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月曜カフェスタ ゲスト:二神英治氏(全3記事)

石破茂大臣“通称・ゲル派”の動きとは 自民党内の派閥争い

内閣府副大臣・平将明氏、築地のマグロ仲卸三代目・生田よしかつ氏、アシスタントの宮崎めぐみ氏の3人でお届けする月曜カフェスタトークのシーズン8。自民党内で派閥をつくることに反対していた平氏は、石破茂・地方創生大臣が立ち上げる新派閥に入ることになった経緯を語りました。

ゲストは鰹節屋の二神英治さん

平将明氏(以下、平):みなさんこんにちは。司会の平将明です。まずは有識者民間代表、築地魚河岸三代目魚屋・生田よしかつさんです。

生田よしかつ氏(以下、生田):はい、カメラさんアップしなきゃいけないんだけど、まぁいいや今日は時間ないからいいですよ(笑)。

:アシスタント・宮崎めぐみさんです。

宮崎めぐみ氏(以下、宮崎):よろしくおねがいします。

(会場拍手)

:本当にたくさん来ていただきまして、ありがとうございます。そして、今日(のゲスト)は鰹節屋の二神英治さんです。

二神英治氏(以下、二神):よろしくお願いします。

:八百屋、魚屋ときて、いよいよ鰹節がきました。

生田:そば屋でもやるか。

:実は、最近「ゲル派創設」って言われてますけど、まあ報道のとおりですよね。石破(茂)さんを頭にして政策集団をつくりましょうということになってます。

生田:おっ! 簡単に言ってしまえば、新しい派閥を立ち上げたってことだよな。

:ただ、今週来週は安保法制が非常に緊張感があると。

生田:うんうん。すごい賑やかだったよ。今日も。

:だからもう、ここは一致結束して対応することになってます。僕はずっと無派閥できたじゃない? 最初当選して、実は山崎派にいたんですよ。

生田:そうだよね。

自民党内の派閥争い

:山崎拓さんって本当におもしろい人でね。ただ、その後、自民党が野党になって、「やっぱり自民党、出直さなきゃいけないよね」ということで、総理経験者とかは引退して、派閥も解消すべきじゃないかと。

それで、なんで僕が派閥ダメだなと思ってたかというと、今の派閥っていろいろあるんだけど、自民党結党した時からずーっと続いてるわけ。

そうすると、総裁候補のいる派閥と総裁候補がいない派閥があるの。総裁候補のいない派閥って、何がしたいんだかよくわからない。そりゃあ派閥打ち合わせしながら、くっついたり、離れたりするんだと思うだよね。

もう1つは、当選回数を重ねてくると、大臣になりたいって言う「待望組」が派閥の中で溜まってくるんですよ。

生田:面倒くさいよなぁ(笑)。

:そうすると派閥は何をするかというと、その大臣待望組の人をむりくり大臣にしようと頑張るわけ。仲間だから当然やるよね。そうすると、いろんな問題が出たりして、内閣の力を削いだりするんだよね。

生田:そうだね。

:若い人は若い人で、この人を頭にして、政策共有して、政権とって、政策実現するというのがなかった時に、「なんでその派閥入ってるの?」「お金助けてもらうとか、票助けてもらうとか?」と。

そしたら義理人情の世界で、政策本位じゃないよね。ちょっとちがうだろうなと思っておりまして。

石破茂大臣への5つの提言

生田:石破派ができるってのは今聞いた。そして派閥は良くないって平先生がおっしゃったことも聞いた。それで? いいつっこみだろ?

宮崎:みんなが聞きたい。

:ということで、僕は石破さんご本人に5つ言いました。

生田:おっ。意見した!

:意見しました。大変僭越ですが。

生田:おぉぉ。

:まずは、今、安倍総理が無投票で総裁に選ばれたので、みんなで安倍さんを支えるんですよ。これはもう間違いないわけです。

生田:そりゃもちろんだ。

:だから、我々もちゃんと安倍総理を支えて、僕は経済政策とかいろいろやってたので、みんなで力を合わせてアベノミクスを完成しましょうと。これはもうゆるぎないわけね。

それはちゃんと押さえた上で、今から「ポストアベノミクス」っていうのもちゃんと考えていく必要があるんじゃないかと。

それで、安倍総理もギアしていかなきゃならない。総理やめて、大変辛い時期を過ごしながら、何年もかけて構想してきたんだよね。すごいものをびっしり書いて。

生田:なるほど。そうだよね。

:日本の国を運営する、政権になるって大変なことなので。いきなり、「はい、じゃあ総理」なんてできるものじゃない。民主党を見ればよくわかるよね。

できるわけないので、2年も3年かけてしっかり腰を据えて、今からポストアベノミクスというものをしっかりつくっておくというのは悪くないんじゃないかと。

ポストアベノミクスとは

生田:ちょっと質問があるんですけど、ポストアベノミクスとアンチアベノミクスってどう違うんですか?

:ぜんぜんちがいますね。

生田:ちょっと教えてよ。

:僕は、アベノミクスは正しい政策だと思う。

生田:あんた過去のカフェスタ見ると言ってんだよな。知ってる知ってる。

:そうそう。だからアベノミクスはアベノミクスで進めていくけど、バージョンアップでいくところと、どこかで若干展開をして、次の政策につなげていくというのが両方あってよくて。

今は安倍さんをみんなで支えようというのはあるんだけど、一方で、オプションがなくて進んでくってこわいですよね。

今、野党がだらしないので、野党に政権を任せようとは誰も思わないので、自民党の中でいろんな選択肢があるというのは決して悪いことじゃないので。

そういうのはちゃんとやったほうがいいんじゃないかなと思っていて、僕はそういう意味ではチャーターメンバーなんでね。やろうということなんですが、今後いろんな政策グループ、本来の派閥としての機能が活性化していくと思います。

自民党の派閥の歴史

生田:いよいよ派閥の人になったんだね。

:あんまり響きよくないけど、しょうがないな。

生田:だから、派閥って言い方がよくないんだよ。グループって言わない?

:グループとか政策集団とかいろいろ言うんだけど、呼び方はなんでもいいや。

生田:派閥っていうのは本当、聞こえ悪いよ。

:旧来型の派閥とかいろいろあるんだけど、今の派閥は全部、自民党結党以来ずっと続いてるわけ。それで別れたりくっついたりしてて。初めてじゃないかな? ある人がボンと派閥つくったの。

生田:今回?

:うん、自民党の流れの中でね。だからまぁベンチャー派閥なんで。だから、やり方なんかはいろいろ変えたらいいんじゃないかと思うし。

生田:なるほどねぇ。

:それが代替わりすると、本来の志とかはなくなっちゃうよね。

生田:そうだよね。代替わりは良くないよ。

:その後それが平派になるとかね。まぁないけどね。

生田:そうなってくるとダメなんだよ。

:そうなってくるとちょっと変だ。

生田:昔言った田中角栄の頃の田中派って今は誰派?

:今、額賀さん。

生田:あぁ、そう。

:余計なこと言うなよ。

生田:余計なこと言わない、余計なこと言わない(笑)。

:どっちにしても政策議論どんどんやったらいいし、後は安倍さんを支えて、まず安保法案バチッと通して。

生田:そうだな。だけどに賑やかだな。警察がバリバリとフェンスやってたよ。今日。

:あぁそう。

生田:すんげえや。なんか太鼓叩いてる人がいたけど。

:まぁ事故になんないようにしないとね。

生田:太鼓叩いてる人いたよね。

宮崎:いましたね。

:だから警察もちゃんと怪我人が出ないように、あと通行人がちゃんと通れるようにしないとね。

通称・ゲル派の政策はどうなる

生田:ところで先生、もう1つ興味があるんですけど。

:はい、なんでしょう。

生田:誰がゲル派入るんですか? いい質問だろ?

(会場笑)

宮崎:先生がんばって。

:いやいや、それは国会終わってから。

生田:いい質問ナイス。みんな喜んでるじゃん。 でも、政策的には合ってるんですか?

:政策的には斎藤健さんとか、赤沢亮正さんとか、古川さんとか、この辺が政策的には中核になってくるんじゃないかなと思います。

生田:なるほどね。「(発言)おさえて、おさえて」って今、(注意)入りました。ごめんなさい。

:どっちにしろ国会終わってからですから、今の国会をちゃんと乗り切らないといけない。

生田:あなたの秘書がだれも笑ってない(笑)。

(会場笑)

生田:ごめんね(笑)。

:でも、俺はやりたい政策がいっぱいあって今もやってるけど、けっこういろんなことできるよ。

生田:何が一番?

:それはちょっと言えない。

生田:言えないの?

:言えないけどやりたい政策がいっぱいあるの。おもしろいのいっぱいあるよ。やっぱり行政とか、いろんなところとの戦いになるだろうなぁ。今の仕組みの人たちとは。

生田:今、水産資源管理のあれをやってもらってるじゃないですか。あいつらひでえもんだな。いや本当に。こないだだって、「まぐろの三年魚獲るのやめよう」って言ってたんだよ。そしたらなんて言ったと思う? 

「まぐろは親がなくても子が生まれます」って言ってんだよ。「なんだそれ?」って。そうゆうこと言ってんだよ!

:言ってたな。

宮崎:どういうことですか? それ。

生田:わかんねーだろ? わかんね。「へえ! 魚ってのは親がなくても子が生まれるんだ!」みたいな感じで、それで妙に納得しちゃって、「へぇー!」って、びっくりしちゃってさ。「へぇー」で終わっちゃったもん。

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