2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
サタケシュンスケさん × foriio founder 山田寛仁 クロストーク (全1記事)
提供:1ne studio (foriio 運営会社)
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山田寛仁氏(以下、山田):さっき、「『foriio』を知っている方いますか?」と聞いたら、けっこう知らない方が多かったということだったので、軽く「foriio」の説明をできればなと思います。「foriio」は、クリエイターのためのポートフォリオサイトです。
クリエイターの方が、自分の実績を簡単に投稿して、管理・共有できるサービスなんですね。サタケさんにも使っていただきまして、こういうふうにアップするときれいに自分の作品が並べられるものになっています、と。
さきほども、サタケさんのスライドの中で、ちょっとおっしゃっていただいたんですけれど、そもそもサタケさんと会って話をするきっかけになったのも、僕が「foriio」というものをつくりましたと書いたものに、サタケさんがコメントをしてくださって。
サタケシュンスケ氏(以下、サタケ):そうですね。
山田:それが知りあうきっかけになったんですけど、言っても僕が直接お会いするのは、今回が2回目ですからね。だから、僕の中でも、サタケさんがどうやって知っていてくれたんだろうとか。
なんで「foriio」を使いたいと思ってくれたのかな、ということがすごく気になる部分でもあったので、事前の打ち合わせでお会いしてお話しする機会もあったんですけど、あえて、この場で直接お聞きしたいなと思っていたんです。「foriio」って、なにがきっかけで知るようになったんでしょうか。
サタケ:たぶん、覚えていらっしゃらないかもしれませんが、僕がnoteで自分のサイトかポートフォリオについて書いた記事があったんです。たしか、最初はTwitterで、山田さんのほうからコメントかリプをもらったんですけど、覚えていらっしゃいます?
山田:僕、ポートフォリオ系のツイートをよく漁っていたんですよ(笑)。
サタケ:たぶん、その中の1つで、僕の記事も見てくださって。その時に、Twitterかなにかでコメントを残してくださっていたんです。そのときに、どんな人がコメントをくれたのかと見にいったら、山田さんが「foriio」を作っている段階で。
まだ公開されていなかったんですけど、こういうサイトを作っているという存在をまず知って。その後noteで、「foriio」のベータ版が実際に使えるようになったと発表されていたので、「待ってました」というか。
その存在を知っていたので、ついに公開されたのなら、ちょっと使ってみたいなということで、いち早く飛びついたんですね。本当にできたんだ、とうれしくて、僕のほうからコメントを返したようなかたちで、最初の交流が始まった感じですね。
山田:まだ「foriio」ができてない状態で記事を見て、その時は、サタケさんもホームページなどを持っていらっしゃるわけですよね。それでもポートフォリオサイトみたいなものに登録したい、使いたいというような思いはあったということなんですかね。
サタケ:そうですね。もちろん、ほとんどは情報としてホームページに載せているものと重複しているんですね。もうあるのに、なんでわざわざforiioを使うの、ということなんですけど。もちろん新しいものを試してみたいというミーハー心もあるんですけど。
よくお客さんに「ここだけ見てください」というふうに、メールなどで、てっとり早く、自分がやってきたことをざっと見てもらいたいときは、ホームページってちょっと情報量が多くなりすぎていて。
それこそ「これを見てください」と言ったら、隅々までは見られないような状態になってしまっていたので。ホームページを長く続ければ続けるほど、たぶんみなさんもそうなってきてしまっているのではないでしょうか。
見てほしいものが埋もれてしまう。なにかちょっと代わりになる、もっと気軽に見てもらいたいものが欲しいなと思っていたので、いま見てほしいものだけをピックアップしてforiioにまとめることにしている感じです。
これはたぶんどんどん更新されていくから、溜めていくというよりは、常に新しいものをここに載せておこうかなと思って。ちょっと問い合わせたいときは、まずここを見てくださいというふうにしたら、一番わかってもらえそうじゃないかな、と思えたのがまず一つですね。
山田:やっぱりホームページだと、ブログもあれば、ニュース、お知らせみたいなものもあれば……。
サタケ:そうですね。
山田:いろいろコンテンツがありますよね。
サタケ:さっき言った、展覧会をやりますという情報を載せていたりもするんですけど、どんどんやっていったら、どんどん過去のものになってしまって。いまそれを見てもらって、そこからなにか生まれるわけじゃないようなものがずっと溜まっていくのがホームページなので。
本当はホームページを更新していけばいいんですけれど、それはそれで残しておきたい気持ちもあるんですね。そのちょっとかゆいところに手が届くような感じで、使えそうだなと。
山田:ありがとうございます(笑)。実際にサタケさんにnoteでコメントをいただいて試していただいて、それをTwitterでまた褒めていただいたんですけど(笑)。
サタケ:「こんな感じで、できたよ」と。さっきの「人を褒める」じゃないですけど、要は自分が良いと思ったものは、もうみんなにも知らせたいと思って、ちょっと言い方はアレですけど、褒めたいんですよ。「こんな感じでいきたいなら、絶対使ったほうがいいよ」ぐらいな感じで言ってますね。
山田:それもやっぱり、「foriio」をより多くの人に知ってもらうきっかけになったので、本当にありがたい機会だったなと思っています。その上でフレッシュなものをポートフォリオに載せたいということだったんですけど、いま載せているものは、順番とか載せるものを選ぶ基準はあるんですか?
サタケ:最初に関しては、まだまだ要検討の部分があったり、僕も投稿したのが初めてなので、こんな投稿をしたらどう見えるのかなとか。ちょっと実験的なものもたまにありますけど。
でも、基本的には、ここ2~3年ぐらいの新しいものをまず中心にしています。あとは、出版系ばかりとか広告系ばかりというふうに、あまり偏らないように幅広く、全体的に見てもらえるような感じで選んでいます。
山田:こういうポートフォリオサイトって、クリエイターであるサタケさんから見て、どのくらい重要なものなんですかね。それこそTwitterとかWebサイト、ポートフォリオがサービスとしていろいろあるなかで……。
サタケ:Twitterとかnoteって、そのプラットフォームの中でいろんな人と出入りして、見てもらったり探してもらったりするようなものだと思うんですけど。「foriio」はもちろん、そこにいる人同士で見ることもあるんですけれど、まだまだ外からやってくる人も多いので。
そういう意味では、他のSNSと組み合わせて始めると効果が出るのが、いまの段階だなと思うので。「foriio」は、Twitterなどと相性がいいなと思うんですけど、作品をアップしたら、Twitterで宣伝して初めて、みんなに知ってもらうという感じなので、これだけで、いますぐになにかということは、まだちょっと自分では使い方がわかっていないというか。
可能性を感じながらも、まだまだ自分ではできていないところもあると思うんですけど。僕が塾で教えていたりもするんですけど、やっぱり写真や作品をご自身でアップすることができない方もいらっしゃったりするので、そこでWebサイトの話もしてたりします。
生徒さんたちが絵を描くんですけど、「まだまだ発信ができていない」と自分でおっしゃってる方々もたくさんいます。「ホームページを作りたいけど作り方がわからない」という方がいるんですね。
手軽にできるものがあったらなと思っていた時に、ちょうど「foriio」ができたので、むっちゃおすすめしました。本当になにも知識がいらないというか、インターネットとつながっていれば、アカウントを作ればすぐにアップできるので、ぜんぜんこれでいいと思いますよ、という感じで説明しました。
自分で最初からかっこいいサイトは作りにくいと思うので、そこで下手に苦労して結局挫折するのであれば、大本のデザインは変えられないけど、必要最低限はこれで十分だし、タブレットでもちゃんと見られるし、ということでおすすめしました。そういうところには、すごく需要があるんじゃないかなと思いました。
山田:僕ももともとデザイナーで、10年ほど広告業界などで働いていたんですけど、撮影で一緒になるヘアメイクさんとかスタイリストさんに、本当に毎回会う度にWebサイト作ってほしいというようなことを言われていたんですよね。
「いや、いろいろ(参考になるWebサイトがほかにも)あるし、作ればいいじゃん」と思ったり、最初は自分の実績になると思って作ってたりしたんですけど、本当に会う人、会う人に言われるので、「なんでこんなにハードルが高いんだろう?」といろいろヒアリングしていったんです。
そうしたら、絵を描いたり、ヘアメイクをしたり、スタイリングすることはプロとしてやっているけど、パソコンはそこまで触れないということがあったので、本当に手軽にまとめられるものを、とことんハードルを下げたポートフォリオサイトを作ろう、と思ったのは確かにありますね。
サタケ:いろんなクリエイターさんが登録されていますよね。もちろん、イラストレーターもたくさんいると思います。クリエイティブっていう言葉が、どこまで当てはまるのかですけど。
山田:デザイナーもいますし、3D系の人もいますし、ライターさんもいるし。僕は、とくにこういった日本のクリエイターさんが1ヶ所に集まっているプラットフォームって、いまはないなと思っていまして。もちろんTwitterもあるし、Instagramもありますけど、それは本当にもっと巨大な一般向けのプラットフォームだったりするので。
その中で、クリエイターの人たち同士がつながれる。その人たちがなにをやっているのかがちゃんと可視化されている場所を作れると、それこそさっき、いまはそんなに数が多くないから、「foriio」を使ってTwitterにあげることで、初めて見てもらえる感じ。
これがどんどん集まれば集まるほど、「foriio」の中でそういったイラストレーターさんだけじゃなくて、「今度はカメラマンさんとコラボしたいな」とか、デザイナーさんが「イラストレーターさんに、本のメインのイラストを発注したいんだ」とか、そういうつながりができてくるんじゃないのかなと思っているんですけど。
サタケ:本当にイラストレーターも、横のつながりがあって。いまは同業者に知り合いがたくさんいるんですけど、例えば、自分の作品の写真を撮ってほしいと思ったときに、頼めるカメラマンさんをあんまり知らなかったんですね。じゃあどこで探したらいいのと。
でも、手当たり次第に「写真家」で検索するのもちょっと違うなと思いまして、そういう時に、自分と同じような感じで発信をしている人で、条件が合う人というか、作品が見られて相性がどうかということを知れる場所は、確かにないですよね。
それが、イラストレーターだけのコミュニティとか、写真家だけのコミュニティという垣根を超えられるサイトさんを、いまはなかったら探しているので。海外で、「Behance」ってサイトあるじゃないですか。
AdobeがやっているSNS。あれはデータだけのSNSですけど、規模が世界規模になってしまうので、日本人同士でやるにはちょっと大きすぎるなと思っていたので、いまのところ国内で、というサイズ感もforiioはちょうど良かったなと思います。
山田:そうですよね。僕、もう一つ思っていることがあって。ここをいろんなクリエイターさんが使えるような集まりの場にしているのもそうなんですけれど、これからそのクリエイターの人たちって、ジャンルの垣根がどんどん薄くなっていくと思うんですよね。
(ジャンルが)溶けてくると思っていて、それこそサタケさんに見せていただいたものの中に、プロダクトなども混じっている。プロダクトというか、フィギュア的なものだったりとか、そうですよね。
実際、デパートだったりとか、空港でもやっていたりしたじゃないですか。そういうふうに、どんどん垣根がなくなっていって……。
サタケ:そうですね。イラストレーターという「絵」、その一帯だったり。これはデコレーションですけど、いろんな人と関わってやる仕事って、確かに増えている印象ですね。
山田:それって時代というか、ここ最近で急激に変化していったものを感じることってあります? 年代とかですか? それとも……。
サタケ:それはそうですね。もともと僕も会社勤めでデザイナーをしていたので、その時はわからなかったですけれど、フリーになってから、それはだいぶ感じるようになりました。一人でできることにも、もちろん限界がある。もうすぐに気がついて、さっき言っていた絵を動かしてもらったというのも、これですよね。
こういう感じで動かしてもらったんですね。こんなのも、僕1人ではできないんですよ。この元絵は作りましたけど、他の人に声をかけてもらって作ってもらったので。だから、こういうことは、これから全部自分でやろうとするんじゃなくて、できることはできる人に頼んで、もっといいものを作っていくという段階にきている。
こういうことを通じて、もっとそれが簡単にできるようになっているなと感じました。だから、そういう意味では、いろんな人とつながりを持ちたいです。
山田:仕事がだんだんと多岐に渡っていって、いろんなクリエイターさんと一緒につくりながら仕事をやっていくときに、サタケさんの実体験のなかで、仕事の仕方が根幹から変わったような経験はありますか?
それこそ、メールとかのやりとりじゃなくて、TwitterのDMから仕事がくるようになったとか。僕はフリーランスを4年ぐらいやっていたんですけど、ほとんどLINEで仕事していたんですよね。メッセンジャーの中で仕事をする。メールでもないっていう。サタケさんが活動される中で、そういうツールだったり、単純に他のクリエイターさんと仕事をする以外でも、働き方自体の変革とかって感じますか?
サタケ:そうですね。先ほどの絵の話ですが、これもそれまで会ったことのない人に作ってもらったんですよ。グラフィック・モーションデザイナーの方で、いま東京にいらっしゃる宮島さんという方がいらっしゃって。
その方がモーショングラフィックを学び始めたけど、自分で絵は描けないから、誰かの絵を借りてみたいという思いがあって。僕は絵は描くけど自分で動かせないから、誰かに動かしてもらえたらなという思いがあって。それがブログ上でうまくマッチして、こういうものができたので……。
山田:それって、どうやって見つけたんですか?
サタケ:それは、声を掛けてもらいました。「絵を貸していただけないですか?」ということで。「お仕事じゃないですけど」という前提でまず声を掛けていただいて。だから、最初は「なんの話だろう?」と思っていたら、こういうものを作りたいと。
作った暁には、お互いにこれを営業ツールにして、僕もなにかアニメーションの仕事が来た時にパートナーがいるということで仕事を受けられるようになるし。それはお互いの武器にもなるからということで、お金が発生しない制作物の交換というのが最近、ちょっと実際にやってみて、いままでなかったことだなと。ちょっと可能性を感じる出来事ではありましたね。
山田:時間は、まだ大丈夫ですか?
司会者:もうそろそろですが、まだあれば……。
山田:あともう一つ、サタケさんと話したいなと思っていたのは、クリエイターの方の働き方って、これからどのくらい変わっていくと思います? 「foriio」などを作っていても思うんですけれど。いま僕らのチームのなかで話しているんです。
この業界というか、クリエイターたちが働いている界隈の「マッチング」と言ったら、ちょっといまっぽい、ちゃっちい言葉になっちゃうんですけど。いまはうまくいってない、最適化されていないと僕は思っていて。それこそ、日本のクリエイターが1ヶ所に集まっている場所がないよね、ということと一緒で。
地方だったら、地域の限られたクライアント先のなかでお仕事をしている方もいれば、花形と言われがちですけど、東京の広告業界でしか活動をしていない方もいる。でも、持っているスキルは、本当はもっと有機的にというか、それこそモーショングラフィックをやっていた方がサタケさんに声をかけるようなことで、もっともっと新しいクリエイティブができると思うんですよね。
それってなんというのかな、YouTuberとかSNSで活躍している人を見ても、どんどん溶け合ってるな、というような。
サタケ:そうですね。
山田:だから、とくに商業的に活動しているクリエイターの方たちも、まだまだ溶け合えるんじゃないのかな、と思っているんですよね。まだそれぞれのところで働くのがメインになっているのかな、と。
サタケ:そうですね。最近Twitterとかで、インフルエンサーと言われる方がたまに「ちょっと新しいサービスをやるから、絵が欲しい」と思ったときに、もうTwitterで自分で呼びかけて募集しているのをよく見かけるんです。
だから前、ゆうこすさんが、ちょっと「新しくWebで使う絵が欲しいから、描いてくれる人はリプかなにかでお知らせしてください」と書いたらもうぶわーっと、もう何百人と「私描きます!」「私も描きます!」みたいな。
そういう力を持っている人は、そういう探し方ができますけど、逆ってないじゃないですか。影響力がある方じゃないと、お互いにつながることはなかなか難しいなと思っているので。
でも、そういうのも会社を通さないで個人でやってしまうんだな、と。それはちょっとびっくりしました。有名人の方でも直接やりとりするんだな、と。それがけっこう当たり前になっているので。
なにか思った時に、気軽に横の人に声を掛けるように「一緒にやりません?」という感じは、ますます加速していきそうだなと思いました。だから、本当にこれを見ていても、おもしろそうだなということをしている人は、やっぱり見ていて多々いらっしゃるので、そこは何かあったときには、と思いますね。
山田:僕らも、そこをつなげられるようにがんばります(笑)。
サタケ:はい、そうですね。楽しみにしていて。「foriio」って、使い心地の感想などをお伝えして、(機能として実装して)返してもらえる段階に……?
山田:あ、ぜんぜん、検討させていただきます!
サタケ:これを最初に使わせてもらった時に、noteに出したんですけど、「使ってみて感じたこととか、ここがもっとこうだったらいいなということがあったら、なんでも言ってください」とおっしゃってたので、僕も本当に言ったんですよ。「ここがもっとこうだったらよかったな」って、TwitterかなにかのDMで伝えて。
いまだからこそ、「ちょっと自分好みに」というわけじゃないですけど(笑)。もうサービスが大きくなると、そこはなかなか直接言えることはないんです。だからもう本当にスタートして、初めの段階なので、僕もそこに飛び込んで一緒に作っていくような感じで参加させてもらっている。こういう場にいるのもそうですけど。
サタケ:本当に、「入るならいまだ」と僕は思っていたので(笑)。なんでもそうです。先行者びいきじゃないけど、やっぱりそこに最初からいる人に注目もいく。どんなSNSのサービスなどでもそうですから、やっぱり早くから入って、理解を深めることが大事だなと思っているので。無料ですし、ぜひやったらいいかなと思いました(笑)。
山田:うまく落としていただいてありがとうございます、本当に(笑)。
サタケ:はい、ありがとうございます。
山田:そんな感じ。ぜんぜんまとまりがなくて申し訳ないんですけれども。
サタケ:ちょっと「foriio」を知っていただけたらなと思います。ありがとうございました。
司会者:ありがとうございます。では、この場でサタケさんになにか質問してみたいという方がいらっしゃいましたら、お二人ぐらい。あとは、ちょっと個別にということで。
サタケ:あとはもう懇親会などで個別に聞いていただければいいですし、もし懇親会に参加できない方がいらっしゃいましたら、その方から。
山田:優先で。
司会者:帰っちゃう方ファーストで。どなたか、ご質問のある方はいらっしゃいますか?
サタケ:そうですね。今日話したことにまつわることでもいいし、個人的にはぜんぜん関係ないことでもいいです。もしなければ、事前にいただいた質問から選びますし。あ、ちょうど二人いるので(笑)。
司会者:じゃあお二人で。前の女性からお願いします。
質問者1:作品には関係ないかもしれないんですけど。絵などを描いていて、自分の中で納得がいかなくて詰まるときに、サタケさんはどう切り替えてらっしゃるかをお聞きしたいです。
サタケ:納得いかないときの、切り替え? そうですね。僕は、仕事の場合は、納得いこうがいくまいが出さなきゃいけないと思うので。たぶん自分と向き合うような作品のことかなとは思うんですけど、僕は出してしまいます。
例えば自分で「出来が85点だな」と思っても、ぎりぎりちょっと満足いかないレベルだったとしても、出します。展覧会などで、もう出してしまいますね。僕はさっき、「年に1回、展覧会をしている」と言ったんですが、あれはなんていうんでしょうね。
「こんなもの作ったよ」という出来を見てほしいというよりは、いま描いているものをそのまま見てほしいという感じなので。もしいまレベルがぜんぜん足りなくて描けないのであれば、それはそれでもう受け入れて、切り替えというよりは、1回出してしまって、次! みたいな感じですね。
だから、1つの作品にずっと固執することはほとんどないです。もちろん苦手というのもありますけど。何日もかけて1つの作品を作ることはあんまりしなくて、もう切り替え。そういう意味では、新しく作品を出して、消化して、新しい作品にいくことで、気持ちを切り替えるみたいな。
そのほうが、僕はいいものが常に生まれ続けるなって思います。やっぱり、うーんと思いながら描いているものは、結果的に時間をかけてもまとまらない。そういう実体験があったので、とにかく数ですね。
だから展覧会も、いいものができるかわからないけど、とりあえずやることだけ決めて、そこで出てきたものを、そのまま。それで評価をもらうみたいな感じで、割り切っていますね。
質問者1:ありがとうございます。
司会者:では、もう一人。
質問者2:SNSの使い方を変えて、フォロワーがすごく増えたという話をされていたと思うんですけれども、その使い方を変えたきっかけとか、その時に参考にした人や動画があれば。
サタケ:参考にしていた人がいます。僕はTwitterをがんばる前に、先にnoteを始めたんですね。noteでいろいろな文章を長々と書いて、それを見てほしいから、それを後押しするようにTwitterでフォローしたり、「noteを見てください!」っていうことでTwitterも同時にがんばりだした。
そのnoteを書くきっかけになったのは、僕、何回か自分のSNSに載せたんですけど、関西のほうに吉本ユータヌキさんというイラストレーターの方がいらっしゃって。noteではすごくフォロワー数が多くて、本当にnoteを盛り上げた立役者の一人でもあるので。
その方に、すごく影響を受けたんです。その方が書いているnoteの記事を読んでいただけたらいいんですけど、「これからは誰が作っているかということが大事だよ」ということなども、分析されて書かれたりしています。
それを読んで、これからはSNS……「これからは」って、ちょっと遅かったんですけど、ちゃんとやらなきゃいけないなと思わされたので。やっぱり、影響を受けたのは吉本ユータヌキさん。もしご覧いただいてなかったら、ぜひ見てください。本当にいい話がいっぱいあって、ぜんぶ無料で読めるので。いい時代だなと思いながら、ありがたく読んでいます。
質問者2:ありがとうございます。
サタケ:ありがとうございます。
司会者:あとは、みなさんからは参加申し込みをいただいた際に、何人かの方から、こういうこと聞きたいという話をいただいていましたので、それについてもお答えいただければと思います。
サタケ:そうですね。今日話したようなこともあるので。例えば「SNSの活用法」などは、今日の話にあったかなと思います。たぶんこれを募集した時に、僕が「お金の話」と言っていたからかどうかわからないですけど(笑)。お金の話は、これまた長くなるというか。本当は、こういうときだからこそしたい話もいっぱいあるんですけど。
「仕事の増やし方」は、僕も聞きたいくらいですけど。東京ですから、あんまり地方の話をしてもおもしろくないでしょうしね。なんでしょう、お金の話にします? ぜんぜん関係ないですけど。いやでも僕ね、「どんどんお金の話をしましょう」って発信していて。
とはいえ、Twitter上でできる話・できない話はいっぱいあるので、実際はこういうリアルの場で、僕がお話しする機会が最近ちょっと増えてきて。そういうところですごく深いお金の話もしています。それこそ、自分が「このクライアントはいくらで受けた」という話などもしています。
もちろん、ネット上ではクライアント名を出して、「こんな金額でやりました」というのはちょっと言いづらいところはあるんですが、本当はもっとしていいと僕は思っています。
お客さんが見えないところでというか、ちょっと閉じられたコミュニティでやったほうがいいとは思っていて。というのは、相場を知らないと、自分が思っている金額が本当に高いのか安いのかはわからないと思うんですね。
なので、逆にみなさんはどうしてるのかな、と思って。僕はわりと人に聞くんですよ。わからなかったら、素直に同じくらいのキャリアの人に聞きますから。「君だったら、どのぐらいでこれを受ける?」と聞いたりとか。
いま同じように仕事をしていたら「これ、なんぼで受けた?」とか、聞いたら教えてくれます。僕も、直接聞かれたら言うんです。みんながいるところでは、ちょっと言いづらいところがありますけど。相場ってあってないようなものなので、難しいんですけど、出版関係などはだいたい決まっています。相場も向こうから言われてるものですけれど。
じゃあ、1つだけいいですか? 僕は、代理店からの仕事が一番わからないです。広告代理店からの仕事……広告の仕事って、もうピンキリ過ぎてわからないんですけど。
サタケ:とある携帯キャリアのパンフレット、巨大キャリアAとしておきます(笑)。
(会場笑)
サタケ:そこのパンフレット。店頭に置くようなパンフレットのカットのお仕事が来たんです。広告とは言いながらカットの仕事なので、ちっちゃめではありますね。ポスターになったりとかじゃなくて、店頭に置かれるものなので。
最初に代理店から「いくらでつくってくれますか?」と聞かれて、挿絵なしで、A4の三つ折りパンフレットで、カットも20点もないくらいだったので、1カット5,000円、いやでもまあ、大きな会社だし1万円くらい多く見積もって、10万円くらいかなと思っていたんです。
10万円くらいもらえれば、まあいっかと思っていて。とはいえ、僕はそんなに大きいキャリアの仕事をそれまで受けていなかったので、もしものことがあるから、一応こっちから「ちなみに、見積書を出しますけれど、予算がもし決まっていたら、うちの会社に教えてください」と言ったら、その代理店の方がすごく言いにくそうに「25万円くらいしかないんですけど……」と言ってくださったんですね(笑)。
(会場笑)
サタケ:あぶな、と思って(笑)。「10万もらえたらいいほうかな」と思っていた自分が、もう大損ですね。向こうは、すごく言いにくそうに言うんですよ。「25万円しかない」ということを。だから、わからないんですよ。自分の考えだけでいくのはすごく危険だなと思ったので、それからですよね。
とくに広告代理店から来るような仕事は、まずちょっと人に聞こう。そういう仕事をやっている人に聞いたら、意外と教えてくれますから。正直、わからないまま見積書を出したら損で、もし自分が10万円で出していたら、もちろんそのまま通っていたんでしょうから。そこはもう素直に、わからないので。
「見積もり、相場がわからないので教えてください」と言ったら、向こうも下手にはあんまり足元を見て言ってこないし、「25万しかないです……」ってなんか言いにくそうに言ってくれたら、本当なのかもしれませんし。なので、そこはけっこう自分が思っているより意外と(幅が)あるぞ、とか思うので。
自分だけの判断で動かないほうがいいんじゃない? とは思います。なので、変な話、例えば僕にTwitterのDMで「サタケさんだったら、これいくらでやります?」と聞いてくれたら、僕も言います。
人にもむっちゃ言いますから。僕ももし同じような仕事をしたら、「ここはこのぐらいですね」と言えるような世界にしたいなと思っていたので。せっかくなので、今日来てくださった方とのご縁だと思っているので、ぜひ何かあった時には、気軽に声をかけてほしいなと思っていて。
SNSってそういうものだと思っているので、そうすることで、みんなお金がちゃんともらえて、幸せになるぶんにはいいかなと思って。なんだか損したなとか、内輪ばっかりのSNSよりは、そっちのほうがぜんぜんいいかなと思っているので。ぜひ、これを機に仲良くしていただければと思います。友達を作りたいということで(笑)。
(会場笑)
サタケ:そういう話という感じですかね。あとは懇親会でなにかあれば、直接聞いてください。ありがとうございます。
司会者:サタケさん、長くお時間いただいて、お越しいただきありがとうございました。
サタケ:ありがとうございました。
(会場拍手)
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