勤務時間が決まっていないと働き過ぎることもある

川原崎晋裕氏(以下、川原崎):ということで、それぞれ特徴のある社内の制度だったりをご紹介いただいたんですけれども、ここからは30分ほどクロストークという形で、皆さんにいろんなテーマについて喋っていただこうかなと思います。

今日はいろいろな働き方ですね。リモートワークだったり、時短勤務だったり、いますごく話題になってますけれども。そのあたりについて企業の方がどのように考えていらっしゃるのかを、いろいろと聞いていければと思います。

まずはじめに、「そもそも8時間労働って必要なんでしょうか」と。これは誰が決めたんだという話ですよね。6時間労働でもいいかもしれないし、本当は12時間労働が必要なのかもしれないですし、この辺のことを、まずは堀江さんのほうからお願いします。

堀江大輔氏(以下、堀江):自分がさっきした話からすると「必要ないです」になってしまうんですけど。「なんで必要なんですか」という質問ですよね。

それは、やっぱり企業によって違いますよね。なので、GitHubに関していえば、必要としてないです。ですけど、ちゃんと仕事してくださいということなんですね。ですので、なんですかね。みんな仕事してます。

ちょっと話が変わってしまいますけど、先ほど「無制限に休みが取れる」というルールがありましたけど、そうすると休みが明確じゃないので、アメリカの場合は、逆に休みを取らない人がいるんです。「休みを取れ」と言われていないので。

ですから、8時間労働で拘束していないですけど、逆にそれで働き過ぎているとという感じはあるんじゃないかと。なので必要はないですけど、ちゃんと仕事とプライベートのバランスを取れるように、会社が従業員のために考えてたほうがいいかと思います。

仕事の履歴が残ることでリモートでも評価できる

川原崎:これは、逆に評価制度だったりですとかがけっこう重要なのかなと。あと、そもそも人を雇うときの工夫って、どういうことをされてるんですか?

堀江:評価制度に関しては、1年に2回評価しまして、自己評価、マネージャーからの評価、あと周りからの評価。あとは、リモートでやっていて、いろんなツールがあることによって、逆に履歴が残るんですよ。どういうことしてるか・してないか。

川原崎:なるほど、ログが全部残っちゃうと。

堀江:ですので、僕がだいたい仕事してない時ってバレてるんですよ。成果がないので(笑)。

片山:「1週間、仕事してませんでした」みたいな。

堀江:そうなんですよ。当然、仕事の成果がない週もあるんですけど、そういう時には、ちゃんとみんなが先に「ちょっと今週、子供が病気だから休む」とか言えば、それは別に誰も何も言わないですし。半年ごとに、ちゃんとその人がなにをやってるかの履歴が残ってるので、それで評価してます。

さみしい話をしますと、それで結果として、「もう少し頑張ろうね」と言われて、言われ続ける人は、消えます。

川原崎:さよなら。

堀江:はい。

川原崎:「今日、1つもコミット上がってないね」みたいなエンジニアとかですか?

堀江:コミットもそうですけど、やはりリリースであったり、そういうものをベースに考えます。コミットの数ではないですけど、どういうものを出してるか。「こういうことをします」に対して、どれくらい成果があったかであったり。

あとは、コミットはしてないけど、他のチームメイトをサポートしていたとか。そういうの含めての総合です。

川原崎:ありがとうございます。

スタッフ同士のチャットでフレキシブルに勤務

川原崎:片山さんのほうは、実際にHatchにいらっしゃる方が、どんな感じに働いてるのかなと思って。

片山勇志氏(以下、片山):自分も(堀江)大輔と考えは一緒で、会社から求められているものができれば、それでいいと思ってるんですね。じゃあ、Hatchで働いてる起業家がどうかと言ったら、毎日12時間働く人もいれば、毎日3〜4時間しか働かない人もいるんですね。

でも、誰が正しいか正しくないかというのはまったくなく、彼らが会社や受注先から求められてるものに対して、仕事の質が落ちていないのであれば、何時間でもいいんじゃないの、というふうに思ってます。

ちなみに、うちのHatch自体も、新東洋企業という会社の中で新規事業部としてやってるんですけど、Hatchの子連れスタッフは時短勤務。しかも、週に2、3回勤務のスタッフだけで、運営しています。

保育スタッフが4人いるんですけど、4人のうち3人が子連れで来ていて。保育スタッフたちは自分たちのLINEのチャットグループで「今週は私、この日、この日、この日、行けるから」と言って、それで僕が知らないところでシフトを組んじゃってくれてます。そういう働き方を、Hatchのスタッフはやってます。

社員同士の不公平感が出ないよう説明が必要

川原崎:メルカリさんのほうは……これ、会社としての回答なのか、個人的な回答なのか、難しいと思うんですけど(笑)。

掛川紗矢香氏(以下、掛川):そうですね。基本的に、労働を時間で考えるということは、あまりしたことないんですけど、アルバイトは別として、基本的に人ってやらなきゃいけないことがあって、それをやっていった結果、何時間か経ってしまったということだと思うんですね。

例えば1時間で終わる業務もあれば、逆に、次の日には12時間かかるかもしれないですし。その業務によって必要な時間って変わってくると思うんですよね。

弊社ですと、カスタマーサポートについては、さきほどもちょっとお話しましたけれども、本当に日々たくさんのご質問をいただきますので、ある程度量を裁かないといけないんですね。

そうすると、どうしても時間が必要になってくるというところで、8時間程度必要になってくる日もあるでしょうし。逆にエンジニアは、「今日は3時間で終わる」ということもあると思うんですね。

重要なのは、その時間というよりも、同じ会社の中で短い時間で業務を終えられる職種の人と長い時間の職種の人がいた場合に、なんで違うのかというのをきちんと会社として説明できるかどうかというところかなと思ってまして。

不公平感が出ないように、職種の違いや目的などを会社として説明すればいいのかなというふうに思ってます。

川原崎:逆にスタートアップ界隈だと、裁量労働みたいなものと、残業代払うかどうか、みたいなのって、結構あるじゃないですか。成果にコミットしてるのか、時間に対してコミットして働くのか、みたいな視点があると思うんですけれども、その辺りって、どういうふうにお考えですか。

掛川:弊社でお話しますと、裁量労働を導入してる職種もあります。具体的には、エンジニアの中でも、すごくスペシャリティを持った人たちを裁量労働にしてまして。彼らは本当に自分たちの裁量で働けますので、成果で評価をするというところになってるのかなと思います。

川原崎:職種によって適正のある・なしがある感じですね。

掛川:そうですね。

リモートワークのデメリットは、いつでも仕事ができること

川原崎:ありがとうございます。次のテーマにいきます。「リモートで働きたい」という人ってけっこういると思いまして。最近、実際増えてきてると思うんですよね。特にエンジニアの方とか。

ちなみにログミーは中にエンジニア1人もいないんです。GitHubにチケットを上げておくと、知り合いの親切なエンジニアの人たちが、空き時間でそれを処理してくれるという、非常に不安定な運用をしてるんですけども(笑)。まあ、一応動いていますという感じですね。

なので、開発とかは非常にそういうのをやりやすいなという実感はあったりするので、GitHubの堀江さんのほうから、いかがでしょうか。

堀江:リモートのメリットは、自分の状況に合わせて一番仕事しやすい環境を選べることです。ですので、例えば私の場合は子供が2人いるので、場合によって、妻が仕事で家にいられない時は、私が家で仕事をしたりできますし。そういうふうに、リモートワークはどこでも仕事できるというのがすごいメリットですね。

で、デメリットに関してはいくつかありまして。1つはまず、やはりオフィスにみんな集まってという仕事のスタイルと全然違うので、コミュニケーションであったり、そういうことに関して、スタイルが全然違うんですね。

それをどういうふうになくさないか。コニュニケーションをどうふうにちゃんと取るか。そういうのを考えて実践する必要があります。

あとは、意外かどうかわからないですけど、リモートのメリットとして、いつでもどこでも仕事ができるんですよ。で、デメリットとしては、いつでもどこでも仕事ができるんですよ。

ですので、休むっていったら、人によっては、コンピューターだけじゃなくて、スマホも全部金庫にいれて旅立つ人がいますね。じゃないと、休めないんですよ。