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万が一エレベーターが落下した時に生き残る方法

万が一エレベーターが落下した時に生き残る方法

マンション、会社、デパートなど、さまざまな場面でエレベーターに乗る機会があるでしょう。そんなとき、一度でも「もしもエレベーターが故障してしまったら……」と考えたことがある人は少なくないはずです。幸いなことに、エレベーターが故障したとしても、実際にはものすごいスピードで落下する可能性はさほど高くありません。しっかりブレーキが作動し、仮にブレーキまで壊れてしまったとしても、ある程度の釣り合いを保つ重りが備わっています。しかし、それらがすべて機能せずに落下してしまった場合は、着地の瞬間にジャンプをしても効果は低そうです。むしろ、地面に寝そべるほうが助かる確率は高いかもしれません。今回のYouTube科学系チャンネル「SciShow」では、エレベーターのしくみと万が一のときの対応について解説します。

シリーズ
SciShow
2017年2月16日のログ
スピーカー
Michael Aranda(マイケル・アランダ) 氏
参照動画
Could You Survive a Falling Elevator?

エレベーターが故障した場合どうなるか?

マイケル・アランダ氏 あなたはエレベーターの中にいて、15階を過ぎたあたりでテキストメッセージをスクロールしているとしましょう。すると突然、エレベーターが止まります。 その瞬間、あなたが空中にいてとても高いところにいると気づきます。おそらく、あなたはエレベーターが地面に落ちないか心配になってくるでしょう。もしエレベーターが落ちた場合、あなたは生き残ることができるでしょうか? いいお知らせとして、エレベーターが落ちる可能性はほとんどありません。複数のロープやブレーキを含めて、落下を防止するために設計された安全機能が多くあります。 さらに、すべての安全機能が完全に失敗した場合、体全体にかかる衝撃を分散させることによって被害を最小限にする方法があります。あなたが生き残るという保証はありませんが。 複数階以上ある建物では、エレベーターはほとんどの場合がトラクションエレベーターです。トラクションエレベーターは、金属製のロープやベルトに本体を取り付け、ケーブルの反対側の釣合い用の重りを利用することで正常に作動します。 image1 モーターが有効になると、ゆっくりとケーブルを稼働させ、エレベータ本体を上下に動かします。万が一、モーターになにか問題が生じた場合は、ブレーキがエレベータ本体をストップさせます。 さまざまな種類のブレーキがありますが、モーターとエレベータ本体の下に2つの基本的なブレーキがあります。モーターに搭載されているブレーキは、電源が切れるとすぐにケーブルが詰まって停止します。 一方、エレベータ本体の下にあるブレーキは、通常の場合はエレベータ本体の動きが速すぎるかどうかを検出するように設計されています。もし速すぎる場合は、ブレーキはエレベータシャフトに沿ってレールに金属くさびを解放します。くさびとレールとの間の摩擦は、車を減速させ、最終的に停止させるまで強くなります。 つまり、モーターが突然動作を停止した場合でも、ブレーキはすぐに作動し、モーターとブレーキの両方が故障する可能性は非常に低いのです。 しかし、もし仮にその両方が故障したとすると、釣り合い用の重りが活躍します。釣り合い重りは金属ケーブルの反対側にあり、およそエレベータ満杯の半分の重量です。 image2 最良のシナリオでは、エレベーターに適切な人数の人がいて、釣り合い重りのバランスを正確に取ることができ、本当に運がよければ、まったく動かないかもしれません。 エレベータの中に1人でいる場合、釣り合い重りよりも軽くなり、速いスピードでエレベーターシャフトの上部に衝突する危険性があります。エレベータが満杯の場合、釣り合い重りより重くなり、下降を開始します。 いずれの状況においても、釣り合い重りは重力による加速を釣り合わせようとし、エレベータシャフトの上部または下部に達するまでに、そこまで速く動くことはありません。しかし、エレベーターシャフトの端から遠い場合には、かなり危険なスピードで落下、もしくは上昇する可能性があります。 ブレーキが作動しなかったり、ケーブルがはずれる可能性もありますが、そういった事例はほとんど起きていません。ほとんどのエレベーターには複数のケーブルがあり、すべてのケーブルがエレベータ満杯分の重量に耐えられるように設計されています。 実際、エレベータは最大8本のケーブルと、12個の安全機能を備えているのが一般的です。つまり、すべてのケーブルを一緒に使用すると、エレベータ満杯分の12倍の重量に耐えることができます。そのため1本のケーブルが故障したとしても、他のケーブルがエレベータ本体を支えます。

最悪の場合、ジャンプするよりも寝そべる

エレベータのブレーキが故障し、ケーブルも壊れてしまった有名なケースが1つあります。1945年、操縦士が誤ってエンパイア・ステート・ビルに飛行機を墜落させたときです。 ベティ・ルー・オリバーという女性が、建物から出るためにエレベーターに入るように言われました。しかしケーブルは火によって弱まっていき、耐えきれず切れてしまいました。オリバーを載せたエレベータは75階の高さから地下に落ちました。しかし、なんとオリバーは生き残ったのです。 どのように生き残ったのか正確に明らかになっているわけではありませんが、エレベータ本体がとても速く動いていたため、本体下の空気が地面に到達する際に圧縮されクッションとなった可能性があります。考えられるもう1つの理由として、破損したすべてのケーブルがシャフトの底に積み重なって衝撃を和らげたということです。 なにが起こるにしても、エレベータには基本的に安全ネットが備わっています。 あなたが15階に到達した時に、エレベータが停止してしまった話に戻りましょう。 あなたはエレベータが落下することはほとんどないことを知っていても、落ちるかもしれないと心配すると思います。 地面にぶつかる直前にジャンプすると生き延びる可能性が高いという話を聞いたことがあるでしょう。 image3 しかし、その考えには2つの大きな問題があります。 まず、タイミングが完璧でなければならないので、車が地面にぶつかった瞬間にジャンプしなければなりません。そして2つ目に、信じられないほどのジャンプ力が必要です。 エレベータはとても速いスピードで落下し、あなたのジャンプがそのスピードを超えるほど強力でなければありません。そのため、もっと現実的な選択肢としては、床に寝転がることかもしれません。 ロープが壊れていて自由落下していると、体重が減少し、床に身を寄せておくことが難しくなりますが、その状態をキープすることができれば、衝撃はより均等に体全体に分散されます。 この選択はあなたが生き残ることを保証するものではありませんが、最善の選択肢かもしれません。

  

SciShow

Hank Green(ハンク・グリーン)たちがサイエンスに関する話題をわかりやすく解説するYouTubeチャンネル。

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万が一エレベーターが落下した時に生き残る方法

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