
2025.04.02
働く人が増えても、日本の「人手不足」問題は解決しない “労働力=人手”という捉え方の盲点
テリーザ・メイ氏首相就任会見(全1記事)
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テリーザ・メイ氏:私はちょうどバッキンガム宮殿にいました。そこは女王閣下が新しい政府を構築するようにと私に依頼された場所です。私はそれを受け入れました。
私は偉大なる現代の大統領である、デビッド・キャメロンの足跡にならいます。デビッドのリーダーシップの下、この政府は経済を安定させ、財政赤字を減らし、かつてないほどに職を提供しました。
デビッドの功績は経済に限るわけではなく、社会公正にも及ぶものでした。それは、同性婚の導入から、低賃金の人々を所得税対象から外すことにも及びました。
デビッド・キャメロンは一国家政府を導き、その精神を私も引き継いでいくつもりです。なぜなら私の政党の正式な名前は“the Conservative and Unionist Party”(保守統一党)だからです。
この“Unionist”(統一主義)という言葉は私にとってとても重要なのです。これは連合に信頼を置くという意味だからです。この非常に大切なイングランド、スコットランド、ウェールズと北アイルランド間の絆です。
しかし、これと同様の重要な別のものも意味します。つまりこれは、私たちが英国という連合国としての統一だけでなく、国民全員の間の統一を信頼することも意味するのです。私たち一人ひとり、私たちが誰であれ、私たちがどこから来たかにかかわらず、です。
それにより、燃え上がる不公正に立ち向かうべきなのです。もしあなたが貧しい環境に生まれたなら、ほかの人より9年寿命が短くなる、といった不公正です。もしあなたが黒人であれば、白人よりも刑事司法制度で厳しく裁かれるのです。もしあなたが白人の労働者階級であれば、イギリスのほかの人より大学に行く確率が低いのです。もしあなたが公立学校に通っているなら、私立に行くよりも高度な専門職に就ける可能性が低くなるのです。もしあなたが女性なら、男性より収入が低いでしょう。もしあなたが精神的な健康問題を抱えているなら、十分に必要なだけの助けは得られないでしょう。もしあなたが若いなら、自分の家を持つのはいまだかつてないほど難しいでしょう。
しかし、みんなのためのイギリス国家を作り上げるというミッションは、ただ単にこれらの不公正と戦う以上のことを意味します。もし、あなたが一般的な労働者階級の家族出身だったとしましょう。ウエストミンスターの多くの人が知るより生活は厳しいものでしょう。
仕事はあるかもしれませんが、保障はありません。自分の家があるかもしれませんが、それは住宅ローンの支払いを心配します。なんとかやりくりできるかもしれませんが、生活費や、子供をいい学校に入れることができるかを心配します。
あなたがもしこのような家族のうちの1つで、どうにかやり繰りをしているとするならば、私はあなたに向けて直接お話ししたいと思います。あなたは休みなく働いているのを私は知っていますし、あなたが自分のベストを尽くしているのを知っています。そして時々生活が苦しいということも知っています。
私がリードするこの政府は、特権階級の一部の人の利益によるものではなく、あなたによるものとなります。私たちはみなさんが自分で自分の生活をコントロールできるように、できることはなんでも行います。
大きな決断をする時には、権力者ではなく、あなたのことを考えます。新しい法律を制定するときには、力ある者ではなく、あなたの声を聞きます。税金に関しては、裕福な人ではなく、あなたを優先します。好機が訪れたなら、それを限定した幸運な人だけの利益に固定したりはしません。私たちはすべての人、あなたの背景がどうあれ、あなたの才能が辿り着くところまで行けるように、できる限りのすべてを行い、助けます。
私たちはこの国の歴史のなかでも重要な瞬間を生きています。国民投票に続き、大きな国際的変化に直面しています。私たちは偉大なる英国ですから、チャレンジにも立ち上がることを、私は知っています。
私たちが欧州連合から離脱することにより、世界のなかに、私たちは大胆かつ、新たな積極的役割を自分たちのために築き上げるのです。そして私たちは英国を、少数の特権階級ではなく、私たち一人ひとりのための国とするのです。
それが私のリードする政府のミッションであり、みんなで一緒に私たちはよりよい英国を築いていくのです。
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