
2025.02.26
10年前とここまで違う 落とし穴だらけの“ERP to ERP”基幹システム刷新が抱えるリスクと実情
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司会者:ただいまより、2016年度通期業績見通しに関します会見を始めさせていただきます。最初に本日の出席者をご紹介申し上げます。代表執行役社長、綱川智でございます。代表執行役専務、平田政善でございます。申し遅れましたが、進行するのは、長谷川でございます。それでは、それでは、まず、綱川よりお話を申し上げます。
綱川智氏(以下、綱川):綱川でございます。本日、当社は、2016年度の通期の業績を、見通しとして公表いたしました。
当社は、4月11日の2016年、第3四半期の決算発表時に、5月中旬には、決算の内容を公表する予定であると、そういう旨をお知らせしておりましたが、現時点で決算手続きは継続をしております。
一方で、通期業績の数値は、期末から45日を経過することも考慮した上に、株主、投資家様をはじめとする、ステークホルダーのみなさまに、現時点の当社の業績見通しをお示しすることが、情報開示の観点から重要であると、そのように判断し、本日、公表させていただくことといたしました。
2016年度通期決算につきましては、2016年度の第3四半期決算以降、CB&Iストーン・アンド・ウェブスター社に関わる損失の認識時期の調査などを含め、東芝グループ全体の決算手続き完了の見込みが付き次第、速やかに公表をいたします。
当社と独立監査人は、みなさまのご心配を、一刻も早く払拭するために、今後に向けて協調しながら、適切かつ早期に決算手続きを終わらせるために、最善を尽くしてまいります。本日、決算発表ができないことにつきましては、株主、投資家をはじめとするステークホルダーのみなさまに、多大なるご心配をおかけしますことを、改めて、深くお詫びを申し上げます。
2016年度、業績の見通しにつきましては、このあと、平田よりご説明させていただきますが、私のほうから少しお話をさせていただきます。
4月11日にもご説明させていただきましたが、当社事業は、巨額損失の原因となった海外原子力事業を除き、おおむね順調に推移しております。海外原子力事業につきましては、ウエスチングハウス等が、米国連邦倒産法第11条に基づく、再生手続きの申し立てを行ったため、ウエスチングハウスグループが、当社の連結対象から除外され、リスクを遮断したものと判断をしております。
ウエスチングハウスグループの非連結化により、2016年度決算において、非継続事業として計上されているため、2016年度の営業損益は、2700億円の黒字になる見通しであります。
しかしながら、ウエスチングハウス社等の米国連邦倒産法第11条に基づく、再生手続きの申し立てに伴う損失を、非継続事業当期純損益に計上することから、2016年度の当期純損益、これは、誠に遺憾ながら、マイナスの9500億円となる見通しです。
これに伴い、株主資本はマイナスの5400億円、非支配持分を含んだ資産、これは、マイナスの2600億円となる見通しでございます。このように、大きな当期純損失を計上する見通しとなったことを重く受け止め、2017年度以降、早期に、財務基盤の立て直しを図ってまいります。
当社は、現在進めておりますマジョリティ譲渡を含むメモリー事業への外部資本の導入に加えて、引き続き、聖域なく資産の保有意義の見直しを継続していきます。
また、3月14日にお示ししました、新生東芝において、注力事業領域に位置付けております社会インフラ、エネルギー、電子デバイス、そして、ICTソリューション、これらの事業におきまして、安定的に利益を確保、拡大してまいります。
このため、4月24日に公表いたしました通り、東芝グループ再生に向け、4つの社内カンパニーを分社化する基本方針を決定いたしました。インフラシステムソリューション社、ストレージ&デバイスソリューション社、および、インダストリアルICTソリューション社、これらの3社は、7月1日に。そして、エネルギーシステムソリューション社、この関連は、10月1日付けで、分社化する予定であります。
分社化後の各事業会社については、グループ内の連携を強化しつつ、それぞれの事業各社の事業価値最大化に特化するとともに、特定建設業の許可、維持、これらなどの事業継続性も踏まえた、最適な体制を確立してまいります。
これらメモリー事業への外部資本導入をはじめとする諸施策や、組織運営の体制の見直し、これらによりまして、着実、かつ、安定的に利益を確保し、債務超過の解消と、毀損した財務基盤の回復と強化を目指してまいります。
私からのご説明は以上でございますが、今後、早期の決算発表を目指し、独立監査人とも協調の上、最善を尽くして参る所存でございます。引き続き、誠心誠意、全力で取り組んでまいりますので、ご支援、ご理解をいただきたく、よろしくお願い申し上げます。
私からの説明は以上でございます。
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