南場智子氏が語る「DeNAがクリエイターに助けて欲しいワケ」とは?

DeNAがクリエイターに助けてほしいワケ #1/3

2015年7月14日、株式会社ディー・エヌ・エー取締役会長の南場智子氏が、女子美術大学で講演を行いました。学生向けのキャリア講座として行われた本講演では「DeNAがクリエイターに助けて欲しいワケ」をテーマに、DeNAの事業内容や任天堂との資本業務提携、iemo、MERY、Find Travelの大手キュレーションメディア3社の買収について語り、キャリア選択を控える学生たちに、今後DeNAが目指していく大きな夢について語りました。

DeNAがクリエイターに助けて欲しいワケ

司会:それでは早速、本日の特別講演、DeNAの南場様に来ていただいております。よろしくお願いいたします。

南場智子氏(以下、南場):こんにちは。よろしくお願いします。DeNAって知ってます? 正直なこと言って。あんまり知らない人。いいんだよ……当てたりしないし(笑)。

(会場笑)

南場:野球で知ってるかな? ゲームで知ってる?

(会場挙手)

南場:ああ、なるほど。拮抗しますね。女子美で拮抗してるというのはすごいね。

私はこういう美術大学でお話をするのは初めてなんです。だから、ちょっと緊張してます。だから、お手柔らかにお願いいたします。まず、今日はキャリア講座? 

DeNA社員:はい、キャリア講座です。

南場:みんなこれから進路を決めるっていうことですが、女子美は多分、普通の大学よりも職業意識が強いんじゃないのかな?

だって、こういう講座がある大学は少ないですから、すごく恵まれてると思うし、女子美に入れたということは、そういう意味では本当によかったよね。

これからの職業に関しても、普通の学生よりもイメージが湧いてる人が多いんじゃないかと思います。そういったところに私が出てきて「キャリアの選び方!」とかっていうのは、ちょっとおこがましいかなとも思いますので、DeNAっていう会社が今、クリエイターと一緒にもっともっと仕事をしたいと思ってる会社なので、だから、会社の自己紹介させていただいて、1つの仕事のイメージっていうのをふくらませてもらえたらいいんじゃないかと思ってます。

株式会社ディー・エヌ・エーの事業内容

南場:「DeNAって何?」っていう話ですが、たまたま私は野球の球団のオーナーもやってます。ですから、あんまり軽口は叩けない立場になっちゃったんですけど、でも、間違いなく今日は勝ちます。

(会場笑)

南場:明日も勝ちます。この2戦、非常に重要ですね。ですから、皆さん心を込めてDeNAの応援を、せっかく今日会ったんだからっていうことでお願い。ほかの球団のオーナー会ったことないでしょう? DeNAベイスターズだけですよね? よろしくお願いします。

「DeNA、何やっているの?」っていうと、いろんなことをやってます。ゲーム、インターネット、自動車、ライフスタイル、ヘルスケア、コマースって、ちょっとよくわかりにくいかもしれないんだけど、とりあえずいろんなことやってる。

共通してるのは、インターネット、特にスマートフォン、モバイルデバイス、スマートデバイス上のサービスの展開をいろいろやってる会社であります。

売上は大体1,500億円ですね。1,500億ってイメージ湧かないでしょう? 見たことないよね。怖いよね、ちょっと。私もないもん。ユーザーさんからわりと細かいお金をいただいて、合計値が1,500億円ぐらいになってる会社ですね。利益もずっと出している。そういう会社です。

主力事業のゲームについて

一つひとつお話をしていけたらなと思います。主力事業といわれるものは何かというと、ゲームなんですね。

DeNAはeコマースで始まった会社です。ショッピングとかオークションの会社で始まったんですけど、いま、主力、いわゆる売上とか利益の多くの部分がゲームです。ゲームでというと、最近FFRK(FINAL FANTASY Record Keeper)をやってる人いる?

(会場挙手)

南場:ありがとう。あと、何か最近出てるの、あれですかね、戦魂? 戦魂はやってる人いる?

(会場挙手)

南場:ああ、ありがとう。あとは何? 最近じゃなくてもいいから。何ですかね、ガンダム……。

社員:ニャンパズ。

南場:ニャンパズ。やっている人います? いないですか。これ、相当まずいですね。こんなところで講演している場合じゃなくて、もっといいゲームをつくれっていうことかもしれないですけど。でもゲームは意外とうまくいっているんですよ。

任天堂とDeNAの資本業務提携について

そして、ゲームでいうと、最近のトピックはやっぱり任天堂との業務提携、資本提携です。これは何をするのかっていうと、任天堂さんはいろんなIP、Intellectual Property(知的財産)、いわゆるキャラクターを持ってます。そういうキャラクターを持ってるということは、とても強いんですね。

例えばサンリオのキティちゃん。キティちゃんを使用した企業から使用料がもらえる。勝手に使っちゃ絶対だめなんですね。

そういうオリジナルのキャラクターを持っているっていうことは、とても強いわけですが、任天堂さんはゲームキャラクターをたくさん持ってます。

そういったIPを用いて、一緒になってスマートデバイス向け、つまりスマートフォンとか、タブレットなどのスマートデバイス向けのゲームをつくろうよということです。一緒につくろうよということで、チームが共同で組まれ、いろんな検討が始まっています。

故・岩田聡社長の意志を継いで、事業を発展させたい

任天堂さんといえば、先週社長様がお亡くなりになられて、ショックを隠し得ません。

故・岩田(聡)社長は、亡くなられる数ヶ月前に、スマートデバイス展開について大きく踏み出されました。岩田社長は本当に大きな意思決定をなさったと思います。

そのパートナーとして当社を選んでくれたというのは、非常に光栄なことだと思ってます。謹んで心からご冥福を申し上げたいと思います。

そういったiPhone上、あるいはAndroid用のゲームアプリを一緒に開発していこうよということです。それに加えて、任天堂のゲーム専用機とスマートデバイスをつなぐ一体型のメンバーサービスを共同で開発します。

あと資本提携は、ここに書いてあるとおり、お互いが220億ずつ出資をし、お互いがお互いの、株主になったというものであります。

ですから、ちゃんと親戚、ファミリーになろうよっていうことでやったんですね。今後は岩田社長の意志も継いで、しっかり発展させていきたいと思っています。

大手キュレーションメディア3社を買収

あとさっきライフスタイルと書いたのですけど、iemo(イエモ)とかMERY(メリー)とかFind Travel(ファインドトラベル)とか知ってる人いる? 何か1個でも知ってる人、手を挙げて。

(会場挙手)

南場:ああ、そうだよね、やっぱりね。この会社を最近買収して、このサービスを立ち上げた、3人のベンチャーの旗手がDeNAに参加してくれてます。iemoの村マリ(村田マリ)、Find Travelは彼の名前は何ていったっけ……そうだ、井出! 井出(一誠)です(笑)。村田、中川、井出の3人がチームに参加してくれて、キュレーションって知ってる? 知ってるよね、みんなね。このチームは話が楽なんだ。

コンテンツキュレーション。編集ですね、ネット上のいろんな情報をコピーライトに留意しながら引っ張ってきて編纂する。

iemoだとインテリア、MERYはファッション、Find Travelは旅行ですね。コンテンツの質、編集の質を高く保ち、ユーザーに有益な情報サービスを展開します。

年内に10のキュレーションサービスを展開する

iemo、MERY、Find Travelは買収し、あとほかは村田、中川、井出たちと力を合わせて社内でつくってます。

年内に(キュレーションサービスを)10個にする。CAFYはレシピ。見てください。クオリティ最高です。いいキュレーションサービスになってます。JOOY……これは男性ファッションですね。cuta、これは何ですか?

DeNA社員:子育て。

南場:ああ、そうだ。育児ということで、今6つになってますね。

何か情報が欲しいとき、インターネットはとても便利。全ての情報がタダであるから便利。その代わり、クオリティ・質はめちゃくちゃバラバラ。

バラバラだし、秩序立ってないし、本当か嘘かもわかんないし、きれいなものも不細工なものもあるという……この玉石混交感半端ないでしょ? 

だからキュレーションが意味があるわけです。私は暇さえあればiemoを見てますね。ぜひ皆さん、iemoで会いましょう。

iemo、MERY、Find TravelがDeNAに参加した理由

という形で、買収をきっかけにした新規事業の立ち上げです。DeNAの社内でつくったんじゃなくて、社外でやってる活きの良い人たち、自分の足で起業して立ち上がって「これだ!」ってやってるところに「どう? DeNAに参加しない?」ってお声掛けするんですね。

これってどういうことなのか? 不思議じゃないですか? だって一国一城の主が急にDeNAに参加するって、どういう考えで参加するのかなと思いませんか?

しかも彼らはそれぞれのカテゴリの中でダントツ1位です。1位ということは何かというと、みんなこの辺は知っているかどうかわかんないけど、例えば上場しよう、とすれば 超現実的ですよ。つまり、彼らは全員それぞれに違う上場企業の社長になれたわけです。

あるいは上場しなくても、彼らの場合は、3社ともとってもうまくいってたので、幾らでもお金は集まりました。普通はお願いに行かなきゃいけないのに、彼らの場合は、投資家から来ちゃったわけ。「お金要りませんか」「株主にしていただけませんか」。向こうから来ている。

だから、本当に「DeNAと組む理由は何なのか」っていうことです。彼らに聞くと、3人同じことを言います。上場するにしても、上場じゃなく未上場のまま資金を調達するにも、ものすごいたくさんのペーパーワークやんなきゃいけないです。

それで、お金の取り引きですから、法的に間違ったことをやると、大トラブルに発展します。ですから、自分で弁護士のところに行って、こうやって資本を集めたいんだけど、と相談し、勉強もし、ものすごい量のペーパーワークもしなきゃいけない。

でも、この3人は何が得意なの? サービスが得意です。ユーザーさんに向けて、すばらしい情報提供のキュレーションサービスを提供するのが得意なんです。ペーパーワーク、法律、資金調達のために、ものすごい細かい字を紡いでいくのにエネルギーを使うのは、ちょっと違うよね。そんな時間があったら、ユーザーさんに向かって、もっとすばらしいサービスを提供したいと思っていたと。

そこに、DeNAが「参加しませんか」と誘いました。もちろん株を買うわけです。DeNAは法務部もしっかりしてるから、いろんなペーパーワークなど全部引き受けます。

そういうところはちゃんとやりますから、とにかく、あなたのすばらしい才能はユーザーに向けて使って欲しい。事業そのものに向かって欲しい。そういうことです。

あらゆる生活のニーズに応えるプラットフォームをつくりたい

そしてもう1つ。彼らがこのサービス、このDeNAという会社にジョインしてくれた理由は、一緒に更に大きい夢を実現しようよと言うことです。

キュレーションの、例えばiemoならiemoっていうサービス1個だけじゃなくて、いろいろなライフスタイルをカバーするコンテンツのプラットフォームを一緒につくろうとしています。

また、情報提供だけじゃなく、それよりもさらに突っ込んだ、モノを買いたいとか、何かをオーダーしたい、専門家とマッチングしてもらいたいとか、そういうニーズに応えるようなプラットフォームを幅広くつくるのに参加しようよと。

もうキュレーションベースのプラットフォームといったら、DeNAだよねってなるような、日本最大のものを一緒に力を合わせてつくろうっていうことで、さっきの3人プラス、我が社のメンバーが集まって、がんばっています。このように、買収をとっかかりにして、新規の事業に参入するというのがあります。

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DeNAがクリエイターに助けてほしいワケ

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