
2025.04.02
働く人が増えても、日本の「人手不足」問題は解決しない “労働力=人手”という捉え方の盲点
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やまげん氏(以下、やまげん):CTO百景、始まりました。モデレーターはVoicyエンジニアリングマネージャーとして、技術組織全体を総括している山元です。山元の“元”が元気の“元”なので、“やまげん”と呼ばれています。
番組の最後ではお便りによる質問も受け付けて、答える予定です。質問だけでなく、コメントをいただけるだけでもすごくうれしいので、ぜひコメントをして盛り上げてください。
ということで、今回はCTO百景が復活してから第5回、ゲストはコロプラさんで取締役として活躍されている、菅井さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。
菅井健太氏(以下、菅井):よろしくお願いします。
やまげん:菅井さんとは初めましてですよね。打ち合わせはしましたが、初めましてなのかなと。
菅井:そうですね。思った以上にサクッとこの回までつながってしまったので、すごいスピード感だなと思いながら(笑)。
やまげん:話していただいて、本当にありがとうございます。
菅井:いえいえ。
やまげん:今日は楽しんでいきましょう。
菅井:ぜひ。よろしくお願いします。
やまげん:ということで、コロプラさんの事業内容は、もちろんみなさんご存知なのかなとも思いますが、一応事業内容も説明していただきながら、軽く自己紹介みたいなかたちでお願いしてもよろしいですか?
菅井:はい。では、改めまして株式会社コロプラで取締役として務めている菅井と申します。よろしくお願いします。
やまげん:よろしくお願いします。
菅井:コロプラはビジョンとして、「最新のテクノロジーと、独創的なアイデアで新しい体験を届ける」を掲げて、主にスマートフォンゲームの市場で、いろいろなゲームを作っている会社になります。もともとは2008年に創業者の馬場が個人で開発した『コロニーな生活』という、位置ゲーの元祖となる事業をやっていましたが、それを携えて法人化したのが始まりです。
その後、2011年ですかね。いわゆるiPhoneとかスマートフォンが徐々に伸びてきて、まだ売上もほぼガラケーだった時代に、「今後ゲームはスマホ(用のもの)しか作らない」ということを社内で展開して。
そこからライトゲームだったり、『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』とか『白猫プロジェクト』とか、スマートフォン業界が一気に伸びるところに合わせて、スマートフォンならではの体験を届けることができたのが、すごく成長できた一因だったかなと思っています。
ゲーム業界は、昔は日本国内のタイトルしかありませんでしたが、今は海外からもけっこう入ってきて、なかなか苛烈な状況ではあります。
コロプラとしては、エンターテイメントにおける軸を3つ持っていて、いわゆるスマートフォンネイティブで作ってきた『白猫』や『黒猫』(クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ)というような、自分たちで作ったIPを広げていくこと。直近も、『白猫』シリーズの新作『白猫GOLF』を作っていて、そういったことをやっています。
IPを持っていることはすごく強いと思っていて、自分たちの新しいIPでタイトルを作りたいというのが2つ目。3つ目が、他社さんのIPをお借りして新しい体験を届けることで、2年前にリリースした『ドラゴンクエストウォーク』は、スクウェア・エニックスさんと一緒に開発をして作っています。
あと、実はコロプラは2021年からエンターテイメント事業と投資育成事業の2つの事業セグメントでやっております。
やまげん:ありがとうございます。『ドラクエウォーク』は僕も楽しませてもらいました。あと、『白猫』のアプリは弊社の中でもヘビーユーザーの方がいて。
菅井:本当ですか。ありがとうございます。
やまげん:それをもとに出会いにつながったりとかもあったみたいで、幸せを生んでいるゲームだなというか。
菅井:ユーザーさん同士で、ということですか?
やまげん:はい。
菅井:それはすごくうれしいですね。たまにTwitterとかで「クイズで仲良くなった方と結婚することになりました」というのを見ると、本当によかったなと感じます。
やまげん:それはメチャクチャうれしいですね。ありがとうございます。
やまげん:お話されていたように、レッドオーシャンになってきている業界の中で、(コロプラは)1つ抜けた印象はありますが、いろいろとチャレンジをされているんですね。
菅井:チャレンジし続けることが宿命だと思っているので(笑)。時代に合わせて新しいものだったり、他社さんもどんどん新しい体験を作って出してくるので、そこに負けないような、僕たちならではのおもしろいものを作り続けたいと(思って)やっています。
やまげん:ありがとうございます。
やまげん:菅井さん自身は(コロプラに)いつ頃から入ったとか。菅井さん自身の経歴も聞けたらと思いますがいかがでしょうか?
菅井:そうですね。せっかくなので最初からお話しすると、最初はいわゆる設計事務所と言うんですかね。配管や水道管の設計士をやっていて。
やまげん:マリオですね。
菅井:そうです(笑)。管を運んで現場でやったこともあったので、まさにマリオです。設計図をほとんど手書きで書いている会社ではありましたが、唯一、WindowsのPCが置いてあって、僕はそこでCADを使いながら図面書きをやっていました。ダイヤルアップでしたが、インターネットとつながっていて、インターネットを触っていると楽しかったんですよね。
パソコンがほとんどない会社なので、(僕が)パソコンが詳しい人みたいになるじゃないですか。そこで調子に乗ったというか、インターネットとかパソコンの中身をもっと知りたいと思って、その会社を1年で辞めてしまいました。
その後すぐにエンジニアになったわけではなくて、まずパソコンを買いました。ただ、20年ぐらい前のことだったので、どういうステップでインターネットの業界に進めばいいのかまったくわかりませんでした。なので、とりあえずブラインドタッチを極めようと思ったんですよね。「とりあえずキーボードが速く打てればなんとかなるだろう」みたいな、ちょっとアホっぽい感じで。
やまげん:大事ですよね(笑)。
菅井:僕は基本だと思うんですよ。今でも大事だと思っています。それで、1社目はSIerの会社を受けました。(その時)「何ができるんですか?」と言われて、「ブラインドタッチがメチャクチャ速いです」と言ったら落とされてしまって、ショックでした(笑)。
ただ、その後その会社さんで「若くて勢いがあってキーボードを打てる(人を募集する)」みたいなもので、ちょうどいい案件があったんですよね。そこを紹介していただいて、契約(社員)みたいな感じで入りました。
「AS/400」って知ってますかね。身長よりも高い、IBMが作っていたメインフレームがありますが、そこはそれが配置されているようなデータセンターのオペレーターをやっていて、夜間にバッチ処理が回って、工場に帳票が出力されるようなことをやっていたんです。その出力された帳票を箱詰めして送る、みたいな。
その中で、たまたまExcelを使ったWebサイトの死活監視をやっていました。ただ、イケているシステムはまったくなくて、オペレーターが自らの目でブラウザーにURLを入力していって、出てきたデータをExcelに入れていたんですよ。
すぐに飽きたというか、「もう嫌だ」みたいな。「これは人のやる仕事じゃないな。なにかないかな」と思って、当時はWindowsのJScriptやWScriptのような、Windowsに搭載されたスクリプトで楽をしたいなと思って、いろいろと作ったりしていたんです。
最初はやはり信頼がなくて、「200確認したらOKです」みたいなのをポンって出すんですが、「本当に大丈夫か?」と言われたりしながらも提案をしていって、理解を得られると、「業務がどんどん改善していった」と喜んでもらえた体験があって「もしかしたら僕は、プログラムを使ってなにか仕事をしていくことがやりたいことだったのかもしれない」と思ったんです。
そこでどんどん機能改善の提案をやっていったのが、エンジニアの最初と言うんですかね。その体験がすごくよくて、「もっとエンジニアをやりたいな」と思いました。
やまげん:エンジニアとの出会いだったんですね。
菅井:そうです。
(次回に続く)
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