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MBA×コンサルタントの医師が教える快眠戦略とは?~DaiGo&やなぎーの対談してみた〜(全4記事)

眠れない夜の解決策、お酒や睡眠薬はOKですか? 医師に聞く「一流の睡眠」

どうしても眠れない夜、寝酒や睡眠薬に頼っても大丈夫ですか? メンタリストDaiGo氏とメディアプロデューサー柳内啓司氏が送るニコニコ生放送「DaiGo&やなぎーの対談してみた」。今回はゲストに著書『一流の睡眠―――「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略』が大ヒット中の裴英洙氏を迎え、規則正しい生活を送ることが難しい忙しい現代人でもできる、結果に差がつく快眠戦略を考えます。

オリンピックで睡眠不足に?

DaiGo氏(以下、DaiGo):けっこう寝れてない人が多いんじゃないかな。(視聴者に)聞いてみますか。睡眠に満足してるかどうか。

柳内啓司氏(以下、柳内):そうですね。今も(コメントにて)「お風呂入ってから寝たほうがいいのか?」とか、いろいろ質問が出ていたので。

裴英洙氏(以下、裴):本当だ。いっぱい出てますね。

柳内:そう。睡眠薬の話とか。いろいろ取り上げていきましょう。

:はい。

柳内:(コメントにて)「深夜アニメのせいで(睡眠サイクルが)狂う」とか(笑)。

:(笑)。

DaiGo:(リオ)オリンピックが日本国民の睡眠に与えた打撃はハンパないと思います。

(一同笑)

柳内:地球の真裏でやってましたからね(笑)。

:オリンピックはすごくいい祭典だと思うんですけど、もしかしたら睡眠不足で、いろんな社会的な弊害が実は起きてるんじゃないかなと。その調査があまりされてないんですよね。

DaiGo:うーん。

:例えば、オリンピック期間中の交通事故の割合とか、睡眠薬の処方量とか、そういったところが意外に隠れてるところかもしれませんね。

DaiGo:おもしろいですよね。結局、「オリンピックやって、盛り上がって興行収入が上がりました」「でも、睡眠の質が下がって事故が増えました」みたいな(笑)。

柳内:確かに。相関があるかもしれないですね。

DaiGo:医療費が増えてトントンか、それ以下ぐらいになりましたとか(笑)。

柳内:確かに(笑)。そっか。生産性にも直結しますもんね。

寝酒は「ほどほど」に

DaiGo:そうですね。今、寝れてるのか、普通なのか、微妙なのか、(視聴者に)聞いてます。うわーっ! 微妙が47パーセント。

柳内:微妙がやっぱり(多い)。悩んでるんだ、みんな。

:すごいわ。

DaiGo:「微妙」というぼかした表現を使ったのにも関わらず、47パーセントですからね。よく寝れてる人は30パーセントぐらいの人たち。この人たちはずっと寝てるということなんですかね、30パーセントの人たちは。

:(笑)。

DaiGo:8割が……。(コメントにて)「オタクはね」(笑)。「お酒飲まないと寝れない」、あー。

柳内&裴:あー。

DaiGo:お酒は飲んだ後、数時間は確かにいいけど、その後がダメなんですよね。

:おっしゃるとおりです。お酒というのはいわゆる寝酒というパターンだと思うんですけど、お酒の睡眠に対する効果は、寝つきはよくするんですね。それはもう、みなさんおっしゃるんですけど、実は眠りの深さを浅くしてしまうんですね。

ですから、一長一短と言ったら変ですけれど、寝つきはいいんだけど、実はあまりぐっすり眠れていないというパターンがあるので。やはり寝酒はほどほどにというのがよろしいかなと思います。

DaiGo:「ほどほど」というのはどれぐらいですか?

:量よりも……。おそらく毎日飲むよりも、3日に1回にするとか。

DaiGo:なるほど。時々使うみたいな。

:そんな感じですね。

DaiGo:なるほど。

ロジア人は全部ウォッカで解決する!?

柳内:どのお酒がいいとかあるんですか? ナイトキャップはウイスキーにする人とかが多いと思うんですけれど。

:そうですね。おそらくビールとか、量を飲んでしまうとお腹が張ってしまって、それがやはり寝つきに悪いので、できるだけ高濃度と言ったら変ですけど、少量で。ただ、そうなりますと、アルコール度数が高いと、胃とか食道、粘膜への影響が強いので。

DaiGo:あー。

:だから、おすすめはしないですけど。

DaiGo:なるほど。

柳内:基本的には。

:どうしても飲まないと寝れない方はおられるので、そういう人は3日に1回ぐらいはよろしいんじゃないかなとは思いますけどね。

DaiGo:ロシア人の友達に「最近疲れてて、あまり寝れなかったから、元気出ないんだよね」と言ったら、「ウォッカを飲め」と言われて。

柳内:(笑)。

:度数、けっこう高いですよね(笑)。

DaiGo:「風邪をひいた時も、ロシアではウォッカを飲むんだ」みたいな。

柳内&裴:(笑)。

DaiGo:「朝、ぼんやりしちゃう時はどうするの?」と言ったら、「いや、朝、ぼんやりする時もウォッカだ」と(笑)。

(一同笑)

「おまえら、全部ウォッカで解決すると思ってるだろ!」と(笑)。

:結局、ウォッカだと(笑)。

DaiGo:そうなんです。結局、ウォッカなんですね。

柳内:軍隊的な人ですね。すごいですね(笑)。

DaiGo:たぶん、寒いところだったらいいのかもしれないですね。

:そうですね。なるほどね。

柳内:確かに。

:昔、お酒というものは一種のお薬でしたからね。やっぱり気付け薬であったり、「酒は百薬の長」という言葉もありますように。でも、なんでもやっぱり飲みすぎるとよろしくないかなと。

DaiGo:そうですよね。薬草とかつけてあったら、なんかアルコールだからいろいろいっぱい抽出されてよさそうだなとか思いますけど。普通のお酒は、またちょっと違う感じしますよね。

睡眠薬やサプリ、飲んでも大丈夫ですか?

柳内:本(『一流の睡眠』)の中にもありましたけど、よく質問にも出てるのでアレですが、睡眠薬とかサプリとか、そういうものはどうなんですか?

一流の睡眠―――「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略

:そうですね。まず睡眠薬ですけど……1つはっきりしてるのは、睡眠薬は不眠症の治療(用)なんですね。睡眠薬をけっこうみなさん気軽に飲まれるんですけれど、実は睡眠薬というものは非常に薬効成分が強いものがありますので、気軽に乱用するということはやっぱり避けたほうがいいかなと。

不眠症には、本当はちゃんとした定義がございます。眠れないというのはいろんなパターンがあるんですね。1つは寝つきが悪いパターン。2つ目は熟睡できない。3つ目は寝てる途中で目が覚める。4つ目は朝早く目が覚めてしまう。この4つ、いわゆる睡眠障害と言われるんですけれど、(そうした分類が)あって。実は、それに応じて使う睡眠薬の、処方のパターンが違うんですね。

DaiGo:それぞれにおいて違う薬が出るということですか?

:そうなんです。違う薬が出るんですよ。そういうことをあんまり厳密に考えずに、例えば市販の薬とかを買っちゃうと、思った効果と少し違う効果が出てしまうので。やっぱり睡眠薬はよくよく考えられたほうがいいかなと思います。

柳内:なるほど。

:それと今、サプリも流行ってますけれど。

柳内:よく寝れるみたいな。

:サプリは、実は歴史がまだすごく浅いんですね。

DaiGo:うんうん。

:最近出た食べ物というか、飲み物ですので。そうしますと、10年、20年、30年後、サプリを常用した結果がまだわからない。データが出てないんですね。ですから、あまりやみくもにサプリを乱用するということも少しクエスチョンかなと思います。

DaiGo:なるほど(笑)。やべー、やみくもに乱用してるな、最近。

(一同笑)

そうなんですよ、それ聞いて。

まずは自力で睡眠改善を

柳内:効いてる感じします?

DaiGo:いや、自分の体で実験してみようかなと思って。

:なるほど。

柳内:まだ歴史も浅いけど、いろいろやってみて。

DaiGo:そうですね。トリプトファンとか。

:そうですね。よくご存じで。

DaiGo:いろいろありますよね。

柳内:うんうん。

DaiGo:メラトニンとかも流行りましたけど。でも、「いい」って研究と「どうなの?」というのが出てくるので。

柳内:まだ賛否両論あるような。

:今は発展途上の段階ですね。

柳内:発展途上という感じなんですね。

:今、我々が1番おすすめするのは、睡眠薬もサプリも、まずはそれに頼らずにできる睡眠改善をしてから。それでどうしてもダメだったら、それにトライするという。順番を考えていただくと非常にいいかなと思いますね。

柳内:確実に効くものがあるから、そこから入っていくと。

:そうですね。

レスベラトロールは効くか

DaiGo:ぜんぜん関係ないんですけど、僕、サプリで「これだけは10年、20年経った時にたぶんよかろう」と思って、レスベラトロールだけ摂ってるんですけど、あれはどうなんですか?

:それはどういうやつでしょう?

DaiGo:レスベラトロールは、ワインとかに入ってる……。抗酸化作用が強くて、「これは不老長寿の薬になるんじゃないの?」みたいな。寿命を延ばすという効果があると言われていたんですけど、最近、「それはないんじゃないの?」という論文が出てましたけど。

:どうですか? 飲まれて、やっぱり体調いいですか?

DaiGo:どうですかね? でも、プラシーボ効果とかもあるから、自分ではわかんないなと思うんですけど。でも、たぶん、効果があるとわかってから飲み始めても、間に合わないやつだと思うんですよ。抗酸化作用とか、そういうのだったら。

:そうですね。そのとおりです。

DaiGo:だから、飲んどおいてダメだったら「いやー、若気のいたりだったわ」となるし。飲んておいて、実はそれが効果あるとわかったら、「俺、勝った!」と思えるから。どっちでもいいかなと思って、一応飲んではいるんですけど(笑)。

:ある意味、ギャンブル的な要素が(笑)。

DaiGo:そうですね(笑)。

:でも、本当に「病は気から」と言うように、(DaiGo氏が)おっしゃるようにプラシーボ効果というものはやっぱりあると思うので。なにが決め手になったかということを、はっきり言うのはむずかしいと思いますね、今の医学では。

DaiGo:なるほど。

:でも、今はやはり非常に科学的な分析とかが発展していますので、そういうちゃんとした化合物、またはちゃんとした精製で作られてる物は、やっぱりある程度は効果があると思いますね。

DaiGo:なるほど。

日本抗加齢医学会の役割

柳内:いろんなサプリとかがありますけど、そういうのをちゃんと医学的に検証してる学会とか、おすすめの団体とかはあるんですか?

:あります。アンチエイジング学会というのが日本ではございまして、サプリの研究をしたり、サプリに関わるいろいろな医学的なデータを集めたり、そういう医療者の集まりがあります。(DaiGo氏がパソコンで検索しているのを見て)日本抗加齢医学会の、それですね。

柳内:日本語で言うと。

:アンチエイジング、抗加齢。

柳内:加齢に抗う。

:そうですね。それがちゃんとした学術団体でございます。

DaiGo:なるほど。

柳内:そこにけっこう情報が出ている?

:そうですね。非常に医療職じゃない方にもわかりやすく書いてあるページもありますので、1つ参考になるかなと。

柳内:なるほど。さらに興味がある方は。

DaiGo:なるほど。とか言ってたら、ジェバさんがリンクを出してくれるだろうな。

(一同笑)

俺が出したほうがいい?(笑)。

柳内:(『一流の睡眠』を手に取って)今出ているリンクは、この本のリンクですね。ぜひ、読んでない方は。

DaiGo:今のリンクは本のリンクなので、アンチエイジング学会のリンク(はこちら)。

柳内:アンチエイジング学会のリンクですね。

:医者じゃなくても入れると思いますよ。

DaiGo:そうなんですか?

:はい。

DaiGo:へぇー。

柳内:ジェバさん、寝てないですよね? 仕事してます?

(一同笑)

DaiGo:一流の睡眠を摂ってた(笑)。

柳内:一流の睡眠(笑)。

一流の睡眠―――「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略

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