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経営者トークセッション(全3記事)

前田裕二氏、真田哲弥氏ら起業家が語る「経営者の仕事観」 第7回リクルートフェスティバル 経営者トークセッション

2018年10月21日、株式会社Legaseedにて「第7回 東京リクルートフェスティバル」が開催されました。企業と学生が出会えるきっかけの創出を目的として行われてきた本イベント。第7回となる今回も、SHOWROOM株式会社の前田裕二氏やKLab株式会社の真田哲弥氏、LINE株式会社の室山真一郎氏など、豪華がゲストが多数、トークセッションに登壇。今回は「経営者トークセッション」から、冒頭の自己紹介パートを中心にお送りします。

ゼロイチではなく、社内起業を目指す人へのアドバイス

大池知博氏(以下、大池):登壇者の方々に、さっそくご登場していただきます。みなさん拍手でお迎えください。

(会場拍手)

今回は「就職活動-どのような企業を選ぶ? 経営者の仕事観や働き方から見る就職基準」をテーマにさせていただきます。まず私ですが、モデレーターをやらせていただきます、東京リクルートフェスティバルなどを主催しています大池と申します。イベントでモデレーターをするのが初めてで緊張しますが、どうぞよろしくお願いします。

ここに集まっていただいた大先輩方なんですけど、みなさん僕がふだんお世話になっている方々で。初めにみなさんから簡単に、自己紹介を1分くらいさせていただいてもよろしいでしょうか? じゃあ前田さんから。

前田裕二氏(以下、前田):はじめまして。SHOWROOMの前田と申します。SHOWROOMというライブ配信サービスをやっておりまして。みなさんのキャリアっていう観点で簡単に自己紹介すると、もともと早稲田大学の政治経済学部を卒業して、UBS証券に入りましたと。

そのあとニューヨークに行って、機関投資家と言われる、法人の株式を運用している人たちに対して、株のアドバイスをする仕事を3年ぐらいやった後に、ディー・エヌ・エーに入って新規事業を立ち上げて。立ち上げた事業を会社分割して今現在やっているのがSHOWROOMです。

なので、ゼロイチで起業するっていうことよりも、どちらかというと社内起業だったり、なにか組織の中で事業をつくるっていうことに興味がある人がいたら、具体的なアドバイスができるかもしれないなと思って、今日ここに座っています。よろしくお願いします。

(会場拍手)

「会社でキャリアを積む」って、どういうことなんだっけ?

真田哲弥氏(以下、真田):はい、KLab株式会社、真田といいます。KLabはゲーム会社ですね。もともと、ゲームの会社としてつくったんじゃなくて、アプリの会社としてつくったんですけど。

いつの間にかゲーム会社に集中しようということで、いまゲームをつくっています。僕個人の話をすると、たぶん話し始めて明日の朝になっても終わらないので(笑)。

(一同笑)

いったん置いといて。最近のトピックとしては、今年に入って個人で会社を5社設立して、なんかおもしろそうなことをやろうと思ってやっているうちに、いま6社目の登記をやろうとしているんで。そんなことをやっています。

(会場拍手)

加藤信介氏(以下、加藤):みなさんこんにちは。エイベックスの加藤と申します。僕はわりといままで積み上げ系で、みなさんも就職活動をこれからされると思うんですけど、新入社員でエイベックスに入って、ずっと1社に属してます。

もともとはコンテンツサイド、具体的には営業、販売促進、アーティストのマネジメントを経験してから、2年前に社長室に異動になって。そこからCEO直轄本部という組織を立ち上げました。

新規事業、投資領域、あとはやっぱり会社として成長してイノベーションを起こしていく上では、どこまでいってもやっぱり人、社員が一番大事だと思うので。社員をどういうふうにエンパワーメントしてイノベーションを起こしていくかみたいな、経営目線での人事、広報、デジタルクリエイティヴも管掌しています。

なので、これから新卒入社でどこかの会社に入ろうとしている人が、「会社の中でキャリアを積むってどういうことなんだっけ?」みたいな目線で参考になるような話ができればいいなと思っておりますので、よろしくお願いします。

(会場拍手)

ゴリゴリの国産企業から、ベンチャー、外資系企業までの経験

室山真一郎氏(以下、室山):こんにちは。LINEの室山です。いまLINEでは新規事業開発、ビジネスをつくる、とかやってまして。最近ですと、2018年10月にローンチするLINEチケットですね。そういった新規事業の仕込みからローンチまでを担当しています。

キャリアを振り返ると、同志社大学を四半世紀前に卒業しまして。そのあと、ゴリゴリの伝統的企業なんですけど、いまでいう三井住友海上、損保ですね。そこに就職して8年間過ごしました。

それで、ゴリゴリな伝統的企業から今度はベンチャーに行きました。テイクアンドギヴ・ニーズというウェディングの会社があるんですけど、そこに11年いました。

ウェディングプランナーからスタートして、支配人をしたり、そのあと新規事業を立ち上げるところにいって、会社をいくつかつくったりしながら、途中でテイクアンドギヴ・ニーズのターンアラウンドをしています。

それが終わったあとに、今度はテイクアンドギヴ・ニーズ自体のCFOをやったり、海外事業の責任者をやったりして、そのあとアマゾンに行き、現在はLINE。ということで4社経験しています。

わりとゴリゴリの日本企業から、ベンチャー、外資系企業と、わりといろんなことをしてきました。役割もいろんなことをしてきているので、いろいろ幅のあるご質問についても、みなさんに何かしら提供できればと思っておりますので、よろしくお願いします。

(会場拍手)

森泰輝氏(以下、森):はじめまして。株式会社VAZの森と申します。僕はいま、YouTuberやTikTokerなど、SNSから生まれたタレントのプロダクションをやっております。

僕は学生時代に起業しており、就職活動を経験していないので、どこまで今日お役に立てるかわからないですけれども。少しでもみなさんのお役に立てるようなお話ができればと思いますので、よろしくお願いします。

(会場拍手)

「お金を稼ぐ」ことに必死だった

大池:このような、豪華な経歴の方々に登壇していただいているんですけども。僕自身もすごい気になることがあります。まず、みなさんは学生時代に何をされていたのかをお聞きしたいなと思うんですけども。

前田さんはどうですか? 学生時代は何をされていたんでしょう。

前田:学生時代ですか? 何していたと思います?(笑)。

(一同笑)

大池:前田さんのことなので、どこかで働いていたのかなーと思ったりしたんですけど(笑)。

前田:そうですね。学費を自分で稼がないといけなかったので、「お金を稼ぎたい!」っていう欲求があったんですね。なので、コンサル会社に入って「この案件が成立したら100万円ください」みたいな交渉をしていました。

「お金を稼ぐ」っていうことに特化して動いていたっていうのが1個あるんですけど、あともう1個、バンドをやっていて。たぶん、今日来られているお客さんくらいの時期までやっていました。たしか大学3年生が多いんですよね? 

大池:そうです。3年生です。

前田:3年の夏の終わりくらいまでやってたんで。けっこうそれが一生懸命やったことかもしれないですね。

大池:そうなんですね。その後、就職活動をされたっていうことですか?

前田:そうです。そうです。

大池:それで、いまに至ると(笑)。

前田:いまに至る。そうですね(笑)。あまり膨らませちゃうと朝までになっちゃうんで。

学生時代から年商10億の会社を運営

大池:じゃあ、真田さんどうですかね? 学生時代は何されていたんですかね?

真田:僕の話はあまり参考にならないと思う(笑)。あんまりにもむちゃくちゃすぎて。僕は19歳で起業して、在学中すでに年商10億を超える会社を運営していて。

途中から学校にはぜんぜん行かなくて、そのまんま中退してしまって。就活もなんにもしたことがないので、たぶんあまり参考にならない(笑)。すみません!

(一同笑)

前田:真田さんもバンドやってたんですよね?

真田:僕はDJ! DJやってました。ただ、僕は今日一番参考にならないと思っていて。

(会場笑)

真田:僕、逆に本当に何もやってなかったタイプなので。目標があったわけでもないですし、いままで僕のキャリアとか何かを決めるときって、なんかやったら見えてきて、それ掴んでっていうことの繰り返しだったので。

「学生のとき何かやったか?」って言われると、ちょっとなんとも言い難い。ただ、そんな人が働いてからどうなるか、みたいな文脈で話させてもらえると。以上です。

大池:以上ですか(笑)。ありがとうございます。

就職してもまとも働けないと感じ、仕方なく起業を選んだ

大池:室山さん、いかがですか?

室山:ある意味で、もしかしたらマジョリティーの方々に近くなるかもしれませんが。何をしてたかというと、そんな誇れたものがあるわけでもなくですね。サークル行ってバイトして、みたいな。バイトは効率的に稼ぎたかったので、塾の先生とか家庭教師とかですね、短時間に稼いでたっぷり使うみたいなことをしてたんですけど。

同じかもしれませんけど、僕も将来経営したいなと思いつつも、そこでなにかをするっていうのはまだ見つかっていなかったので。

自分はまだ学ぶ時期なんだろうと思って、学生として学ぶこと、そして将来次のステップとして身に着けないといけないことっていうのをずっと探しながら、学びながらっていうのをやっていたので。そんな感じですね。

大池:ありがとうございます。森さんとかはどうですかね? 森さんはまさに、最近まで学生で起業されていたと思うんですけど。

:そうですね。なんか変な話なんですけど。最初サークルに馴染めなくて、学校行くのが嫌になって、それでファミリーマートでバイトしてたんです。でも、そこで「お前みたいな使えないやつは初めて見た」って言われて(笑)。

これはヤバいと思いました。ファミリーマートはコンビニなんで、客単価が低いから、ゆっくり接客するとダメなのかなって思って、コンビニよりも客単価の高いルノアールで働いたら、また同じようなこと言われまして。これでは就職してもまともに働けないと思ったから、仕方なく起業したんですよ。

本当は就職したかった

:でも、最初に「ぐるなび」みたいなサービスで起業したんですけど、普通に失敗して1,000万円くらい借金しています。

その借金を返すために制作会社を始めたんです。それで1,000万円を1年くらいで返し切ってから、VAZをつくって、今3年目みたいな感じですね。なので、働けないんで仕方なく起業したみたいな感じではありますね。

大池:そうなんですね。就職とかは考えたことはなかったですか?

:すごく考えました。普通に働きたくて。でも、バイトもできないくらいだとキツイかなっていう。

大池:ああ。就職活動さえもしてないって。

:そうですね。する前に諦めて、起業して、借金が溜まっちゃったんで。就職活動する期間を逃して、事業が軌道に乗ったので中退して、今に至るという感じですね。

大池:なるほど、そうなんですね。

:そんな感じです。

大池:わかりました。ありがとうございます。

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