
2025.02.18
「売上をスケールする」AIの使い道とは アルペンが挑む、kintone×生成AIの接客データ活用法
リンクをコピー
記事をブックマーク
シュリダー・ベンブ氏:今日はありがとうございます。本イベントZoholicsは今や世界各国で開催されていますが、発祥の地である日本でまた講演ができて嬉しいです。
この基調講演では、Zoho独自のワークスタイル、考え方、Zoho Wayについてお話をしたいと思います。Zoho Wayとは新しい仕事哲学です。一生懸命働く、仕事をするとはどういう意味なのか、そして私達を良い仕事に駆り立てるものは何なのか、その中でZohoのミッションは何なのかについてお話します。
まずは「プロフェッショナル」という言葉についてです。実は私はこの言葉があまり好きではありません。説明しましょう。プロフェッショナルとはスキルがあり有能な仕事が出来る人を指します。
でもそこには人間味が欠けるような気がします。プロフェッショナルとはそこに何の個性もない、交換可能なイメージにもなり得るからです。もっと言えば、ただの商品、「モノ」となり得る。それが私がプロフェッショナルという言葉を好まない理由です。
プロとして仕事をする人を指す新しい言葉が必要です。そこで私は「クラフトマン」、職人という言葉を使いたいと思います。クラフトマンとは情熱を持って自分の仕事に打ち込む、独自のスキルと個性(人間性)を合わせた、人間味ある職人を指します。
次に、楽しみながら仕事をすることです。仕事とは辛い思いをしながらするものではないと心から信じています。仏教(禅)のコンセプトに近いですね。仕事に喜びや意義を見出す。クラフトマンの仕事の基盤は楽しみ、ワクワクすることです。心が苦しむことはない。これがクラフトマンという考え方です。
そして、継続的な洗練の精神もクラフトマンという考え方に含まれています。「洗練」という言葉が重要です。継続的な改善、というフレーズはビジネスの場でよく耳にしますね。このフレーズから来ているのですが、この2つは大きく違います。
「改善」は目に見える数字、メトリックスや統計でそれを測ることが出来ます。5%改善しよう、8%削減しよう等、改善には数字が不可欠です。それに比べて「洗練」とは、美的感覚であり、数字で測ることができないものです。数字に頼る改善にフォーカスしすぎるのではなく、美的感覚をもって仕事をしようではないか、と私達は提案します。
製造業などの工業では、もちろん数字で測れる改善も必要です。しかしソフトウェアのようなクリエイティブな仕事においては、ユニークさ、個性が必要です。今日のプレゼンテーションだってそうです。今日ここで私が達成したことは数字で測ることが出来ないクリエイティブという考え方の一部です。
そして皆さんがここに参加していることもクリエイティブのプロセスのひとつと言えます。「洗練」とはクリエイティビティであり、つまりソフトウェアなのです。ソフトウェアは職人技だと思います。工業的なプロセス、継続的な改善だけに限らず、継続的な洗練でもあるのです。「Software. It’s our craft.(ソフトウェアは、我々にとってのクラフトだ。)」、これがZohoの信念です。
仕事とはアートです。スティーブ・ジョブズも同じコンセプトについて話しています。この考え方は古き良き日本の職人の精神にすでに存在していました。継続的な洗練とは日本語の言葉「ものづくり」、これに尽きます。これは数字では測ることの出来ない、芸術的なプロセスです。
アートとしての仕事は数字で測ることは決して出来ません。「ものづくり」のコンセプトをもっと広げるべきだと思っています。産業化により「改善」が押し進められるようになりましたが、今こそもう一度「ものづくり」の考え方に立ち返るべきだと考えます。
私はプロダクトづくり、テクノロジーを学ぶ学生を社内大学で指導していますが、こういったことを勉強する学生は、学ぶうちに日本のこのコンセプトに出会うことになります。私もそうでした。ソフトウェアを数字だけで理解しようとすることは出来ません。それを理解する為に「ものづくり」という美的感覚を持つ日本の考え方が非常にしっくりきたのです。
『Driving Honda: Inside the World’s most innovative car company』というこの本はアメリカで出版されました。ホンダはアメリカでとても人気があります。日本よりアメリカでのほうが人気があるかもしれません。そして人気があるというのはセールスの観点からだけではありません。ホンダは人の情熱を掻き立てるのです。この本には何が企業をユニークにするのか、そしてその秘訣について書かれています。
企業のIT化・業務効率の向上をサポートするクラウドサービスを提供するZohoが、ファンのための行うユーザーイベントです。2007年の日本での初開催以来、欧米やインドなど世界各地で展開されています。・公式サイト
2025.02.13
“最近の新人は報連相をしない”という、管理職の他責思考 部下に対する「NG指示」から見る、認識のズレを防ぐコツ
2025.02.06
すかいらーく創業者が、社長を辞めて75歳で再起業したわけ “あえて長居させるコーヒー店”の経営に込めるこだわり
2025.02.13
AIを使いこなせない人が直面する本当の課題 元マッキンゼー・赤羽雄二氏が“英語の情報”を追い続ける理由
2025.02.12
マネージャーは「プレイング3割」が適切 チームの業績を上げるためのマネジメントと業務の比率
2025.02.12
何度言っても変わらない人への指示のポイント 相手が主体的に動き出す“お願い”の仕方
2025.02.14
報連相ができない部下に対するコミュニケーションの取り方 「部下が悪い」で終わらせない、管理職のスキル向上のポイント
2025.02.13
「みんなで決めたから」を言い訳にして仲良しクラブで終わる組織 インパクトも多様性も両立させるソース原理
2025.02.10
32歳で「すかいらーく」を創業、75歳で「高倉町珈琲」で再起業 「失敗したからすかいらーくができた」横川竟氏流の経営哲学
2025.02.13
上司からは丸投げ、部下からはハラスメント扱い、業務は増加…プレイングマネジャーを苦しめる「6つの圧力」とは
2025.01.07
1月から始めたい「日記」を書く習慣 ビジネスパーソンにおすすめな3つの理由
着想から2か月でローンチ!爆速で新規事業を立ち上げる方法
2025.01.21 - 2025.01.21
新人の報連相スキルはマネージメントで引きあげろ!~管理職の「他責思考」を排除~
2025.01.29 - 2025.01.29
【手放すTALK LIVE#45】人と組織のポテンシャルが継承されるソース原理 ~人と組織のポテンシャルが花開く「ソース原理」とは~
2024.12.09 - 2024.12.09
『これで採用はうまくいく』著者が語る、今こそ採用担当に届けたい「口説く」力のすべて
2024.11.29 - 2024.11.29
【著者来館】『成果を上げるプレイングマネジャーは「これ」をやらない』出版記念イベント!
2025.01.10 - 2025.01.10