「JUKE by YOU」優秀作品のテーマは「歌舞伎」
司会者:デザイン本部、秋山さんよりコメントをいただきたいと思います。秋山さん、お願いします。
秋山芳久氏(以下、秋山):今は、アンベールしたときのお顔が非常に印象的でした。とてもいい車に仕上がったと思ってます。素晴らしいと思います。
あと今回ですね、このデザインを最終的なグランプリとして選んだ理由としては、この後の歓談の時間に、ちょっとデザイン的なお話をしようと思っていますが、まず今日ちょっとお話しておきますと、まずこのJUKEのですね、世界観。ちゃんとその新しい世界になっているか。ということ。
それから、JUKEの持っている形。非常にユニークなデザインとして落とし込まれていますけど、うまく昇華して、拡大しているか。当然あとはですね、クリエイティビティが非常に高いか。というような点で、グランプリとして選ばせていただきました。
このデザインが非常によかったと思います。背景がすごく、綺麗な陰影が入っていると思います。ありがとうございます。
司会者:秋山さんありがとうございました。それでは続きまして、見事グランプリを受賞されました、杉本さんからコメントを頂戴したいと思います。杉本さん、前にお願いします。緊張されてますか?
杉本:すごく緊張していて、コメントは完成度低いんですけど。
司会者:大丈夫ですよ。主役ですから。お気持ちを聞かせていただきたいと思います。
受賞された、今の率直な感想をいただけますか?
杉本:自分のパソコンは小さい画面で、なんとなくしか見れなかったんですけど、こんなに大きくなると迫力が全然違いますよね。見た瞬間すごいと。本当に、最高傑作だなあと。
司会者:自分でもすごいと。
杉本:自分の作品よりもすごくなってる。
司会者:実際見られて? はじめて見られたんですよね?
杉本:今はじめてです。
司会者:こういう風に形になりました。
杉本:うれしいですね。
一日中、我を忘れてデザインした
司会者:で、ですね、このデザイン、色々アイデアがあったと思うんですけど、このデザインに込めた思いなどあったら教えてください。
杉本:歌舞伎の隈取りをイメージしたフェイスパックっていう商品を、それを見たときに、これをJUKEに貼ったらどうなるか? と思いまして。レンズを目に見立てて、隈取り模様を配置しました。
あとは、日本の個性的なイメージっていうのを全体的に配置して和風に仕上げてます。
司会者:インスピレーションは、隈取りということですか?
杉本:そうですね。歌舞伎の隈取りをイメージしてます。
司会者:歌舞伎は普段はご覧になられるんですか?
杉本:見ないんですけども、当時、4年前ですかね。(JUKEが)出たときに、インパクトを受けたんですよ。今から思えばそれはすごく「歌舞いてた」という感じで。深いところでつながりを感じまして。
司会者:その、(JUKEの)形を見られて、すぐ、「歌舞いてる」というところから?
杉本:当時、こういったレンズの使い方ですとか、配置の仕方とかなかったんで。その勢いも含めて、今で言うと「歌舞いている」というのがすごくしっくりくるなと感じました。
司会者:じゃあ、デザインされる時は楽しんでデザインを?
杉本:本当に、一日我を忘れて、熱中して。
司会者:何時間ぐらいやられたんですか?
杉本:朝起きて、すぐに始めたんですけど、気付いたら次の日になっていました。エントリーする時へとへとで。
司会者:途中でこれ、保存ができない……。
杉本:保存ができないんで。
司会者:やりはじめたら、次の日までやってしまったと(笑)。
杉本:そうですね、気付いたら次の日になっちゃっていたと。
司会者:盛り上がって?
杉本:自分の中で盛り上がって、何回もやりなおして自分のイメージにつなげていきました。
歌舞伎デザインのJUKEで京都を走りたい
司会者:楽しく作っている思いが伝わってくるようですけど、さて、今回グランプリを受賞されたということで、ご自身がデザインしたこの車、贈呈されるわけですけど、この車に乗って、まずどこへ行きたいですか?
杉本:私、観光地の近くに住んでおりまして、国内外の観光客の方がこれを運転しているときに見られると思うんですけど、その方々とのリアクションを観察したいですね。どんな風な表情をしているのか。もちろん、すごく喜んでいるリアクションを得られたら、私もすごく嬉しいんですけど。
旅のちょっとした思い出になってくれたら、それは最高です。
司会者:京都在住でいらっしゃいますよね? 外国から来られる方もたくさんいらっしゃいますよね。
この和をモチーフにした歌舞伎ということで、ぜひ外国の皆様にも見ていただきたいと思います。そんな思いが込められています。それでは杉本さん、どうもありがとうございました!
皆様、見事グランプリを受賞した杉本さんに是非盛大な拍手をお願いいたします。おめでとうございます。