
2025.04.02
働く人が増えても、日本の「人手不足」問題は解決しない “労働力=人手”という捉え方の盲点
2015年8月28日 鹿児島県知事定例記者会見(全1記事)
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記者:一部報道されている、昨日の第2回県総合教育会議で、知事が「サイン、コサインを女の子に教えて何になる?」とか…おっしゃったっていうことなんですけれども。この発言された趣旨っていうのをご説明いただけないでしょうか?
伊藤祐一郎氏(以下、伊藤):えーっとね、昨日の教育会議でいろんな議論がありました。そして、私の教育に対する基本的な考え方など、相当しゃべっています。
どういう人物像が必要だとかなんとか……それは全くこの取材の対象になってないようですね(笑)。教育会議でありますから、これが本論です。
それでその後、学力調査の報告があったんですよね。それで鹿児島がなかなか伸びないという過程のなかで、たしか小中高においては、きちっと勉強しないといけないよねと。
そこからさらに何か教えるのは難しいよねっていう類の(話の)なかで、たまたま女性に関連して「サイン、コサインというのは教えて何になるのかなって思うこともありますね」っていうことを言っているんです。
そもそもサイン、コサイン、タンジェント……みなさん高校のとき習ったと思うけど、公式覚えておられますか?
私もサイン、コサインとかいうのは、実は人生で1回使いました。私の足がもしあと15cm長ければ、私は(ウサイン)ボルトくらいのスピードで100m走れます。
私の足を15cm長くして、一歩一歩をどういう……すごい回転早いですからね。そのときくらいしか、サイン、コサイン使ってないよねと。
だから「サイン、コサインっていうのは何に使うの?」っていうのは従来からあって、昨日はたまたまそれを女性と結びつけて、口がすべった形でしゃべったというのが、本当のとこですね。
だから“女性蔑視”とかいう話ではなくて、どうしてああいう記事になるのかよくわからないけれども、その程度の話なんですよね。
sin(α+β)とかcos(α+β)とか……まあ、教えなきゃいけないんだけれども、数学を専門にする理系の人は違いますよ。
だからいろんなカリキュラムがあるなかで、何を教えるかっていうのは結構むずかしいよねっていうのが(昨日の発言の)センテンスです。全部(議事録を)読んでいただくとそうなっていると思いますが。
そこの「女の子にサイン、コサインを教えて何になるのかな?」っていう部分だけをひっぱり抜かれました。以上です。
記者:いまの質問に関連するんですけど、知事としては発言に問題はなかったとお考えですか?
伊藤:まあ、少々軽率だったかもしれませんね、と言ったほうがよろしいでしょうね? そういうことじゃなくて、女性だけじゃなくてサイン、コサインは私にとっても使っていないよねと。
今までそういう話をずっとしていて、たまたま昨日はそれを女性と(結びつけて)うっかりしゃべってしまったというのが昨日の発言の趣旨です。
記者:(発言の)撤回・訂正は考えていない?
伊藤:口がすべったっていうのは、撤回・訂正ですよね? まあ、実際難しいんですよね。何を教えるかっていうのはね。中学校のときに明確に言われた話が頭のなかにあってこの発言が出てくるんだけれども。
「君たちね、英語の単語ひとつ覚えるよりも、世の中の草花の名前をひとつ覚えたほうが、人生は豊かになるんだよ」というのが、中学校のとき先生に教わったセンテンスだし。
それは今も頭のなかにあって、「考えてみれば、草花の名前なんかほとんど知らないよね」と。そういうのが潜在的にあるもんだから、ああいうセンテンスになって、発言したんですけど。
みなさん方、いかがでしょうかね? 昨日私の教育観についても、人間像についても結構しゃべってますので、きちっと議事録を読んでいただければと思います。
(質問は)もう終わりですか?
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