生物は「繁殖」について常に考えている

ハンク・デルビス氏:誰であれ、何であれ、生き物は、「繁殖」ということを常に考えずには居られないものです。おっと、僕自身だってそうです。私たちはジーンズをさっさと脱ぎ捨てるかどうかの選択を寝ても覚めても迫られているし、そのことに結構な時間を費やしています。

それは進化という観点からすれば生き残りをかけた選択であるわけですから、言わば、今までに無い究極の選択ということになりますね。そしてジーンズを脱ぎ捨て、最後まですることをしたのなら、そこにはひとつ重要なことが隠されています。

チャールズ・ダーウィンが唱えたことで広く知られている、雌雄淘汰(しゆうとうた)という説があります。何種類かの生物がある特徴を持った相手とつがうことを一貫して好むという説です。それぞれ遺伝子の特徴を持った個体が、その遺伝子とその特徴を種全体にばらまくのです。 

時代遅れのシャレが現在進行形で残っているようですね。これを見て下さい。クジャクは少し装飾過剰で時代遅れな感じがしないでしょうか。

しかし、メスのクジャクにとって、この大きいだけで面白味のない掲げられた羽を持つオスは、健康的で良い遺伝子を持ったヤツと認識されるわけなんですよね。

雌雄淘汰の結果として、オスは1970年代のラスベガスのショーガールのような出で立ちに進化したんです。 

美しさとは健康と豊かさを伝える情報

人間もまた、クジャクの様に進化してきました。他の生物よりもっと特徴的にね。そしてモテる要素が決定付けられたのはいつか、というのはより良い特徴を残す為に生き残りをかけた日々にさかのぼって考えれば知る事ができるでしょう。

ほとんどの場合、美しさとは健康と豊かさに関する情報を伝達する言語なのです。もしあなたが筋肉やおっぱいについての事かなと思うならば、もうちょっと良く考えてみましょう。行き着くのは左右対称ということです。

人は、丁度私がしているように、顔や体が左右対称であることに魅力を感じるものです。

左右非対称であると言うことは人が発達する過程において大きなストレス要因であったことは間違いありません。

そのストレスを解消する術も持たなかったでしょうし。また、腰からお尻にかけての比率も同様、男女共に体の気になる部分でしょう。

脂肪の付き方は性別によって決定づけられています。男性はテストステロンホルモン、女性はエストロゲンが作用しています。

エストロゲンがちょうど良い具合に生み出される女性は、その70パーセントをお尻の形成に費やしています。男性はテストステロンですけど。

理想的なホルモンの割合を持つ人々は心血管障害、ガン、糖尿病に影響され難いとされています。さらに、妊娠、出産に問題も少ないとされています。

奇跡的に理想的な腰とお尻の比率を持った私のような男があなたを不快にさせているのだと思われていますか? まあ、でも彼は1日3回はあなたの友達に振り回されていますから。

さて、人が誰かを魅力的だと感じる理由の1つは遺伝子にあります。皆フェロモンと呼ばれる微妙な化学的な信号を出していて、私たちの遺伝的な外見の特徴に潜在的な仲間を呼び込もうとしているのです。

おかしな話じゃないですか。これらのことから男と女はフェロモンによって引きつけ合っていると言えるのですよ。

主要組織適合遺伝子複合体と呼ばれる、異なる種類の免疫系遺伝子を持つフェロモンより、自分たちそれぞれに遺伝的に似通っている、仲間を魅了するのです。

また、2つの主要組織適合遺伝子複合体の組み合わせは、子孫が病気に打ち勝つ力をより強くするのです。

そしてフェロモンは基本的に止まるということはありません。左右対称さや比率を誰かに認識された後でも、他の誰かに自分が持っている遺伝子の種類を知らせ続けるのですから。人間は合理的な決定をしないのです。なかなかややこしい話です。

だから豊胸のことなんて髪の毛ほども悩まないで下さい。込み入った話ですが、それはそれで良いと思いますけどね。

今まで見てくれてありがとうございます。あなたをを魅了するものは何か教えてください。

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