2024.12.24
「経営陣が見たい数字」が見えない状況からの脱却法 経営課題を解決に導く、オファリングサービスの特長
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枝野幸男氏(以下、枝野):みなさんにお集まりをいただき、ありがとうございます。枝野幸男でございます。私は日本の国民の生活の安心、立憲主義、民主主義、自由な社会、それをしっかりと守っていくために立憲民主党を結成することを決意をいたしました。
この場を借りてみなさんにご報告をさせていただきますとともに、この立憲民主党をお集いをいただいてこの総選挙で安倍政権の暴走に歯止めをかける。安倍政権をストップさせる。そのための大きな役割を果たす。
そうした力を国民のみなさんに与えていただく、そんな戦いを進めてまいりたいというふうにみなさんにお呼びかけをしたいと思います。
日本の国民生活は1億総中流と言われた時代から格差が拡大し貧困が増大し、そのことによって社会が分断をされ世界一安全と言われていた治安にまで、そしてお互い様という言葉に象徴されていた人と人とのつながりがどんどん、どんどん壊れていってしまっています。
近代国家の大前提である立憲主義が破壊をされ、法の支配すら脅かされています。みんなで議論をし納得をして物事を進めていくという民主主義がおろそかにされています。共謀罪に象徴されるように、自由な社会というものにもさまざまな危機が迫っています。
こうした状況を変えていく責任、役割を果たしていかなければならない。そして安心できる、当たり前のことだけれども立憲主義や法の支配が、民主主義が、自由なその中で社会の構成員がお互い様に支え合い、お互いに認め合えるそんな社会を作っていかなければならない。
そんな想いで私は24年国会で仕事をしてまいりました。民主党から民進党へという流れの中で、志を同じくする多くのみなさんと議論をし、目指すべき社会像、理念、政策を積み重ねてまいりました。今般の総選挙を前にしてさまざまな提起がなされ、動きがございました。
結論として、残念ながら希望の党の理念や政策というものは、私がそして私たちが積み重ねてきた私たちの目指す理念や政策の方向性とは異なるものだと判断をせざるを得ません。
政治家にとって、理念や政策は、何事にも変えがたい譲ってはならない筋であります。
そしてこれまで、この総選挙を目指して地域の中で、仲間のみなさんと協力しながら準備を進めてきた多くの仲間が、今回どうしても選挙に出るなら無所属で出なさい。
あるいは、残念ながら私から見れば、理念や政策が私たちと異なる政党から出なさい。そのことを余儀なくされています。
結果的に、何よりも大事なことですが、さまざまなプロセスの中で、いろいろなご批判をいただきながらも、私たちの目指すべき社会のあり方、私たちの理念や政策の方向性について、期待をして応援をしていただいたみなさん。
期待をしたいという思いを持ちながら、見守ってきていただいたみなさんにとって、選択肢がないという状況になってしまっています。
この間、多くの国民のみなさんから「枝野が立て! その選択肢をしっかりと作れ!」という激励をいただきました。
選挙に備えてきたのに、残念ながらこのままではたたかえない。ともに作り上げてきた理念・政策を掲げてたたかいたい。そうした仲間のみなさんからも、さまざまな期待の声をいただきました。
私は、こうした声に応え、しっかりとした、これまで「民主党」から「民進党」へと積み重ねてきた理念と政策の方向性を、さらにブラッシュアップしながら、国民のみなさんにお訴えをし、国民のみなさんの声を受け止める。そんな「立憲民主党」を結成することを決意した次第であります。
この場を借りて、多くのみなさんに「立憲民主党」での、ともに衆議院選挙を戦うことを、お呼びかけをさせていただきます。
選挙は、もうまもなくです。残された時間は多くはありませんが、私たちは国民のみなさんに、自信を持って政策と理念を訴えて、みなさんの期待にお応えをしていく決意であります。
ぜひ、多くの仲間のみなさん。そして、国民のみなさんのご理解とご支援を、お願いを申し上げます。
私からは、冒頭以上であります。
枝野:略称は「民主党」ということで考えております。
記者1:わかりました。質問です。希望の党に行った元民進党の議員が枝野新党、立憲民主党から出たいといった場合、受け入れるんでしょうか?
あるいはそういう話があれば、何人ぐらい現状でありますか? 逆に受け入れられないとしたら、その理由について教えてください。
枝野:私はこれまで民主党の中で、同じ綱領の下で、共通する理念・政策の方向性の下で、この総選挙に向けて準備をしてきた仲間であるならば、私が今日お呼びかけをしたお呼びかけにもとづいて一緒に戦える仲間だと思っておりますので。
そうした方から一緒にやりたいという声があれば、どなたであれ、排除することなく、ともに戦わせていただきたいと思っています。
記者2:テレビ東京の大江と申します。よろしくお願いします。まず立憲民主党という名前になった理由をうかがいたいんですけれども、この名前にはどんな思いが込められているのか? また、どのようにして決めたものなのでしょうか?
それからもう1つなんですけれども、先週、民進党の両院議員総会で、希望の党を全力で支援すると決まったと思いますけれども、この先、民進党に人ですとか組織ですとか資金、こういったものは求めていくお考えというのはあるんでしょうか? お願いします。
枝野:立憲民主党という名称でございますが、私が今、冒頭申し上げたお話のとおり、国民生活を守るということは政治にとっての共通のテーマだと思いますが、そのうえで私たちが大事にしなければならないのは、近代国家であれば当然の前提である立憲主義。
やはり権力というのはなんでも自由にできるものではない。憲法というルールにもとづいて権力というのは認められているんだと。そうした姿勢を大事にする、そうした政治のあり方でなければならない。
そして民主主義。民主主義とは単純な多数決ではなくて、みんなで話し合って、できるだけみんなが納得できるようにものを決めていこうという考え方だと思います。これが疎かになっている。
この立憲主義と民主主義こそが、我が国の政治が、そして政治を通じて国民生活が立ち直っていくための大きな柱であると。したがいまして、その2つの言葉をつなげて「立憲民主党」という党名とさせていただきました。
これは後ほど質問出るかもしれませんが、お呼びかけをさせていただいた今の時点では私は1人でございますが。
お呼びかけをさせていただく以上は、呼びかけをさせていただいたら一緒に参加していただけるという内諾をいただいている方が何人かいらっしゃいますので。そうしたみなさんとご相談をさせていただいた上で、最終的には「お前が呼びかけるならば、お前に任せる」ということで、私が決めさせていただきました。
記者2:すいません。2問目についてお答えお願いします。
枝野:2問目についてでございますが、これについては、私どもとしては、ともに民進党で今まで活動してきて、この選挙に向けてもともに準備をしてきたメンバーであります。これまでも、希望の党から立候補する場合であっても、無所属であってもというようなことでさせていただいてきました。
ただ、残念ながらそれを決めた両院総会での前提とは異なる状況のなかでやむなく、民進党では戦えないと、民進党からは候補者は出さないということのなかでこうしたプロセスを踏んでおりますので、一定の範囲でご協力をいただけるものと思っております。
記者3:ビジネスジャーナルのイマイと申します。以前、前原代表は「全員受け入れられるよう努力する」と申し上げてました。
一方、小池代表も「寛容な保守」というかたちで、いろいろと広い範囲で受け入れらえるような姿勢を示しておられましたけれども、今となってはリベラル全排除となっております。
このお2人に、申し上げたいことは何かございますでしょうか。前原代表と小池代表、双方にです。
枝野:これまでのプロセスについては、さまざまな受け止めはございますが、そうしたプロセスを経て、残念ながら「希望の党」の理念・政策というのは、私たちが積み重ねてきたものとは違うものだと判断せざるを得ないという結論になったわけでございます。
そして、前向きに新たに、であるならば、より私たちの理念・政策をブラッシュアップし、よりクリアに国民のみなさんに訴えて、それに対してのご理解を求めて呼びかけを決意させていただいた、結成を決意させていただいたということでございます。
それまでのプロセスについて、今なにか申し上げるつもりはありません。
記者4:フジテレビのタナカと申します。
理念に関して言いますと、先週の両院議員総会の段階で、ある程度わかっていたはずだとは思うんですけれども、なぜ一旦両院議員総会の内容を呑んでしまったのか。
率直な思いとして、今はお話しないとありましたけれども、正直今になってみて、前原代表を含めて、「話が違うじゃないか、騙された」という思いはありますでしょうか。
枝野:先ほどの話を繰り返させていただきます。いろんなプロセスがございました。そして、前原代表からは「我が党の理念と政策を新しい器で実現をしていくんだ」という、両院総会でも、そうした趣旨のお話がございました。
残念ながら、方向が違うと私は判断せざると得ないということで、今日の決断に至ったわけでございます。
記者4:両院議員総会で、全会一致で決めたときは、なぜそれを呑まれたんでしょうか。
枝野:前原代表は「我が党の理念・政策を新しい器の中で実現をしていく」ためだと。その目的について、力強くご説明をされましたので、私だけではなくて、多くの仲間がそれならばということで、判断をされたのではないかと思います。
記者4:今の「民進党」は、そういった器ではなくなってしまったので、新党を立ち上げようという思いでいらっしゃいますか。
枝野:「民進党は」ではなくて、「民進党」では、そうしたことを掲げて国民のみなさんに信を問うことが、許されないということでありますので、それならばよりクリアに、私たちの「民進党」で積み重ねてきた理念と政策を掲げて、たたかわせていただきたいということです。
記者4:ありがとうございます。
記者5:朝日新聞のミナミです。
先ほど枝野さんが「目指していく政策や理念の方向性が違う」とおっしゃられたと思いますが、具体的には安全保障政策とか、いろいろあろうかと思いますが、そのへんを具体的に教えていただきたいことが1点。
あと前原代表と、最終的に「立憲民主党」を立ち上げることを、いつ・どのようなかたちで、お伝えになられたのか、その2点をお願いします。
枝野:具体的に、細かいことについては、実は現時点でも「希望の党」さんの、具体的な政策の中身であるとか、そうしたことが明らかになっておりません。
また、いわゆる綱領として発表された抽象度の高い部分については、それほど大きな違いがあるとは、思っておりませんでしたが。
この間の、とくに小池代表ご自身のお話であるとか、あるいはさまざま両党間で、調整をされたようなお話などを合わせると、方向性が違うなと判断せざるを得ないと。
これが、総選挙を目前にしてとかという時期でなければ「もうちょっとどうなんだ」とあったかもしれませんが、それはどなたも限られた時間の中で判断をしなきゃならない以上は、「より明確に、わかるようにしてください」と、一昨日前原代表に申し上げました。
残念ながら、「方向性が一緒ですね」という理解ができるような材料は、なかったということでございます。
2点目はなんでしたか。
記者5:2点目は、最終的に「立憲民主党」を立ち上げること、前原代表に、どのようなかたちで進めたでしょうか。
枝野:この会見の2時間ぐらい前に、電話でお伝えさせていただきました。
記者5:簡単にどのようなやりとりだったか、教えていただけますか。
枝野:これは結論として、「残念だけれども、新しい党を立ち上げる」ということについて、お伝えしたということで、それ以上の詳細は、避けさせていただきたいと思います。
記者5:どのように言われたかを一言お願いしたいんですが。
枝野:僕、これは普段からそうなんですが、私がどなたかとお話をした相手方のお話については事前に了解を得ていない場合にお伝えをすると伝聞で間違ったことをお伝えする可能性があるので、もしどうしてもということであれば前原代表にお尋ねいただければと思います。
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