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2025.02.18
AIが「嘘のデータ」を返してしまう アルペンが生成AI導入で味わった失敗と、その教訓
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平将明氏(以下、平):ということで、本題に入りたいと思います。それで、日本も外需をどう取り込んでいくかがすごい大事ですねと。
アベノミクスをやって、トヨタとかマツダとか日産は絶好調だけど、いくら安倍さんが「TPPの恩恵を中小企業まで行き渡せる」と言ったって、俺たち関係ねえやってみんな思ってるわけですよ。実際ね。
生田:実際、俺もそうだ(笑)。
平:とはいうものの、日本国内を見ると人口も減ってくるので、消費も普通にいけば減っちゃうよね。だから、減らないようにはどうしたらいいかという話です。
それで、中で競争すればするほどゼロサムになるんだよね。和が増えなくて、その中で取り合いになるので。やっぱり外需を取るのがいいわけですよ。
それで、1つはやっぱり「インバウンド」なんですよ。
例えば、大田区で民泊を始めましたよね。(最低滞在期間)7日以上。ルールが厳しいと言われてるんだけど、とりあえず特区でやることによって、中長期滞在する人の拠点が大田区になるよね。そうしたら、そういう人たちをどんどん呼びこんでいって……。民泊をしたら、観光客って商売相手としてはおいしいんですよ。
生田:おいしいよ~。金払いいいもん。
平:大田区でいえば「黒湯温泉」が有名なのね。
生田:おお、蒲田のな。
平:そこで、黒湯温泉の銭湯を体験してもらいましょうと。それで、今度は浴場組合と連携をして、外国の人たちに体験チケットを渡すんですよ。あとは銭湯の入り方を各国の言語でちゃんとやる。
外国の人はこれを見て、「じゃあ行ってみようかな」と思うじゃない? 7日以上いるんだから。そしたら、お湯が真っ黒なわけよ。
それでSNSでもTwitterでも、世界に発信してもらったら、世界中から来る可能性あるでしょう? そういうインバウンドや特区、民泊を活用して、外国の観光客を取り込んでいく。
今はSNSの時代だし、アジアが豊かになったから、ある日突然火がついて、世界中の人がその個展に行ったり、銭湯に行ったりする時代になってる。
生田:そのいい例が築地市場なんだよ。築地には中国・韓国も来るけど、ヨーロピアンがなんと多いこと。すごいよ、スイスだのデンマークだの。この間も、オーストリアからわざわざ築地まで来てるんだから、びっくりだよね。
平:だから、そういうことをやると「行ってみたい」ってなるじゃん。しかも、民泊ができるということは、長期滞在者からすると、宿泊費が安くすむので。そうすると、外需って日本にいながら取り込めるんだなと。飲食店でも銭湯でも商店街でもね。
2つ目は、ちょっとこれ難しい話になるんだけど、地方創生で「RESAS」(リーサス:地域経済分析システム)って作ったでしょ。
リーサスというのは、コネクターハブ企業を抽出できるようになってるの。わかりにくい言葉でごめんね。
この家みたいな絵が会社だとして。「ハブ度」というのは、この矢印が各地域の企業にいっぱい繋がっているのを「ハブ度」と言って、この企業自体が外に繋がってるのを「コネクター度」と言うんですよ。
コネクターハブ企業というのは、リーサスでコネクター度とハブ度をマックスにすると、コネクターハブ企業の実名が50社出てくるわけ。
わかりやすく言うと、例えば被災地で現地の一次産品を加工して外に売っている企業は、その地域での貢献度が高いわけですよ。
生田:コネクターハブ企業がね。
平:これは新しいコンセプトなんだけど。リーサスというビッグデータを導入して初めて「コネクターハブ企業」を具体的に抽出できるようになったわけですよ。イノベーションでしょう? 私と小泉(進次郎)さんでリーダーシップを取ってやったんですけど。
このコネクターハブ企業のコネクター先がTPP参加国だとしたら。このコネクターハブ企業にTPPのさまざまな政策を総動員すれば、売上があがって、ここに取引のある地域の企業も業績が底上げされる。
例えば、大田区でコネクターハブ企業を抽出します。TPP参加国です。政策を集中的に投入します。そうすると、ここと取引きをしてる町工場の業績が上がる。これも日本にいながらにして外需を取り込む。中小企業といえどもね。
大澤:わかりやすい。
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