2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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記者:ニコニコ動画のナナオと申します。よろしくお願い致します。未明の会見でも、冒頭でも代表おっしゃいましたけれども、再生の道半ばにある、国民の信頼を得る努力をしなければならない、とご発言されています。
そのために代表はこれまで2年間、さまざまなことをされてきたと思うんですが、今後よりもっと信頼を得るために必要なことというのは、具体的にはどんなものが信頼を得るためには必要だ、とお考えでしょうか?
海江田:民主党というのは、幅広い考え方を持った議員・党員の集まりです。これは私は悪いことではないと思っているんですね。やっぱり日本の社会も多様化していますから、その中で、そういう多様な考えを持った人たちが、まず党内で充分な議論をするということ。
今はやっぱり熟議の民主主義という言葉がありますけれども、しっかり議論をするということで、最初から結論ありきということではいけません。じっくり議論をする。熟議をした上で物事が決まったら、全員がそれに従う。この党としての党風といいますか、党としての一致結束した行動、というのものがやっぱりなにより求められていると思います。
記者:フリーランスです。2年間大変お疲れさまでございました。
海江田:ありがとうございました。
記者:党の共有財産である財政についてお伺いしたいと思います。小川敏夫財務委員長とともに、この2年間、代表は民主党の財政を守られてきたと思います。2度の年越し分まで、先月末に政治資金報告書を広く国民に公開されております。
この中で、昨年7月の参議院選挙の後に、党規約どおりなんでしょうが、衆議院の総支部長が解任されまして、早い人で10月末に衆議院総支部長に復帰する、という形になりました。この間、非常に先行きの不安ということがあって、引退を表明された方も少なからずいます。
これ収支報告書を見ますと、どうもその8月以降でも、一部交付金が出ている総支部があるようなんですけれども、そのへんはどういうことなのかというのを、ちょっとお伺いをしたいのと。
あともうひとつは、やっぱり参議院の立法事務費の半額分というのは、やはりアンタッチャブルだったんでしょうか?
海江田:後ろの質問からお答えしますが、参議院は独自に政調会長もいます。そして独自の政策調査の活動などもやっています。私はそれにかかる費用だ、というふうに聞いております。
もうひとつ、総支部にお金が出ているということですけれども、これは暫定総支部というものを作りまして、8月のそんなに早い時期ではないと思います。むしろ12月とか11月とかその頃だろうと思いますけれども、全く総支部長がいないところでは活動できませんから、暫定総支部長、あるいは総支部長代行という制度を設けましたので、そこに対する財政的な支援も行っています。
記者:NHKです。今回の選挙は、民主党にとってなんだったのか。それから沖縄につきましては、民主党は今回候補者を立てておりませんが、非自民の候補者が小選挙区で全員勝ちました。今後、鳩山政権の時のいろいろな経緯はあったかと思いますけれども、民主党としての沖縄政策、沖縄に対する対応というのは、なにか考える必要があるとお考えでしょうか?
海江田:沖縄に対する想いは、私としては強いものがあります。大学1年の時ですかね、船で沖縄に渡ったりしたこともありまして。ですから沖縄の県民が、いかに先の戦争で本当に厳しい思いをしたかということは、よくわかっているつもりであります。
ですから沖縄の県民の気持ちを理解をしなければいけない、ということは常日頃、思っていることでありまして。今、その沖縄の民主党の組織がもう1回生まれ変わろうということで、これまでの執行部を入れ替えまして、若い人たちが新しく沖縄の県連の組織で活動し始めてくれていますから、この人達に対するしっかりした手当、支援を行っていくということであります。
そしてやっぱり、沖縄の県民の気持ちが大切だということ。これは言うまでもありません。
この選挙が民主党にとってなんだったのかというところですけれども、ひとつはやっぱり、再生の道半ばでありますけれども、しかし後ろに向かっての一歩ではなしに、前に向かっての着実な一歩だった、というふうに思っています。
記者:共同通信です。冒頭のなかで代表は、今後はいち党員として地域で出来るだけのことをやっていきたい、民主党の再生のために出来るだけのことをやっていきたい、という事を仰っていたんですけれども。
具体的に今後、民主党とどのように関わっていかれるのかというのと、今後いつ選挙があるかわからないですけれども、もう一度政界に戻りたい、というような意向っていうのはあるんでしょうか?
海江田:まずは、いち党員ということはそのままでありますから、私は今日も民主党のバッヂを付けておりますが、この気持ちは忘れないと。そして新しい代表が「こうしなさい」ということであれば、その代表のいうとおりちゃんと活動する、ということです。
海江田:(司会に)同じ人ばっかりじゃなくって、手を挙げてる、ナカヤマさんなんかもいるからね。女性の方もいるから。
記者:読売新聞です。改めて今回、戦後最低の投票率になったんですけれども、あえて、投票率が高まらなかった原因が民主党側にあるとすれば、どのような事が考えられますでしょうか?
海江田:民主党側に投票率の……。
記者:ようはその、投票率がとても低かったというのは、今回の総選挙に対する関心が高くなかったということの現れだと思うんですけれども、民主党側が今回の選挙をある意味盛り上げられなかった、という言い方をしてもいいと思うんですけれども、その原因があるとすればどのようなところでしょうか?
海江田:それはもう、政権選択の選挙にならなかった、ということです。候補者を過半数立てきれなかった、ということです。
記者:日刊スポーツです。先ほどの質問にもちょっと関連するんですが、代表の今後についてなんですけれども、確認なんですが、いわゆる政治活動を引退するということではなく、今後も引き続き活動は続ける、ということでよろしいんでしょうか?
海江田:私は政治的な動物でありますので、政治活動は続けていくということです。
記者:時事通信です。この2年間、代表をお務めになって大変なご苦労をされてきたと思うんですけれども。大変ご苦労さまでした。この2年で一番辛かった場面というのは、どういった場面でしたでしょうか?
海江田:これは数限りなくあります。まあ、ただ私は、辛かったことも……忘れはしません。忘れはしませんけれども、いつまでも後ろを見て、過去を見て、辛かった、どうして辛かったのか、そんな事は考えません。
私は民主党の仲間が大好きです。一人も嫌いな人はいません。
記者:IWJです。振り返れば消費増税も民主党(政権)時代に決まって、TPPへの交渉参加も民主党(政権)時代に決まって、秘密保護法も民主党(政権)時代に原案が作られて、真っ先に大飯原発を再稼働したのも民主党。
2012年の選挙の時には、結局、自民党と変わらなかった、劣化版の自民党なのではないか、という意見もかなり見受けられました。今回議席を思うように伸ばせなかったのも、結局は自民党と変わらない、という有権者の考え方が今も残っていて、明確に対立軸というようなものが打ち出せなかったからではないか、という見方も出来るかと思います。
民主党と自民党、なにが違うかといえば、アベノミクスと、集団的自衛権の解釈改憲をやっていないこと、細かなことを言えばまだあるとは思いますけれども、有権者にはそのあたりの違いがわからなかったのではないか、と思うのですが、そのあたりはいかがでしょう?
海江田:それは全く違います。体質から言って違います。安倍政権、自民党政権ですね。3年3ヶ月、野に下っていました。この時に自民党は「反省をした」ということを言っていますけれども、最近の動きはどうでしょうか? 私は、また元に戻ってしまったと思います。
政治とカネの問題もそうです。それから政治献金ね。円が安くなって収益が上がった企業から、恥ずかしげもなく政治献金、これまでの2倍3倍のお金をもらっている。
こういうことひとつとっても、あるいは私たちは2009年の(政権交代の)時は、コンクリートから人へ、ということで人への投資を厚くしました。この路線は今でも引き継がれています。ところが安倍政権になりまして、それはまたコンクリートに戻っている。景気対策の名のもとに、公共事業の積み増しをしています。
それからあと、ひとつひとつを言えばキリがありませんけれども、TPPの問題もやっぱり、国益を守って、攻めるところはしっかり攻めて、守るところはしっかり守って、それで国益を守ったTPPの交渉にしなければいけない、ということ。ですから私たちは、そのTPPについては交渉に参加することをためらったんです。ためらったというより、あえてしなかったんです。
日本はやはり開かれた貿易活動のなかで経済活動を行っていかなければいけませんから、TPPということについては、原則的にはそれを支持するものですけれども、その中身がどういうものかという事を考えた時に、安倍政権が最初にアメリカに行って、そして自動車交渉など、ここは攻めるところですが、そこが全然攻めきれていない。
そして農業のところでは、もうこれは守るどころか、全く守っていない、ということですから、そういう意味では私たちは、自民党政権と違うと思っています。違っています。
記者:毎日新聞です。今回の選挙結果を受けて、一部からは野党再編の動きが出てくるかもしれない、というような意見もありますけれども、代表は民主党内でもしそういう動きが出てきた場合に、どういう対応をしていくべきだとお考えでしょうか?
海江田:これは新しい代表が決めることでありますけれども、さっき私が申し上げましたけれども、民主党としての団結、民主党としてのまとまり、実はこのことに私はこの2年間、かなり心を砕いてきたんですよ。
だから例えば、どっかの政党と一緒になる、ということで民主党が割れてしまうというようなことになったら、私は悲しいですね。そういうことのないようにお願いしたいと思います。
記者:朝日新聞です。この2年間、海江田代表としての最大の成果はなんであるというふうに考えますでしょうか? 今のお話とも関連しますが、日頃から代表はバラバラ感の克服、というのを目標に掲げてこられましたけれども、今も党としての一致団結が何よりも大事だ、ということですが、そのバラバラ感の克服については、どの程度達成できたと考えておりますでしょうか? この2点をお願いします。
海江田:バラバラ感の克服ということでいえば、集団的自衛権の閣議決定の白紙撤回、これもちゃんと議論をして、そして全員がこの方向でいこう、という形で一致をしていますので、この一言を取ってみても、バラバラ感は克服されている、というふうに思います。
それから一番力を尽くしたことということですけれども、これは結果ですから、今この時点で、ということで問われれば、62議席が73議席になった、ということだと思います。もちろんこれは、多くの党員・党友の皆さん方、そして民主党に期待を持ってくださった人たちの成果であり、そのおかげでありますけれども、しいて言うとすれば、そういうことではないかと思います。
司会:ありがとうございました。所定の時間となりましたので、海江田代表の会見、これで終わりとさせていただきます。
海江田:皆さん、どうも長い間お世話になりました。ありがとうございました。
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