ボランティアは奉仕疲れを起こす

金野索一氏(以下、金野):(会場の参加者に向かって)他に質問はありますか? 

質問者4:私、ファイナンシャルプランナーをしておりまして。住宅ローンがないからできたというのはどうだろうなって思いました。

私の質問はお金の点ではなくて、私は学習支援の活動をしているんです。実家が岩手県で被災して、家もなくなって仮設住宅に今もいるんですけど。それがきっかけで、うちの弟がいる仮設住宅の集会で、子供たちを集めて学習支援を2012年から始めています。

藤原和博氏(以下、藤原):どこですか? 

質問者4:岩手県の山田町という。

藤原:山田町。知ってます。

質問者4:ありがとうございます。3年くらいして、私は東京で働いてます。距離的に物理的にお金的に、月に1回しか行けないので、後輩とかに頼んで、交代で週1回やっていて。去年から月に1回しか行けないんですが。今まで継続的にしています。

その関係で、NPOとか、いわゆる社会起業家の人たちが震災の時にいっぱい出てきたじゃないですか。沢山その人たちと交流と接触をしているんですが。

もともとは私の友人も10年くらい前からNPOで世界の子供の児童労働をなくすというのをやっていて、助成金等についても彼女から全部教えてもらって、助成金300万円くらいもらったりして、すごくNPO等に感謝して活動をスタートしたんですが。

あえて言いますけど、震災のお金のことで社会起業家がものすごい注目を浴びたんですよね。たくさんのところが社会的地位もすごく上がったと思っています。

ただ何て言いますか。私は藤原先生と同世代なんで、社会起業家やNPOとあるかないかぐらいの時代に社会人になって。まず、とにかく、会社に入って、会社の怖いお局様に教育を受け、課長に叱られながら、電話の取り方とか接客とか、社会人としてのマナー、基本的なことを身につけて今に至ってきたと思うんですが。

今の社会起業家たちは、表彰されてる人たちがいっぱいいますけど、実はその組織で電話もろくに取れないところがすごく多いんですよ。悪いのが、皆、社会のためにやっているじゃないですか、それはその通り。「自分はすごく社会のためにやっていて偉いんだ」とまでは思ってないかもしれないけど、すごい自己満足で。

でも、私が同世代の人とよく話すのは、社会起業家だけが社会貢献してるんじゃないと。すべての仕事は社会貢献なわけですよ。そこを勘違いしている若い人たちがすごく増えているような気がする。

慶應大学が最初にSFCで社会起業家育成をやったと思うんですが、あそこの卒業生が30代になってすごいいろんな分野で活躍しています。

技術を持っていない人が被災地に入っても、邪魔になるだけ

金野:すみません、質問って何ですか? 

質問者4:藤原先生は、今の社会起業家の人たちをどう思いますかってことです。

藤原:言いたいことはわかった。今、社会起業ってファッションじゃん。おしゃれという感じで。でもね、それはそういう社会貢献への意識のベクトルを増やすにはよかったかもしれないと思います。

一方で、非常にざっくばらんに言いますが、ボランティアって、やっぱりボランティア疲れを起こすんですよ。あるいは奉仕疲れ、寄附疲れ。僕は石巻市雄勝(おがつ)というところに、震災から1ヶ月半後くらいからずっと入って、石巻界隈には初年度40日くらい入りました。

僕のビジネスパートナーは、そこで中学校の復興から養殖漁業の復興からやっているんだけど。彼は東北出身でお母さんと妹が被災したから、そこにベースを作って、小学校を改装して、そこに自然学校作るという新しい復興の形を作ろうとしている。彼はもうそれを業としてやっているからいいんだけど。

たいがいの人は助けるというだけだと5年ぐらいで疲れちゃうんですよ。なので、僕は彼にもはっきり言ったんだけど「5年経ったら、被災地メリットとかないからね」と。それは彼も覚悟を決めてやっているの。立花貴くんといいます。

だけど、覚悟が決まってなかった人は、ウワーッと行きましたけど、今はほぼ引き上げてるんじゃあないかな。

あともう1つ。僕のところにも大学生で社会起業家を目指す人とか沢山来るんです。中には、本当に志のあるやつもいるんだけどね。怖いのは、教育系にとくに多いんだけど、「私、企業に入るのが怖いからNPO・NGOや福祉、教育に」みたいな。

ビジネス嫌だ、儲けるなんてとんでもないという気分から、社会起業という言葉に飛びついてる輩も確かにいるよね。

要するに、実社会恐怖症があって。「社会」とかというと、自分にミッションがきたような感じで気分がいい。はっきり言えば綺麗事なんだけど、そうなってる子が意外と多いかも。

でも、それ通用しないって。技術持ってないと、NPOやNGOのノンプロフィットの現場に入っても相手にされないし、辛い。今被災地に入っても、技術持っていないやつは困っちゃうでしょ。それはバングラデシュ行こうと、ラオス行こうとそう。

技術持ってないやつが「何かありませんか?」と言っても、邪魔になるだけなんで。もちろん、類い稀な優しさも、大事な技術ですよ。

現実にもまれて変わっていくんじゃないかなと思うんですよ。変わっていってほしいなと思うんです。次の質問を受けてもいい? 

リクルートのやり口は「閉じた世界を開く」

金野:他にありますか? 

藤原:あと2人だけ。

質問者5:今、世田谷区役所に勤めています。よろしくお願いします。

藤原:俺は池尻で生まれました。区立多聞小学校、富士中学校出身です。

質問者5:そうなんですか。お世話になっております。リクルート流マネジメントがよくわからなくて、他のマネジメントとどう違うのか教えてください。

藤原:他のマネジメントでもかまわないですよ。例えば、この2番目の軸となるのが世田谷区役所流マネジメントでもかまわない。一応、リクルートのやり口だけ言っておくと「閉じたものを開く」というのが常套手段です。閉じた世界を開く。

例えば、住宅情報はどうやって出てきたかというと、今のSUUMO(スーモ)ね。元は「住宅情報」という情報誌だったんだけど。昔は不動産会社の1部のプロだけが情報を握ってそれを回していたんですよ。

だから、アマチュアが入ってきても騙されたり損してた。その市場を開いちゃって、プロが持っている情報をすべて開示したのが住宅情報というメディアだったんです。

週間で最大1500ページくらいまでになったので、ギネスブックにも載ったりしたんだけど。リクルートはそういうやり口ですね。

就職も大学の教授がゼミの学生の人生を握っちゃって、2人は日電に、3人は富士通にみたいなことを割り振ってた。それを自由応募というスタイルを作って、マーケットを開いたのがリクルートなんです。

閉ざされたマーケットを開いていくってことがけっこう得意なの。僕は新規事業をやっていたので、そういう意味でのマネジメントが得意なんです。

リクルートの人は皆言うんだけど、「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」がスローガン。機会というのは自分で作って、それによって自らが変化していくものだって考え方をとるんですね。

リクルートでは、「機会が与えられない」という言い方を絶対にしないの。「機会が与えられないのは、お前が取りに行ってないからだ」となるわけ。そういうのが特色ではあります。それぞれ会社によっていろんなマネジメントの特色があると思いますけど、リクルートはそう。

夫婦で社会的に参加する時代に

質問者6:今、商社で働いております。『坂の上の坂』を拝読しまして、2人主義、パートナーについてのあり方のところなんですけど。そこに、男性は女性に盛り立てられて強くなるとあるんですけど。

(ふ1-1)坂の上の坂: 30代から始めておきたい55のこと (ポプラ文庫 日本文学)

うちは逆に、僕がかみさんを盛り立てて、僕が育児休暇をそのために1年間取って。かみさんが前線で働きたいと、それを僕がサポートをするというあり方でやっているんですけど。

でも、かみさんも育児もしたいけど前にも出たい。2人共社会で貢献したい、働きたいという気持ちがあるんですけど、なかなかそのバランスが難しいと。先生のところは専業主婦ということだったのですが、これからのパートナーのあり方というので、こういうのがあるよという知見があれば教えてください。

藤原:これからの20代や30代から考え方が変わってくるでしょうね。僕ら昭和世代の父母のあり方は、父親が働いて母親が専業主婦でサポートするというスタイルじゃないですか。僕が『坂の上の坂』で伝えたかったのは、2人で働いていようと片っぽが専業主婦であろうと関係なく、いろんな社会活動に2人で出て行くことのススメです。

この間、僕は還暦を迎えました。還暦パーティーって、本人にはよくサプライズでやられちゃって、赤いちゃんちゃんこ着せられてってパターンがあるでしょ。僕はそういうサプライズでやられるのは、沽券に関わるのね。俺は演出家なんで、人に演出されるとちょっと具合悪いんですよ。

なので、自分でパーティーやってみました。その時に、僕の友人たちに夫婦で来てくれって声かけてみたの。150人くらい呼んで『俺のフレンチ TOKYO』を貸し切ってやったんです。なんと40組が夫婦で来たんですよ。

何を言いたいかと言うと、これからはそういう時代にしないといけないということ。

夫婦で社会的に参加するというスタイルです。ヨーロッパはそういうスタイルですよね。アメリカがどうかはわかりませんけど、多分欧米のカトリックとかプロテスタントの世界はそういう習慣があるんじゃないかと思う。

パーティーには1人で行かない。必ず夫婦で行くか、ゲイであればゲイのパートナーを連れて行く。2人で行く。

パーティーの時に、1人で行くと、全然気の合わない人ばっかりだった時に困るじゃないですか。そういう時、俺は何度もあるんですけど、口寂しいからやけに飲んじゃったりして、1人でいて1人で酔っぱらって。「じゃあ」とか言って、「楽しんでくれた?」とかホスト役から声かけられて、「おう」とか言ってみたはいいものの。もう倒れちゃいそう、みたいな。

(会場笑)

藤原:2人で出て行くというのが大事だってこと。『坂の上の坂』の話が出ましたけれど、これは自分の主軸の人生とは別に、視線としていくつかの人生を持つことのススメです。50代くらいになったら、左に2本、右に2本で、主軸の(組織における)人生とは別に5本くらいの人生出していいと思うんです。単線的な人生観ではなく、複線的な人生観ですね。

例えば僕は今、義務教育改革がメインですけど、こういう商品の開発(ハードシェル型リュック「EMU」やジャパネスク腕時計「japan」シリーズや「arita」など)、デザインを自分でやったりしているわけ。

そういうのがあり、一方では、ラオスやネパールに学校を作るみたいなプロジェクトも推進している。あと、石巻市の雄勝のサポートも継続的にやってますし。

僕が5本の人生を出しますよね。かみさんにも5本くらいの人生を生きてほしい。専業主婦というのと、その左と右に2本ずつくらい。僕のかみさんは、虐待防止支援センターでボランティアをやったりしてるんですけど。そのかみさんが出す5本と僕が出す5本で、できたら1、2本は同じ裾野から山を登りたいなって気がするわけですよ。

いろんなタイプがあっていいんですが、うちの夫婦の場合には、まず地元のテニスのコミュニティーが一緒です。もう1つは、被災地の支援のコミュニティも一緒にやる。もともとは僕は1人でやっていたんだけど、被災地でも学校のそばに男が1人で現れると、自動的に不審者になっちゃうでしょ。

ところが、夫婦でいると全然違う。しかも、仮設住宅とかいろんなとこでは、かみさんのほうが入りやすかったりして。そういう意味で被災地の支援とかのボランティアは夫婦でやったほうがいいと思います。

もし、夫婦で50代くらいになって、双方が5本ずつ人生の本線と視線を出して、1本も同じ嶺を登らないとしたら、これはもう、メンバーチェンジしかないんじゃないかと思いますよ。

だって、そこから40年あるんですよ。最後に熟年離婚のススメをするわけではないですけど。参考になりましたか? どうもありがとう。

生徒の人生そのものに触れられるのが楽しい

金野:最後に私から、連載上どうしても聞かなきゃいけないことがあって。リクルートから校長になられて、セクターが変わって、それで非常にこれは楽しかったとか、これはやりがいがあったとか、その部分をぜひお聞かせ願いたい。

藤原:なんといっても、生徒と直接関わるということです。例えば、生産財の営業をやっていたら絶対にあり得ないし、リクルートも結局は採用の広告を売るという場合、人事部と付き合うわけです。だから、B to Bに近いわけ。

何人か、直接僕がやる「よのなか科」で視野が開けて、おもしろい人生を始めている人材も出てきているようです。例えば、皆さんもネットで検索していただければ、牧浦土雅くんという人が有名になってるんだけど。

おじいちゃんが吉井画廊という銀座の3大画廊のオーナーで。フランスでミッテランとかシラクも皆知ってるという人。僕はパリで出会って、すごく親しくなったんだけど、「孫が困っちゃってるんで預かってくれない?」というので、和田中に来たんです。

「よのなか科」の影響というよりも、もともと開けてた子だったと思うんだけど。それでボーディングスクールに行きました。

日本に帰ってきた時、「ギャップイヤーで時間があるので何かありませんか?」というので、e-Educationの税所篤快くんを紹介した。そうしたら、彼がe-Education(注:eラーニングによる途上国の教育支援)の導入に失敗したルワンダに「お前行ってきて、もう1回やり直してくれないか」と頼んだのを引き受けて、行ってみたら、アッという間に現地のキーパーソンがつながっちゃった。

それでまた帰ってきて、「何かありませんか?」というから、今度はISLの志の公志園を紹介。その後、リクルートの受験サプリのチームを紹介したら、なんと最近、雇われちゃって。今受験サプリ(当時)とQuipper(注:教員向けのオンライン宿題管理ツール)のインドネシアにおける普及担当になって。それが上手くいけば、またルワンダに行くんじゃないかな。

そういう生徒との直接のつながりがある。彼らの人生そのものに触れられるのが楽しく、やりがいがあった。僕がこれから何年生きるかわかりませんけど、例えば、牧浦土雅くんであれば、僕がもし95歳まで生きれば、30年間あの男はどうなるのか、偉そうなことを言っているけどこのままサラリーマンになるのか、それともどんな男になるのか、非常に楽しみだし。

そういうことは学校の世界に入らないとできない。営業部長で営業マンを育てるというのと違うんだよな。もっと言えば、この中に教員免許を持っていらっしゃる方がいるかもしれませんよね。学級担任をやるかやらないかで全然違うんだよな。

乙武君も僕が口説いて杉並区の教員になった人なんだけど、担任って生徒との関係が違うでしょ。だいいち、担任じゃないと結婚式に呼ばれないもんね。校長じゃ呼ばれない。

卒業式で、乱暴やったやつでも狼藉やったやつでも、最後にとにかく「ありがとうございました」と言った瞬間に、担任は号泣ですよ。あの感動は担任にしかできないんで。

先生は損な役回りもいっぱいあるし、そんなに給料もよくないんだけど、あの瞬間のために生きているんだろうなと思う。そういうのを知ることができたのは良かったと思います。

金野:ありがとうございます。今の小学校の先生とか中学校の先生、年賀状とか出しますもんね。同窓会にも呼ばれるし。

藤原:でしょう? 俺の小学校の担任の先生はまだ元気で、90歳。この間、同窓会をやりました。

技術の裏付けのない夢は幻想にすぎない

金野:今日さんざん、最後に書いてある「枠を越える、セクターを越えたリーダーシップを発揮するにはどうすべきか」について、ほとんど答えは出ていますけども、最後にこのことで一言いただければ。

藤原:技術の裏付けのない夢は幻想にすぎないと思う。「夢があります」だけでは困っちゃう。例えば、3つの軸で技術を磨いていくと、夢から寄ってくるんですよ。「これ実現してくれませんか?」と。だから、僕には夢と呼べるようなものはそんなにないです。

次から次にやれることが現れてきて、それをやりたいとひしひしと感じ、そのために乗り越えなければならない課題の解決を無限にしていくだけ。しかも、この過程で僕は「藤原和博」と名乗っているけれど、「藤原和博」というキャラはある種のアバターみたいもので、この後ろに150人くらいのチームがついているわけですよ。

さらにその背後に450人くらいいて、それが「チーム藤原」だと。僕の背後にゲーム機でコントローラ片手に、僕の目の前に展開するゲームに参戦してるやつが150人くらいいるみたいな感じなんです。

僕が危ないことをやればやるほど、不利なことをやればやるほど、興奮して応援してくれる。

だから、僕が最後にいいたいのは、3歩目に飛び込む時は勿論怖いと思います。僕は無謀さが大事だと言いましたけれど。それが不利な戦いであればあるほど、実は友達だったり、自分ネットワークでつながった人たちは本気で応援してくれるはずなんだ。これは、言っておきたいんですね。

逆に、それが危なかったり、不利じゃない戦いの場合には、そんなに応援してくれないですよ。どうですか。皆さんね、僕が「これからファンドマネジャーになります。2億円の年収で、六本木にアパートも与えられ、フェラーリも乗り放題です」と言ったら応援する? しないよね。

奈良まで行って先生に反発されながらも、60歳にまでなってもう1回やろうというんですよ。これならもしかしたら、皆さんだって応援しようという気になるんじゃないですか? 一方で、ラオスに行って小学校を作るんだってけっこう大変なんだけど。そういう不利なことをやればやるほど、エネルギーが渦を巻いて集まってくるんじゃないかなと思うんですよ。

社会起業の本質はそこじゃないかな。得すると誰でもわかっていることなんか応援しないでしょ。

金野:ありがとうございます。今日の会場は、フロンティアインターナショナルという会社に貸していただいています。そこにフロンティアの常務の方がいらっしゃるんですが。

実は、フロンティアは、日本で初めてのトライセクター・カンパニーを目指そうってことで、本業のフロンティアの仕事とは別に2枚目の名刺とか。社員皆NPOをやろうとか何か社会課題に取り組もうとか。そういう会社を目指している。

そういうところで、今日のテーマに賛同いただいて、こういう場所も貸していただいていますし。「トライセクター・リーダー・ラボ」というサイトを立ち上げて、今日の講演とか、我々勉強会をやっています。

藤原さんのようにメジャーにご活躍されている方もいるんですけど。社内トライセクター・リーダーって言ってるんですけど、会社の中で、企業の中で、セクターを越えて、企業とNPOと行政がからみながら仕事をやっている人も会社にはけっこういらっしゃって。

そういう人の思いとか、そういう人が何をやっているかということもどんどん取材して。サイトにアップしていく。

当に藤原さんのような。社内で増やしていくことで、日本の社会にとって、ソーシャルグッドなリーダーを増やしていくことになると思ってやっています。

そういうトライセクター・リーダー・ラボという研究会をやっていますので、いずれその内容を本にしようと思っているので、ここに来ている方で自分も参加したいなと思う方はぜひ仲間に加わっていただければと思います。

4月12日の次のゲストの方がユーグレナの出雲社長なんです。このトライセクター・リーダーの対談イベントで。

彼のことはご存じかもしれないけど、バングラディシュの貧困を大学時代に目の当たりにして、貧困撲滅ということを仕事にしようという中で、三菱UFJ銀行に入った後、今のユーグレナという技術、バイオ燃料の開発とか、ユーグレナは今サプリの原料になったりしていますけど。

セクターを越えて。もう上場したから純粋にビジネスももちろん儲かっているんですけど。目的は「貧困をなくす」ということでやられている。そういう方をお招きしてやります。

実は、堀江(貴文)君の次に株主になったという。彼がまったく無名の時から、サポートしているんですけど。その思いに賛同して、ちょっとしか出資していないんですけど。

そういう仲でもありますので。4月12日にやりますので、ぜひご参加いただければ。

それから、藤原先生がやってらっしゃる、さっきのラオス、ネパールの学校にご賛同される方、皆さんご協力を。私もエドテックグローバルという、ルワンダとシリア難民の方向けにヨルダンのアンマンというところで、ITを教える学校を年内に始めるんですけど。そういうこともご興味があれば、同士になっていただければと思います。

今日は長い時間、ありがとうございました。この後、9時55分くらいまでここはネットワークというか交流会として、飲み物と軽食を出させていただきます。

(会場拍手)

藤原:ありがとうございました。俺は名刺交換はしないんで、皆さんそれぞれのベクトルでエネルギーを出して仕事してくれれば、どこかで交わるんじゃないかな。もし質問が後から湧いたら「よのなかnet」にどうぞ。

どうもありがとうございました。