2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
2015年7月20日 このテクニックを身につけて、聞き出し上手になろう!(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
和田裕美氏(以下、和田):ラジオネーム「おーちゃんママ」さんです。
リスナー:和田さんはじめまして。いつも楽しく聴かせていただいています。今日は和田さんにお聞きしたいことがあります。私は薬剤師をしており、街の調剤薬局で働いています。
患者さんにお薬をお渡しするときは、ほかに飲んでいる薬はないか、薬を飲んで具合が悪くなったりしていないかなどをうかがいます。
答えていただける場合がほとんどですが、まれに「医者に言っているから聞くな」「急いでいるから早く薬をよこせ」などと言われてしまうこともあります。
正しく安全に薬を使って欲しくて質問していると「もう処方箋を返せ!」と言われてしまったこともありました。
聞きたいことを上手に聞き出す、話し方のコツはあるのでしょうか? アドバイスがあれば教えてください。よろしくお願いします。
和田:ということなんですけど……。いや〜、ひどい人がいるもんですね。アドバイスどころか、「だったら処方箋返すわよっ!!」と言いたいところをぐっとこらえて、コツコツ仕事をされている「おーちゃんママ」さんは素晴らしいなと思いました。
「なぜなんだろう?」というところで、この人に対してどういう言い方・対応をすれば、納得してもらえるんだろうかということの手前で、「なぜこの人は言いたくないんだろう?」「なぜこの人はこういう言い方をするんだろう?」ということを考えていくと。
もしかしたらほかの病院にも行っていて、睡眠薬をためてるとかさ(笑)。調剤薬局さんのこととかはわからないですけど。何件行ったら処方箋がどれくらい出るのかわからないですし。
この人のことを理解しようと思うと、心理として知りたいですよね。「なぜこの人は、ほかに飲んでいる薬を聞かれると怒るのか?」ということを。普通は聞かれても怒らないでしょ?
聞かれても怒らないことを、カチンときてガーっと怒るということは、なにかあるんですよ。そこをちょっと考えて、「触っちゃいけないところを触っちゃったな」とか。
まあ薬剤師さんは体の安全を考えて、多めにお薬を出さないようにとか、副作用のことを考えて、この薬を飲んでいたらこれは飲まないほうがいいとか。そのアドバイスをするのがお仕事ですからね。そういうふうな気持ちになるのは当然だと思うのですが。
自分の命を守るのは自分の責任だと思うので、言いたくなければ「わかりました」ということかもしれないですし、「言っていただけなければお薬は出せません」ということができないと本当はおかしいんじゃないかなって、今聞いていてちょっと思いました。
ただ、例えば聞いても、ほかの処方箋を見せなくてよくて、「いや、私飲んでません」とか言えば済むことであれば、これはもうその人の自己申告によるものじゃないですか。
そうなると、言いたくない人と自己申告で嘘をつく人は、もしかしたら同じレベルかもしれないということになるので、答えになってないんですけど、スルーかなって思います。
言い方を直すというよりも、その方の奥にある問題が見えないので、どんなに言葉を変えても改善されない要素が残りそうな気がするので、そのテクニック的な部分じゃないのかなって思いました。
お薬のことなので、余計になぜなのかなっていうことをもう一度考えていただいて、仮説として「こういうことなのかもしれない」ということがあれば、そこからその人に対応する言葉が生まれてくるわけですよね。
例えば、ほかで病気を抱えていてそれを隠していて、言いたくないとかだったら、「この薬に関しては合わせて飲んでいただくと、副作用が出てしまう場合もあるので、お話いただいてます」とか、相手にとって損がない……メリットですよね。「あなたのために」というのはなんなのかということ。
安全のために薬を使ってほしいと言うようりも、もう少し踏み込んだ「これ聞いておいたほうが得かも?」みたいなことを入れていったり、ちょっと嫌な顔をされた瞬間にすっと引くとか、その人のことを考えた上で答えが出てくるんじゃないかなって思います。
なにはともあれ、そういうことを言われても傷つかないことが大事で「私は言うことは言いました、しかし彼が聞く耳を持ちませんでした」という、それで終わりです。
そこで責任を感じて自分を責めたり、傷つけたりしないようにしてくれればいいなと思います。
関連タグ:
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05