2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
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木村秀夫氏(以下、木村):今回オンライン形式のEM Talkで、僕らがコロナという環境の中でどういった工夫をしているかを情報共有できればいいなと思っています。
なにはともあれ自己紹介から。
まず僕からいきたいと思います。株式会社メルペイでVP of Engineeringをやっている木村と申します。Twitterのアカウントは@hidekです。2018年の5月にメルペイに転職しました。現在はVP of Engineeringで、いわゆるエンジニアの組織などをメインで見ています。よろしくお願いします。
藤本真樹氏(以下、藤本):よろしくお願いしまーす!
木村:いえーい(笑)。盛り上げてもらうとやりやすいですね。ありがとうございます。では次、藤本さんお願いします。
藤本:はい、どうもー! 藤本です。こんにちは! 今、庄司さんは想像どおり笑いましたが、オンラインイベントは普通のテンションでは保たないっていうか。聞いているみなさんはどうかわかりませんが、こっちが保たないことを最近学びまして。無理にでもこう……ということで、グリー株式会社でCTOやっている藤本です。よろしくお願いします。
木村:次は庄司さん、お願いします。
庄司嘉織氏(以下、庄司):庄司嘉織です。転職をしまして、今日から新しい職場になりました(笑)。
木村:すごいタイミングだね(笑)。
庄司:新しい会社は、Principal Software Engineerとして関わっているLaunchableという会社です。日本の開発拠点の立ち上げなどもやっていく予定で、そのあたりも話せたらと思っているので、よろしくお願いします。
藤本:お願いしまーす!
木村:さっきのさっき聞いたんですけど、本当に今日からなんですよね?
庄司:本当に今日からです。今日オンボーディングしてもらって、環境構築していました。
木村:けっこうこういう環境だと難しいんじゃないですか?
庄司:いや、もともとリモート前提の会社なので。あと社員も7人だし。
木村:規模もコンパクトで、コミュニケーションも取りやすいですね。
庄司:まあ、(これで)やっていこうねっていう感じです。
木村:なるほど。次は泉さん、よろしくお願いします。
泉雄介氏(以下、泉):ラクスル株式会社でCTOをやっている泉です。よろしくお願いします。ラクスルは5年くらい前に入社。今CTOというところで、主にハコベルという事業部のテクノロジーのリードをやっています。
Twitterは@yizumiです。現在、絶賛エグゼクティブメンバーのTwitterが、KPIとして見ているので、みなさんフォローお願いします。すみません、面倒くさいこと言って(笑)。
木村:奇しくも、やっぱりこういう時期なので、うちの会社もプレゼンスを高めるためにもフォロワー増やしていかなきゃねみたいな話しをしていて。けっこうみんな考えることは一緒なんですね(笑)。
木村:今回事前に参加者にアンケートを取らせてもらいました。いわゆるWork From Home、リモートワークになってよかったところです。
ダントツなのが、可処分時間が増えたこと。通勤時間などがなくなったことで、過処分時間が増えましたというのがダントツで多いです。
一方、課題みたいなところもあって、やっぱり大きいのがコミュニケーション。あと在宅保育の課題もあります。とくに共働きのご家庭で、お子さんの学校が閉まっているので、自宅にいると、どちらかが面倒見なきゃいけない。けっこううちの会社でもそれ多くて、そのせいで集中できませんみたいな。この課題は大きいかなと思っています。
あと健康。僕も運動不足解消のために最近エアロバイクを買いました。あれなかなかQOLが上がっていいですね。
藤本:それ漕ぎながら仕事できるやつ? キーボード打てるやつ?
木村:えっとね、やろうと思えばできる。やろうと思えばできるけどやらないほうがいいと思う(笑)。どっちつかずになるので。でもね、2万5000円くらいでけっこういい買い物でした。QOL爆上がりで、あれはオススメです。
アンケートの結果はそんな感じでした。
一方でメルカリでも独自で社内アンケートを取っていて。エンジニアだけではありませんが、結果をちょっと紹介したいなと思います。自身のパフォーマンスが上がったのかどうかについです。多くの人は変わっていない。一方で上がった人もそれなりにいて、全体的にはいい効果だったのかなというふうに思っています。
庄司:この結果は本当ですかね?(笑)。
木村:これはやっぱり定性的なんですよね。
藤本:これはいつ取ったやつですか?
木村:Work From Homeを開始して1ヶ月半が経ったころなので、5月の半ばに取りました。
藤本:1ヶ月半、まあ、そうですよね。
庄司:ちょっと前にtagomoris氏(@tagomoris)がブログで、パフォーマンスが落ちることはしょうがないよねと書いていました。それで、けっこう安心した人間いると思います。これ見て、「俺パフォーマンスちょっと落ちているからやばい」って焦っちゃう人がいると逆にかわいそうだなっていう気がしていて。
木村:確かに。さっきの共働きの保育問題を抱えている人とかは、やっぱり下がると思います。それはしょうがないことで。
庄司:環境違うし、下がってしょうがないと思うんですよね。
木村:働き方が変わるわけですからね。
藤本:あとこういう短期的な1ヶ月半のデータと、3ヶ月、半年経ってからだとぜんぜん違う結果になりますよね。
木村:はじめて1週間ぐらいは、みんなウハウハだったんじゃないかなと思うんですけど(笑)。やっているとやっぱり僕もストレス溜まるし。いろいろあると思いますよ。
木村:一方、チームとしてのアンケート結果ですが、意外とここも変わらないか、若干上がった結果です。メルカリの場合、けっこうエンジニアが多い会社なのも要因だと思います。たぶん、エンジニアのほうがリモートワークってやりやすいので、そこはそういう結果なのかな。
藤本:でもやっぱり、個人よりチームのほうが「上がった」のポイントが下がるのは、まああるだろうねっていう感じですよね。
木村:たぶんコミュニケーションみたいなところが課題になったりだとか、そのへんは難しいと思いますね。
藤本:逆に「下がった」もちょっと低いのか。
木村:変わらないっていうのが増えていて、そこはエンジニア文化なのかなと思います。
藤本:あと短期的に見づらいっていうのもありますけどね。
木村:確かに。あとこれ完全に定性的な感想なので、実際どうだったのかっていうのはちょっとわかりません。
リモートワークのよかった点ですが、通勤時間の削減があります。あと家族とのコミュニケーションの増加だったり、仕事に集中できるといったところが挙げられていました。
一方で課題については、コミュニケーションですね。簡易なコミュニケーション、雑談みたいなやつが難しい。あとオン・オフの切り替えが難しいって、これけっこうあるんじゃないかなと思いますね。どこまでが仕事でどこまでが私生活なのかっていうのが曖昧になるんじゃないかなと。あと作業環境がオフィスと異なることにより疲労感が溜まるみたいなやつも挙げられています。
藤本:おもしろいというか、シビアだなっていうのは、74人の方がメンタル面での不調。まあそうだよねっていうか、なんかそのへんリアルでいいなと思った。
木村:あとこの入社者や異動してきた人へのオンボーディングが難しい。
藤本:オンボーディングは本当みんな言いますね。俺もそうだし。
木村:そうですよね。例えばリモートワークになったときに、人間関係はそんなに変わらないっていう人が多い結果でした。もともと信頼関係ができているから、人間関係はさほど変わらないからだと思います。でも、その信頼関係をこれから築かなきゃいけない人っていうのは、さすがに難しいんじゃないかなと思っていますね。
庄司:とくにこの時期だったから、新卒が難しいですよね。
木村:そうそう。新卒の方ってどうしているんでしょうね。メルカリは人数的にボリュームが少ないのと、インターンをやってきた人が多いのでそこの信頼関係はできていたんですが。そのへんもあとで聞いてみたいなと思います。
このアンケート結果を踏まえて、いろいろ話していきたいと思います。その前に改めて、新型コロナウイルスが発生してからどういう経緯を辿ってきたかの話を。これYahoo!ニュースから引っ張ってきたんですけど。
去年の12月に武漢で発生して、1月にはもう国内初の感染者が出ました。2月、ダイヤモンドプリンセス号とか大騒ぎになって、2月27日には国が学校の臨時休校を要請。3月25日には東京で緊急会見、外出自粛要請がありました。
4月16日に、政府が緊急事態宣言というのを全国に拡大。ここからけっこう本格的に対応する会社が増えたんじゃないかなと思います。このあと5月31日に一応緊急事態宣言の延長期限という流れです。
いわゆる影響の推移を見ると、やっぱり3月4月のところがガガガッと増えていっています。ようやく最近緊急事態宣言だとか自宅での要請が功を奏してきたのか、ようやく落ち着いてきました。
木村:いろいろお題を用意しているので聞いてみたいと思います。もともと各社オフィス外での勤務を許可する制度みたいなのはありましたか? っていうのと、それはどんな制度だったのですか? っていうのを聞いてみたいんですが。
ちなみにメルカリグループ全体では、「リモートワークは推奨しておらず、各マネージャーに任せていました。
藤本:なんか記事ありましたよね。
木村:そうなんですよ。これはFace to Faceのコミュニケーションがあったほうがいろいろなイノベーションを生むとか、スピード感があるみたいな考えがありました。各社どうだったのかなっていうのを聞きたくて。そうだな、グリーはどうですか?
藤本:会社としても僕としてもけっこう今木村さんが言ったのと似たようなことを思っていました。それこそ、僕らの業界とか昔からリモートうんぬんってあったじゃないですか。GitHubとか導入している会社もありますし。
そういうの見て「なんでうちはやらないの?」とか「やりたい」みたいな話もあり、僕もトータル考えるといらないかなと思っていました。ちょうどコロナの前、2019年の夏秋くらいから、そろそろやる感じかなと思っていて。
それはもう、ファシリティだったり社会の在り方だったりとか、トータル考えると当然マイナスあるんですけど、長期的にはプラスが上回るなっていう。マクロで見てっていうのを僕的にジャッジして2020年の1月からテスト始めていました。
木村:お、すごいタイミングですね。
藤本:リモートってスキル……雑に言えば慣れだし。言い方変えればチーム全体としてのスキルだと思っています。ちょっとずつ慣れて練習して、それができるチームになっていこうぜっていうのを始めていました。2年くらいでみんな慣れるかなと思っていたら、コロナで一気にやることになって(笑)。
今考えると準備と練習をしていてよかったなとは思っています。プラス、マイナスについていろいろ話すとまあ長いですが。
木村:ちなみに1月に導入した時点では、週何回とか、このチームだけとかそういう区切り方でやっていましたか?
藤本:僕の本部で最初は1チーム、2チームから始めて、2、3週くらいでちょっとずつ増やして、最終的には全部やるみたいな話でした。まずは週2、3日からで、在宅というよりはリモートです。
木村:じゃあ最終的に目指すところは週5日間リモートっていうのを目指していたんですか?
藤本:開発チームとしてどれもいけるよってなるほうが、絶対強いなと思っていました。
木村:なるほど。
藤本:当然コミュニケーションなど、失われるものもあるとわかってやっていました。まあまあ、2年くらいのスパンではこれはプラスのほうが大きくなるなっていう読みで始まっています。
木村:なるほど。ちなみに泉さんのところはどうでした?
泉:うちは一部のチームだけですが、けっこう昔からリモートをやっていました。採用的な理由も含めてだんだんリモートを希望している人たちも世間的には増えてきているじゃないですか。それをどうしよかねっていう話をしていて、去年の末くらいから検討し始めている状態でした。そんな矢先に世界がこんなふうになったので、ある意味少し準備する時間はありました。
早々とやっていたチームからルールみたいな、例えば朝来たら挨拶してとか(笑)。そういうルールとかもあります。それを全社的にチームとしてちゃんとやっていこうっていうのを広めたりできたので、うまく重なったかなと思っています。
木村:制度で言うと、それこそ海外だと一時期IBMやYAHOO USAがリモート勤務を禁止することをやっていましたが。それが全体的に変わってくるのかなとは思っているんですけどね。でも2社ともすごい偶然ですね(笑)。
そういった意味で言うと、Work From Homeいつから始めた? いつまでの予定? の質問は、もう始めてたっていう感じですかね。
藤本:でもWork From Homeというより、リモートですしね。このへんはあんまりグダグダしゃべってもしょうがない。会社的には2月末か3月頭くらいから徐々に始まってきて、全社でなったのが3月下旬とか3月末とか。わりと平均的な感じで。
木村:庄司さんのところは、元からリモートワーク勤務?
庄司:そうそう。今の会社は全員が、東海岸と西海岸と日本に住んでいるみたいな感じなので。
木村:ちなみに今の庄司さんの会社の拠点構成を教えてもらってもいいですか?
庄司:会社の本社自体は西海岸にあるとなっているけど、元からみんなリモートで働いています。会社立ち上げてまだ1年も経っていない状態で、会社を作ったらコロナ来たみたいな感じです。みんなでコロナが落ち着いたら、1回集まろうねっていう話をしているくらい(笑)。
木村:じゃあまだ会ったことがない人とかいる?
庄司:ぜんぜんみんな会ったことない。オンラインのミーティングとかで、3人くらいは会ったことがある程度(笑)。
木村:物理的な移動ができないから難しいですよね。
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