インターン後の「特別ルートの選考」
水谷健彦氏(以下、水谷):9月でインターンが終わって、特別ルートの選考になったって話なんだけど。そこで「特別ルートの選考があるよ」という話は、前から知っていたの?
大手広告代理店内定者(以下、内定者):僕、知らないで受けて……びっくりしたんですよね。「(特別ルートの)選考があるけど、受けるか?」ってインターン先に言われて。「それ、なんなんすか?」みたいな。
水谷:その特別ルートの選考が開始されたのは、いつごろ?
内定者:始まったのは確か、10月中旬か終わりくらいですね。
水谷:ステップは何回あったの?
内定者:ステップは、課題提出・面接・面接で、人によってはもう1回面接がありました。面接が2回から3回ですね。
水谷:課題提出は、どんな内容のもの?
内定者:「自分のことを表すために、好きなものを3つ教えてください」「今の我が社をどう思っていますか? また、どうしたら良くなると思いますか?」とかですね。わりと他社の選考に比べたら、個人的にはウェイトが軽かったですね。
水谷:ものすごくヘビーではないよね、それは。
内定者:そうですね。
1次面接から本部長が登場
水谷:それで、面接に行くと。最初の面接は、どんな人と?
内定者:本部長面接ですね。
水谷:やっぱり特別ルートの選考だと、それなりに偉い人がいきなり出てくるんだ。
内定者:そうですね……最初にがっつり。
水谷:2次面接は?
内定者:役員の方ですね。人によっては、社長がいたりいなかったり。僕は3回目の面接がなかったので、2回目に、社長と役員の方2人が相手で。3対3でした。
水谷:あ、学生も3人いるわけだ。
内定者:そうですね。僕は、シンプルなことしか聞かれなかったので、正直あまり手応えがなかったんです。まぁ、それが良かったのか悪かったのか、定かではないですけど(笑)。
「うちに来る気、ありますか?」
水谷:それで、内定?
内定者:はい。11月末くらいに電話がかかって来て。「どうも。うちに来る気、ありますか?」みたいな。「ちょっとわからないので、考えていいですか?」と言ったら、「じゃあ5月まで考えてください」って。そこから、音沙汰がなかったんです(笑)。
水谷:おぉ!?(笑)。へ~、そうなんだ! それもすごいね。
内定者:1月に新年の挨拶で「いかがお過ごしでしょうか?」と言うような感じ。「いろいろ受けると思いますが、熟考してみてください」と。ほぼ、ノータッチでしたね(笑)。
水谷:それは……懐が深くて、そうしているのかな?
内定者:僕は、その懐の深さでけっこうグッときてて。僕を受け入れてくれましたし、かつ、待ってくれるというので……すごく懐が深いなと思って。ちょっと傾いていました、もうそのときに。
水谷:「ここは自分に合うな」って思ったのね。
就活する後輩へのアドバイス
内定者:そうですね。後輩にアドバイスしたいことは、経験になるからと言って、ちまちま変な会社でインターンとかに参加するより。自分の身の丈に合ってないくらい上の会社で、がっつりインターンに挑戦してみたほうが、いいかなって感じです。
受かっても受からなくても、そこでESの練習になりますし。面接に進んだら、面接の練習にもなります。通ったら通ったで、自分に自信がつきます。とりあえず大きいところ……自分が受からなさそうなインターンを受けてみて、かつ虎視眈々と、そこから採用を狙ってくださいって言いたいですね。
水谷:なるほど。まさに自分が、そんなことを感じた?
内定者:そうですね。僕はかっこつけたかったので。2年生のときから、大きい会社でインターンをやっていて。どの会社が自分に合っているか、わからなくて。とりあえず受けてみようと思ったら、通っちゃって……でも日程が被らなかったので、行ってみようかな? と。
水谷:2年の夏くらいから、そんなことを考えていたってことでしょ?
内定者:う~ん。それこそ、さっきも言いましたけれど、かっこつけたかったですね(笑)。
水谷:「俺、ちょっと先行ってるぜ」みたいな?
内定者:「インターン忙しいわぁ」って、2年のときから言いたくて(笑)。そんな感じですかね。