800万ダウンロードの無料漫画アプリ「マンガボックス」

南場智子氏(以下、南場):あと、新規の事業のあり方としては、自分たちでしっかりとつくるというのもあります。例えば、この有名なマンガボックス。皆さん、知ってますか?

マンガボックスといえば、もうわかりますよね。皆さんダウンロードしまくってると思いますが、すでに800万人ぐらいユーザーがいます。大丈夫ですね、皆さん。まさか乗り遅れてませんよね? この大学の学生が乗り遅れているなんて……何しろ無料ですよ。みんな貧乏でしょう? 

(会場笑)

南場:大丈夫ですか?  貧乏な皆さんのために無料にしました。完全に無料な漫画サービスっていっぱいあるんですけれども、このマンガボックスは一味も二味も違う、特別な無料漫画アプリです。

どこが特別かっていうと、人気作家が描き下ろしをマンガボックスのために描いてくれてるんですね。すごいでしょう。これはみんながすごくびっくりするとこですよ。大丈夫ですか。すごいことなんですね。

編集長は『神の雫』の樹林(きばやし)さんです、樹林(伸)さんです。あとインディーズもあります。漫画家志望の人いる?

いない。漫画家になりたいなって思う人は、その世界に飛び込む前に、こちらのインディーズコーナーに出してみて、本当に自分は人気を博する漫画が描けるのかどうか、腕試しをしてみたらいいと思います。

スーパーの食品の値段を比べられるアプリ「チラシル」

マンガボックス同様、我が社が手づからつくっているものの例としてチラシルがあります。皆さん自炊してますか? 自炊している人、手を挙げてください。

(会場挙手)

南場:自炊している人、少ないですね。じゃあ、結構みんなお金持ち?自宅から通ってる人いる?

(会場挙手)

南場:ああ、そうなんだ。自炊をしてる人は間違いなく、使ってください。自炊してない人はお母さんにお勧めしてみてください。これは何かというと、近くのスーパーのチラシがスマホに入るんですね。

(会場笑)

南場:他社の有名なサービスだとチラシがPDFで送られてくるんですね。だけど、チラシルは価格などの情報がデータ化、数値化されて送られてくるんで。データですから、例えばうちの近くに成城石井があって、西友があって、イオンがあるとしたら、同じ商品の値段を並べて比較できます。ちょっと今日は牛肉で派手にやりたいなとか思ったら牛肉の値段を比べる。

あるいは、すき焼きはつくんないけど、自分は経済を読み解きたいと。玉子の値段を毎日比べるんだ。おもしろいじゃないですか。何でもいいです。データ化されてるので。そういうありがたいサービスです。これも我が社の社員が考えてつくってますね。

結構アナログなところもありますよ、毎晩遅くにアルバイトがやって来て、チラシに載っている情報を全部タイピングしてデータにするんですね。大変です。だから、コストかかっていてまだ赤字です。

ただ、これはいいサービスです。まだ首都圏でしかやってません。ユーザーさんに聞くと、このアプリをダウンロードしてから、購買行動が変わったと言ってます。「いつも間違いなく同じスーパーに行っていたけど、最近比べるようになりました」と言ってくれてますので、主婦の購買行動も変えています。

アイドルとリアルタイムでつながる「SHOWROOM」

もう1つ、これは何でしょうか。有名な……あれですよ、皆さん! SHOWROOM! 大丈夫ですか、皆さん。

(会場笑)

南場:これタレントのライブです。リアルタイムで、今つながるっていうものです。このようにアイドルが出てきて、リアルタイムですから、そこでお話をしたり、例えば歌手だったら歌を歌ったり、漫才師も出ています。

ユーザーさんがこの部屋に入ると……こういうふうに自分のアバターが出てきます。私が例えば太郎君だとするじゃない?こちらがふみちゃん。 そして、「ふみちゃん、前髪切ったね」と言うと、「太郎君、気づいてくれたの、ありがとう」とか言ってくれる。たまんなくないですか?

(会場笑)

南場:それでさらに、タレントを応援できます。星を贈る。星をもらってもあんまりうれしくないですよ。デジタルの星ですから。ただ、星やダルマを贈ることでタレントに応援資金が届くわけです。ちっちゃなお金です。100円とかとってもちっちゃなお金ですけれども、ユーザーさんが自分のお小遣いを活動資金してもらう形で応援できるっていうことですね。これ、すばらしいでしょう。出たいでしょう? どうですか? 皆さん。

それで、一番大きい贈り物は東京タワーです。東京タワーは1万円ぐらいします。東京タワーを投げると、ふみちゃんはなんと、「太郎君、そんなに無理しないで」って言ってくれるんですよ。それはもうたまんないでしょう。

みんなアキバかぶりつきってやったことないと思います。女性ってあんまりそういうのをやらないんですってね。みんなのお父さんは行ってますね。でもアキバに行くと、もうお父さん、一流企業の社員で、課長さんにもなってちょっと恥ずかしいですね。

でも、これは便利です。アキバに行かなくても(アイドルが)アキバから来る。 すばらしいです。ということで、このSHOWROOMをやってみてください。最近ですと、DeNAベイスターズの試合も、ホームの試合は全部観られます。有料(月額500円)ですが。無料のでも3回裏終了時まで観られますね。

あと最近増えてるのが……あ、そう! そうそう! 画家! 画家が絵を描いてました。先週土曜日の朝、SHOWROOMのぞいたら、画家が朝から絵を描いていました。

鉛筆で写実的な絵って見たことあるけれども、プロセスを見たことは、私は初めてだったので、とっても感動したんです。ちょっと手で擦ったり、いろいろな技があるんですね。見たら目が離せなくなっちゃって、何千円にしようかな、なんて思っちゃうぐらい本当に応援したくなるような感じです。

他者との提携サービスについて

ということで、このように自分たちでサービスをゼロからつくってます。あと意外と他の会社との提携というのがあります。

ヘルスケアで遺伝子検査サービス、これは東京大学医科学研究所と組んでいます。あとコマースですとKDDI、例えばエブリスタっていう携帯小説、小説をみんなが書いて披露できるサービスがあるんです。それはdocomoさんとやってます。

マンガボックスでは、講談社さんとの提携を行っています。最近は小学館さんとも。あとさっき言ったようなゲームですと、任天堂やバンダイナムコさんなど。そういった親密先と提携をして、一緒に力を合わせて、サービスをつくるのが我々は得意です。

目的はユーザーを驚かせて、喜んでもらうこと

我々いろんなバラバラなことをやっているようですけど、目指すことは1つです。デライト。「デライトって何?」っていう感じですか?

ユーザーさんを、いい意味で驚かす、喜んでもらう。英語で「I was delighted.」って言うときは、どういうことか? 単にうれしいというよりも、ちょっと驚きのニュアンスがあるんですね。明るいイメージがありますね。そのちょっとした明るい、ポジティブな驚きをともなう喜びを提供する、世界中のみんなに。サービスはとことんこだわるということです。

それで、私がここに来てる理由が大体わかりましたね? ユーザーさんにデライトを届けるには、企画やアイデアをどのように表現するかが全てなんです。

それは例えばUI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)、あるいはグラフィックスそのものであったりします。そこをすごく強化したいというふうに思っているのはそのためです。

さて、バラバラの事業をやってるようですけれども、実は全ての事業で共通した、我々が極めてることがあります。どうやって関心を持ってもらえるのか。特にネット上のサービスです。競争ははびこってます。

さっき言ったように、玉石混交の情報・サービス、わんさかあります。例えば無料漫画アプリもはびこっています。その中でマンガボックスにどうやったら関心を持ってもらえるのかな。数多ある情報やサービスの中で、どうやって我々のサービスに関心を持っていただけるのか。

そして関心を持つだけじゃなく、ダウンロードをしたり、そこのサイトにアクセスをしたりして利用を開始していただく。競合サービスが多い中、どうやったら我々のサービスの利用を開始してもらえるのか。

そして、次に重要なのは何ですか? その利用を継続してもらうっていうことです。例えばゲーム。ダウンロードしても、なかなか続かないよね? でもそれを使って、おもしろくてやめられない、どうしてもまた遊ぶっていうふうになってもらいたいです。それぐらいユーザーさんに支持されるゲームをつくりたいです。

サービスでもそうです。やっぱり毎日SHOWROOM見てほしい。「今日、おそろしく暇だな。」って見るんじゃなくて、毎日来てほしいです。例えばこのマンガボックスもそうね。ウィークリーで描き下ろしだから、毎週読んでほしいですね。ニュースサービスだってそうです。毎週、毎日、できれば毎時間ニュースをのぞいてほしい。

いろんなコンテンツやサービスの提供をしていますけれども、そういうことですね。さっき言ったファッション、それからインテリア。インテリアに関心があったときは必ず来てほしい。1回目だけじゃなくて、2回でも3回でも4回でも来てほしい。利用を続けてもらう。楽しみ続けてもらう。重要なことです。