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ロードバイク用に「完全オリジナルステムキャップ」を作っている工場に潜入してみた!(全1記事)

他人とは一味違う自転車に 75歳のアイアンマンが手がける、あなただけのオリジナルトップキャップ

自転車ブームが巻き起こる近年、移動手段としてでなく、ファッションとして自転車に乗る人も多くいますよね。そんな時、できれば他の人とは違う、自分だけのデザインにしたいですよね。そこで今回は、トライアスロンのアイアンマンディスタンスを数度完走し、「富士彫刻工業所」を経営するちゅうさんが手がけるオリジナルトップキャップをご紹介します! 金属製のトップキャップに美しく彫刻された、自分だけのアイテムはいかがですか?

アイアンマンが手がける、オリジナルトップキャップ

けんたさん:すごいおもしろいことをしてるところがあって、ちょっと声かけて「ぜひ来てよ」というふうに言われたんで、僕自身もすごい興味があって。オリジナルのヘッドキャップ、つくってるところなんですよね。オリジナルのステムキャップはね、自分のニューバイクにちょっと付けたいなと思ってるんで、はい。まあ、さっそく向かいましょう。

ちゅうさん:〜を最初に取ったのが中国で。それからどこ行ったかな、……ドイツ。それからフランス、ニース。カナダ。

けんたさん:カナダ取って。

ちゅうさん:それから、……スイスですね。

けんたさん:スイス!

ちゅうさん:はい。

けんたさん:みなさん、これ、何の話してるかというと、今前にいる方はちゅうさんです。こう見えてアイアンマン(注:スイム3.8キロ、バイク180キロ、ラン42.195キロのトライアスロン「アイアンマンレース」を走破した選手に送られる称号)(笑)。

ちゅうさん:(笑)。

けんたさん:おいくつでしたっけ?

ちゅうさん:75です。

けんたさん:75歳で、5度アイアンマン取ってます。ちなみに年代別で?

ちゅうさん:今回は2位ですね。

けんたさん:スイムが3.8キロ。バイク180キロ。その後にフルマラソンをやり切る。走り切るだけでもすごいんですけど、さらにこの方は上位に食い込む、年代別で。そのバイクがこちらですね。

ちゅうさん:もうかれこれ……、5年だかな、10年ぐらい前、トライアスロンを始めたのが60で、これが2台目になります。今は3台目のTTバイクに乗っています。坂がきついところは、これが一番ですね。

けんたさん:なるほど。MAY STORMさんっていうのは?

ちゅうさん:高円寺にあるトライアスロンショップ。

けんたさん: そこがつくってるフレームってことですね?

ちゅうさん:そうですね。

けんたさん:ホイールも、後ろはバトンホイールなんか使ってて。

ちゅうさん:あ、そうですね。

けんたさん:めずらしい。そそられますね、やっぱり。

ちゅうさん:あー、昔はよく流行ったみたいですね。

けんたさん:へぇ。コンポも古いデュラエースを使ってて、オールドパーツが好きな人はけっこう燃えるんじゃないかなって思いますね。

ちゅうさん:あつらえた時から、ぜんぜん変えてませんから。

これまで作ったデザイン

けんたさん:これですね。

ちゅうさん:そうですね。

けんたさん:ステムキャップ。オリジナルのステムキャップをつくられていると。

ちゅうさん:そういうことです。

けんたさん:これ、実際に見るとわかると思うんですけど、「JAPAN」と国旗があって、ここに名前が彫られてるんですけど。

ちゅうさん:そうですね。

けんたさん:これ、全部彫ってるんですよね?

ちゅうさん:そうです。

けんたさん:プリントとかじゃなくて。

ちゅうさん:ええ。

けんたさん:そう。これはすごいなって、今時めずらしいなと思いました。

それでは、いわゆる工場に潜入してきます。

ちゅうさん:はい(笑)。

けんたさん:(笑)。

いろいろなものをつくったなかで、これはその一部ということですね。

ちゅうさん:そうですね、はい。

けんたさん:本当に細かいですね。ちなみに、これは何なんですか?

ちゅうさん:龍。金色とね、赤と、……ええと、何だかな、白か。そんな3種類つくりましたよ。

けんたさん:3種類つくったんですね。確かにここは、上が龍になってますね。そしてこれは、震災の時につくられたと。

ちゅうさん:そうですね。みなさんに買っていただいたやつですね。

けんたさん:これまたかわいいのが出てきましたね。

ちゅうさん:これはうちのチーム。

けんたさん:あ、チームのキャップ。

ちゅうさん:ええ。PISPORTっていうチームのマスコットですね。

けんたさん:へぇ! これ、かわいいなあ。そして、これまたちょっと、少し凝った感じで。

ちゅうさん:そうですね。それもオーダーです。全部オーダーですけどね。

これは、そう、オリンピックへ出る人のためでしたね。

けんたさん:へぇーー!

エンドキャップも手がける

これは、エンドキャップですか?

ちゅうさん:そうです。エンドキャップですね。

けんたさん:すごい。彫られてるんですもんね?

ちゅうさん:それはもう全部、無垢からこれを、アルミから引き出したんです。

けんたさん:え? じゃあこれも、アルミから造形して。

ちゅうさん:そうそう、造形して。

けんたさん:すごいなあ!

上のキャラクターは、なんかこの……。

ちゅうさん:何でしょうね。おもしろい、アニメのね。

けんたさん:アニメっぽい顔、キャラクターの。こういうかわいいのもつくれちゃうんですね。

ちゅうさん:そうですね。

けんたさん:あ、緑色もつくれるんですね。

ちゅうさん:後で色入れしてね。

けんたさ:横浜……。

ちゅうさん:そう、夜錬。

けんたさん:夜錬って書いてある(笑)。

ちゅうさん:夜、練習するらしいです。

けんたさん:へぇ。いや、これ、超いいですねぇ。

オーダーのしかた

けんたさん:オーダーする時は、どうすればいいんでしょうか? 電話ですか?

ちゅうさん:ホームページを見ていただいて、そこで住所、お名前とデザイン。そして、種類が上1段とか下1段とか上下とか、今お見せした、「こういう柄で彫ってほしい」とか。

あと、チーム名は同じで、それぞれの名前は各々違うっていうのもあるので、それをメールでいただいて、こちらから折り返しお見積りをさせていただく、っていうことになります。

けんたさん:デザインって、ちなみにデータで送るのか、例えば、紙でバーッて書いてやるほうがいいのか。

ちゅうさん:それは、データで送っていただく。dxfっていう拡張子のデータで送っていただいて。それでこちらが、それをもとにプログラムします。

ホームページを検索していただければと。

けんたさん:「富士彫刻工業所」と検索すれば出てくると。

ちゅうさん:ええ。「オリジナルトップキャップ」でも出ますかね。

きっかけは東日本大震災

けんたさん:ちなみに、これっていつからやっているんですか?

ちゅうさん:もう何年目ぐらいになるんだろうね。最初に、さっきあったバイクに自分のものをつくって。それから嫁さんにもつくったりした後に、大震災があって、これでなんか貢献できるものがないかなと思った時に、キャップを彫って、みなさんに買っていただいて、それを寄付できたらいいなということで。

けんたさん:そこからスタートして、徐々に広がっていったんですね。

ちゅうさん:それを見た人が、「こんなのできないか?」とか、「こういうデザインで彫れないか?」「自分の名前を彫りたいんだけど」というお話があって、それからやるようになりましたね。

けんたさん:なるほどねぇ。

ちゅうさん:もともと私は金型の彫刻をやってる人ですから。バイクとかこういうものにまったく関係なかったんですけど、自分がバイクに乗りだしてから、自分のオリジナルのものを彫りたいなって思ったんですけど、まさかフレームに彫るわけにはいかず(笑)。

けんたさん:(笑)。

ちゅうさん:結局、ここのトップキャップがいいだろうっていうことで、彫りだしたんですね。そこからですね。

けんたさん:なるほど。僕もすぐお願いしちゃうかもしれないんですけど、よろしくお願いします、本当に(笑)。

ちゅうさん:はい、こちらこそよろしく(笑)。

けんたさん:みなさんももしよければ、ぜひ。「俺も俺も!」っていう、「我こそは」っていう方は、ぜひ連絡してみてください。

ちゅうさん:はい。まずはホームページを見てください。

けんたさん:ホームページを見てから、っていうことですね。わかりました。どうもありがとうございました。

ちゅうさん:はい。よろしくお願いします。ありがとうございました。

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