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2015年12月7日 この時季こそ、嫌なことを感謝に変えるマインドを考えてみよう!(全1記事)

30代はキャリアの転機? 仕事の悩みやイライラを解消する方法

就職して会社の中で働いていると、上司・部下・同僚との人間関係や仕事の内容、自身のキャリアについてなど、学生の頃とは違った悩みが生まれてきます。作家で経営コンサルタントの和田裕美氏は、30歳を目前にして仕事でストレスを抱える女性に、自身の悩みの原因を掘り下げて、マイナスの感情をコントロールする考え方をアドバイスをしました。

30歳からのキャリアの悩み

和田裕美氏(以下、和田):和田裕美のWADA CAFE。それでは番組に届いたメールをご紹介します。ラジオネーム「ドリーミーさん」です。

リスナー:和田さんこんにちは。いつもラジオとPodcastを楽しみに聴いています。私事なのですが、相談させてください。社会人8年目、上司と部下の間に入り仕事をする毎日に、だんだん疲れてきています。仕事の内容というより、人間関係にです。

最近は思い通りにならないことに不憫さを感じ、イライラする感情がコントロールできなくなる自分がいます。部下に無意味に当たってしまって、自己嫌悪になります。

友人に話したところ、同じような体験をしていることがわかりました。もうすぐ30歳、上司からは「もっと大人になれば慣れる。おもしろくなってくる」と聞きますが、いっこうに慣れません。大人になるって何なのでしょうか?

和田:ドリーミーさん、ありがとうございます。ドリーミーさん、30歳はすでに大人です(笑)。「なってま~す!」みたいな感じなんですけどね(笑)。

そうですね……こんなこと言うと夢がなくなるかもしれないんだけど、価値観が違うとか、考え方が違うとか、思ってることが違う人と一緒に仕事したり生活しているので、それはぶつかるし、思い通りにならないことなんて山のようにあるんですよね。それが世の中というものじゃないですかね。

逆に、イライラもしないで、上司と部下の間に入って大変な思いをしたりしないで、そのまま35歳、40歳になった自分は、「それでいいのかな?」というのをちょっと考えてもらいたいなと思うんですよ。

悩みや苦しみの原因を掘り下げて考えてみる

人間って、やっぱり積み上げてきた経験でしか大きくなれないんですね。その積み上げてきた経験というのは、振り返れば振り返るほど、村上春樹さんもおっしゃってましたが、「辛かったり痛かったりしたことしか血肉になってない」という話がやっぱり出てくるものなんですよ。

だから努力しろとか、苦労しろって話じゃないですよ。「楽しんで生きましょう」みたいなことを言う方もいるので、「むやみやたらに修行しろ」とか「わざわざ滝に打たれてきてください」みたいな話じゃなくって。

自分の課題が人生のなかにはあるんですよね。生まれてきたときに、「こういうことを学びたい」「こういうことを知りたい」というふうに、何か決めてきたことがあるんじゃないのかなって思う。

私たちは、その一つひとつの課題をこなしながら人生を生きていくわけですよね。その人生を生きていくなかで、楽なこととか、楽しいこととか、幸せなことというのは、自分が決めてきた課題から離れてることもあるんじゃないですかね。

だって、楽なことと楽しいことってワクワクしておもしろいかもしれないけど、「どうしたらこの人間関係を改善できるのかな?」って考えますかね? ずっとうまく物事が進んでて。

「どうしたらここで売上が上がるかな?」っていうのは、売上が下がったり「やばいな」って思ったときに、ものすごく真剣に考える。そして、人間というのは考えないと成長しないんですね。「なぜなのか?」って。

だから例えば、「苦しいな。だんだん疲れてきたな」というのを書いてありますけど、なぜ上司と部下の間に入ったら疲れるんですかね? なぜ? なんで? 気を遣うから。

じゃあ、どうして気を遣ってるんですか? 上司だから。じゃあ、なんで上司に気を遣ってるんですか? 嫌われたくないから。なんで嫌われたくないんですか? 自分が大事だから。

そういうふうに、考えたら答えって出てくるじゃないですか。「なんで部下に直接言わないの?」「間に挟まれることなく言わないんですか?」と言うと、「辞められたら困るから」「また嫌われたら困るから」とか、いろんな答えが出てくるんです。

掘り下げて考えてみると、「あ!」って気づくところがある。結局なぜ苦しむのかというと、自分が傷つきたくないからかもしれないんですよ。もし苦しまなくて良かったら、「私それ部下に言ってますけど、もう部長から言ってください!」とか言うかもしれないでしょ。

だから、折り合いつけていくというのはそういうことで、自分も大事だから苦しむんですよ。なので、それを考えていくと、「私ってこんなふうな人間なんだな」「こういうところで苦しむんだな」ということがわかってくるし、そういうことが人の魅力のもとになるんじゃないのかなって思います。

私も今、こういうこと言えるのは、それが経験したことだから言えるので、もし私が何もかもうまく生きてきたら、このアドバイスはできないと思うんです。なので、私はそういうことが経験できたからこそ、今日ドリーミーさんにそういうことを言えるのが、とてもありがたいことだなって思う。

って思うと、あのとき私を悩ませた「あの野郎」は「あのお方」みたいになってくるということですね。

オープニングで振り返りのお話をしましたけど、振り返ればほんとにそれが感謝に変わる時期がありますから、自分の学びっていうものを、自分の課題っていうものを、もう1回見つめなおして。

どうせ経験することなんだから、「若い間に経験できて良かったな」っていうふうに思って、そこから自分の学びや楽しさを発見していくような仕事をやっていただければ、と思います。頑張ってください!

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