパートのおばちゃん。
それで、ロボットを開発するときに同時進行でやらないといけないのは、あぶれてしまう人たちの新しい仕事をデザインしなきゃいけない。
例えば、タクシードライバーさんが、今日からタクシードライバーを辞めても、あなた方のそのスキルを使ってこの仕事ができますよという提案がきちっとできたら、ロボットタクシーはもっと早く一般化するし。
トンボ:そうですよね、文句が出ないから。