CLOSE

好きなことを仕事に エンジニアはいいぞ(全2記事)

アイドルからエンジニアになって感じること “好きなことを仕事に”する、元アイドルの軌跡 Part2

2019年3月2日、TECH PLAY SHIBUYAにて「TokyoGirls.rb Meetup vol.1」が開催されました。女性でも参加しやすい、Ruby勉強会を目指して開催された本イベント。4人のエンジニアが登壇し、Rubyにまつわることをはじめとしたさまざまな技術の話題を語りました。プレゼンテーション「好きなことを仕事に エンジニアはいいぞ 」に登壇したのは、かなきゃん(@_kanacan_)氏。講演資料はこちら

エンジニアの推しポイント

かなきゃん氏(以下、かなきゃん):私的に「エンジニア、めっちゃいいじゃん」と思った推しポイント、紹介したいと思います。

エンジニアは技術が好きだったら超楽しいし、楽しいことしながらお金も稼げる。お金もけっこう夢がありますね。最初から高い方もいれば、最初は普通ぐらいの方もいますし、どんどんいろんなスキルがついてって、プログラミングやエンジニアリングのスキルですごいお金稼いでる方もいますし。そうじゃなくて、スキルを交差させてお金を稼いでいる方とかもいます。すごい楽しみながらみんな、お金もちゃんともらってて。すごくいいなと思いました。

あとは私の中でけっこう大きいなって思ったのが、「アイデアを形にできる」。これがすごくいいなと思いました。

ほかには「スキルを磨き続ければずっと好きな分野で仕事ができる」。私に限ってかもしれませんが、私、けっこう飽き性というか、1つの目標に対して、がーって進んでいくタイプなので。それを達成しちゃうと、「ほかのことしないと、もっとちゃんと挑戦しないと、やばいやばい」みたいになってしまってました。

そういった意味だと、スキルも長い目で見てもずっと学びがありますし。分野も、例えば今は人事労務のサービスをやってるけど、例えばtoCでやっていきたいな、とか。フィンテックやりたいな、みたいに思ったときに、自分のスキルを活かしつついろんな分野で仕事ができるのも自分にも合ってるし、これはいろんな人に共通するんじゃないかなと思いました。

あとは本当に、「どう転んでも役に立つ」。例えば、エンジニアやってみて「2年やったけどやっぱ私、エンジニア向いてないな」と思うことってあるかもしれませんが、そこで学んだことってすごく役に立つんじゃないかなと思っています。

今までのスキルで言うと、例えばセールス、売るのとか、アイドルで表に出るのも役に立つことはあったんですけど。それプラス、やっぱりゼロからなにか作ることができるようなスキルや論理的な思考は、どんな分野に行っても役に立つかなとすごく感じました。

「スキルを交差させることで自分だけにできる仕事になる」。これはさっき私が「このままでいいんだろうか」、「替えが効くような仕事なんじゃないかな」って思ったのがきっかけだったんですけど。これでプログラミングのスキルがある程度ついたら、自分の持ってるスキルと交差させることで、より私だけの、かなきゃんだけの仕事がある、みたいな状態も生まれるんじゃないかなと思いました。

そして今日はTokyoGirls.rbということで女性の方も多いので、女性目線でも考えてみました。

本当に基礎スキルというか、スキルを身につけることで、自立してお金も稼いで、楽しく豊かに生活していくことはできると思います。

結婚などのライフイベントにもぜんぜん対応できると思いますし、子どもができても、今日も託児所がスポンサーさんで出ていたりして、子育てに優しい会社が多いイメージがあります。1人の女性としてずっとお仕事ができたり、自分のやりたいことができる自信が持てるのは、女性のキャリアプランとしてもいいんじゃないかなと感じています。

エンジニアをやっていく上での注意点

ここまで「エンジニアめっちゃいい」みたいな話をしてきたんですが、逆に注意点はあるの、マイナス面ってないの、ってところです。

マイナス面というわけではありませんが注意点としては、やっぱり「好きこそものの上手なれ」で、「好き」とか「楽しい」が原動力じゃないと、息切れしちゃうんじゃないか、途中でへたってしまうんじゃないかと思います。

やっぱり毎日勉強する必要があるので、すごく大変なこともありますし、エラーが出て、格闘して、またエラーが出て……みたいな繰り返しだったり、「昨日これ言ったよね」みたいなこととかで「ずーん……」ってなることとかもあるんですけど(笑)。

(会場笑)

でも、やっぱり楽しいと「もっとがんばりたい」「もっといいもの作れるようになりたい」みたいな原動力が、わーって出てくるので、楽しかったらいいんじゃないかなと思います。逆に、好きじゃないと息切れはしちゃうかなと感じました。

あとは「甘い言葉に惑わされないで」ってあるんですけど(笑)。エンジニアを今から始める方で、私も最初はそうだったんですが、「1年間働けば高収入!」とか、「フリーランスで高収入!」とか。

(会場笑)

なんかあるじゃないですか、そういうの(笑)。「リモートワークで自由な働き方!」みたいなのは、すごく素敵だと思うんですけど、実際あると思うんですけど、それがしたいからエンジニアになるというより、何かほかの「作りたい」みたいなモチベーションがあったほうが、やっていて楽しいかなとは思いました。

でも総まとめして、私はエンジニアになって、毎日超幸せです。

エンジニアになって幸せなこと

じゃあどんなことが幸せなのか。まず、毎日だいたい8時間ぐらい働いているんですが、その8時間がめちゃくちゃ楽しくて。本当に、休日も仕事したくなっちゃうぐらい楽しいです。

私の会社とかはとくにユーザーの方と近くて、いろんな声を聞くことができるので、ユーザーの方が喜ぶものを届けることができる。そんな自分にすごく満足してるというか。まだまだやっていきたい気持ちはありますが、すごく充実していると感じています。

あとは、すごくいい会社で働けている。本当に社員思いの、いい会社です。そういう会社は弊社に限らず、IT・ベンチャーの会社でも多いんじゃないかと思うので、それもすごくいいなと思います。

あとはアイデアが浮かぶと、「これ、こうやってやったらできるかな」「こういう条件分岐組んだらできるかな」みたいなことや、「ここのAPIをとったらいけるんじゃない?」みたいなところまで、実装方法が考えられるようになってきました。手を動かすこともできるようになってきたのは、本当に幸せです。今までだったら絶対できないって考えると、すごく幸せだなと思います。

そして、徐々にアイドルやセールスをやっていた頃の経験の活かし方も、わかってきた気がします。まだまだ私は基礎スキルが足りてないので、今すぐにどうこうというのはありませんが、「こういうふうにできたら将来楽しそうだな」というのが見えてきて、幸せです。

結論ですね。

「エンジニア、めちゃくちゃ楽しいよ!」というのが伝えたかったです。私は未経験から始めましたが、未経験だろうと年齢がいくつだろうと、やりたいことに対しての原動力は本当に無限に湧いてくるものだなと思います。

毎日楽しいエンジニアライフを! ということで、ありがとうございました。

(会場拍手)

販売員時代のエピソード

司会者:かなきゃんさん、どうもありがとうございました。すごくポジティブというか、こんなに「楽しい、楽しい」って言ってる発表、僕は初めて聞きました。

かなきゃん:本当ですか(笑)。

(会場笑)

司会者:僕も昔発表したんだけど、僕は「苦しい……」って(笑)。

(会場笑)

じゃあ質疑応答タイムにしたいと思いますので、なにか聞いてみたいな、ここ気になるな、というところがあれば、どんどん手を挙げて聞いてください。

かなきゃん:なんでもOKです。

(会場挙手)

質問者1:私もエンジニアになって1年で、Ruby始めたときを思い起こさせるような、すごくいい発表でした。すいません、Twitterにも「わかるわかる」って書いてたり……。

(会場笑)

かなきゃん:(笑)。うれしい! ありがとうございます。

質問者1:アイドルやられていて、携帯会社の販売員もされていてそのスキルもあって、エンジニアとしてもその強みも活かされているとのことでしたが、お話の中で気になったのが、アイドルのアプリを喜んでもらえたり、自分がおすすめしたアプリをおじいちゃんおばあちゃんに喜んでもらえたり、というお話があったと思います。

そのころから自分でお客さん、とくにおじいちゃんおばあちゃんとかの役に立てるようなアプリとかというのは、どんなものを勧められて、どんな感じの状況だったのかなというのが気になりました(笑)。

かなきゃん:ありがとうございます。そうですね、私は自分が好きなものや自分が興味があるものを、お伝えする・おすすめする、みたいなことがもともとすごく好きで(笑)。今日のタイトルも結局「エンジニアのすすめ」みたいな感じになっていると思うんですけど。

なので比較的、今まで使ったことがなかった方に使ってもらえたり、今までテクノロジーは「ちょっと苦手だな」と思っていた方が、「使いやすい!」と言うものにすごく興味があって、それをサポートしたいなと思っていました。

例えば、初期設定が苦手な方、けっこういるじゃないですか。そういったサポートをするお仕事をしてもいいかも、と思った時期もありました。具体的に何を提案したのかという話ですが、そのおじいちゃんとおばあちゃんは、ほんと簡単なんですけど、スマホも一度も持ったことがないという方で、旅行好きだったのでGoogleマップとGoogleフォトを教えました(笑)。

質問者1:すごい! ですね(笑)。

かなきゃん:GoogleマップとGoogleフォトって、知ってる方はわかるかと思うんですけど、連携していて。どこで撮った写真だとか、Googleカレンダーとかも連携できたりして、スライドショーみたいな機能もあるので、タブレットを販売する部門にいたので、「タブレットでスライドショーしたらいいんじゃないですか?」みたいに話していました。

ずっと常に付けておいて、撮った写真をスライドショーで流して、みたいなことでご夫婦の会話が弾んだり。あとはGoogleアースも教えたんですが、それで旅行に行かなくてもいろんなところに行ったり、前に行った話ができて、「本当に楽しくなった」という話を聞いて、すごくうれしくなりました。

質問者1:いいお話ですね。私もテクノロジーに疎い家族に、家族LINE作って家族の会話が弾むようになったのを思い出しました。

かなきゃん:素敵ですね、いい話!(笑)。

質問者1:すいません、自分語りっぽくなって(笑)。具体的なお話、ありがとうございます。

かなきゃん:ありがとうございます。

運命の「弊社」に出会うためにやったこと

司会者:じゃあ、もう1名。

(会場挙手)

質問者2:お話ありがとうございます。今学生なんですけど、4月からエンジニアで、今勉強中のゆうぽんと申します。質問なんですが、今の会社にすごく満足されているということで、いろんな会社がある中で、どうやって運命の「弊社」を……。

(会場笑)

コツというか、もしあればおうかがいしたいです(笑)。

かなきゃん:これは、ほんとうに「運命だな」って思うんですけど(笑)。

(会場笑)

私、ずっとTwitterをやっていて。Twitterやっていたのも、本当に完全に初めて、Progateレベル1のツイートボタンくらいから始めたような感じだったんですけど。自分の成長記録が見れたらいいなって思いでTwitterをやっていました。

そろそろ本当に、いろんな会社行きたいなと思った中で……「未経験OK」みたいな会社が何個か、Wantedlyに出ていたりするじゃないですか。そういうところに5社ぐらい応募してみたら、意外と全部内定もらえたんですね。けっこう周りの人の話聞いても同じような感じだったので、もしかしたら、自分の中ですごい挑戦、みたいな所へ行っても、「もしかしたらいけるかも」みたいな。

そこで、さっきもあったとおり「当たって砕けろ!」で(笑)、もし落ちたとしても、いいストーリーになるんじゃないかな、みたいな感じで。「あのときは落ちちゃったんですけど、2年がんばってまた来ました!」みたいな。そしたらめっちゃいい話じゃん……って思って、当たって砕けろで行こうって思ったのが弊社でした。

見つけたきっかけはTwitterで、弊社の社長の宮田(昇始)さんが……福利厚生とかかな? 「エンジニアにすごい優しい会社です、エンジニアいなくて困ってます、来て!」みたいなツイートが出てきて。

そこからサービスのほうのサイト見てみて。人事労務は本当に紙が多くて大変、年金事務所に毎回行かないといけない、みたいなところをハックしている会社で、私がやりたかったことと通じるものがあったので、「ここだ」と思って応募してみました。

質問者2:なるほど。最初のTwitterの活動も、つながった感じですか?

かなきゃん:そうですね。Twitterはやっててよかったなって思いますね。それはSNSはなんでも同じかなと思いますが、比較的Twitterにエンジニア民の方が多いイメージがありますね(笑)。

(会場笑)

質問者2:私もエンジニアアカ作ります(笑)、ありがとうございます。

かなきゃん:おっ、フォローします(笑)。

(会場拍手)

エンジニアになるまでの経験が活きていると感じること

質問者3:お話ありがとうございました。「スキルを交差することで自分にしかできない仕事ができる」というのがすごく印象的で、よかったなと思います。質問なんですが、例えばずっとプログラミングを学び続けて、大学でやって就職される方もいると思います。

未経験でほかの仕事、アイドルとか携帯電話の販売員という仕事を経てプログラミングに挑戦したことで、その前の経験が勉強に活かされたり、未経験の仕事に挑戦する上で役立ったといった経験があれば教えていただけますか?

かなきゃん:はい、ありがとうございます。セールスをやっていたことが役立ったなって感じるのは……わりとコミュ障ではあるんですけど、喋れることですね。ユーザーさんと会うことは今のところありませんが、社内のコミュニケーションはすごく活発に取れるなと感じています。

あとはセールスをやっていたことやアイドルをやっていたことで、話が盛り上がるというのもありますし。あっ、もうちょっと業務的なところで言うと、自分がユーザーさんだったら、そこまでリテラシーが高くない方だったら、「この導線ってどうなんだろう」とか、「この文言ってどうなんだろう」みたいなことは、けっこう気になったりするので、そこを上長と相談して直す、みたいなのはよくやっています。なにもなかったよりは役立ってるのかなと感じています。

あとは今日もめっちゃ緊張したんですけど、こうやってマイク持つと、比較的楽しく喋れます(笑)。

(会場笑)

質問者3:強い(笑)。ありがとうございます。

司会者:じゃあ、最後。

Rubyを選んだ理由

質問者4:いいですか? すいません、ちいすけと申します。Progateでプログラミングを始めたという話で、どうしてRubyを選ばれたのか。ほかにもいろいろ言語があると思うんですけど、どうしてRubyだったのかが気になったので、教えてほしいなと思います。

かなきゃん:なるほど。なんでだったかなぁ。HTML/CSSは「まず初めにやりましょう」みたいな感じだったんでやったんですけど、なんかそれは中学校の技術(の授業)でもやった記憶があったので、そんなにワクワクするというよりは、「ProgateのUI/UXハンパなー」ぐらいにしか思ってなくて。

(会場笑)

それでどんどんクリアしてって、終わって。そのあとがJavaScriptだったんですけど、なんでだろう……あ、確か、私「無駄なことするのキライ」ってすごい思うタイプなので(笑)、めちゃ調べるんですよ。それで「プログラミング言語 おすすめ」で検索したときに、Rubyがめっちゃ上のほうにあって。

「Rubyいい」とか「自然言語っぽく書ける」みたいに書いてあって。私は絶対に難しいことはできないから、まずはRubyをやってみてからほかの言語行こう……みたいな感じでRubyをやったと思います。結局そのとおりにわりと扱いやすかったので(笑)、今こうやってできていてよかったなって思います。

質問者4:ありがとうございます。

司会者:では時間になりましたので、これで終わりたいと思います。かなきゃんさんに大きな拍手を、ありがとうございました。

(会場拍手)

かなきゃん:みなさん、ありがとうございました。

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

会員の方はこちら

関連タグ:

この記事のスピーカー

同じログの記事

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

  • 今までとこれからで、エンジニアに求められる「スキル」の違い AI時代のエンジニアの未来と生存戦略のカギとは

人気の記事

新着イベント

ログミーBusinessに
記事掲載しませんか?

イベント・インタビュー・対談 etc.

“編集しない編集”で、
スピーカーの「意図をそのまま」お届け!