「インターネット以来の革命」に魅力

ーーまず伊藤さんのことを簡単におうかがいしたいのですが、そもそも伊藤さんがブロックチェーンに興味を持ち始めたきっかけはどこにありますか?

伊藤佑介氏(以下、伊藤):簡単に私のキャリアから話すと、2002年に社会人になり、システム開発会社に入って、SEやエンジニア的なものをやった後、2008年に今も所属している博報堂に転職して、マーケティングテクノロジーをやっていました。

ブロックチェーンに興味をもったきっかけは、完全に個人的な話なのですが、2016年にWebニュースで(ブロックチェーンについて)すごくわかりやすくまとめている記事を見て、「わあ、何これ? インターネット以来の革命じゃない?」と通勤中に感動して。

2016年にはまあまあの社会人になっていましたが、それまでにインターネットなどの技術によるイノベーションがありましたが、そこには一度も参加しないまま来ていたので、人生でイノベーションの技術に出会うのはこれを逃したらもうないなと思いました。

ただ、まだ広告業界や所属会社に、ブロックチェーンの取り組みや仕事がなかったので、実は、2016年から2018年までは、個人的にブロックチェーンベンチャーと交流したり関係性を持ちながら、プライベートでいろいろなプロジェクトに参加していたんです。

それを所属会社のちょっと上の人が知ってくれるタイミングがたまたまあって、「そんなことをしているのはおもしろいね、もっとやってみたらいいよ」と言ってもらって、2018年に博報堂の中でブロックチェーンの事業開発プロジェクトを立ち上げることができました。

そこから、ブロックチェーンのテックベンチャーと一緒に、8つぐらいブロックチェーンの事業開発をしました。

そして、いろいろやっている中で、完全に心がブロックチェーンナイズされていって、「ブロックチェーンは共創を起こすためのテクノロジーである」という信念に至るようになりました。そう思うと、やはりいろんな会社で集まって共創を起こしたいと考えるようになって、2020年2月に、もともと付き合いのあったコンテンツ企業のみなさんに声をかけて、この「一般社団法人ジャパン・コンテンツ・ブロックチェーン・イニシアティブ(一般社団法人Japan Contents Blockchain Initiative。以下、一般社団法人JCBI)」を一緒に立ち上げました。

一時期ブロックチェーン業界が滞っていた理由

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