※塩村氏の発言は06時間26分から

塩村議員:続きまして、女性のサポート・子育て支援についてお伺いを致します。東京の女性は、他の都市よりも晩婚・晩産です。都道府県別の第一子出産時の母の平均年齢は、東京都がずば抜けて高く、32歳近いことがわかっており、高齢出産や不妊治療を受ける女性が増加しています。

東京は都会であるが故に、周囲との関係が希薄で、女性が妊娠・出産・育児に関わる悩みを一人で抱えてしまうという弊害があります。こうした問題を抱える女性たちのサポートを東京都は積極的に進めていくべきで、特に、周囲に相談できる人がいない妊婦さんを支える仕組みはとても重要であり、私も所属をする厚生委員会で、この件についての充実をお願いしてきました。

(ヤジ)お前が早く結婚したほうがいいんじゃないのかー?

(議場騒然)

※編集部註※ 塩村氏本人のtwitterによると、ここでさらに「産めないのか?」などといったヤジもあったとされる。

塩村議員:東京都として今後、妊娠・出産に関して悩みを抱える女性たちの問題に対し、どのような対策をうっていくつもりなのか、具体的な取り組みをお願い致します。

また、不妊の原因は女性だけではなく、男性にも原因があります。男性の協力を得る難しさから、悩みが大きくなる女性たちのサポートも必要です。男性不妊に関する知識について、男性も含めて若い世代に啓発する必要があると考えますが……、と……都の見解と取り組みをお伺い致します。

関連しまして、都営地下鉄におけるベビーカーの利用について……お伺い致します。国土交通省は、電車内においてベビーカーを畳まなくてもよいとする共通ルールを示しました。女性は、子どもと、ミルクやおむつが入った荷物と一緒に一方に抱え、畳んだベビーカーをもう一方の手に持って電車に乗るのは、揺れる電車の中では大変に危険である上、体力的にも大きな負担がかかります。国土交通省の方針は歓迎すべきものです。

一方で最近は、ベビーカーが大型化したこともあって、電車内でのトラブルの原因にもなっています。そのため横浜市営地下鉄は、車いす優先スペースとの兼用で、ベビーカー優先スペースを設置する方針を掲げており、また東京メトロは、今ある車いす用のスペースを一緒に利用してもらうことを検討、JR東日本もベビーカーの統一マークの掲出には前向きに検討している、とのことですが、都営地下鉄は今、方針を示していません。

乗客同士の無用のトラブル回避と、育児中の母親たちの負担軽減のためにも、都営地下鉄においても、優先スペースを車いすと共用にしてマークを掲出し、周知をするべきではないでしょうか。見解を伺い、私からの質問とします。ありがとうございました。

※あわせて読みたい 【全文】「塩村議員に早く結婚して欲しかった」 鈴木章浩議員”セクハラヤジ問題”謝罪会見書き起こし