2024.12.24
「経営陣が見たい数字」が見えない状況からの脱却法 経営課題を解決に導く、オファリングサービスの特長
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記者6:読売新聞のイチカワと申します。2点あります。ウエスチングハウスを非帰結化しましたけども、再生手続きの状況と、目処を教えてください。
綱川:このIAAという、評価のための暫定の合意時期に向けて会議をしているわけですが、当初、そのIAAの時期が4月28日だったわけですが、サザンとスキャナーという2つの電力会社がありますが、さらに検討が必要だということで、6月のほうに遅れております。
ただ話し合いは順調に進んでおりまして、サザンのほうも、スキャナーのほうも、延長したIAAの期限内で、契約が結べるものと考えております。従いまして、その後、再建契約がウエスチングハウスから提出されると……まあ7月末ですかね、そういう予定で進むと思います。
記者7:今後の東芝の目指す姿なんですが、今回、17年度の新生東芝なんですけど、ROS、ランディス・ギア、メモリーをのぞいて1.4パーセントとあります。安定的に収益を稼ぐとおっしゃっていますが、低収益にも読み取れます。今後、インフラでどうやって稼いでいくのかということと、中長期的な見通しを示すような目処があれば、教えてください。
綱川:今のROSは、1.4パーセントでは低いと考えております。当初、(1ドル)100円ベースの数字で、見込みを立てていますが、いま現在、新たな対策をしていることと、構造改革のさらなる結果、為替、等々を含めるといまの市況では、見劣りするかと思います。基本的には、社会インフラのところで過度な成長を目指して地道な施策によって、中期的にはこのROSが改善していくと考えています。
記者7:NHKのヤマダと申します。社長におうかがいいたします。先ほど、回答の中で監査法人とは引き続き協調してやっていくという話だったのですが、これはPwCあらたと引き続きやっていく、今のところ、監査法人の変更はないということでよろしいでしょうか?
綱川:16年度の3月期、これに関しまして、PwCあらたさんと、しっかりやっていこうということです。今後の話については、特に決めていることはありません。
記者7:では、第1期の監査法人の変更については、まだわからないということですね。
綱川:特に何か決まったということは聞いていません。
記者7:結局、決算発表というのは、いつまで延期することになるのでしょうか?
綱川:これについても、いま現在、決まってはいませんが、監査員さんのほうと詰めて、早期に発表できるように努力したいと思います。
記者7:時間をかければ、監査法人を変更せずに決算を確定できるという自信があるということでよろしいでしょうか
綱川:そのように努めてまいりたいと思います。
記者8:ロイター通信のハマダです。メモリ事業の売却が17年度中に完了しない場合、あるいは途中で断念せざるを得ない場合に、それに対応するプランBというのは用意してるのでしょうか?
綱川:そのへんについては、いろいろな考え方があると思うんですけれども、基本的にこのプランAで会社の主張の正当性を説明して、引き続き進めていきたいと考えています。
記者8:プランBの検討の必要性が生じてくる可能性が今後出てくるということはないんでしょうか?
綱川:そのへんも含めて考えたいと思いますが、今現在決まったことはないので、お答えすることはありません。
記者9:時事通信のオオツカと申します。2問あります。監査のことに対するスタンスでお聞きしたいのは、これから時間がかかっていくなかで、なんとしてもちゃんと監査意見、適正意見もらおうと考えるのか、それともどこかの時点でやはり限界があるということで、もうタイムリミットが来たら、その時点でまた調査を、この前のように打ち切って、決算発表を行おうと考えるのか、どちらですか?
綱川:監査意見をいただけるように、我々協力して進めていきたいと思います。
記者9:それは打ち切ってやることはしないということですか?
綱川:今の時点ではそのようなことは考えておりません。
記者9:もう1点が半導体の絡みで、東芝の正当性を主張されていくということで、それはほかのビッダーに対してそうされていくとは理解できるんですけど、ウエスタンデジタルとどこかで和解というか、合意しなければいけないかと思うんですけど、そのウエスタンデジタルにはどういうふうに合意をしていこうと考えるのか、そこのへんの方針を教えてください。
あと、この前ミリガン社長と会ったと思いますので、どういったことを話されて、それでどういうふうにしていこうか、そのへんの感触も含めて教えてください。
綱川:我々の今やろうとしていることが、このJV契約に抵触するようなことがなくて、ウエスタンデジタル側がプロセスを差し止めるようなことは、そういう根拠はないということを引き続き説明して、引き続きミリガンさんとは話し合いを続けていきたいと思います。
前回お会いしましたけれども、別に決裂したとかそういうわけではなくて、今後も話し合いを続けていこうということでしたので、また時期があると思いますので、そのような態度で引き続き話し合いを続けたいと思っています。
記者9:いつぐらいまでにそれは合意を得たいと考えていますか?
綱川:それはまだいつぐらいというのは決まっていないわけですけれども、できるだけはやくそれを進めていきたいと思います。
記者9:ありがとうございます。
記者10:週刊ダイヤモンドのムライです。監査について改めて確認させていただきたいんですけれども。現状、3Qで完了した調査について、改めて4Qに入ってその調査をもう一度やっていると、そういう理解でいいんですか?
平田:お答えします。3Qの時点では、弊社の監査委員会のほうの調査の結論をまとめたというところで、残念ながらその時点では監査法人様、あらたさんのご評価がまだ終わっていないということで、そのご評価を継続的にしていただいているということです。
それでその評価というのは、なにも一方的にあらたさんだけがやるという話ではなくて、いろいろな当社に対するご質問、それに対して我々が回答していくというかたちでの評価が進んでまいりますので、監査法人さんと東芝との間で協同して今、評価を進めているという状況でございます。
この評価がちょっと遅れておりまして、きちんと決算が出せない状況になってございまして、大変申し訳ないと思ってございます。
記者10:今、評価手続きのなかでPwCあらたさんから質問が来ているということですけれども、主に先方の疑問、質問のポイントというのはどういったところにあるんでしょうか?
平田:評価の中身については、大変申し訳ないんですけれども、いろいろな事情がございますので、この場で具体的なお話は控えさせていただきたいと思います。今回延びた理由として、やはりストーン・アンド・ウェブスターのここの損失、時期の問題ですね、こういったところが主体になっているとお考えいただいてけっこうだと思います。
記者10:その損失認識時期について、改めて東芝としてもう一度調査していると、そういうことでいいんですか?
平田:はい。弊社としては、今のところ、特段15年度の決算については問題がないと思ってございますし、あらたさんのほうから改めて特定して、まあ会計用語で申し訳ありませんけれども、「この仕訳がおかしい」ということを伝えられているわけではございません。
ただ、監査法人様がきちんと評価をしていくというのは、これはもう監査手続でございますので、監査法人様のご意向に沿って弊社も対応して動いているというところでございます。
記者10:お話聞いてるかぎり、かなり溝があるというふうに理解をせざる得ないんですけれども、この点も改めてなんですけれども、6月末に向けて、この期限も間に合わない可能性があるというふうに考えてよろしいんですか? 社長にお願いしたいんですけど。
綱川:そのようなことがないように、先ほどから申し上げているように、協調して努力をしたいと思っています。
記者10:わかりました。すいません、もう1点なんですけれども。今度は決算、17年度の見通しに関連してなんですけれども、今回、メモリー事業はまだ売却していないということで、メモリ事業の利益を入れて営業利益500億円という見通しだと思うんですけれども。最終損益については書かれていませんけれども、おそらく赤字ということでいいんでしょうか。具体的にどのぐらいの程度を想定しているのかというのを教えていただきたいんですけど。
平田:すいません。17年度に関するお問い合わせですよね。今は。
記者10:はい。
平田:14ページご覧いただきますと、営業利益は2,000億円ということで、当期純損益が500億円ということで。この中にはメモリの部分は入っているということでございます。
記者10:申し訳ありません。ちょっと質問を間違えたんですけれども。メモリを除いた新生東芝にすると営業利益500億円と、そういう理解でよろしいんですよね。
平田:そうでございます。
記者10:その新生東芝の最終利益というのはどういうふうになるんでしょうか?
平田:新生東芝の最終利益はプラスを見込んでございます。14ページに、とくに株主資本のところをご覧いただきますと、マイナスの5,400億円ということで、メモリを売却しない前提であるならば、この16年度末と同じ水準をキープということでございますので、若干プラスがあって、包括損益で若干マイナスを見てということでございます。
記者10:17年度の最終利益は、新生東芝、メモリの利益がなくても最終利益はプラスということでいいんですか?
平田:はい。そういう理解でけっこうです。
記者10:ありがとうございます。
記者11:ニッキンのイトウと申します。社長に1つだけ。このような事態を招いて、社長自身の進退、どのようにお考えですか?
綱川:大変このような事態になりまして責任を感じておりますが、進退につきましては、毎度お話ししておりますが、指名委員会のほうに委ねておりますので、それに従っていきたいと思います。今は事態の収拾に向けてがんばりたいと思います。
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