
2025.02.18
AIが「嘘のデータ」を返してしまう アルペンが生成AI導入で味わった失敗と、その教訓
リンクをコピー
記事をブックマーク
澤田宏太郎氏:このように申しますと、「いや、前澤と真逆じゃねえか」とみなさんはおっしゃると思うんですけれども。(前澤氏とは)真逆ですね、そういう意味では。
改めて説明するまでもないとは思うんですけれども、前澤はとにかく既成概念をぶっ壊してぶっ壊してどんどん進んでいくという、そういうカリスマの経営者でした。そして、その結果として今のZOZOという会社があるのは紛れもない事実です。
会社はすごく大きくなりました。業界や社会に与える影響も非常に大きくなり、この先の成長において、革新というものはもちろんなんですけれども、やはり安定感が重要になってきていると、そういう認識をしております。安定的な成長、それを実現する上でのパートナーとして、今回ヤフーさんがベストだという判断を、我々会社としてはさせていただきました。
旧名のスタートトゥデイという会社が立ち上がってから、今年で21歳になります。企業としても、もうそろそろ大人の入り口に立つことを求められている。そう私なりに理解しております。
これだけ聞きますと、安定はするかもしれないけれども、ZOZOはつまらない会社になってしまうんじゃないかと思われるみなさんも多いかと思います。そんな心配はされなくても大丈夫で、我々はただのつまらない大人になる気は毛頭ございません。これまで同様、ある程度やんちゃな大人であり続けたいと思っております。
私が経営者として前澤から学んだことは山ほどあるんですけれども、一番大きいことは、今の時代、ある程度「非常識」「非合理」と言われるようなことにトライしないとなかなか成功しない、ということです。
私は現場で前澤と一緒にビジネスを進めるにあたって、何度もその状況を目の当たりにしてきました。それは本当に私の貴重な経験であり、経営者としての私の財産です。その財産をやはり会社に絶やさず伝えていくことも、また私の大きな使命だと考えています。
もちろん、やんちゃな大人の張本人である、類まれなセンスやアイデアの持ち主である前澤を失うことは、会社にとってはそれはもう言葉にできないほど大きなインパクトになります。これは素直に今後の課題であると認めるところでもあります。
ただ幸いにも、突拍子もないアイデアを持っている社員だったり、なにか挑戦したくてウズウズしている社員、そういった者がZOZOにはたくさんいます。そのようなアイデアの種や挑戦心を、経営者として大切にしながら、これまで以上に果敢に事業を推進していきたいと思っております。
はっきり言います。このことからもおわかりになりますように、今後のZOZOはトップダウン経営から、社員一人ひとりの力を活かして組織の力を活かす、そういった経営に移行していきます。
前澤が残していく事業やサービスは、いずれも彼の強烈なインスピレーションであったり、リーダーシップであったり、そういったもので作り上げてきたものばかりです。一方で、前澤の変則的なドラムビートに振り回されながら、実務面で社員全員がしっかりと地に足をつけ磨き上げてきました。
だからこそ今のサービスや会社があると思っています。華やかな経営者の裏で足場をしっかり固める仕事は、それはそれですごく大切であることを私たちは知っています。そして、これこそが私たちが誇れるものです。
先にも触れましたとおり、今後の成長に「安定」というものが求められます。ただ、いま申し上げたこと、これが非常に大きな武器だと確信しております。
創業者が去るということは、小さいことではありません。しかし、そういうときだからこそ、臆することなく、養ってきた底力であるとか、挑戦心であるとか、新たなアイデア。そういうものをどんどん活かしていきたいと思っています。
そして、ヤフーさんの力もお借りしながら、社員一人ひとりがZOZOという会社を磨き上げていくと。そういう体制にするのが今回の新しい経営陣の使命だと思っております。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
【全文1】川邊健太郎氏「ZOZOと一緒にインターネットの未来を作っていきたい」 前澤氏のZOZO社長退任およびヤフーとの資本業務提携 記者会見
【全文2】川邊健太郎氏「ZOZOとヤフーにしか作れないeコマースの未来をつくっていく」ーー資本業務提携から生まれる4つの価値
【全文3】前澤友作氏「11年一緒にやってきた彼に、代表という仕事を託したい」 跡を継いだZOZO新社長 澤田宏太郎氏の素顔
【全文4】「ZOZOはこれからもやんちゃな大人であり続ける」 創業者の去ったZOZOを担う、澤田新社長の掲げるビジョン
【全文5】前澤友作氏「ワンマン経営だと思うところもあった」 組織力が活かされる新生ZOZOへの期待
【全文6】前澤友作氏「宇宙へ行く夢の実現に注力したい」 ZOZO社長の退任後にやりたい2つのこと
【全文7】孫正義氏「前澤君は、いまだにロッカーなんだよね」 新しい人生を生きるZOZO前社長に、孫氏が送ったエール
【全文8】「月に行かしてやればいいじゃねえか!」 孫正義氏が前澤前社長の“いかがわしさ”に見出した希望
【全文9】前澤友作氏「『社員は家族』と言って21年間やっていた」 悩み抜いた経営者としての幕引き
【全文10】前澤友作氏「いかがわしくロックな魂で、人を驚かし続けていきたい」 ZOZO社長退任後から始まるゼロからのチャレンジ
2025.02.20
残業せずに結果を出すドイツ人の働き方 日本の3倍休んで成果は1.5倍のタスク管理と会議術
2025.02.14
報連相ができない部下に対するコミュニケーションの取り方 「部下が悪い」で終わらせない、管理職のスキル向上のポイント
2025.02.13
“最近の新人は報連相をしない”という、管理職の他責思考 部下に対する「NG指示」から見る、認識のズレを防ぐコツ
2025.02.13
上司からは丸投げ、部下からはハラスメント扱い、業務は増加…プレイングマネジャーを苦しめる「6つの圧力」とは
2025.01.07
1月から始めたい「日記」を書く習慣 ビジネスパーソンにおすすめな3つの理由
2025.02.20
部下からミスの報告が上がった時の反応の仕方 逆効果になる上司の対応と心がけたい3つのポイント
2025.02.18
「働きやすさ」と「やりがい」で見た4つの職場のパターン 圧倒的に業績の伸び率が高い職場の特徴
2025.02.12
何度言っても変わらない人への指示のポイント 相手が主体的に動き出す“お願い”の仕方
2025.02.14
リーダーが「ゴール直前でひっくり返し」をする理由 ソース原理の専門家が語る、指示が二転三転する人の心のうち
2025.02.13
AIを使いこなせない人が直面する本当の課題 元マッキンゼー・赤羽雄二氏が“英語の情報”を追い続ける理由