【この記事のヘッドライン】 ・職業を偽っても結婚詐欺にはならない ・婚活パーティーは“だましだまされ”が多い!? ・「実は自分の子供じゃなかったケース」はどのくらいある? ・好きになっただけで、なぜ「不倫」と呼ばれる? ・離婚は「収入の低い方」にメリットがある

職業を偽っても結婚詐欺にはならない

長谷川:何の罪になるのっていう質問があったんですけれど、なんの罪になるのかっていうと、ただ単に付き合って、例えば身体の関係になったその過程でいろんな嘘をつくとするじゃないですか。既婚なのに独身って言ったりとか、あるいは職業を偽ったりだとか、社会的属性を偽ったりだとかっていう、でもそのことでは結局詐欺にならないんですよね。

萱野:職業を偽ってても詐欺にならない?

長谷川:ならないんですよね。お医者さんしか入れないような限定パーティーみたいなところで、お医者様と思っていたのに実は違っていたのでなんとかしてくれっていう相談を受けることはあるんですけれど、結局お金を騙されたから損害賠償請求だといっても、実際の損害がないとなかなか法律の力では難しいところはありますね。

萱野:そうですか。池田小学校殺人事件ってあったじゃないですか。あの時の死刑囚の宅間死刑囚は何回か結婚してて、その中の1回は、自分は医者だって言って結婚してるんですね。1週間後くらいにばれたらしいんですけどね、結婚してから。逆に結婚するまでばれなかったのかっていうのは、ちょっと驚きましたけどね。そういう事例もありますか? やっぱり。

長谷川:ありますあります。さっきちらっとお話しましたけれども、親に紹介して結婚式まであげましたけれども、実は既婚者だったっていうケースもありますから、籍をいつ入れるのっていう段階ではぐらかされて、結局追及していった結果、既婚だったということがばれたっていうケースもありますし。

萱野:職業が違ってっていうことはありえる?

長谷川:職業が違うっていうことはしょっちゅうありますし。

だまして結婚しても、結局うまくいかない

萱野:もし結婚して実際は医者じゃなかったという場合は、結婚を取り消したりできるんですか?

長谷川:それは、ごめんなさい。他の事情とかによると思いますね。1回結婚してしまうと、簡単なことで離婚事例になったりとかしないんですよね。結婚を継続することがものすごく難しいと認定されるかどうかなので、職業を偽ったっていうのはすごく大きいんですけど、それだけで離婚になるかどうかっていうのは、ごめんなさい、ちょっと今すぐには答えられないですね。

萱野:でも私から見るとね、職業を騙していたって大きい話じゃないかって思うんだけれど、場合によっては離婚の事例にはならない可能性もあるということですか?

長谷川:なりえると思いますけれども、そういう話を聞いたことがないですね。そこまでっていうのは。

萱野:例えば、実は契約社員だったけれど正社員だってだましていて、結婚したら実は自分は契約社員だったんだ、正社員じゃなかったんだという場合はどうですか?

長谷川:その程度だと、離婚事例には難しいと思いますね。

萱野:でも本人は正社員だと思って、経済的に安定していると思ったから結婚した。でも実はそうじゃなかったっていう場合はそれでもだめですか?

長谷川:そうですね。それだけだったら、どの程度年収に差があるかというのもトータルで考えないと、単純に「勤めている会社が違った」というだけだと難しいと思いますね。難しいんですけど、実際そういうケースってその後どっちにしろうまくいかないじゃないですか。で、だましたほうも、やっぱり何が何でも離婚しないんだという風にはおそらく言わないんでしょうね。

萱野:あぁ〜。だんだん関係が悪くなって。

長谷川:いくんでしょうし、だましたりして「離婚してよ」って言われたときに、男の人としてはすんなり印鑑を押すんじゃないですかね。

萱野:あぁそうですか。

長谷川:問題にあまりなりにくいのかもしれない。裁判とかにあがってくるのは、離婚しないよって言って頑張っていって、最後裁判所に持っていって判断してもらって、最後こういうケースでは、事例ではこういう判断が出てますということで判例になっていくので。

婚活パーティーは“だましだまされ”が多い!?

萱野:なるほど。最近あんまり個別、具体的なことってお話できないのかもしれないですけれども、印象に残っている事例ってありますか?

長谷川:結婚でですか?

萱野:結婚で。

長谷川:離婚でもですか。

萱野:離婚でもいいですよ。

長谷川:離婚に関しては、だましてたっていうのは確かに結婚までいかないまでも、よく婚活パーティー絡みのだました、だまされたみたいな話はいっぱいくるので、そういうのが印象に残っていますかね。

萱野:婚活パーティーでだました、だまされたっていうのは、例えば自分の属性を騙しているとかですか?

長谷川:属性を騙している場合もありますし、結構みなさん手が込んでいて、報道されていたのは、ちょっと細かいところまでは忘れてしまったんですけれども、お医者さんの名刺を1回自分がもらったことがあって、その名刺を使って婚活パーティーに名刺を使って「僕は医者ですよ」って言うふうに言って、嘘をついていた人が訴えられていましたね。実際にお医者さんの名刺を実際のお医者さんからもらっていて。

萱野:もらった名刺を使っていたわけですか?

長谷川:そうなんですよ。

萱野:それはでも、よくありそうな感じしません?

男女の“駆け引き”か、それとも“嘘”か

長谷川:よくあっちゃ困るんですけどね(笑)。そういうのは報道されたので、結局発覚の経緯も女性の方があまりにもその話がおかしいからっていうので調査したんですね。その病院に、名刺の勤務しているところに属性確認をして、バレたという。

萱野:なるほど。結婚パーティーは結構だましだまされっていうのは多いっていうことですよね。

長谷川:それをもう織り込み済みじゃないかっていうふうに見る人と、真剣に「何歳までに結婚するぞ」というふうに、すごく真剣にやってる人もいるので、なかなか織り込み済みじゃないかって考える意見もあるでしょうけど。職業を偽ったりっていうのは中々ないでしょうけど、男と女の間で駆け引きの範囲内じゃないかっていうような嘘だったら、皆さんつくじゃないですか。それがどこまで許されるかっていう問題なのでしょうけど。さすがに属性を偽ったりなど大きなことで嘘をつくと、厳しいかなっていう気がしますね。

萱野:どっちにしても、嘘の付き合いってところもあるじゃないですか。恋愛って。ありますよね? そういうところ。

長谷川:あるんですかね(笑)。