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好きなことを仕事に エンジニアはいいぞ(全2記事)

彼女はなぜ、アイドルからエンジニアになったのか? “好きなことを仕事に”する、元アイドルの軌跡 Part1

2019年3月2日、TECH PLAY SHIBUYAにて「TokyoGirls.rb Meetup vol.1」が開催されました。女性でも参加しやすい、Ruby勉強会を目指して開催された本イベント。4人のエンジニアが登壇し、Rubyにまつわることをはじめとしたさまざまな技術の話題を語りました。プレゼンテーション「好きなことを仕事に エンジニアはいいぞ 」に登壇したのは、かなきゃん(@_kanacan_)氏。講演資料はこちら

好きなことを仕事にする

かなきゃん氏(以下、かなきゃん):みなさん、こんにちは。タイトルちょっと変わっちゃったんですけど、「好きなことを仕事に エンジニアはいいぞ~」というタイトルにしました。でも言うことはほとんど変わりません。

始めに、今日は私の人生初めての登壇なので緊張してるんですけど(笑)、みなさんが「楽しかったな」「あんな感じでやれたらいいな」みたいな感じになったらいいな、と思ってがんばっていきますので、みなさん温かい目で見ていただけるとうれしいです。よろしくお願いします。

(会場拍手)

初めてということで、私は初心者だったので、勉強会にも怖くてあまり行けていなかったり。それこそ男性が多くて「大丈夫かな?」みたいなのであまり行けてなかったのですが、今回すごく素敵なイベントだなと思いました。そこで、ちゃんと伝えたいことが伝えられないのが怖かったので、先に言っちゃいたいと思います。

こちら、3点伝えたいです。

「好きなことを仕事にするって最高!」。あと、「原体験が自分の原動力になってます」。あとは「エンジニア、めちゃくちゃいい!」という3つを伝えたいです。

続いて、私の自己紹介です。

「あなた誰?」って感じだと思うので、自己紹介させてください。現在、株式会社SmartHRというところで、人事労務の課題を解決するサービスを作っているバックエンドエンジニアです。弊社はRubyを使って開発をしているので、TokyoGirls.rbで貢献できている気がしてうれしいです。

そして私は、平成8年の6月8日生まれ、22歳、双子座です。双子座って書いたのは、私がすごい好きな「しいたけ占い」というのがあるんですけど。知ってる人いますか? 「しいたけ占い」。

(会場挙手)

あっ、けっこういる。うれしい(笑)。しいたけさんという人がサイトで占いをばーって書いてるんですが、私的には自分のことをしいたけさんがずっと監視してて、自分のこと書いてるんだなって思ってるくらい、双子座がぴったりで。

(会場笑)

今日の話を聞いて「かなきゃんってどういう人なんだろう」と思ったときに、あれを見ればだいたい私がわかると思います(笑)。

そして、私は神奈川総合高校という県立高校の、「個性化コース」という、いかにもちょっと変わった感じの高校の卒業です。私、大学行ってなくて、高卒です。もし中卒や高卒で「大丈夫かな」と思っている方がいたら、私もこれから先大丈夫かはちょっとわかんないんですけど(笑)、今のところ楽しく生きています。

(会場笑)

そして、前職なんですが……実は、アイドルやっていました。青色担当でした。

(会場笑)

兼、携帯キャリアの販売員という、二足のわらじ的を履いてました。

この2つをやっていた理由は、自分の中で「好きなことをして生きていきたい」というのがかなり強かったからです。

私は、本当に小さい頃から「仕事するなら絶対楽しんだほうがいいっしょ」みたいなことを小学校ぐらいから思っていました。もしかしたらそれは、お父さんが会社の社長をやっていて、それが楽しそうだと思っていたのが大きかったかもしれません。これは私の中でずっと胸にあるものでしたね。

アイドルになるまで

まず、私がアイドルになるまでどんなことをしてたのかを紹介しようと思います。

エンジニアとあまり関係ないんですけど、私の中でけっこう大きな出来事だったので、紹介します。

私は2歳からモーニング娘。が大好きでした。『ASAYAN』とかを見てました。そこからずっと好きだったんですが、高校生ぐらいの時に「踊ってみた」をやりたいなって。ちょっと流行ってたんですね。ネットとかで踊った動画を上げる「踊ってみた」が撮りたいと思って、「踊ってみた」のメンバーをTwitterで募集しました。

ただ、Twitterで募集するだけだといろんな人が入って来ちゃうなと思ったので……私的には「かわいくて、踊れて、歌える」で結成したいという思いがあったので、来てくれた方の中からオーディションをして、選抜して動画をUPする、みたいなことをしてました。これが、18歳ぐらいのときですね。

だいたいこれぐらいのときから、「これで有名になってアイドルになれるんじゃね?」みたいなことを思って。そこから「アイドルになるにはどうしていったらいいかな」という逆算で活動していきました。

ハロプロの公式ショップが秋葉原にあるんですが、そこのダンス大会に出てみようということでいきなりお店に行って、「出させてください」って言って。それで、出たところで優勝。それがきっかけで、公式ショップで単独ライブをやらせてもらったり、タワーレコードの渋谷店でハロプロのコラボイベントに出させていただいたり。そんな感じで、ライブをすることが増えました。

それがきっかけで、ハロプロのボイストレーナー等もやっている方から「アイドルを新たに自分のユニットとして作りたい」ということで、声をかけてもらって、無事デビューとなりました。

(会場拍手)

ありがとうございます。

(会場笑)

すいません(笑)。

目標を達成して、生まれた不安

この経験が私の中で大きくて。「夢を叶えたい」って思ったら、一見大きすぎる夢に見えても、逆算していって「自分が今日何をするべきなのか」ぐらいまで明確にできると、意外と夢って叶えられるんだなと、自信が持てました。「当たって砕けろ! 意外とうまくいく!」というのが、自分の中の1つの教訓になりました。

そして、無事アイドルになり。販売員のほうも、自分はずっと携帯電話が好きだったので、お金を稼ぐためというのもあったんですが、すごく楽しく生活してました。

ただ、毎日楽しいというのも長くは続かないもので。一言で言えば目標を達成して焦りを感じ始めました。 アイドルで言うとミュージックビデオってあるじゃないですか。YouTubeなんかに上がってるやつですね。あれを撮ったり、CDを全国流通でデビューしたりとか。ワンマンライブだったり、海外でライブやりたいな、みたいなことをアイドルやる前から目標や憧れと思っていました。

あとは販売員で言うと片手間で、アイドルをだいたい週5ぐらいでやって、販売員を週2とか3ぐらいでやっていたんですが、それでもちゃんとお店に貢献したいという目標というか気持ちがありました。販売員をやっているときは、もうそもそも提案自体が楽しい。ぜんぜんITのリテラシーが低い方とかでも、「何それ! すごい! いいな!」と思ってもらえること自体がすごく楽しかったのもあり2年連続で売上の成績が全国で1位だったというのも……ありました(笑)。

(会場拍手)

ありがとうございます(笑)。

(会場笑)

これらの目標を達成したあたりで、私の中に不安が生まれます。「これって体が資本だな」というのと、「この仕事、もしかしたら『私にしかできない仕事』ではないのかも」って思ったのと、「目標を達成しちゃった」ということで、自分の中で抜け殻みたいになってしまいました。

エンジニアになろうと思った原点

このあたりで「将来ずっと使えるスキルって何なんだろう」というのを、ぽやーっと考え始めました。

そんなときに、アイドルのファンの方に言われた言葉がこちらです。

「ライブ配信アプリのおかげで海外からも応援できてうれしいよ!」というメッセージを英語でもらいました。こんな感じで。

(会場笑)

あと、販売員として接客したおじいちゃんおばあちゃんの夫婦が、「教えてくれたアプリのおかげで毎日が楽しくなったわ。ほんとにありがとう!」って、わざわざ再来店して言いに来てくれた。

そんなうれしい出来事がありました。

でもこの2つ、すごくうれしかったんですが、私がそのアプリを作ったわけではありません。そのアプリを使ったらもっとよくなる、みたいな話をしただけで、自分は作っていないことに、ふと引っ掛かりを覚えました。

そこで、これからは作れる人になりたい。そして使う人が幸せになるようなサービスを届けたいなという思いが、自分の中で確立しました。それが今も私の原動力になってます。

Progateとの出会い

そんなときに、「Progate」というサービスに出会います。Progate、「知ってるよ」って方いますか?

(会場挙手)

おぉー、さっきより多い!

(会場笑)

ありがとうございます、すごいですね。

Progateはプログラミングの学習ができるサービスです。私はそれのAndroidアプリがリリースの時点でプレスリリースを見て。私はiPhoneだったんですけど、それを見て知りました。

それまではプログラミングなんて本当に、理系の人でめちゃ頭がいい人しか出来ない。ましてや高卒で、勉強もちゃんとしてこなかったような人なので、「絶対に無理でしょ」と思っていました。

でも、今後プログラミングの教育の必須化があったり、「お客さんにこれは刺さるかも」って思って。例えば「お父さんお母さん、このアプリを使ったらお子様がプログラミングできますよ!」みたいな(笑)。

(会場笑)

そんなふうに使えるかなと思ってちょっと試してみたら、超楽しい! マジでめちゃくちゃ楽しい、と思いました。そのときにRubyを初めてやりました。

確か料理の注文サービスをRubyで書く、みたいなのがProgateの最初のほうのカリキュラムであったんですけど。「すごい、こんなことができちゃうんだ」というので、すごく感動しました。

感動したと同時に、すごく簡単で優しい設計になっていたので、ちょっと浮かれて。「もしかして私、プログラミングできちゃう?」「やばっ、エンジニアって選択肢アリ?」「やばい、ワクワクドキドキ!」みたいな。久しぶりに、ちょっと抜け殻になってた自分がワクワクドキドキするような感じが舞い降りてきました。

いろいろ調べてみた結果、「えっ、エンジニアめっちゃいいじゃん!」となりました。そんな中でも私が、すごく「エンジニアって将来にわたっていいな」って思ったポイントがありました。

あ、そうだ。忘れてた(笑)。どうやってエンジニアになったの、というところも今日紹介しようと思ったんですけど、かなり長くなっちゃうので「アイドルからエンジニア」で検索していただくと、たぶん私のブログが出てくると思うので……(笑)。

(会場笑)

そのあたりで詳しく触れてるので、よかったら見てみてください。

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