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内閣総理大臣・安倍晋三氏 第4次安倍内閣発足に関する記者会見(全2記事)

【全文1/2】「仕事人内閣の新しいチャレンジ」「アベノミクス3本の矢を放ち続ける」 第4次安倍内閣発足にあたり会見

11月1日の午後、衆議院の本会議では首相指名選挙が行われ、安倍晋三氏が首相に選出されました。同日夜、安倍首相は会見に応じ、第4次安倍内閣の今後の方針について語りました。

第4次安倍内閣が発足

司会者:ただいまから安倍内閣総理大臣の記者会見を始めます。始めに総理からの発言がございます。みなさま方からのご質問は総理の発言の後にお受けします。それでは総理お願いいたします。

安倍晋三氏:本日、第98代内閣総理大臣として引続きその重責を担うことなりました。まず冒頭、先の総選挙において、これまで3回の中でもっとも高い得票数によって、私たち自由民主党を力強く信任してくださった国民のみなさまに対し、改めて厚く御礼を申し上げます。

その負託にしっかり応えていかなければならない、責任の重さを深く胸に刻み、謙虚な姿勢で自由民主党、公明党の強固な安定した連立基盤の上に真摯な政権運営にあたって参ります。

国民のみなさんの信任を大きな力として、選挙でお約束した政策を一つひとつを実行し、結果を出していく。そのために、安倍内閣は本日からさっそく全力投球であります。この後の閣議で、新しい政策パッケージの策定を指示いたします。

「生産性革命」と「人づくり革命」を車の両輪として、少子高齢化という最大の壁に立ち向かってまいります。2020年までの3年間を生産性革命集中投資期間と位置づけ、大胆な税制、予算、規制改革、あらゆる施策を総動員してまいります。

生産性を大きく押し上げることで、4年連続の賃上げの勢いを、さらに力強いものとし、デフレからの脱却を目指します。「人づくり革命」を断行します。

幼児教育の無償化を一気に進め、真に必要な子供たちには、高等教育を無償化していきます。介護人材確保のための、さらなる処遇改善などを進め、子育て、介護など、現役世代の不安を解消します。

消費税の使い道を大胆に見直すことで、2兆円規模の政策を実施し、我が国の社会保障制度を、お年寄りも若者も安心できる全世代型の制度へと大きく改革して参ります。以上の政策パッケージを、来月上旬に取りまとめる考えであります。

同時に可能なものから速やかに実行に移していく。この後の閣議において、補正予算の編成を指示する考えであります。

待ったなしの課題である待機児童解消に向け、32万人分の保育の受け皿整備を進めていく「子育て安心プラン」の前倒し実施に必要な予算を措置いたします。「生産性革命」の中核とも言うべき、中小小規模事業者のみなさんの生産性向上に向けた投資を力強く支援します。

災害対応、防災、減災対策のほか、日EU間EPAの大筋合意を受けた農林水産業の強化策と合わせ、今年度の補正予算を年末に向けて編成する考えであります。安倍内閣はこれからも経済最優先、アベノミクス3本の矢を放ち続けます。

外交のあらゆる問題に対応する

改革、改革、そして改革あるのみです。国民のみなさまの強い信任を得て、いっそう強力な経済政策を展開してまいります。

国民のみなさまの信任は強い外交の源泉でもあります。そして、継続こそ力であります。

来週、早速トランプ大統領を日本にお迎えします。これまでの友情の上にさらに信頼関係を深めながら、緊迫する北朝鮮情勢への対応をはじめ、世界のさまざまな課題について時間をかけて語り合いたいと思います。

そのあとはAPEC、東アジアサミット。世界の首脳たちが集うこの機会を利用して、積極的な外交をしていきます。

国際社会の全体をいっそう強固なものとすることで、北朝鮮の核ミサイル問題、拉致問題を解決する。北朝鮮にその政策を変更させるため、これからも国際社会と手を携えて、毅然とした外交を展開してまいります。

ロシアのプーチン大統領や、中国の習近平国家主席とも、これまでの対話の積み重ねの上に、北朝鮮問題のみならず、2国間の課題について大局的な観点からしっかりと話し合いたいと思います。

そして、いかなる事態にあっても、国民の命と平和な暮らしは守り抜く。我が国を取り巻く安全保障環境が戦後もっとも厳しいと言っても過言ではない現状のもとで、安全保障体制の強化にも万全を期してまいります。

内外の困難な課題が山積する中で、今求められていることは一心不乱に政策を前に進め、そして結果を出すことであります。国民のみなさまの支持を大きな力に変えて、ひたすらに仕事に打ち込んでいかなければならない。結果重視、仕事第一、実力本位の体制が必要です。

そうした観点から今回、ベテランから若手まで、すべての閣僚のみなさんに、引き続き、閣内にとどまっていただくことといたしました。

仕事人内閣が本日、気持ち新たに始動いたします。仕事人内閣の新しいチャレンジに、国民のみなさまのご理解とご支援を賜りますようお願いいたします。

私からは以上であります。

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