ジェネラル・マネージャー堀江氏のGitHubとの出会い

堀江大輔氏(以下、堀江):こんにちは。今日の内容を全部ど忘れするかと思って書いてきたので、ちょっとたどたどしいかもしれないんですけど、許してください(笑)。

この度ギットハブ・ジャパンのジェネラル・マネージャーの就任した堀江大輔と申します。クリスからGitHubの歴史とビジョンについて説明がありましたが、私からはギットハブ・ジャパンの活動について紹介したいと思います。

まず自己紹介から始めます。私は2000年頃からインターネットの業界に参加してキャリアを積んできまして、新規事業の立ち上げやプロジェクトマネージメント、マーケティングや事業開発などの仕事をしてきました。

いろんな職種を経験している中で、ずっとやりたいと思ったけれど、なかなかできない、頑張っても身につかないないことがあったんです。

それは、ずっとソフトウェアのコードを書けなかったんです。これでは本当にいかんなと思いまして、3年くらい前からソフトウェアの開発の勉強をしました。その勉強の過程の中で毎日GitHubに触れるようになりました。

GitHubのことを知れば知るほど、どんどんGitHubというサービスだけじゃなくて、会社に非常に興味を持つようになりました。GitHubの会社としてのあり方を知っていくなかで、本当に私にとって共感を持ち、興味をもったのは、GitHubはサポートを会社の中心、サービスの中心に考えています。サポートや営業がお客様と会って得たフィードバックなどを使って、日々GitHubはサービスを改善しています。

Rubyを生んだ国、日本は特別な市場

堀江:さらに、GitHubのサポートメンバーのほとんどがそうなんですけど、エントリーレベルで採用するのではなく、ソフトウェア開発者やシステムアドミニストレーターで、サポートが本当に好きだという人たちが、GitHubのサポートチームを構成しています。

そういうメンバーでありつつ、さらにGitHubはオープンソースのワークフローを用いているので、サポートメンバーとかがGitHub.comやGitHub Enterpriseの改善を直接してしまうのはよくあることです。

GitHubでソフトウェア開発を勉強し始めた私なんですけども、2014年の1月にGitHubに入社することになりました。13年間海外に住んでおりましたけども、そういう海外のサービスを日本で紹介する機会というのは、私にとってはすごくうれしいことです。

クリスの内容とすこし重なるところがありますが、許してください。まず簡単にGitHubの数字に関して紹介します。2008年にGitHub.comをローンチして以降、毎年100%以上のペースでユーザーであったり、リポジトリと呼んでいるプロジェクトの数が増えていっています。

現在970万人の開発者が、2330万のプロジェクトをGitHubで展開しています。その中で、日本のユーザーは常に上位10ヶ国にランクインしていました。

GitHub.com自身もRuby on Railsで開発していますし、Rubyは日本で生まれた開発言語なので、日本市場はGitHubにとってはすごく心に近い、特別な市場です。

法人向けのGitHub Enterpriseの魅力

堀江:GitHubを用いたオープンソースのカルチャーが浸透する中で、世界中のさまざまなIT企業からの声を受けて、2012年に法人向けのGitHub Enterpriseをリリースしました。

GitHub Enterpriseのリリースによって、1000万人近くのユーザーが常に活用しているGitHub.comの機能を、自分たちの組織の環境下で構築することが可能になりました。

これにより、オープンソースで実行されてきた快適なコラボレーションを安価に組織内に組み込むことができます。企業はスピーディーなイノベーションを行うことが可能になりまして、GitHub Enterprise自身はさまざまな技術環境に柔軟に対応しているので、いままであった既存のワークフローをそこまで変更せずに、GitHub Enterpriseを導入することが可能になっています。

また、GitHub EnterpriseはAPIがすごくいろいろできていまして、ソフトウェアというよりもプラットフォームであり、既存のサービスや既に企業が使っている、例えばRedmine(レッドマイン)などと連携して使うことができます。

ソフトウェア時代に伴い、多くの企業が自社で開発コラボレーションツールとしてGitHub Enterpriseの導入を進めてきました。UXなどはGitHub.comとまったく同じですが、GitHub Enterpriseは年間契約のライセンス販売で提供しています。

これにより、ソフトウェアをそのままお客様にボーンと渡すだけではなくて、GitHubの営業チームによる導入のサポートであったり、24時間体制で稼働しているGitHub Enterpriseのサポートチームによる技術サポートも提供されています。

GitHubは日本のユーザーの好意に支えられてきた

堀江:ただしここで紹介していることはすべて英語のみで我々は提供してきました。それにもかかわらず、日本でも既に多くの企業がオープンソース・スタイルの開発のワークフローを導入するためにGitHub Enterpriseの運用を始めており、その企業の成長に活用してくださっています。

後で改めてご紹介させていただきますが、ここではごく一部の日本でGitHub Enterpriseを導入している企業を紹介します。まず、Yahoo! JAPANさん、日立システムズさん、サイバーエージェントさんは今後ろで写真を撮っています。こんにちは(笑)。それから、クックパッドさん、ディー・エヌ・エー、グリー。

これらの会社はすべてGitHubと英語でやりとりをしながら導入するという壁を乗り越えてくださいました。本当にありがとうございます。

また、先に紹介した企業の導入には国内の数多くのGitHubユーザーがいてくださることによって支えられてきました。これまでGitHubの日本での彼らとのコミュニケーションや啓発活動としては、主に企業や一般のユーザーが開催したセミナーやイベントに招待を受け、GitHub社員が参加するようなかたちを取って、国内のカンファレンスにGitHub社員が登壇するようにしていました。

このように日本のユーザーのみなさまのご好意で、GitHubはここまで伸びてきたと言っても過言ではありません。GitHubは日本のお客様とファンのみなさまに非常に感謝しています。本当にありがとうございます。後ろで(GitHubスタッフの)みんなもお辞儀しています(笑)。

しかし、我々ギットハブ・ジャパンができたことによって、これからはお客様の好意に甘えたり頼ることではなくて、我々が主体的に日本の皆様を巻き込んで、サポートしていきたいと思っています。

マクニカネットワークスと総代理店契約を締結

堀江:クリスからも紹介がありましたが、本日日本オフィスを正式にオープンしました。場所としてはちょっと渋いかもしれないかもしれないですが、「ギットハブ・ジャパン合同会社」です。事務所は芝大門にあります。畳の部屋もできています。既に今週、何回かここで寝ている人がいます。

そこでこの度、ギットハブ・ジャパンオフィスでは、GitHubの日本人スタッフが日本に常駐しており、既存のユーザーの皆様は引き続き安心してGitHub Enterpriseを運用できるようにサポートしてまりいます。

しかし、日本オフィスのオープンと日本スタッフによるユーザーのサポートだけでは、GitHub Enterpriseを新たに検討していただいている潜在ユーザーの方にとっては、まだ支払いや英語でのテクニカルサポートという課題が残っていました。

現在GitHub Enterpriseを直接購入するには、海外送金かクレジットカードによる米ドルでの支払いしか方法がありません。そして、テクニカルサポートも英語でしか提供していません。

これらのことは、日本の企業のみなさんにとっては、GitHub Enterpriseを導入する大きな壁になっています。

そこでGitHubはこの度、日本でのGitHub Enterpriseの導入を加速するために、マクニカネットワークス社と日本国内総代理店契約を締結しました。本日も会場の後方にいらっしゃいますが、マクニカネットワークスは、代理店の機能はもちろん、日本の営業時間内で、日本語のテクニカルサポートを提供します。もちろん日本の営業時間外は、引き続き、直接GitHubから英語のサポートを利用するというオプションも残ります。

そして、マクニカネットワークスは総代理店としてGitHub Enterpriseを国内のお客様により広く提供していくため、販売パートナーネットワークを構築していきます。ギットハブ・ジャパンは、このパートナー様の獲得をマクニカネットワークスと連携して強力に推進し、またパートナー様のサポート体制の充実を図っていきます。