
2025.03.04
「見送り失注」の7割は、2年以に再検討の可能性あり 継続的な接点作りとアポ獲得につながるメールの極意
リンクをコピー
記事をブックマーク
モデレーター:採用はそういう感じ。次いくと、「ここ、こういうの使ってるよ」とか。例えば最近の労務だと「SmartHR」とか、すごく聞くじゃないですか。
藤本真樹氏(以下、藤本):あ~。
モデレーター:でも歴史あるからね、我々の会社はね。
藤本:そうなんですよね。けっこうこれ、本当その……難しい。当たり前ですけど、例えば、「システムの一部をナウいものに入れ替えたい」って思った時、人事の一部はいいとしても、結局全部つながるから、「じゃあ他の部のほうがどうか」「基幹システムはうちこれ使ってるんで」とかになる。
なんかね、「ここはいいんだけど……」みたいな話がけっこうあるね。まだそこがちゃんと結合して、いろんなものを上手に組み合わせることが簡単になるほどには成熟してない。それは正直あると思うんですけど。
モデレーター:じゃあ、SaaSとかはそんなにたくさん使っているわけじゃない?
藤本:使っているけど、……これ言っていいのかな?
モデレーター:言える範囲で。例えば「こういうの使ってる」とか。
藤本:わかんないけど、とにかく僕がソーシャルメディアがそんなに得意ではないので……。自分の話したことがソーシャルメディアに書かれるのが得意ではないので(笑)。って、まぁそんなたいしたこと話すわけじゃないんですけどね。
モデレーター:なにを気にしてるんですか、いいからしゃべってください(笑)。
(会場笑)
藤本:例えばなんだろう、それこそアメリカンなツールで、「SuccessFactors(サクセスファクターズ)」とか。
モデレーター:それ、なんですか?
藤本:うーんと、まぁ広く言うと、タレントマネジメントのシステムね。
モデレーター:タレントマネジメントってよく聞くけど、もっとわかりやすく。
藤本:人材……管理システム。
(会場笑)
モデレーター:人材管理システム? そのシステムは、なにをしてくれるんですか?
藤本:あれですね、ある程度の範囲の社員IDに紐づくデータの一元化をしてくれる。
モデレーター:あー、データを集約して。例えば?
庄司嘉織氏(以下、庄司):例えば、この人は前どこの部署に所属してて今この部署になったとか、こういうふうに出世したとか、年収がこれぐらい上がってるとかっていうのがすべて一元管理されている。だから「こいつはリーダーになって長いな」「ずっとヒラのままだけど給料も上がってないな」も全部見られる。
モデレーター:それ、クックパッドは使っている?
庄司:使ってない。そういうのはあるのは知ってるんだけど、導入は……。
モデレーター:マイクマイク。
(会場笑)。
庄司:導入は障壁が高くて。なんでかと言うと、まず人事マスターの問題になるんです。「人事マスターをどう持つか」みたいな。みんなエンジニアだからわかると思うんだけど、「LDAPと別管理するの?」とか、いろいろややこしい問題が出てきて、どうしようかってなって。
人事マスターって結局、経理とかとも連携しなきゃいけないんですね。誰がこれを使ったとか、振込のところでも連携しなきゃいけない。だから、「そこをどう連携するの?」と考え始めると、先ほどお話したとおり、本当に基幹システムの入れ替えってすごく大変なところにぶち当たって、今のところ入れ替えはしてない。入れ替えっていうか、ここに導入はできてない。
モデレーター:スタートアップとかたぶんそういうものがないから、使うよね。例えば、KAIZEN Platformっていう会社は、立ち上がって2年ぐらいのスタートアップなんですけど。SaaS、すごく使ってて。採用も「Lever(レーバー)」っていう、Slackが使ってたやつを導入しているんです。
あと、タレントマネジメントシステムの「Namely(ネームリー)」っていう、360度評価とか。あとそういう人事データベース。「なんとかさんってこの人ですか」とか、それこそ給料とか、そういうのも使ってた。あとなに使ってたかな。
SmartHRは使ってなかったですけど、労務系は入ってて。しがらみがない分、どんどん使えるみたいな感じかな。
藤本:そのしがらみが、本当にそのシステム的なものっていう場合もあれば、社員感情というか、みんなの慣れ、あるいはそれを変えることによるコストみたいなものだったりする。それをどれぐらいぶっちぎるかはけっこう難しいね、みたいなことがあったり。
モデレーター:結局その時も「スタートアップだからSaaS使える」って言っても、結局なにをちゃんとどういうふうに持って、なんの問題解決に使うかっていう見極めは必要じゃないですか。
やっぱりあそこ(KAIZEN Platform)も今エンジニアが人事部長やっていて、最終的な判断もやっている。バックオフィス……そうそう、須藤(憲司)さんがやってて。まぁなんか、そこにやっぱり目が要るんだなっていうのは感じましたね。
藤本:まぁそういう意味では、僕ら、まだまだ人事担当になりたてなので、これからですね。
モデレーター:でもその基幹システムの、人事マスターをきちんと整えないと、それこそHRTechの波に乗れないぜっていうのも、エンジニアリングをやったことがない人でも……まぁ、わかるのかな?
庄司:いや、わかんないんじゃないかな。
藤本:うちの場合はどちらかと言うと、けっこうそういうことをすごく気にしている人がいて。人事でもそういう人もいたりするし、情シスもけっこう考えるし。だからそれをすごくドライブしたり、あるいはそのマジョリティの意見にして、「そういうことにコストかけるところまでいければ、それをちゃんと後押しするだけで進む」っていう意味では、ちょっとラッキーだったなと思っていたりしなくもない。
モデレーター:そうですね、そもそも、……そもそもだよ? そういう流れがないと、「人事マスターのデータベース作りたい」を仕事にできる感じがしないよね、普通のミッションとして。
例えば情シスの担当でもいいし、あるいは人事でもいいんだけど、今みたいに「エンジニアが人事になりました」みたいな文脈なしに、そういう「IT化ゴリゴリ進めるぜ」というミッションを負うことは起こるのかな?
(会場笑)
あとはね、労務でしょ? でもだいたい、それこそリモートワークとかも、エンジニア視点があったからこそ実現……。
庄司:これ、エンジニア視点っていうより、うちはすごく端的にわかりやすくて、先ほど言ったように世界中に支店があるんだよね。だから、場所とか時間にこだわっていたらもう業務にならないんだよね、そもそも。それがあった。だから、とりあえず時間はやめよう、と。
リモートワークについて今「試験導入」と言ってるのはなぜかというと、会社に制度として入れるんだったら、ちゃんとリモートでもミーティングとかが本当にストレスなくできる環境まで用意をしないと入れられない。だから今は「トライアルです」って言ってる。
今ハングアウト(GoogleHangout)を使うのかZOOMを使うのかとか、リモートのミーティングとか、全社の会議とか、それもどうしようかねぇっていうところを今選定していて。でも、それ待ってても仕方ないから、とりあえず部長権限で「自分の部下を自身の判断でリモート勤務可にしてもいいぞ」っていうぐらいで動かしてるという感じです。
モデレーター:たぶんリモートワークの経験ない人はピンとこないと思うんだけど、リモートワークってむちゃくちゃ道具が重要なんですよ。
僕、一時やってたからわかるんですけど。マイクを性能いいやつを使う・使わないかだけでもぜんぜんその快適さが違うし、あとビデオチャットのツールとかも、適当なものを選ぶとすごくストレスに感じるんですね。めっちゃくちゃ話しかけたいのに「聞こえてますか? 聞こえてますか?」「聞こえてませーん」とかやって、それだけで会議が終わっちゃうみたいな。
(会場笑)
「どういう道具がいいんですか?」っていうと、多少なりともエンジニアリングの視点がないと選べない。じゃないと、すぐSkypeとかになっちゃう。Skypeはリモートワークに向いたツールじゃないんですよ。
なんかないんですか? 特別。さっきのbotみたいな話とか。
藤本:いやぁ~。あれ、でもそっか、2014年末くらい頃までうちの会社にいた人は知ってるけど。そもそも「俺は人事興味あったんだなぁ」と今にして思うのは、2014年末ぐらいに、自分の考えた超使いやすい社員データベース検索ツールを作ったんですよ。そこに今、ちょっとずついろんなサービスを足していて。
モデレーター:そこに社員マスターを乗せていきたいっていう?
藤本:いや、マスターは、一次情報は別にあって。ビューアー以外やってはいけないっていうのをポリシーとして持ってるんだけど。とりあえず今は勤怠情報を全部、そこにインポートしていこうとしています。
そこへいくと、例えば「勤怠と退職だったり評価だったりの相関はすぐ取れるような装置ができるね」ってなって。みんなで見たら楽しいなと思ったけど、先ほど言ったACL問題にぶち当たって、とか。
モデレーター:ちなみにACLっていうのはちゃんと説明しないとわからないと思うんで。アクセスコントロールリスト。要するに、アクセス権限ね。
藤本:そうかぁ。
(会場笑)
モデレーター:なるほど。話を聞いていると、バリバリツールを導入しまくってるわけではないけど、エンジニアリング的な視点を入れて道具を選んだり、自分でちょっと作ったりみたいなアプローチはけっこう始めてますよ、ぐらいの感じですかね?
庄司:だから、けっこう基幹システムを入れ替えるのがめんどくさい。めんどくさいというかすごい大変なので、それまでの間、今動いてるイケてない基幹システムをうまく動かすためのユーザースクリプトとかはいっぱい書いてる。
(会場笑)
2025.03.25
減点を恐れてモチベ低下、果ては離職も… あらゆる“会社の害虫”を大繁殖させる「ラスボス」の正体
2025.03.24
最悪の場合、組織を死に至らせる“会社の害虫”とは 誤った意思決定や品質不祥事を招く要因
2025.03.21
マネージャーの「自分でやったほうが早い」という行動で失うもの 効率・スピード重視の職場に足りていない考え方
2025.03.25
ムダな仕事がなくならない“マッチョな職場”を変えるには 近年の過度な「KPI主義」が組織に与えた影響
2025.03.24
気づけばモラル崩壊……人材育成に無頓着な企業の末路 業績アップや採用にもつながる“人への投資”の重要性
2025.03.27
交渉で「落としどころを探る」という考えは捨てるべき プロが教える、チャンスを逃さない条件交渉のコツ
2023.02.13
小6で「ヤマギシ会」に入り、23歳まで子どもだけで集団生活 「お金が存在しない」コミューン育ちの青年が社会に出て知ったこと
2025.03.19
組織をダメにする“害虫”の正体は間違った思い込み AIやDXなど手段のみにこだわるダメ上司の見極め方
2025.03.21
査定時期に上司から1年前の失敗を指摘される理不尽 変えられない過去を議論する「成果主義」の弊害
2025.03.24
AIの進化が行き着く先は「イノベーター」へ ChatGPT開発者サム・アルトマン氏 × 孫正義氏が語る、人工知能変革期の未来
2025.03.25
減点を恐れてモチベ低下、果ては離職も… あらゆる“会社の害虫”を大繁殖させる「ラスボス」の正体
2025.03.24
最悪の場合、組織を死に至らせる“会社の害虫”とは 誤った意思決定や品質不祥事を招く要因
2025.03.21
マネージャーの「自分でやったほうが早い」という行動で失うもの 効率・スピード重視の職場に足りていない考え方
2025.03.25
ムダな仕事がなくならない“マッチョな職場”を変えるには 近年の過度な「KPI主義」が組織に与えた影響
2025.03.24
気づけばモラル崩壊……人材育成に無頓着な企業の末路 業績アップや採用にもつながる“人への投資”の重要性
2025.03.27
交渉で「落としどころを探る」という考えは捨てるべき プロが教える、チャンスを逃さない条件交渉のコツ
2023.02.13
小6で「ヤマギシ会」に入り、23歳まで子どもだけで集団生活 「お金が存在しない」コミューン育ちの青年が社会に出て知ったこと
2025.03.19
組織をダメにする“害虫”の正体は間違った思い込み AIやDXなど手段のみにこだわるダメ上司の見極め方
2025.03.21
査定時期に上司から1年前の失敗を指摘される理不尽 変えられない過去を議論する「成果主義」の弊害
2025.03.24
AIの進化が行き着く先は「イノベーター」へ ChatGPT開発者サム・アルトマン氏 × 孫正義氏が語る、人工知能変革期の未来