LINE問題に関する報道には、事実誤認がある

山本景 大阪府議(以下、山本):今般、私のことに関してまして、これだけ多くの報道関係者の皆さま、お忙しい中であるにも関わらずお集まりくださいましたことに、まず御礼申し上げます。そして何よりも、私の今回の一連の行為にて、まずはやはり中学生と安易にLINEでやり取りをしたこと、そこは大いに反省をしなければなりません。

そして、その中学生に、たとえ私が中傷されるメッセージを受け取ったからといっても、中学生に対して私の送ったメッセージというのは、大人であり、そして議員である私が送ったものとしては不適切でございました。その当該である中学生及び保護者の皆さまに改めて、この場をお借り致しましてお詫びを申し上げます。

本日の会見につきましては、私からまずは説明をさせていただきます。まずは、これまでの会見やもしくは取材等で話をさせてもらったところの補足、あと事実の確認のところがございます。

事実に関して誤認されているところがございまして、報道されているなか、確かに正しいところもございます。一方で間違ったところもございます。結果ですね、私のイメージや信用が毀損するといった、そのような事が起きております。

また併せまして、私の府議会議員としての議員活動、政治活動に支障が生じているところがございます。例えばこの数日、今週、先週あたりからですね、個別に取材をなさる報道の関係者の方が事務所等にお越しになるのですが、そうなってくるとなかなか、普段の活動等が出来なくなっている状況でございます。

本日はこのような形で報道陣の皆さまにお越しをくださいましてですね、説明をする記者会見の場を設けいただきましたので、出来る限りこの場においてご質問等をくださいますよう、お願い申し上げます。

イジメ問題の調査をしたかったからLINEで連絡をとった

今回のLINEの件に関する補足の説明のところですね、私の事務所にメール等でご意見やご質問を頂戴しております。そのなかで、そもそもなぜ、私がLINEをやったのか、中学生とやったのか、その点に関する補足の説明をまずはさせていただきます。

LINEをやったことに関しては、情報収集等、という漠然とした言い方をこれまでさせていただいておりました。これだと、なかなか真意が掴みかねるところがございまして。

これはですね、昨今、私の地元でございます交野市におきまして、LINEを使ったイジメ等の問題が起きているということを、地元選出の松本市議はじめ市会議員の方など、複数名の方からお伺いしておりました。これに関して実際どういったものか、というのを、実際に問題になっている中学生等に話を伺えたらな、というふうに思いまして、それが中学生とLINEを始めたそもそものキッカケでございます。

喋りかけられた中学生に対して話した、っていう形にはなるんですけれども、結果として、保護者の同意を得ることなくLINEをしたことに関しましては、やはり、その点は大いに反省をすべきである、そのように考えております。

『とくダネ!』で「山本府議が逃げた」と報じられたが、それは誤り

そしてもう1点、これもよく言われるのですけれども、フジテレビの『とくダネ!』内の報道にて、私が逃げたというような、そのような映像が流されております。これは正確には逃げたわけではないんです。

当日は、先週の土曜日なんですけれども、現在は大阪維新の会の府議団から除団になっておりますので、今は正確にいうと団には所属していないんですけれども、当時は維新の会の府議団のメンバーでございました。

取材を受けたのは、もういきなり、私が街頭活動中のところでございまして、特に取材の申し込み等一切なく、会うなりテレビカメラを回すといった状態で、当然のことながら、私が所属している議員団から一切の許可も得ていない状態でございました。

そういった事情がありまして、取材を一旦は、一旦はですよ、お断りを入れさせてもらったんですけれども、残念ながら受け入れてもらえず、許可を得てから取材を受けるということで一旦立ち去らせてもらったんですが、そこが残念ながら同番組にて報道なされた次第です。

その後翌日に、私は当該番組の取材は受けておりますので、逃げたとかそういった報道がなされておりますが、そこは正確なところではございませんので、この場をお借りしましてしっかりと説明させていただきます。

なお現在は当然ながら、除団という処分になっておりますので、当然取材がありましたら、そういう逃げたりといったことは一切致しませんし、現にこのような形での記者会見をさせていただいている次第でございます。

テリー伊藤氏の「こいつキモいもん」発言で人権を侵害された

次に、ここからが本題となっております、BPOに私が申し立てを行った件、そして刑事告訴の件、そして維新の会への不服申立ての説明に移ります。

まずBPOの件に関して申しますと、私は日本テレビの報道、まあ『スッキリ!!』、あの取材は大変良かったと思っております。というのも、私は一旦リポーターの、まあこれ阿部さんなんですけれども、取材を土曜日に受けたんですけれども、当然議員団の許可もなにも無かったので、一旦お断りさせてもらったんです。

で、翌日、再度改めて府議団に連絡をとって、それから取材を受けさせてもらいまして、キッチリと正確に、VTR上では報道をしてくださいました。その点は深く、当該番組の皆さまには感謝申し上げる次第でございます。

しかし残念ながら、番組で私のVTRが流れた直後のことでございますけれども、コメンテーターの1人でございますテリー伊藤が、別に私、テリーさんが個人的に好きとか嫌いとかそういった話ではないんですが、そのなかで私に関してまして「こいつキモいもん」と、あと併せて「キモいですよね」と、キモいという言葉を含む発言が2回ございました。

私は当然、公人でございます。公人ですので批判は当然、私が今回やったことに対しての批判は当然受けるべきでございます。また今回私がやったことに関しても、大いに反省をしている次第でございます。

しかしだからといって、全ての人格を否定するような発言を、また公人であるテリー伊藤さまがですね、公共の電波を使って全国に発信をするということが、一方で許されていいのかということを私は思いまして、8月12日に日本テレビにその旨をお伝えさせていただきました。

けれども残念ながら、謝罪等、まあ番組での謝罪等を行わない、そのような通知が私宛にございましたので、同日、BPOに対してまして、報道による人権侵害の申し立て、という手続きがございまして、これは電話かFAXで出来るという制度になっておりましたので、FAXにて申し立てを行った次第でございます。

産経新聞に情報提供した人を告訴する

山本:続きまして刑事告訴のところなんですが、こちらにつきましては私の弁護をお願いしております西田に説明をお願いします。

西田弁護士:告訴の件に関してご説明をさせていただきます。山本府議の代理人をしております、弁護士の西田と申します。よろしくお願い致します。

告訴に関しましては、去る12日付で郵送のほうで提出をさせていただき、翌13日、大阪府警察本部のほうに着いておると、いうことについては確認をしております。

その内容についてですけれども、今回、産経新聞の報道で8日付でなされた分に関しまして、山本府議のほうがですね、下校途中の生徒に「たこ焼きを奢ったろか」などと声をかけて事務所に招き入れた、というような趣旨の文言が記載をされておりました。

この点について山本府議に確認をしたところ、そのような事実は無い、ということであります。

しかしながら、この報道がされましたことによって、山本府議のほうが、一部インターネット上でも書かれておりましたが、不審者のような扱い、表現、評価をされておると。

この部分に関してまして、当然そのような事実は無いにも関わらず、こういう報道がされたことによって府議のほうとしましても、イメージといいますか評価の部分で、かなり著しく低下をしておるということはこれは明らかでございますので、この点に関してまして、これはもう名誉毀損ということでこちらとしても判断せざるを得ない、と。ということで今回、告訴という手続きに踏み切らせていただいた次第でございます。

中身に関してましては、今回、交野市の教育委員会のほうからも報告書が出ておりますけれども、そこに関しては7月25日の申し入れに関しては、単に資料提供としない、という文面の文言がございましたけれども、そこに関しては実際、産経新聞のほうには情報が出ている、というところから考えますと、交野市の教育委員会から公式に提出されたわけではなく、何らかの方が何らかの意図をもって産経新聞社のほうに情報提供されたのではないか、と。

このことに関してましては、こういう誤った報道が今回されたことによって、山本府議といたしましても大変著しい迷惑というか、名誉の低下というものが生じておりますので、そういう情報を提供した方に対して、こちらとしてはキチッと責任をとっていただきたい、ということで。

当然こちらとしては、その方がどなたか、ということは分かりませんので、氏名不詳、という形で大阪府警察本部のほうに告訴をさせていただいた、という形になっております。

なお今後につきましては、府警本部の方々とも協議をしたうえで、この件についてどのように対応していくのか、ということについては今後、ということになってきますので、現時点でこちらとして行ったことについてのご報告をさせていただきます。以上です。

※質疑応答編はこちら 「『山本けいたん応援隊』は中学生の発案だった」 山本景・大阪府議、LINE問題に関する記者会見全文/質疑応答編

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