
2025.03.07
メール対応担当の8割以上が「カスハラ被害」に クレームのハード化・長期化を防ぐ4つの対策
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徳永勝里氏(以下、徳永):次が、「ChatGPT × 情報発信」ということで、自分の話ではあるんですが、僕はTikTokを大量に投稿して伸びています。ChatGPTを触る前はフォロワー1万(人)くらいだったんですが、今は3〜4ヶ月で6.6(万人)まで増えました。
僕の動画がどんなものかを知らない人のほうがたぶん多いと思うので、ご紹介させてください。
【動画再生】
クッパがアイテムとして出るバグが発生しちゃったんですけど、AIにこのように(「クッパが出ないように変更してください」と)書いて修正してもらってテストした結果がこちらです。
これを「コインに変えてくれ」という命令になると、ちょっと難しくなって失敗率が上がったりするんですよ。ここからキノコを出したいから、AIに全行説明してもらったのがこちら。激ヤバ。いやまじこんだけ説明してもらったら誰でも読めるから。
読んだら、この「bigMushroom」の箇所に自分の入れたいやつを入れなあかんってわかったから、その方法をまたAIに聞いて、とりあえずやってみた結果がこちら。
こういうゲーム開発の講座をやろうかなと思っているんすけど、興味あります?
【動画終了】
という動画とか。
【動画再生】
ChatGPTと音楽生成ツールを使って、学生でもお小遣いを稼ぐ方法。このツールを使います。まずはChatGPTで「Sonic PiでEDMのコードを制作して」と言います。こんな感じでコードが返ってきます。ざっくり説明もあります。
そして、このSonic Piというソフトをダウンロードします。これのすごいところが、コピペだけで素人でも使えるとこです。コピペした結果をrun。
単調すぎるので、改造する。コピペして、実行。エラーで動きません。ChatGPTで作り直します。コピペして実行。合わせると、2と。
【動画終了】
こんな感じで、「ChatGPTでプログラミングを書いたりしたらどんな結果になるのか」といったことをやっています。
どうやってChatGPTを使ったのか。例えば、最初のクッパのバグのやつ。クッパが(『スーパーマリオブラザーズ』の)1面にいきなり出てくるというアイデアですが、まず「人が注目する瞬間を教えて」と聞きましたが、これはさすがに抽象的すぎるので、ダメでした。
次が、「視覚的に注視してしまうこととは?」。これはけっこう具体的ですよね。TikTokで大事なのは、視覚的にギョッてして「んっ?」と見てしまうことなので、「それってなんですか?」と聞いたんですけど、普通に聞いたのではダメでした。
次に、「もっと意外なやつを教えて」と聞くと、「予測しない不気味なイベントやキャラクターが登場すると、プレイヤーの注視を引きます」という答えがあったので、これがいいんじゃないかと思った。
その方向性でやりとりを進めていくと、「クッパの変身と出現。予期せぬ場所から登場したりします」というのが出てきて、これはいいなと思ってあの動画を撮ったんです。
あの動画はたぶん30万か50万かくらい再生された。ChatGPTと5分くらいのやりとりだったので、アイデア出しとしてはかなりコスパが良いと僕は思います。
その結果として、僕は大量にTikTokに動画を投稿できるようになって、1日で7本出したりもできるんですよ。常にじゃないですが、月80本くらいのペースで僕は出していて、それはChatGPTのおかげかなと思っています。ChatGPTと会話しながら「バズる理由」をどんどん深めていっています。
ここからわかることは、僕は「数の暴力」ができる領域は狙い目だと思うんです。インスタの大量投稿とかも、たぶん僕と同じロジックでやったらできるし、情報系のTikTokはChatGPTの活用法に限らず、もうなんぼでもできる方法があります。あと、コンサル的なアイデア出しにもかなり使えるのかなと思っています。
次に、「ChatGPT × 広告」の実践ですが、オープンチャットのメンバーで、木村百之助さんというすごく良くしていただいている方がいます。この方は、求人を書かせるプロンプトを開発して、問い合わせが6倍まで増えて、さらに5社で再現があったらしいんです。
これの良いところは、毎月数十万円かかっていた外注費の分を自分でできるようになったと。そして、再現性が高く、誰でもできる。もちろん、この人は長年求人業界に携わっていたのでノウハウを知っている。時短ができて、隙間時間にできる。
さらにおもしろいのが、他社ができていないらしいんですよ。広告系の説明会で、「ChatGPTをどう使ったらいいですか?」という話になった時に、自分の会社で解決できているところが、他社はできていなかったらしいんですね。
たぶん、みんなできるんですよ。ノウハウがある人がやればできるんです。
他にも株式会社自動処理という会社があるんですが、その会社も1週間で40件とかだった案件数が、1週間で100件以上に増やせたんですよ。今は130〜150件くらいと言っていたんですけど。
これは「Stable Diffusion」という画像生成AIなんですよね。「見ている人と目線を合わせるほうが良い」みたいなノウハウを、ちゃんと画像生成に含めたというのはもちろんあるんですけど。今までかかっていた、人の撮影費がゼロになった。これはすごい。誰でもできることじゃないかと僕は思います。
ここから学べることは、広告業界は自動化が狙い目だと思います。ライティングももちろんできる。そして、ノウハウをちゃんと言語化できている人間が僕は大事なのかなと思います。
続いて、「ChatGPT × 社会復帰(支援)」ですが、百之助さんは障害者の方にこのやり方を教えて、社会復帰を支援しているんですよ。ChatGPTのやり方を教えて記事を書かせて、健常者と変わらない結果が出て自信を持てると。ITに興味が出て、他のパソコン業務も覚えさせて、社会に旅立たせるということをやっている。
これからわかることって、1回プロの技術をプロンプトにしてしまうと、わりと簡単に真似できてしまうのかなと思います。ITの苦手な人や高齢者の方でも使えるようになる可能性があるかなと、僕は感じました。
次、「MEO(Googleマップの検索結果で上位表示させる)対策」。これも百之助さんですが、めちゃくちゃおもしろくて。この会社は、MEO対策で1位を取りました。もちろんChatGPTだけではなく、いろんなMEOの知識があるからなんですけど。
ChatGPTでいろいろと自動化をして、ほとんどコストをかけずにMEOで1位を取ることができたという結果があります。これも、MEOが得意な人であれば、僕は真似できるのではないかと思います。
次、「画像生成AI × プロの写真家」ですが、これは画像生成AIです。ちょっと有名な話ですが、生成AIの写真が権威のある国際写真コンテストで入賞しました。それもめちゃくちゃ普通の、誰もが使っている画像生成AIしか使っていなかったらしくて。
もう1つポイントがあって、この人はAIにぜんぜん詳しくないんですよ。プロンプトのコツがChatGPTとすごく似ていて。大枠から埋めていって、画像のスタイルは、対象は、と決めていく。一気に質問しないというのとまったく同じかなと思います。
この人が、「画像生成AIはプロの力を拡張するツールだ」と言っていて。「同じようなことを他の人もできますか?」とインタビューで聞かれた時に、「30年のキャリアがあったから僕はできたと断言できる」って言っていたので、僕の主張と同じく、素人ができるようなものではないと。
これの応用事例ですが、プロの写真家を雇って、大量に写真を複製したらいろいろできるんじゃないかなと思いました。
「じゃあ、プロしかAIを活用できないの?」と思うじゃないですか。素人が抜きん出ているパターンもあるんですよ。それが、2つ以上を掛け合わせることなんですね。ChatGPTとゲームだけじゃなく、TikTok。この3つを掛け合わせているからおもしろいことをしているのが、キー坊さんって方です。
この方はTikTokでアプリを開発しているんですが、アプリを3日とかで制作しちゃうんですよ。この間「土下座スライダー」というゲームで1位を取っちゃったんですね。
この人がすごいのが、プログラミングとか、数学すらぜんぜん苦手なんですよ。どっちかというと、勉強とかしてこなかった人です。お話しさせてもらったこともあるんですが、本当にそんなに数学が得意なタイプではないんですよ。でも、ChatGPTでそれを攻略して、1位を取った。
1位を取るのって本当にすごくて、僕も一応、Unityというゲームエンジンでプログラミングをやっていたのでわかるんですけど。中国の大資本が何千万円とかけても取れるか取れないかみたいなものを取れたというのは、僕はめちゃくちゃすごいことだと思います。
彼の使い方は、ChatGPT、Unity、TikTok。どっちかというとエラーの解決とか、コードリーディングですね。「難しいんだろう?」と思う人が多いと思うんですが、本当にプログラミングはChatGPTで簡単になったのでやってほしいとめちゃくちゃ思っています。
例えば(スライドの)このコードとかわからないじゃないですか。ChatGPTに「説明して」と言ったら、ぜんぶ説明してくれるんですよ。めちゃくちゃ読みやすくなっていて、学習コストは10分の1くらいだと思います。
僕もいろいろ使っていて。例えば、設計を聞くってけっこう難しかったんですよ。本当のプロに聞かないとわかんなかったんですが、ChatGPTに聞くと、(スライドの)こういう感じで一気にグラフ化までしてくれるんですよね。
めちゃくちゃすごいので、ぜひやってほしいなと思います。もちろん、このまま動くわけではないです。そこは細かく、分けてやらないといけないとこではあるんですけどね。
あと、バグの解決が簡単になりました。今まで「ボタンが動きません」となったら、ほとんど詰み状態だったんですよね。もうどうにもならんという感じだったんですが、考えられる原因を無限に出してくれるので、アイデアに困らない。
ChatGPTが出すアイデアを試していくと、本当に解決する可能性がかなり高い。これも今までの10分の1くらいのコストになったと言っても過言ではないと思います。
ここからわかるのは、僕は「開発 × TikTok」は狙い目かなと思います。例えば、飲食店がChatGPTでWebサイトを開発するとかぜんぜんできると思いますし、メニューも余裕でできると思います。
自社のアプリで、来店したお客さんにミニゲームをつけるとかもぜんぜんできると思います。デジタルサイネージだと、コードがすごく短いので簡単なんですよ。なので、こういうところなどが狙い目かなと。
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