マインドマップで「観察術」を考える

DaiGo氏(以下、DaiGo):というわけで、やっていきましょうか。まず一番最初は観察術ですね。でも、これ書き直しがきかないタイプのマインドマップですよね(壁の白い紙を指して)。

スタッフ:こっち(ホワイトボード)にします?

DaiGo:だって、ホワイトボードにこれ(油性マジック)で書いたら終わりでしょう。

スタッフ:色(のペン)がありますよ。

DaiGo:いや、いいですよ。間違ったらそれも味だわ(笑)。

そうですね。どうしようか。まずマインドマップを作るときに、セントラルイメージという真ん中のイメージがすごく大事になるんですけど、真ん中になにを持ってくるかですよね。

真ん中どんなイメージがいいかな。やっぱりこのチャンネルの代表的なものを書くべきですよね。このチャンネルと言えばなんでしょうね?

(コメントにて)「今日ちょっとイラついてない?」ううん、イラついてないですよ。ぜんぜん怒ってないですよ。天むすがもうちょっと食いたかったとか、そういうのは思ってないです。「甘い誘惑」が気になるとか、そういうのじゃないですから。

(コメントにて)「ぬこ」「富士山」富士山とりあえず描くべきだな。描けるのかな。富士山かこれ。

あとは、ぬこ様必要ですね。ぬこ様何色にしようかな。黄色なんだけど、黄色だと見えないよね、これたぶん。あー、ウナギイヌみたいなしっぽになっちゃった(笑)。気まずいな、これ。

9本のペンを同時に持つ意味

はい。あとなに描こうか。(コメントにて「ペンの持ち方……」)ペンの持ち方は、僕、大学の授業とかもマインドマップでとってたんです。

そうすると8色ぐらい常に持ってないと書けなくて、早く、ノートとるとき。だから、こうやって持つんですよ。

こうやって持って。太いほうがこっちかな。こうやって持っておくとなにがいいかというと、速攻でキャップ外して書けるんですよ。わかるかな。

例えば、オレンジ使うんだったら、こうすりゃ取れるでしょう? ピンク使うときはこうすれば取れるでしょう? そう。すぐ書けるんですよ。だから便利ですね、この持ち方は。

あとは? (コメントにて)「サイン!」サインね。そうか、それはおもしろいですね。紫で描こう。どこに描こうか。

もうすでにこのマインドマップカオスだけど、大丈夫なのかな(笑)。これ最後に描いたほうがかっこよかったかな。

それで、一応テーマを書くと。今日のテーマは……「コミュニケーションのプロになるための心理学」。

やべえ、カオスだな、これ。セントラルイメージはこんな感じでいいですかね。ここからやっていきます。

セントラルイメージから枝を伸ばしていきます

あ、すごい大事なこと忘れてた。テレビちゃん描いてねえや。あかん。テレビちゃんって何色だっけ? よし! 縁起のいい感じになりましたよ、これ。

これ売れるのかな? 大丈夫かな? 売れないんじゃないかな、これ(笑)。大丈夫です。買ったら優遇しますから(笑)。

それで、ここから枝を伸ばしていくという。3ついるので。すでに枝の伸ばし方が不安になってきたな。

スタッフ:もう先に……。

DaiGo:伸ばせない? いや、大丈夫です。大丈夫。だいたい頭に入ってるから。

スタッフ:頭の中をそこに描くんじゃなくて?

DaiGo:頭の中だよ。やばい。足りない。いや、大丈夫。

あとはどうしようかな。ピンク色使ってないじゃん。俺としたことが。黄色はもう使えないから置いておこう。

こんな感じじゃん。

(会場笑)

眼輪筋と口輪筋を読めばホンネがわかる

まず1つ目なんだっけ? 観察だっけ? 観察ね。観察、話術、暗示ね。

観察ですけれど、これ大きく書くとゲシュタルト崩壊を起こして、字が適当になりますね。観察でしょ。話術。オレンジで書いちゃった。暗示。

マインドマップを描くときのコツは落書きをいっぱいすることですね。すると思いつく。これなんだ? 黄色にしたらわかるかな。これ、わかる?

(コメントにて「スエゾー?」)よし! スエゾー。当たり。そう、スエゾーです。とくに意味はありません。モンスターファームですね。

(会場笑)

じゃあ、まず観察からお話するので、「眼輪筋と口輪筋を読めばホンネがわかる」という話です。眼輪筋と口輪筋の話はもうみなさんおなじみだと思うんですけど、眼輪筋ってなにかというと、目の周りの筋肉ね。

例えば、目が笑っていない人っていますけど、それはこの目の下の眼輪筋、目の周りの筋肉が動いてないと、感情がちゃんと伝わらないというか、あんまり笑ってるように見えなくて、「笑ってない人だな」みたいなイメージを与えちゃうんですね。

逆にいうと、そこが読めれば、相手が本当に笑ってるのかどうか、楽しいと思ってるのかどうかがわかるということが、この眼輪筋の読み方の話です。

笑顔というのはそもそも3種類あって。映える色がいいな。あ、眼輪筋なのに、「顔」で「がん」って書いちゃった。眼輪筋の「がん」は「眼」ですね。笑顔にしよう。笑顔を読む(右上に描く)。

(会場笑)

すごいね、これ。Tシャツに「笑顔を読む」って書いてあったら「こいつ、やべー奴だな」ってなるな(笑)。

(会場笑)

“笑顔を読む”方法は?

読み方をここに絵で図示しますね。目があるんですけれど、ポイントは眼輪筋なので、ここですね。眼輪筋って眼の輪っかだっけ?

眼輪筋が動くかどうかがポイントってことですね。眼輪筋が動いたら、デュシェンヌ・スマイルといって本当の笑いですね。

逆にダメなのは、「ニヤ」みたいな感じですね。片方の口角が上がった場合というのは、軽蔑の笑いですね。これはやばいです。騙したときに出る笑いなので、非常に危険です。左右が非対称になるとダメってことです。

それで、そこまで罪深くはないけど、ちょっと微妙かなというのは、口角だけ上がるやつですね。広角のみはマスキングスマイルといって、作り笑いということです。これはサンカクですね。

笑顔を見るときは、目の下の眼輪筋が動いているかどうかを見て、カラスの足跡みたいに3つ線がピッピッピって寄るんです。これがピッピッピって寄ったら……。

やばいね、こいつ(笑)。ピッピッピと寄ったらOKと。本当に笑ってるよということです。

逆に、片方の口角だけがニヤッと上がったりした場合は、軽蔑の笑いなので騙してる可能性が高い。

それで、眼が笑ってないんだけど、顔だけ、口角だけ左右対称に上がってる場合はマスキングスマイルだから、作り笑いをしてるだけですね、という話です。

唇の周りの筋肉にも注目

口のところでお話するとプラスアルファもあります。笑顔を読むというので、眼輪筋と口輪筋って書いたのに、口輪筋を描く場所がなくなっちゃったんだけど、口輪筋はみなさんおなじみなので、あえて説明しなくてもいいかもしれないですけど。

唇があって、唇のあいだの隙間が開いて、リラックスしてたら、プラスの感情です。逆に、この周りが緊張してたらマイナスの感情ってことですね。

だから、相手としゃべるときには唇を見て、口がリラックスして軽く開いているような状態だった場合は話を深めてもいいんだけど、口がキュッと閉じてるような状態だったら話題を変えて相手に話を振らなくちゃいけないという話でした。

あとは……4つの「危険ジェスチャー」。これ、全部書けるのかな? たぶん、無理だね。しまった。

みなさん、マインドマップを書くときの秘訣です。真ん中を大きく描きすぎないことが大事です(笑)。

(会場笑)

真ん中大きく描きすぎて……。真ん中はいいんだけど、ここ(メインブランチの部分)はダメ。ここを大きく取りすぎると、描くところがなくなっちゃうんだよね。わかってたんだけどね。

4つの危険ジェスチャーに気をつけろ

あと4つの危険ジェスチャーですね。4つのジェスチャーはなにかというと、例えば、腕を組んだり、体を左右に傾けたり、あと眼を逸らしたり、そういうのなんですけれど、「信頼と裏切りの心理学」のときに話した4つのジェスチャーですね。

それが出てきた場合、同時に出てきた場合は、危ない人という可能性が高いと。つまり嘘をついてたり、騙そうとしてる可能性が高いです。

腕を組んだり、体を傾けたり、あとは体の方向が変わることですね。それから、腕を組むとか、目を逸らすとか。そういう4つの危険なジェスチャーが出た場合は「やべーぞ」と。気をつけてくださいね。

基本的にジェスチャーというのは、4つ以上怪しい反応が出た場合に限っては、心理学的にその仕草から相手が怪しいと判別してもいいんですけど、この4つが同時に出ないとダメなんですね。だから腕を組むだけだと相手が怪しいかどうかはわからないよということですね。

続いては、フィジカルディスタンスとボディディレクションでその気があるか判別、なんですけど。フィジカルディスタンスは体の距離ですね。物理的な距離と、ボディディレクションは体の向きです。

だから、相手が自分に興味を持っているかどうかを見る方法は非常に簡単で「距離×方向」ですね。

よく、女の子が気があるかどうかを知りたいみたいな話をする人がいますけど、それはすごく簡単です。相手が心理学のプロとかで騙そうとしてるとかじゃない限りは。

基本的には、椅子とかに座ってる人がいたとして、自分との距離と、この人の向いている向きで決まります。膝とか足のつま先が自分の方向を向いてなかった場合は興味を持たれていない可能性がやっぱり高いです。

いきなり近づいてくる人に注意

あと距離の部分もそうで、基本的には、親しい人たちの距離というのは45センチメートルぐらいです。恋人距離とかになってくると15センチ以下とかにもなるんですけど、ここまでいくのはけっこうなかなかないですね。

ちなみに、うぶな人も多いと思うので、初対面で15センチ以下はけっこう危ないです。なぜかというと狙って近づいてる可能性が高いですね。

だから、45〜15センチの間、30センチぐらいまで相手が近づいてきたら脈ありですけど、15センチ以下までいきなり近づいてきたらビッチの可能性が高いって覚えててください。15センチビッチですね。これ、テストに出ます(笑)。

(会場笑)

というお話でした。この15センチビッチを体感する一番いい方法は、キャバクラとかに行くとやっぱりこれが多いですね。危険。

(会場笑)

今のでひと通りの観察はお話しました。結局できることは、すごく特殊な訓練をしたとかじゃない限り、普通にできることは、笑顔を読みましょう。

眼輪筋が動いたら本当の笑いだから、その人は素直に喜んでたり、本音が出てますよ、という話ですね。逆に顔が非対称になってたり、口角だけあがる場合というのはちょっと微妙ですよと。

あとは口輪筋ですね。口の周りの筋肉を読んで、リラックスしてるときには、ポジティブな感情ですね。だから、話を深めてよくて。緊張してる場合は、話題を変えたり、相手にしゃべらせたりしないといけない。

4つのジェスチャーが同時に出た場合は危ないですよという話と、あとは距離と方向ですね。これだけで基本的に読めますよというお話でした。簡単ですよね。でも、みんな意外とやらないので、ぜひ試してみてください。