スティーヴィー・ワンダー
スティーヴィー・ワンダー氏:私の誕生日の前日にテュレーン大学のこの場にいられるとは、なんて素晴らしい誕生日プレゼントなのでしょう。
まず初めに、あなた方全員に言っておきたいことがあります。学長、テュレーン大学の関係者各位、今日ここにお集まりの卒業生の皆さん、ご家族の皆さんにです。私は、ここで今日、スピーチ用の目録をリストし、皆さん全員の祝福を祝うことに大変感激しています。
私はこう考えていました。私にとってテュレーンとはどんな意味を持つだろう、Trinity Laneが私に与えたニックネームはどんなものにせよtrue lame(本当の不具者)でしたが(会場笑)、ニックネームがtrue lameであるという理由は、大学が常に実施している絶え間なく知識を求める行為というのは素晴らしいということです。
議論は基本的に、学生が卒業したときよりももっと多くのことに責任をもって携わるようになることを促し、また卒業後、この世界、この社会に出て、より不幸な人たちが世界の中でその価値を理解する手助けを引き続き実施できるようにするからです。
というのも、私たち皆が自分たちの心を愛のために使うことができると信じているからです。あなたたちの心は全ての人たちを愛するのにふさわしい大きさを持っているのです。これはいくらか理想主義的、非現実的に思えるかもしれませんが、いまだ可能なことなのです。
というのも、私は実際、心からあなた方皆さんを愛しているからです。
(会場歓声)
今年の11月4日、大体午後2時14分、遅い時間ですが、私はアルバム「シークレット・ライフ・オブ・プランツ」に取り組んできたときに手をつけた歌を書きあげました。
そして、この歌詞を皆さんと分かちあいたいと思います。
というのもこれは本当に、日本や世界の様々な場所、もっと最近であればハイチ、で起きたことを目撃した人たちにインスパイアされたものだからです。 この歌を歌い、この歌を仕上げたときに、このようなことを思うようになったのです。
これらの国々を助け、地震に立ち向かえるように支援し続けたいと。曲名は「10ビリオン・ハーツ」です。歌詞を皆さんと分かちあわせてください。
(会場歓声)
テン・ビリオン・ハーツ
今日、僕は理解できた。この世界にどんなことが起こりうるのかを。
すべてを失い悲しみにくれても、もし100億の心が彼らの愛の元に集まれば、喜びを前借する必要はなくなるだろう(悲しみも喜びに変わるだろう)。
愛の元に集まろう。愛の元に集まろう。
優しい言葉が私たちを癒し、痛みは消え去る。
憎しみは深い海に沈み、自由が全ての国に訪れ、世界の飢餓はなくなるだろう。
もし、100億の心が愛の元に集まれば。
愛の元に集まろう。愛の元に集まろう。
皆がこのことに同意するならば、すぐにでも実現するだろう。
議論している時間はない。なぜなら誰も待つ時間なんてないから。
人生は夢見る全てが詰まっている。
あなたが……
ごめん。違う行を読んじゃったよ。(笑)
(会場笑)
あなたたちが正直になれば、これは、これ以上のことだって約束される。
もし100億の心が愛の元に集まれば
私は信じています。
私たちが一緒に集まって、人生を楽しむ。
100億の何かできること、私たち自身より多くのことができるのです。
これら全ての痛みを引き起こすものについて関心を持って。
戦争を二度と起こさない、破壊することのないように。
というのも、私たちの心は本当に1つになれるのだから。
あなたたちの世代、未来の世代がきっとこれを実現できることを信じています。
喜びと幸せを。
皆さんに祝福がありますように。