
2025.02.06
ポンコツ期、孤独期、成果独り占め期を経て… サイボウズのプロマネが振り返る、マネージャーの成長の「4フェーズ」
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山本一太氏(以下、山本):やばいでしょ、日本のサイバーセキュリティの状態。
齋藤ウィリアム浩幸氏(以下、齋藤):ただ、かなり成長はしています。本当に山本さんが大臣の時からのお陰で、そこはこの1~2年の中でもだいぶ進化をして。こういう勢いもある中で、まだ日本は被害が少なかったほうかなという気がするんですね。
今日のニュースでも、インドのメインの銀行がATMが全部やられて、お金が下ろせなくなっちゃったとかいうのが。まだそれは続いてるんですけど。日本は逆にWannaCry(ワナクライ)の被害が少なくて。そのぶん感染していない、と……。
山本:それはなぜ? ユーザーが少なかったからですか? なんで、日本は被害が少なかったんですか?
齋藤:ユーザーが少ないっていうのもあるんですけど。今回の(WannaCryの)特徴は、個人というより、企業がけっこうやられたんですね。
なぜかというと、個人のパソコンは今、日本も世界も自動でアップデートできるようになっている。一方で企業は、ワークフローとかを邪魔するとダメだということで、アップデートを手動に戻してるところがけっこう多くて。日本の場合、IT企業は意外と、それをオートのままにしたというか。まぁ、ある読み方ですと、ITの活用がちょっとまだ……(笑)。
山本:そうか。ITの活用がそこまでいってないから、助かったというところも。
齋藤:っていうところもありますね。リーマンショックの時に被害額が少なかったのと同じような。ITの活用がまだそこまでいってなかったというところも、日本の被害が少なかった理由の1つの仮説としてはありますね。
山本:ユーザーのみなさん。今、この世界は恐ろしい状態になっていてね。私もIT担当大臣の時に、官房長官のもとでサイバーを担当させてもらって。サイバーの会議では司会も務めたんだけど。ウィリー(齋藤ウィリアム浩幸氏)から注意されたことは、「とにかくすぐハッキングされるから」と。
例えば今、こうやってみなさんパソコン開けてますよね? そこのカメラで撮られてるかもしれない。
中国のサイバー攻撃について、アメリカ政府が軍の5人を起訴した。写真が出てたけど、あれは絶対にパソコンから入って撮ってるわけでしょ? ウィリーからそれを聞いて以来、私も中国ではもう……プラグインっていうか、ネットにつながないようにしたんですけど。正しいことですかね?
齋藤:そうですね。
山本:情報関係者の人ってみんな、中国に行ってパソコンを使ってくると、捨てちゃうでしょ?
齋藤:もう日本で使用するパソコンとは別扱いですね。パソコンだけじゃなくて、携帯電話とかもやっぱり注意しないといけないですね。
山本:例えば、誰でも簡単にハックされる時代になるわけね?
齋藤:まぁ今はもうやろうと思えば……。だから、なかなか守るっていうのが難しい時代になってますね。
山本:もう1つ質問があるのですが、なかなか時間が迫ってきちゃって。また「ウィリーを探せ」コーナーで来ていただきたいと思いますけども。
ついに日本政府も、アメリカに習ってホワイトハッカーを。つまり、いいハッカー集団みたいなのを集め始めたんだけど。日本にいるのかな? アメリカのドラマ『スコーピオン』みたいな人たちっているんでしょうかね?
齋藤:いなくはないけど。今までの日本の文化や考え方として、ハッキングに対する攻撃はあまり認められなかった。教育上もそういう「疑う」「分析して壊す」ことは教えられていなかったというところで、ちょっとビハインドですけど。いなくはないです、技術としては。
山本:じゃあホワイトハッカーみたいな少年たちって、日本にもいるのかな? けっこうバックパック持って……みたいな人多いじゃん、アメリカ。ああいうふうに、どんどんホームページに侵入したりして、FBIとかCIAが急に来ちゃって。捕まったと思ったら連れて行かれて「君はホワイトハッカーになれ!」みたいなの、日本でもあるのかなぁ?
齋藤:そうですね、そこまでいってないですね。ただ10年前のアメリカに、そういう悪い人を捕まえて刑務所に入れるという時期もあった。それが、この人たちを応用して「ホワイトハッカーになりませんか?」というのが、最近確かに主流になっていますね。日本の場合はまだ「犯罪」ということで、ネガティブでなかなか前に出ないですよね。
山本:ネガティブで否定的なのね。
齋藤:はい、そうですね。
山本:ありがとうございます。またぜひ来ていただきたい。みなさん、ウィリーはね、なかなかこんなにしゃべってくれないのよ。ウィリー、本当にすごい人なんですよ。
齋藤:いやいや(笑)。
山本:本当は集団的自衛権の話もしたかったんですけど。私、その時は防衛関係の専門家も呼ぼうと思うので、ぜひ「ウィリーを探せ」のコーナーで来てください。これね、みなさん。サイバー問題でいちばん肝心のところってね、自衛権を発動できるかどうかだから。
齋藤:そうですね。
山本:集団的自衛権のコンセプト自体を、全部変えてしまうような話なので。そこのところもぜひ、次回来た時に。
齋藤:そうですね。
山本:ウィリーも世界中を飛び回ってるんですけど。とにかくみなさん、「ウィリーを探せ」。ウォーリーじゃないですよ。「ウィリーを探せ」というコーナーを作りますから。その時にまた来てもらって、サイバー・ITの話をしてもらいたいと思います。
ウィリアム齋藤氏、ちょっと紹介し損ねちゃったんですけど。すごく若くしてベンチャー企業を起こして、指紋認証システムの企業で大成功して。実は今、日本の若い起業家に投資をしていろんな人を育ててるということで、経済産業省の参与もやっておられる。
ぜひ経産省もがんばってください。別に世耕大臣のために働いてくれても、なんの問題にもなりませんから。今のセリフは意味ありませんから、忘れてください。
齋藤:(笑)。
山本:はい、ということでみなさん。すごいウィリー探して、必ずね。
長尾俊介氏(以下、長尾):あと、著書もあるので。
山本:そうそう。ちょっとウィリーの著書あるかな? ウィリアム齋藤氏の著書。ぜひみなさんにも買ってほしいんだ。
齋藤:そこまで、すいません(笑)。
山本:あるかな? はい。ウィリアム齋藤さんコーナーでね。著書のスライドが出てきませんね。
長尾:そんなぁ。
山本:あるかな? あれば、せっかくだからね。加茂のDVDも紹介したから。あっ、7番のスライド? これ?
齋藤:はい。
ム齋藤氏の書いた(本)。これが最新かな?
齋藤:最新ではないです、これは2年前ですね。
山本:ウィリーね、Twitterのフォロワーも100万人以上いますから。よく、テレ東の「ワールドビジネスサテライト」に顔出してますけど。ぜひこの番組にも来てください。ワールドビジネスサテライトとこの番組が重なったら、もう「直滑降ストリーム」を選んでくださいね、ウィリー。
齋藤:わかりました(笑)。
山本:ということで、友情を大事にするウィリーでした。ありがとうございました。
(会場拍手)
山本:はい、ということで。長尾さんとウィリーをこんなに軽々しく扱う番組って、ここしかありません。私しかできませんよね。友達だから許されるっていうことで(笑)。
このあとはね、みなさん。「長尾さんかっこいい」とかなってますけど。スイスで生まれ育った、英語・日本語・フランス語が完璧、帰国しない子女と言われている、プリンス・長尾俊介氏に登場してもらいたいと思います。
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