何社エントリーを?
水谷健彦氏(以下、水谷):まず……就職活動で、エントリーは何社した?
ネット業界内定者(以下、内定者):エントリシートを、私は10社提出しました。
水谷:10社、ふーん。10社エントリーをして、最終的に内定は何社から?
内定者:内定は、2社いただきました。
水谷:内定は2社。内定が出た2社というのは、どういう会社?
内定者:1つは、料理教室を運営してらっしゃる会社で、料理教室の先生をする仕事です。もう1つは、ITのベンチャー企業で内定をいただきました。
エントリーは自撮りで「こんにちは~」
水谷:なるほどね。入社を決めた、そのITベンチャー企業についての話なんですけど。面接ごとに「どんな人と会ったのか?」「なにを聞かれたのか?」という話を、ちょっと聞いていきたいんだけど。1次面接は?
内定者:recme(レクミー)という会社が行っている動画選考に、ポッとエントリーしたのがきっかけで、内定した企業の選考が始まったんです。スマホを構えて、自撮りで「こんにちは~」とかやって(笑)。
適当といえば適当なんですけど……動画を撮って1発勝負で送ったら、その(選考の)企画をされている会社の人事担当の方が、最初に面接をしてくれました。
水谷:今の話の、「撮って『こんにちは~』みたいなもの」って、ものすごくゆるい感じだけど。そんなふうに撮って送ったの?
内定者:そうです。「こんにちは~」でした。「こんにちは~」から始まり、「よろしくお願いします~」で終わり。今考えると本当に、(軽い)右フックなんですけど(笑)。
志望動機を聞かれなかった1次面接
水谷:それで、面接に行きましたと。1次面接は、いつごろ?
内定者:1回目の面接は、1月末でした。
水谷:どんな人が面接官だった?
内定者:人事担当の方です。
水谷:どんなことを聞かれたの?
内定者:「どうして、この動画選考にしたの?」という話とか。あとは、履歴書を持っていったので、(それを見て)「ん~、こんな感じのタイプなのね、あなたは」という話をしました。一番初めは、志望動機や会社のことをまったく聞かれなかったので、すごくよかったなと思いました。
水谷:セーフ! って感じだね。
「今までこういう人生でしたシート」?
内定者:セーフです、本当に! 面接から1週間くらい経ったころに、お電話をいただきました。2次面接は、その1週間後くらいでした。聞かれた内容は、自分の「今までこういう人生でしたシート」を提出でした。
水谷:宿題なんだ?
内定者:はい、そうです。エントリーシートですね、それを持参して、2次面接をしたので……内容について、深堀りされました。
水谷:けっこう細かく聞かれるわけ? 「このときはどうだったんですか?」と。
内定者:そうですね。そのシートがよくある、人生を棒グラフでウニョウニョ書くものだったので。「このときが人生で一番上だったんだね。なんで?」「一番下だったとき、どうやってその失敗を乗り越えたの?」とか。けっこう、就活らしい内容を聞かれました。
3次面接は自己PRの場
水谷:じゃあ、3次面接でしょ? 次は。2次面接の次は、どれくらい空いたの?
内定者:2週間ちょっと空きました。
水谷:3次面接はどんな感じだったの?
内定者:そのときは、「うちでどんなことをしたいと思ってるの?」という話をほんの少しと、あとは自分自身の話です。「あなたは、自分のことをどう思うの?」と。けっこう、自分自身のことを話しました。
水谷:(うなずいて)次、4次面接は?
内定者:4次面接は……。