2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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藤田功博氏(以下、藤田): Launch Pad入賞者インタビューという事で、第5位に入賞されました株式会社FiNCの溝口さんです。おめでとうございました。
溝口勇児氏(以下、溝口):よろしくお願いします。
藤田:まずは、どんなサービスなのか、ということについてお話しいただけますか?
溝口:私たちのサービスは、スマートフォンを活用して、ダイエットの専門家である栄養士だったりとかトレーナーと、後はダイエットしたいユーザーとマッチングして60日間、2人3脚でダイエットに導く、といったサービスをやっています。
藤田:どういうキッカケでそのサービスを思い付かれたのですか?
溝口:私は17歳の時からスポーツクラブでトレーナーをやっていまして、それ以降、フィットネスやヘルスケアの業界に12年携わってきたんですけれども、やっぱり巷では、継続できないダイエットにトライされるがゆえに、結局はすぐにリバウンドしてしまって、元の体型に戻っちゃうって方が多くて。
私も(そのような人を)それこそ何百人も指導してきたんですね。ですから、そういう現状を変えたい、どうにか習慣にアプローチできるようなサービスができないかと思って、今のサービスを作りました。
藤田:そして今まさに、あのLaunch Padで入賞されたんですが。今の率直なお気持ちというのはどんな感じですか?
溝口:入賞できたことに関しては率直に安堵もあるんですけど、ただ正直、いろんな方の支えがあって今日に至ったので、もう少し上位を狙いたかったなというのが率直な感情です。
藤田:今日はとても朝早くから会場入りされて、本番に備えてリハーサルなどいろいろこなされてきたかと思うんですが、その時の気持ちというのは、やっぱり緊張するものですか?
溝口:事前にしっかり準備をして臨んだので、緊張というよりは徐々に気持ちが高ぶってくるのを感じていて、程よい高揚感にずっと包まれていた、って感じでした。
藤田:それはやっぱり、オープニングが始まってご自身の順番が迫ってくる中でも同じような感じですか?
溝口:そうですね。「そろそろだ」と。どんどんどんどん「やったるぞ」みたいな感情が湧いてきました。
藤田:他のプレゼンターの方のプレゼンというのは、耳に入ってきますか? ああいう状況で。
溝口:そうですね。やはり気になるところもあったので。ですけど、さすがに直前の方に関してはほとんど聞けてなくて。すべて素晴らしいプレゼンだったと聞いているので、のちにアーカイブがあるんだったらぜひ見させていただきたいなと思っています。
藤田:表彰式は、上位5位から発表という事で、まず1番最初にやっぱり名前が出ましたよね。その時にやっぱり今言われたように、ホッとした気持ちうれしい気持ちと悔しい気持ちと、ってあったと思うんですけれども。
溝口:そうですね。あの場面では、(ここでは来てほしくないな)と思っていて、それが1番最初に来たので、うん……。っていう感じでしたね。ですけど……。
藤田:心の準備もあんまりできないままに、という感じではあるんでしょうね。
溝口:そうですね。
藤田:プレゼンが終わった直後は、やっぱり一定の手ごたえというのはあったんですか?
溝口:う……ん。そうですね、準備を進めてきたので、その多くは準備通りできたかなと思います。
藤田:実際にプレゼンテーションを準備するうえで、厳しい予選とか、決勝までいろいろあったと思うんですけれども、その間にたくさんいろんなフィードバックがあったかと思うんですが、どういうことがその内容としては多かったんですか?
溝口:特にIVSのお3方に関しては、やっぱり(FiNCは)複雑なサービスなので、もう少しサービスをわかりやすく伝える工夫をしたほうがいいっていうことを言われまして、それからはまさにそこに集中して進めてきたっていう感じです。
藤田:元々、このLaunch Padを知ったきっかけというのは、どういうところにあるんですか?
溝口:そうですね。やはりFacebookとかで、ベンチャー界隈のスタートアップ界隈の友人って多いので、そういった方たちが、このIVSの場を目標にされてるってことを何かで知って、私も創業してからは、いずれ機会があったらぜひ登壇したいなって願望としてあったので、そういう意味ではそれが叶ったのはすごく嬉しく思っているんですけども……。
藤田:実際、壇上からは、どんな景色なんですか? 気持ちが良い?
溝口:そうですね。今日まで一つ一つステップを踏んできたんですけども、ようやくここまで来れたかなって、そうした達成感的なものは少しはありましたよね、やっぱり。一つ一つの目標でもあったので。
藤田:そういったことも含めて、今回、出ると決断されて、そのLaunch Padを体験して、振り返ってみての収穫っていうのはどういうものになりますか?
溝口:あまり私は、誰かに頼ってということを……、特にこういったプレゼンテーションとか企画系、営業系とかって、あまりしてこなかったんですよね。ですけどIVSのお3方にまずフィードバックを受けて、正直、最初は結構「ガガッ」って言われたのでイラッとしたんですけども、かなり的確な、本当にロジカルなアドバイスをいただいて、すごく学びが多かったんですよ。
ですから、そこから今日まで私がお世話になってる何人かの方に実際に回ってアドバイスをしていただいたんですけど、私自身、物事を要約して伝えるっていうことが苦手だったということにその場所で気づいて、ですからそういう意味でこのIVSに向けて準備してきた1ヶ月というのは、本当にいろんな意味で収穫があったんですよね。すごく大きかったです。
藤田:やっぱり1回、ああいうサービスのプレゼンテーション資料1回きっちり作り込むと、今後もまた何かの機会に使えるんでしょうし。聞いていてもすごくわかりやすかったなと思いました。
溝口:本当ですか? 最初は全くわかりづらいと……。
藤田:あ、そうですか、へえ。
溝口:怒られたんですけど……。
藤田:なるほど。これからの展開ということですけども、今事業としてはどういう状況にあるんですか?
溝口:足元の売上とか経営は回っているんですけれども、私どもの領域ってこれから、IT×Health Care×予防、さらにそこに専門家をスマートフォンでつなげるというサービスが世界中で今、同時多発に起きていて、私どもも、これからこの領域で確実に競争原理が生まれると思っています。ですからゆっくり成長していくということではなくて、とにかく踏んで成長していきたいと今思っています。
ですから一度、大きな資金を調達して進んで、そこからV次的な成長ができるような体制を今は作りにいっています。ある程度の手応えを感じているので、これ今回のIVSをキッカケに、ぐっと成長していければと思っています。
藤田:今、ご自身のなかでの中心として、時間を割いておられることっていうのはどういうことになるんですか?
溝口:今ですと、多くは、一つは勿論サービスのブラッシュアップもそうなんですけれども、人材とかですね、サービス自体のレベルというのは手前味噌ですけど、非常に上がってきていると思っています。
ですから、それに人と物とがくれば、あとはやっぱりお金が必要になってくると思っていて、これに関しても、一定の手応えを感じているので、ここの部分は早く終わらせて、サービスをより成長させる方向に自分の時間をこれからは割っていきたいなと思っています。
藤田:ものすごく論理立てて考えておられるんですね。
溝口:ありがとうございます。
藤田:これはもう日々あれですか? 「これからどうすべきか」みたいなことを考えておられるんですか?
溝口:そうですね。私は立場的には一応CEOですので、私の判断が誤ればやっぱり会社も成長はできませんから、そういう意味では、もう常に24時間、これからどういう形で展開していくのか、今何が欠けていて、何をすべきなのかっていうのは常に考えています。
藤田:実際、今日5位に入賞されて、その直後にいろんな方との交流もあったかと思うんですけど、何かつながりそうな出会いはありましたか?
溝口:ありましたね。すごく著名な経営者の方の何人かから、「ちょっと使わせてよ」ということを言って頂いたりとかして、また「1度会おうよ」とも言っていただいたので、私からすると雲の上のような方もたくさんいらっしゃるので、そういう方が興味を持ってくれたということは、すごくいい場に出会えた、いい機会だったなと思っています。
藤田:本当におめでとうございます。では最後に一言ですね。この生放送は常時200人以上、いつも見て下さっているので、そういった方にサービスのアピールでも結構ですし、例えば、こういうスタッフ募集中ですよとか、何でも結構ですので、最後に一言、メッセージをいただければと思います。
溝口:IT×Health×予防っていう領域は、まだまだ全然イノベーションが起きてないんですね。こちらは、すごくすごく広大な市場があるにもかかわらず、また、今の日本の現状を見てみたら、ここを注力しなければいけないのにもかかわらず、まだまだイノベーションの余地があります。我々はここで大きなイノベーション起こして、世の中に価値あるサービスを展開していきたいと思っています。
そういう意味では、我々はこれからの会社です。ですが、ずっと右肩上がりで成長し続けられる会社に出来る、という自信が僕にはあります。今は最高の開発陣と最高のチームがあります。当社に興味のあるって方がいらしたら、ぜひ来ていただきたいですね。今は自信を持って「僕の会社は素晴らしい」って言い切れるので、興味のある方はぜひご連絡いただけるとすごく嬉しいです。
藤田:はい。ありがとうございます。それでは今回はLaunch Pad入賞者インタビューということで、株式会社FiNCの溝口さんにお越しいただきました。ありがとうございました。そしておめでとうございました。
溝口:ありがとうございました。
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