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2025.02.18
AIが「嘘のデータ」を返してしまう アルペンが生成AI導入で味わった失敗と、その教訓
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司会者:ただ今から小池知事の会見を始めます。はじめに知事から発言がございます。そののち質疑応答を行います。それでは知事お願いいたします。
小池百合子氏(以下、小池):突然のお呼びかけとなりました。豊洲市場の建物の下の土壌の安全性について、今日はお時間を頂戴いたしまして、私からご報告・会見をさせていただきます。
これまで新市場につきましては、地下水のモニタリングが2年間の採水もまだ行われていないという話、これをずっとさせていただいてまいりましたけれど、いろいろな方面からの情報を頂戴をいたしまして、そのなかで「建物の下の土壌の安全性に問題があるのではないか?」とのご指摘をいただいております。
そしてこのことによって、安全性、もう一度あらためて確認をしたいと、このように思いますし、またなぜそのような疑問出ているのかについて、今日は土曜日ではございますけれども、さまざま確認を、いまだにしている部分もございますが、取り急ぎ、みなさま方にご報告をさせていただきたいと思います。
土壌汚染対策といたしましては、この法律にもとづいて汚染した土壌を取り除いて盛土、盛り土をするということを説明をしてきたところでございます。
この部分が、2メーター、ここの部分を綺麗な土に入れ替えて、そしてさらに2.5メーター、合計4.5メーター綺麗な土を盛っていきます。盛り土、盛土をいたしますと、このようにしてきたわけでございます。
それからこちらは、ちょっと大きいんですけれども、このように「疑問解消BOOK」ということで、いろいろと情報公開には努めていたということでございまして、こちらの図(スライド図)もこちら(「疑問解消BOOK」)の11ページのほうに記載をされているということでございます。
しかしながら、これだけいろと情報公開はしてきたということではございますけれど、「青果棟・水産棟などにおきまして、実はこの4.5メーターのこの盛り土が行われいなかったのではないか?」。そして、「それはいったいどうなっているのか?」といったような疑問が出てきたわけでございます。
確かに盛土した地面の上に、ここの部分(市場建物)が、ここが建物ですね、この部分が抜けていると、4.5メーター分抜けているではないか。結局、空間になっている。なかには配管、いろんな配線、配管などが行われているというようなことでございまして。
つまり、これまでの情報公開などでご説明してきたのと事実は違うという、そのようなご指摘などでございます。
この問題につきまして、深いところに汚染土壌がある部分については、その土壌を除去してきれいな土壌で埋め戻しているわけでございますけれども。
しかし、ほかのところが、このところと同じようにすべてが盛土されていると、入れ替えたうえで盛土がされているというのは、このさまざまな情報といいましょうか、現状においては、それは正しくないということでありまして、ここで訂正をまずさせていただきたいと思います。
ただ、汚染土壌を除去して、その上に厚めのコンクリートを敷いているということで、建物の地下の土壌汚染対策の安全性についてはいかがという問題があるわけです。
つまり、空間になっているけれども、そこに厚いコンクリートを敷いてふたをしたということによって、それで安全性がいったい確保されているのかどうかということなんですが。
ずっとこの間土壌汚染などについて、平田(健正)先生という專門の先生をヘッドにする、そのような会議がずっと開かれてきて、その議事録などはみなさんもご覧になることができます。
ところが、その平田先生が率いる専門家会議というのは、ここの部分を、ふたをした床、コンクリートでもってふたをしたことについて、それで安全性が確保できているのかどうかということを確認する前に、そもそもその専門家会議を終えてしまっていて、解散してしまったというような。これは私は行政的な問題だろうと、このように思っております。
ということで、オーソライズされていないというのが、今日の一番の大きな問題であろうと、このように思っています。
よって、じゃあどうするかでありますけれど、この件については別途改めて専門家の方々に判断をしていただくと。
これはもともとこの土壌問題について、長い間専門家の会議を開いていただいてきた平田先生にももう一度改めておうかがいをしなければなりませんし。平田先生にしても、ぜんぜん違う前提でもっての、ここのところにふたをしているという状況についてはたぶんご存じないのではないかと思うんですね。
よって、そういった状況のなかでこの専門家の会議として、これで安全なのかどうかというのは、もう一度聞いてみないといけないということだと、私はそのように理解したところでございます。
いずれにいたしましても、これまで土壌汚染対策として巨額なお金が投じられてまいりました。858億円というとてつもないお金でございます。
今、「海の森」の工事現場で、かつては70億円ぐらいだったのが、それが7倍になってるじゃないかという話、これだけで約500億円の話ですけれど。
もうこちらのほうは、すでに858億円土壌対策だけでお金をつぎ込んでいるわけでございます。タックスペイヤーズマネーを考えますと、こちらのほうは、さらには食の安全ということも鑑みますと、非常に大きな問題だと思います。
いずれにいたしましても、しっかりとこれからの専門家の会議、それから来週私は定例の記者会見がございませんで、リオにまいりますけれど、PT、プロジェクトチームを立ち上げることになっております。
今、ご参加いただく方々の出仕、それぞれお務めになっているところのファイナルな許可などを待っているということで、まだみなさま方へのご報告が済んでおりませんけれど、いずれにいたしましても、早期にプロジェクトチームを立ち上げ、スタートさせていただいて。
そのなかには建築、そしてまた土壌問題、そういったそれぞれの専門家の方、小島(敏郎) 、青山学院大学の先生をヘッドといたしまして、このプロジェクトチームを動かしてまいりたいと考えております。
以上、このように、行政の手続き的な問題、それから情報公開しても正しい情報を伝えていたのかという問題、それぞれ今市場の担当者、それから少しさかのぼりますので、当時の担当者などにも話を聞かなければならないと、このように思っております。
いずれにいたしましても、なにか次から次からいろいろな課題が出てきて、非常に悩ましいところではございますけれど。やはりこれによって、食の安全に対しての消費者、そしてこの場で働く方々、そういった方々が本当の意味で安心できるのかどうか。オリンピック・パラリンピックのために必要な道路はいったいどうなるのか。総合的に1つひとつの問題解決をしていきたい。答えを出して、そして取り組んでまいりたいと思っております。
こういった問題は、あとから出てくるよりも、今どんどん出していこうというぐらいの気持ちでおります。さもなければ、結局あとからさかのぼってどうだったとかいうのは、私はかえってまずいし、それから「急がばまわれ」だと思っておりますので。
いずれにいたしましても、これについてもしっかりと取り組んでいきたいと、このように思っております。私のほうからは以上でございます。
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