クリエイターのためのポートフォリオサイト「foriio」

山田寛仁氏(以下、山田):さっき、「『foriio』を知っている方いますか?」と聞いたら、けっこう知らない方が多かったということだったので、軽く「foriio」の説明をできればなと思います。「foriio」は、クリエイターのためのポートフォリオサイトです。

クリエイターの方が、自分の実績を簡単に投稿して、管理・共有できるサービスなんですね。サタケさんにも使っていただきまして、こういうふうにアップするときれいに自分の作品が並べられるものになっています、と。

さきほども、サタケさんのスライドの中で、ちょっとおっしゃっていただいたんですけれど、そもそもサタケさんと会って話をするきっかけになったのも、僕が「foriio」というものをつくりましたと書いたものに、サタケさんがコメントをしてくださって。

サタケシュンスケ氏(以下、サタケ):そうですね。

山田:それが知りあうきっかけになったんですけど、言っても僕が直接お会いするのは、今回が2回目ですからね。だから、僕の中でも、サタケさんがどうやって知っていてくれたんだろうとか。

なんで「foriio」を使いたいと思ってくれたのかな、ということがすごく気になる部分でもあったので、事前の打ち合わせでお会いしてお話しする機会もあったんですけど、あえて、この場で直接お聞きしたいなと思っていたんです。「foriio」って、なにがきっかけで知るようになったんでしょうか。

サタケ:たぶん、覚えていらっしゃらないかもしれませんが、僕がnoteで自分のサイトかポートフォリオについて書いた記事があったんです。たしか、最初はTwitterで、山田さんのほうからコメントかリプをもらったんですけど、覚えていらっしゃいます?

自分のホームページがあっても「foriio」を使う理由

山田:僕、ポートフォリオ系のツイートをよく漁っていたんですよ(笑)。

サタケ:たぶん、その中の1つで、僕の記事も見てくださって。その時に、Twitterかなにかでコメントを残してくださっていたんです。そのときに、どんな人がコメントをくれたのかと見にいったら、山田さんが「foriio」を作っている段階で。

まだ公開されていなかったんですけど、こういうサイトを作っているという存在をまず知って。その後noteで、「foriio」のベータ版が実際に使えるようになったと発表されていたので、「待ってました」というか。

その存在を知っていたので、ついに公開されたのなら、ちょっと使ってみたいなということで、いち早く飛びついたんですね。本当にできたんだ、とうれしくて、僕のほうからコメントを返したようなかたちで、最初の交流が始まった感じですね。

山田:まだ「foriio」ができてない状態で記事を見て、その時は、サタケさんもホームページなどを持っていらっしゃるわけですよね。それでもポートフォリオサイトみたいなものに登録したい、使いたいというような思いはあったということなんですかね。

サタケ:そうですね。もちろん、ほとんどは情報としてホームページに載せているものと重複しているんですね。もうあるのに、なんでわざわざforiioを使うの、ということなんですけど。もちろん新しいものを試してみたいというミーハー心もあるんですけど。

よくお客さんに「ここだけ見てください」というふうに、メールなどで、てっとり早く、自分がやってきたことをざっと見てもらいたいときは、ホームページってちょっと情報量が多くなりすぎていて。

それこそ「これを見てください」と言ったら、隅々までは見られないような状態になってしまっていたので。ホームページを長く続ければ続けるほど、たぶんみなさんもそうなってきてしまっているのではないでしょうか。

見てほしいものが埋もれてしまう。なにかちょっと代わりになる、もっと気軽に見てもらいたいものが欲しいなと思っていたので、いま見てほしいものだけをピックアップしてforiioにまとめることにしている感じです。

これはたぶんどんどん更新されていくから、溜めていくというよりは、常に新しいものをここに載せておこうかなと思って。ちょっと問い合わせたいときは、まずここを見てくださいというふうにしたら、一番わかってもらえそうじゃないかな、と思えたのがまず一つですね。

「foriio」に載せる作品の選定基準

山田:やっぱりホームページだと、ブログもあれば、ニュース、お知らせみたいなものもあれば……。

サタケ:そうですね。

山田:いろいろコンテンツがありますよね。

サタケ:さっき言った、展覧会をやりますという情報を載せていたりもするんですけど、どんどんやっていったら、どんどん過去のものになってしまって。いまそれを見てもらって、そこからなにか生まれるわけじゃないようなものがずっと溜まっていくのがホームページなので。

本当はホームページを更新していけばいいんですけれど、それはそれで残しておきたい気持ちもあるんですね。そのちょっとかゆいところに手が届くような感じで、使えそうだなと。

山田:ありがとうございます(笑)。実際にサタケさんにnoteでコメントをいただいて試していただいて、それをTwitterでまた褒めていただいたんですけど(笑)。

サタケ:「こんな感じで、できたよ」と。さっきの「人を褒める」じゃないですけど、要は自分が良いと思ったものは、もうみんなにも知らせたいと思って、ちょっと言い方はアレですけど、褒めたいんですよ。「こんな感じでいきたいなら、絶対使ったほうがいいよ」ぐらいな感じで言ってますね。

山田:それもやっぱり、「foriio」をより多くの人に知ってもらうきっかけになったので、本当にありがたい機会だったなと思っています。その上でフレッシュなものをポートフォリオに載せたいということだったんですけど、いま載せているものは、順番とか載せるものを選ぶ基準はあるんですか?

サタケ:最初に関しては、まだまだ要検討の部分があったり、僕も投稿したのが初めてなので、こんな投稿をしたらどう見えるのかなとか。ちょっと実験的なものもたまにありますけど。

でも、基本的には、ここ2~3年ぐらいの新しいものをまず中心にしています。あとは、出版系ばかりとか広告系ばかりというふうに、あまり偏らないように幅広く、全体的に見てもらえるような感じで選んでいます。

Webの知識がなくても簡単にポートフォリオが作れる

山田:こういうポートフォリオサイトって、クリエイターであるサタケさんから見て、どのくらい重要なものなんですかね。それこそTwitterとかWebサイト、ポートフォリオがサービスとしていろいろあるなかで……。

サタケ:Twitterとかnoteって、そのプラットフォームの中でいろんな人と出入りして、見てもらったり探してもらったりするようなものだと思うんですけど。「foriio」はもちろん、そこにいる人同士で見ることもあるんですけれど、まだまだ外からやってくる人も多いので。

そういう意味では、他のSNSと組み合わせて始めると効果が出るのが、いまの段階だなと思うので。「foriio」は、Twitterなどと相性がいいなと思うんですけど、作品をアップしたら、Twitterで宣伝して初めて、みんなに知ってもらうという感じなので、これだけで、いますぐになにかということは、まだちょっと自分では使い方がわかっていないというか。

可能性を感じながらも、まだまだ自分ではできていないところもあると思うんですけど。僕が塾で教えていたりもするんですけど、やっぱり写真や作品をご自身でアップすることができない方もいらっしゃったりするので、そこでWebサイトの話もしてたりします。

生徒さんたちが絵を描くんですけど、「まだまだ発信ができていない」と自分でおっしゃってる方々もたくさんいます。「ホームページを作りたいけど作り方がわからない」という方がいるんですね。

手軽にできるものがあったらなと思っていた時に、ちょうど「foriio」ができたので、むっちゃおすすめしました。本当になにも知識がいらないというか、インターネットとつながっていれば、アカウントを作ればすぐにアップできるので、ぜんぜんこれでいいと思いますよ、という感じで説明しました。

自分で最初からかっこいいサイトは作りにくいと思うので、そこで下手に苦労して結局挫折するのであれば、大本のデザインは変えられないけど、必要最低限はこれで十分だし、タブレットでもちゃんと見られるし、ということでおすすめしました。そういうところには、すごく需要があるんじゃないかなと思いました。

とことんハードルを下げたポートフォリオサイト

山田:僕ももともとデザイナーで、10年ほど広告業界などで働いていたんですけど、撮影で一緒になるヘアメイクさんとかスタイリストさんに、本当に毎回会う度にWebサイト作ってほしいというようなことを言われていたんですよね。

「いや、いろいろ(参考になるWebサイトがほかにも)あるし、作ればいいじゃん」と思ったり、最初は自分の実績になると思って作ってたりしたんですけど、本当に会う人、会う人に言われるので、「なんでこんなにハードルが高いんだろう?」といろいろヒアリングしていったんです。

そうしたら、絵を描いたり、ヘアメイクをしたり、スタイリングすることはプロとしてやっているけど、パソコンはそこまで触れないということがあったので、本当に手軽にまとめられるものを、とことんハードルを下げたポートフォリオサイトを作ろう、と思ったのは確かにありますね。

サタケ:いろんなクリエイターさんが登録されていますよね。もちろん、イラストレーターもたくさんいると思います。クリエイティブっていう言葉が、どこまで当てはまるのかですけど。

山田:デザイナーもいますし、3D系の人もいますし、ライターさんもいるし。僕は、とくにこういった日本のクリエイターさんが1ヶ所に集まっているプラットフォームって、いまはないなと思っていまして。もちろんTwitterもあるし、Instagramもありますけど、それは本当にもっと巨大な一般向けのプラットフォームだったりするので。

その中で、クリエイターの人たち同士がつながれる。その人たちがなにをやっているのかがちゃんと可視化されている場所を作れると、それこそさっき、いまはそんなに数が多くないから、「foriio」を使ってTwitterにあげることで、初めて見てもらえる感じ。

これがどんどん集まれば集まるほど、「foriio」の中でそういったイラストレーターさんだけじゃなくて、「今度はカメラマンさんとコラボしたいな」とか、デザイナーさんが「イラストレーターさんに、本のメインのイラストを発注したいんだ」とか、そういうつながりができてくるんじゃないのかなと思っているんですけど。