2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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福西:強い。
秋田:そうですね。だって、決勝戦みたいなときに、だいたいマークしてくるんですね。
福西:それ、僕、嫌なんですよ。これ本当ロッカールームで言いました。「僕、嫌です」って。
秋田:(笑)。
福西:だけど、ほかの人も嫌なんですよ。やっぱり強いですからね。そうなると僕になって、やられたみたいな。
秋田:1回はチャンピオンシップで中山さんがマークしてて、1回はフクがマークしてて。でも、ふだんのリーグ戦でも(マークに)つくときがあるので。
福西:そうですね。
秋田:もう高さはね、セットプレーとかは鹿島がもう一番、得意技なのでね。
福西:そうですね。それはありましたね。やっぱりそういうせめぎあいはあるなかで、じゃあヘディングが強いから。
秋田さんはパワープレーになったら、じゃあ「俺の時間だ」って。PKもそうですよね。キーパーが出番だから、「俺の出番だ」。「負けても当然」という立場も利用できると思うんですけど。
司会者:キーパーの人たちもそういうやっぱり思考でいるんですね。
秋田:それは、いる人といない人がいる。
福西:そうですね。
秋田:だから、その思考を持っているかどうかで、その先どうなっていくのかっていうのが必ず変わってくるし、結果も変わってくると思うんだよね。
司会者:そうすると、実際フリーキックのときのとかっていうのはどういう感じなんですか? 「よし、俺の出番だ」とか?
福西:嫌ですね。守備は逆に本当にこういう人をマークしないといけないから、「この人どこ動くんだろう?」「どういうヘディングするだろう?」って、もう常にこの人を見ておかなきゃいけない。
でも「ボールも来るのでボールも見ておかなきゃいけない」っていう考えでいたから、たぶん負けたんでしょうね。
秋田:ああ。
福西:攻撃のときは、逆にディフェンスを振って振って、じゃあ自分の得意なかたちで持っていこうっていう、自分のその思考だから、逆に有利に運べるというのはあると思いますよ。だからうまくいくというのもあると思いますし。
秋田:まあ両方、僕は得意でしたけどもね。
福西:そう、だから「セットプレーになったら秋田豊」っていうぐらいですから。
秋田:僕、だからヘディングのDVDで出そうとしてますからね。今ね。準備してますから。
福西:大丈夫? 買わなくて。
秋田:大丈夫ですよ。
(一同笑)
秋田:買ってくれてもいいですよね(笑)。
福西:普通の人が首鍛えてもしょうがないでしょう(笑)。
秋田:話はもとに戻りますが、違う発想というのは重要だと思いますね。
司会者:逆転の発想。ビジョンを持つというのは、いわゆる高い意識を持っていろいろという?
秋田:まあだから、どうなりたいかというところから逆算をして、自分が例えばサッカー選手になりたいんだったら、なにかやっぱり武器を持たなきゃいけないから、そういう武器どういうものを持つのか。「じゃあ俺だったらヘディングだよな」って決めたら、毎日のように50分ヘディングをやると。
「これだけは誰にも負けない」というものを持つことによって、あとは自分の欠点、「足が遅い」とか「うまくいかない」とか、そういうところは気合でカバーすると。気合で誤魔化す。
司会者:気合なんですね。
秋田:そう。だけど、もうボーンってボールが上に上がった瞬間に、俺の時間になる。
福西:本当それなんですよ。僕らの時は、対戦相手で、秋田さんにボールにいくと「行け」って言うんです。
秋田:そう。
福西:下手くそで取れそうだから。
秋田:下手だからね。そうなんですよね。
福西:ただ、上に行ったら「うわ、勝てない」って思うんですよ。これはまた違うところで。
秋田:だからもう僕は「サイドバックに預ければいい」って言われたんですよ。名良橋に。「いいからお前はパスしとけ」って言われた。
福西:「持つな」ってことですよね。
秋田:まあ、晩年ちょっとずつうまくなりましたけどね。
福西:そうですよね。
秋田:レベルが低くなればなるほど、やっぱりいいボールを前に入れてあげないとキープできないから、入れ方とかやっぱりボールの運び方とかすごい学んだので。
福西:やっぱり30以上でも学べるところ、うまくなることというのは多いですよね。中山(雅史)さんもそうだし。
秋田:中山さんねえ。
福西:今で言うと岡崎(慎司)もそうですね。もっと下手くそでしたからね。
秋田:技術ね。
福西:練習すればうまくなるというのは、「年取ったらダメだ」じゃなくて。
秋田:そうですよ。
司会者:結局はやっぱり思考というところが入ってくるんですかね。
秋田:そう。
司会者:常に向上心を持って考えていれば。集中力も入るんですかね。
秋田:だから年齢がね、今現代、60歳で定年になります。でも、そこからの人生のほうが長いわけじゃないですか。
高齢化社会になってきて。そうなったとしても、家にいるよりも、いろんな運動をして、やっぱり外に出てるほうが楽しいと思うので。
司会者:そうですよね。
秋田:走ったり飛んだりする、80歳はこれからっていう可能性は十分ありますから。
司会者:ありえますね。医学も進歩してますし。
福西:海外じゃいますもんね。
秋田:います、います。まあその時に……。
福西:この前テレビで見ました。95歳の村長がダンスしてましたよ。
秋田:へえ。
福西:「ええっ」と思いましたけどね。
司会者:いいですよね。そういうのも。でも、どんどんそうなっていってほしいですね。
秋田:そうですね。
司会者:で、次のところで、ここですね。
秋田:そうですね。これね、僕、いくつになってもそうだと思うんですけど、やっぱりいろんな夢・目標って持ってほしいなと思うんですよ。
僕自身も今「監督になりたい」という夢を持っていますし、ただ単に監督じゃなくて、やっぱり日本代表の監督になりたい。
そういうことを言ってても、この福西が「秋ちゃん、なに言ってるの? この前クビ切られたでしょ」つって、「なにやってんの? あんなん」って。
福西:ある意味ライバルですからね。
秋田:文句言われるわけですよ。ボロクソに言われながらも、でも自分はしっかりと芯を持ちながら、ブレないで目指すということをやっています。
司会者:これはどんな世界でも言えますよね。我々もすべてそうですし、小さい夢でもいいわけですよね。
福西:今のみなさんの現状とかでもそうですしね。
秋田:ぜんぜんいい。
福西:僕らもそうだし。
秋田:なんか「ちょっとした旅行に行きたい」とか、「家を買いたい」とか「マンションを買いたい」「車を買いたい」とか。
僕なんて最近、起業しましたからね。起業して、「サンクト・ジャパン」という会社を起業しまして。ゴムチューブの会社を立ち上げて。昔から僕やりたかったですけれども、健康になるためのトレーニングのツールなんですけどね。
司会者:福西さんの今の夢は?
福西:僕、今は監督ですね。現場に行きたいなと思っています。もうそれは、やっぱり現場で選手としてやってきましたけれども、もう選手としてはできないと。そうなったときに、今度は監督としてチームを率いてみたいなと思って。S級ライセンスも去年取得して。
だから、秋田さんは先輩で、こういうチームの現状とかいろんな話、情報を聞きながらね、「自分がやりたいときにはこうだな」とか、ちょっと考えながらそこはやってますし。
子どもたちをスクールしたときにでも、選手を扱うわけで、その時のね、人によってやっぱ変わるわけですし。どう言ったら……ね、わけわからないことというか、レベル高いこと言ったら、やっぱりその子は理解できないし。そういうところも考えながら少しずつ、自分が監督になるというものを持ちながら、行動はしてますけれど。
司会者:常に思考で考えながら、夢に向かって動いてる。
秋田:でも、考えないとねえ……。本当にサッカー、もうめちゃめちゃ考えるんですよ。福もいろんなこと考えるでしょ?
福西:サッカー、考えますね。だから秋田さんもそうですよね。やっぱりうまさでいうと、僕も選手権、全国選手権という高校サッカーの有名な大会というかね。甲子園みたいなもんですよ。
それがあったんですけど、僕、出たことないんですよ。それ出たかったんですけど、やっぱりチームで出られなくて。
やっぱり出てる人たちというのは、相当うまいし、経験もあるし。じゃあ、そういう人たちとプロに入ってどう戦うかというのを、まず入って考えさせられたところで。
じゃあ秋田さんは「ヘディングして生きていきます」って。「じゃあ、僕なにやるかな」と。そしたら体操してたから、体を使う。
秋田:めちゃくちゃやっぱり体使われるからね。
福西:体使うプレイをしようっていう。自ずと練習していると確かに技術はうまくなっていきましたけど、やっぱりうまい人には敵わないんですね。
もともと持ってる人が練習して努力してわけですから、なかなかやっぱりレベル低い人が同じ努力したって敵わない。
で、体を使うやり方っていうかね、考え方とか。逆に、足が遅い、だから「よーい、どん」したら勝てないので、先にポジションをとっておくとか、予測しておかなきゃいけないとか、こういうのサッカーで要はありなので。
司会者:そういうことですよね。
福西:陸上いったらもうダメですよ。もう確実にダメですよね。
秋田:でも、陸上だって日本人はやっぱりね、リレーでは強いですよね。2位だよね。世界の2位ですよ。
福西:だから、リレーのバトンを渡すところを努力するわけじゃないですか。「よーい、どん」じゃ勝てないから。そういうことは、団体だったらそういうことができますので。
司会者:確かにそうですね。サッカーでも、ポジションによってなにを活かすのか、ぜんぜん違いますもんね。自分の持ち味が。
秋田:もちろんです。
福西:いろんなこと考えますよ。考えてないとたぶん上げれないですね。僕はだから逆にそれも、まあ逆転の発想をいったらそうかもしれないですけど、自分がポジション、中盤やるじゃないですか。そしたら走れないというか。僕、体力ないんですよ。
秋田:ないね。
福西:はい。
秋田:なかった。
福西:これ本当になくて。そうしたら「サッカーで走らない人ってダメでしょ」って思うじゃないですか。だけど、周りの人が走ってくれりゃいいんですよ(笑)。
司会者:逆転の発想ですね。これ。
秋田:いや、まさにそう。そういうことなんだよね。自分にないものは人に求めて、自分がいいところを出せばいいわけだから。
福西:その代わり、その人が走ってくれる代わりに、そのポジションを僕が埋めたりとか。
司会者:なるほど。司令塔になってこう。
福西:ぶつかりに行ったりとか。まあ、それはしますよ。もちろんチームプレーですからね。助け合いながら。
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